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マルチーズ
マルチーズの特徴｜マルチーズってどんな犬？
犬の貴族とも呼ばれるマルチーズは、純白で気品のあるシルクのような質感の被毛と、つぶらな瞳や垂れた耳が魅力的です。ビクトリア女王はじめ貴族に愛され、貴婦人の間では膝に乗っておとなしくしていてくれる「抱き犬」として人気を集めたといわれています。
古くから愛玩犬として親しまれてきたマルチーズは、人に懐きやすく甘え上手なため家族に馴染むのも早いでしょう。体が小さめでキャリーバッグに入れての移動もしやすく、一緒にお出かけや旅行をしたい人にもぴったりな犬種といえます。
被毛は、換毛期のないシングルコートで抜け毛が少ないため、服や部屋が毛だらけになることはありませんが、カットしなければ床につくほど伸び続けます。その美しさを保つためにも毎日のお手入れと定期的なトリミングが必要です。
| その他の呼ばれ方 | マル |
| 大きさ | 体高：約20〜25cm 体重：約3〜4kg |
| 毛色 | ホワイト |
| 性格 | ・人懐っこく甘えん坊 ・賢く従順 ・臆病で神経質 |
| 価格 | 約15〜40万円 |
| 寿命 | 約13.6歳 |
| 原産国 | イタリア |
マルチーズの性格｜人懐っこく穏やかでちょっぴり神経質？
マルチーズはとても人懐っこく、素直で穏やかな性格です。大昔からペットとして飼われていたルーツがあるため、飼い主対してに朗らかで愛情深いといわれています。
しつけがしやすく、教えればどんどん吸収できる賢さも持っています。
家の中でも常に一緒にいたい子が多く、とても甘えん坊で飼い主への依存度は高め。そのため留守番は少し苦手かもしれません。留守番をさせた日はたっぷりとスキンシップを図り、安心させてあげると良いでしょう。
ストレスを溜めて留守番中に家具などを噛んだりしないよう、普段から散歩や室内遊びを十分にすることも大事です。
また、家族やテリトリーを守るために他の人や犬に吠える神経質な一面も。吠えぐせがつかないよう、子犬の頃からいろいろな人や物音に慣れさせ社会性を身につけるのは良い方法です。
マルチーズのカットスタイル
マルチーズの繊細な毛はとても絡まりやすくカットしないと伸び続けるため、毎日のブラッシングや定期的なお手入れが必要です。
トリミングは見た目を可愛くするだけでなく、汚れや毛玉を取り除くなどの衛生面においても重要です。そのため、月に1回程度はシャンプーをして愛犬を清潔に保ちましょう。
カットスタイルは、マルチーズらしさを活かした毛を長めに残すスタンダードなスタイルや、近年人気の短めにカットするスタイルなどが楽しめます。マルチーズの毛は比較的伸びるスピードが早いため、どんなスタイルにも挑戦しやすいですね。
カットをする際には、信頼できるトリマーさんに写真などを持参して仕上がりのイメージを明確にしておくと安心です。
最近ではテディベアカットが人気ですが、その他の代表的なスタイルを紹介します。
気品溢れる「エレガントカット」
しっとりとした上品なエレガントカットは、耳の毛を長めに残し、顔まわりは丸くボディは短めにカットしたスタイルです。
リボンなどでアレンジして楽しむのも良いですね。
長く残した毛は毛玉にならないよう、1日1回はブラッシングしてあげましょう。
女の子らしさたっぷり「トップノット」
長く伸ばした頭部の毛を頭のてっぺんで結くスタイルです。リボンやクリップなどをつけるとさらに可愛くなります。二つに結んだり編み込んだり、アレンジをするのもおすすめ。
蒸れたりかゆくならないよう、毎日ブラッシングをして結び直してあげると良いでしょう。
スタンダードスタイル！フルコート
マルチーズのフルコートといえば、全身の毛を足元までたっぷりと伸ばしたスタイルです。マルチーズの艶やかなシルクのような被毛が存分に活かされ、とても美しく優雅です。
綺麗なフルコートを維持するために、毎日の丁寧なブラッシングと定期的なお手入れを欠かさないようにしましょう。
マルチーズの子犬｜マルチーズはどこから迎える？値段は？
マルチーズをお迎えするには、ペットショップやブリーダー、里親募集サイトなどを利用する方法があります。
ペットショップにはいつでも気軽に立ち寄れ、フードやグッズがすぐに準備できるメリットがあります。
里親募集サイトでは、命を救うメリットがあるものの扱っているのはほぼ成犬のため、特に初めて犬を飼う方にはしつけが難しいかもしれません。
