ブルドッグは幅のある胸、がっしりした四肢、短くつぶれた鼻と深いシワが目を引きます。被毛は短く手入れは比較的楽ですが、皮膚のシワの間は汚れや湿気が溜まりやすく清潔に保つ必要があります。

短頭種のため呼吸に配慮が必要で、暑さに弱い点も特徴です。外見の愛嬌と意外な力強さが魅力です。

落ち着きがあり家族に対してとても愛情深い性格です。子どもやほかのペットとも比較的うまくやれるため、家族向けの良い選択肢となります。

一方でマイペースで頑固な一面があるため、根気強く穏やかなしつけが向きます。多忙でも毎日のスキンケアや体調チェックを続けられる家庭に特におすすめです。

ブリーダーから子犬をお迎えする場合、価格は血統や毛色、月齢、健康状態で大きく変わります。国内の直近データでは平均が約30万〜35万円、個体によっては18万円台から60万円近くまで幅があります。

帝王切開出産や獣医管理が必要な血統では高めになる傾向があります。購入前に血統書・健康チェックの明細を確認しましょう。

ブルドッグをブリーダーからお迎えする際は、親犬の健康管理が行き届いているかを最優先で確認しましょう。呼吸や皮膚の状態、歩き方などを実際に見学して確かめられる環境が理想です。

飼育スペースが清潔で、子犬が人に慣れているかも重要な判断材料になります。見学可否、健康診断の有無、アフターフォロー体制まで丁寧に説明してくれるブリーダーは信頼できます。

成犬のブルドッグは体高約30〜36cm、体重は約22〜25kg前後が目安です。体高は低めで横幅があり、筋肉質な体型が特徴です。毛色はレッド、ブリンドル、ホワイト、フォーン、パイドなどが代表的で、単色から模様入りまで幅広くみられます。

ブルドッグの平均寿命は約8〜10歳です。短頭種特有の短頭種気道症候群による呼吸トラブル、シワに汚れが溜まりやすいことから起こる皮膚炎、体重増加に伴う股関節形成不全などがみられやすい傾向です。

適正体重の維持と温度管理、定期健診が健康寿命を延ばすポイントになります。

ブルドッグは激しい運動を必要とせず、散歩は1回20分前後を1日2回が目安です。短頭種のため夏の暑さに弱く、エアコン管理は必須です。食事は肥満防止を意識し、関節への負担を避けることが大切です。

被毛は短毛ですが、顔のシワや耳、しっぽの付け根は汚れが溜まりやすいため、こまめなケアが欠かせません。穏やかな性格で初心者にも向きますが、健康管理に手間がかかる点を理解したうえで、ブルドッグをブリーダーからお迎えする準備を整えましょう。

ブルドッグはイギリス原産で、19世紀頃まで牛と戦わせる「ブル・ベイティング」という競技に使われていた犬がルーツです。名前の由来も「ブル（牛）」に由来します。その後この競技が禁止され、闘争性は抑えられ、現在の穏やかな家庭犬へと改良が進みました。

イギリスの“国犬”的存在として親しまれ、現在は世界中で愛玩犬として高い人気を誇る犬種です。