ブリーダーでは、良質な子犬が手に入りやすく、飼育環境や親犬を見学できます。最大のメリットは、目当ての子犬の特徴などを教えてもらえるほか、成長後の姿や性格が想像できること。仲介業者が入らないため費用も抑えられます。
血統や大きさにこだわりがあり、マルチーズのミックス犬が欲しいなどの条件がある場合には、ブリーダーからお迎えすると良いでしょう。
ここで最近人気のミックス犬について紹介します。
マルチーズとトイプードル｜マルプー
トイプードルとのミックス犬の「マルプー」は、マルチーズの甘えん坊で穏やかな性格とトイプードルの活発で社交的なところを受け継ぐミックス犬です。ともに頭がいいのでしつけやすいのも特徴です。
両親の垂れ耳を受け継ぎ、トイプードル寄りなら首や足がやや長くなり、マルチーズ寄りなら全体的に丸い見た目になります。成長とともに顔つきや毛色が変わることもミックス犬の楽しみですね。
マルプーのふわふわな被毛はどんどん伸びるため、ブラッシングやトリミングが必要です。
マルチーズとチワワ｜チワマル
「チワマル」はチワワとのミックス犬です。見た目は少し小さめのマルチーズで、フワフワとしたマルチーズの毛質を受け継ぐことが多いようです。
毛色はチワワの特徴が表れやすく、クリームやレッド、ブラックなどさまざまな毛色の子がいます。
性格は陽気で優しく、チワワ寄りの性格では警戒心が強く、マルチーズ寄りでは神経質な一面も。
小さい頃から散歩やお出かけの機会を持ち、他の人や犬に慣れさせるなど社会性を身につけると良いでしょう。
マルチーズとポメラニアン｜マルポメ
ポメラニアンとのミックス犬の「マルポメ」。両親が持つ豊富な毛量とクリッとした瞳が特徴的です。全体的にコンパクトでコロンとした見た目は、ぬいぐるみのように可愛らしく人気です。どちらにより似るかで見た目に違いがあり、成長過程で変化してくこともあります。
性格は、人懐っこく好奇心旺盛でとても活発です。短時間でも毎日散歩に連れ出してあげると良いでしょう。
また、警戒心が強いところがあるため、吠えぐせをつけないよう子犬の頃からのトレーニングがとても大事です。
マルチーズの寿命とかかりやすい病気
マルチーズの寿命は13.6歳です。その寿命や健康を保つためには、適切な食事や運動などの健康管理が大事です。
マルチーズは、心臓病や流涙症、外耳炎などにかかりやすく、原因によっては治療が必要になります。
普段から目や耳の必要なケアを欠かさず、スキンシップを図りながら愛犬の様子を見てあげると、いつもと違うことにも早く気づけますね。
心臓病はシニアになるほど発症しやすくなるため、早期発見につながる健康診断を毎年受けるようにしましょう。
他にも、パテラ（膝蓋骨脱臼）を引き起こしやすい犬種です。ツルツル滑る床や高いところから飛び降りのできる環境は膝に負担がかかります。カーペットやステップを設置するなどして予防しましょう。
マルチーズの飼い方やしつけで気を付けたいこと
マルチーズは美しく繊細な被毛を持つ、お手入れの欠かせない犬種です。すみずみまで行き届いたブラッシングのために、体のどこを触られても嫌がらないようコミュニケーションを十分に取りながら慣れさせましょう。病院やトリミングサロンでの処置や施術もスムーズになります。
また、パテラなどの関節トラブルを防ぐために、できるだけ段差をなくし滑りにくい床材を使うなど、安全に過ごせる生活環境を整えてあげましょう。月に1度の爪切りや足裏の毛のケアも大事です。
涙やけしやすいマルチーズにはこまめに涙を拭いてあげる必要がありますが、フード選びも重要です。涙やけの状態や食いつき、体質に合うかなど、様子を見ながら愛犬に適した涙やけ対策のフードを探すのも良いでしょう。
マルチーズをお探しの方へ｜おすすめする理由
今回はマルチーズについて紹介しました。
もう一度まとめると、マルチーズの魅力は次のとおりです。
- 人懐っこく温厚な性格
- 好奇心旺盛で遊び好き
- 賢く従順なためしつけがしやすい
- 抜け毛が少なく掃除が楽
- 定期的なトリミングでカットスタイルが楽しめる
マルチーズは、子供にも寛容で愛情深く、抜け毛も少ないなど、どんな家庭でも飼いやすい犬種です。一緒におしゃれをしてお出かけを楽しみたい人にもおすすめ。いつもと違う景色に愛犬の好奇心も満たされますね。
しつけは生後4ヶ月までの社会期に行えば順応できる賢さも持っています。トレーニングを通して家族との信頼関係も築けるはずです。
かけがえのない家族として、マルチーズと笑顔あふれる幸せな生活を楽しみましょう。
