暑さに強い犬&弱い犬ランキング!犬の適温やエアコンなどの暑さ対策も!
公開日:2025年6月2日
更新日:2025年6月2日

犬は人間より暑さに弱く、とくに高温多湿となる日本の夏には熱中症のリスクが高まります。この記事では、暑さに強い犬・暑さに弱い犬種ランキングをご紹介します。さらに、愛玩動物飼養管理士の資格を持つ編集部メンバーが、犬の適温やエアコンの使い方などの「今すぐできる暑さ対策」も解説します。夏を快適に乗り切るための必読ガイドです!
[目次]
なぜ犬は暑さに弱い?暑さに強い犬の特徴は?
犬が暑さに弱い理由は、人間のように全身で汗をかいて体温調節をすることが難しいためです。犬の汗腺は足裏などの一部にしかなく、主に舌を出してハァハァと呼吸する「パンディング」によって体温を下げています。しかし、パンディングだけでは効率的に体温を下げられないため、犬は高温多湿の環境が苦手なのです。
暑さに強い犬種の特徴は?
前述のとおり、基本的には犬は暑さが苦手なのですが、そのなかでは比較的暑さに強い、耐性があり順応しやすいといわれる犬種もいます。暑さに強い犬種の特徴は、以下のようなものがあげられます。
【暑さに強い犬種の特徴】
- 短毛の犬種
- シングルコートの犬種
- 体脂肪が少ない犬種
- マズルが長めの犬種
- 原産国が温暖地域の犬種
たとえば、アフリカや中東など温暖な地域が原産の犬種は、高温環境に適応した体のつくりをしていることが多いのです。さらに、シングルコートの薄い被毛や体脂肪が少なくスリムな体型や、マズル(鼻)が長い構造も、効率よく熱を逃がすのに役立ちます。
愛玩動物飼養管理士のコメント
体脂肪が少ない犬種は暑さに強い反面、冷房の効きすぎで体温が下がりすぎてしまうことがあります。エアコンは冷やしすぎず、室温は25〜27℃を目安に調整しましょう。
暑さに弱い犬種の特徴は?
一方で、とくに暑さへの耐性が低く、熱中症リスクが高い犬種もいます。暑さに弱い犬種の特徴は、以下のようなものがあげられます。
【暑さに強い犬種の特徴】
- 短頭種
- 長毛の犬種
- 被毛の密度が高い犬種
- 短足の犬種
- ダブルコートの犬種
- 体温調節が苦手な犬種
- 原産国が寒冷地域の犬種
とくに暑さに注意が必要なのは短頭種の犬です。鼻腔が狭く気道が複雑なため、パンティングによる体温調節がうまくできず、 熱中症になりやすい傾向があります。また、寒い地方が原産の犬種や、ダブルコートの犬種、長毛種は、被毛の密度が高いため熱がこもりやすく、暑さに弱いといえます。
愛玩動物飼養管理士のコメント
ご紹介した特徴に当てはまらない犬種でも、肥満の犬やシニア犬、子犬は体温調節が苦手で熱中症になりやすいため、こまめなに体調チェックをしてあげましょう。
暑さに強い犬種ランキング!大型犬もランクイン?
ここでは、一般的に暑さに強いといわれる犬種をランキング形式で紹介します。ただし、どの犬種であっても日本の猛暑においては注意が必要であり、適切な暑さ対策は欠かせません。あくまで目安、傾向としてご理解ください。
【第1位】チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
原産国 | 中国 |
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サイズ | 超小型犬(体高約23〜33cm) |
被毛の特徴 | 無毛またはやわらかい長毛 |
暑さに強い理由 | 被毛が少なく熱がこもりにくい |
注意点 | 皮膚が弱く日焼けに注意 |
チャイニーズクレステッドドッグは、その最大の特徴である被毛の少なさから、暑さに強い犬種として知られています。体全体にほとんど毛がなく、皮膚が露出しているため、熱がこもりにくく、効率的に体温を放散することができます。ただし、毛がない分、強い日差しによる日焼けや皮膚の乾燥には注意が必要です。
【第2位】サルーキ
原産国 | 中東(アラビア半島など) |
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サイズ | 大型犬(体高約58〜71cm) |
被毛の特徴 | 短毛または飾り毛のあるシングルコート |
暑さに強い理由 | 砂漠原産で熱を逃がしやすいスリムな体 |
注意点 | 寒さに弱く冷房の冷えすぎ注意 |
サルーキは、暑さが厳しい中東が原産の犬種であるため、暑さに強い大型犬です。スリムで引き締まった体型をしており、被毛も短めか、飾り毛があっても密になりすぎないため、体温がこもりにくい構造になっています。暑さに強いとはいえ、熱中症のリスクはゼロではないことを忘れないようにしましょう。
【第3位】イタリアン・グレーハウンド
原産国 | イタリア |
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サイズ | 小型犬(体高約32〜38cm) |
被毛の特徴 | 非常に短くて滑らかなシングルコート |
暑さに強い理由 | 短毛でスリムな体が熱を逃がしやすい |
注意点 | 寒さに弱く室内温度に注意が必要 |
イタリアングレーハウンドは、華奢で無駄のない体型と非常に短い被毛が特徴の犬種です。この被毛の薄さと体の構造から、体温がこもりにくく、比較的暑さに強いとされています。しかし、その体型ゆえに寒さには非常に弱いため、寒暖差には注意が必要です。活発で遊び好きですが、骨が細いため激しい運動には注意が必要な場面もあります。
【第4位】ウィペット
原産国 | イギリス |
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サイズ | 中型犬(体高約44〜56cm) |
被毛の特徴 | 短毛で密度の低いシングルコート |
暑さに強い理由 | スリムで通気性良く熱を逃がす体 |
注意点 | 寒さに弱く冷え込みに注意が必要 |
ウィペットは、グレーハウンドをルーツに持つ、俊足で知られる犬種です。筋肉質でスリムな体型と体にぴったり張り付くような短い被毛を持っており、体温調節がしやすい構造になっています。このため、比較的暑さに強い犬種とされています。運動能力が高いため十分な運動が必要ですが、暑い時間帯の激しい運動は避け、涼しい時間帯に運動させてあげましょう。
【第5位】ワイマラナー
原産国 | ドイツ |
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サイズ | 大型犬(体高約59〜70cm) |
被毛の特徴 | 短毛のシングルコート |
暑さに強い理由 | 短毛で通気性がよく熱がこもりにくい |
注意点 | 運動量が必要なため運動不足に注意 |
ワイマラナーは、ドイツ原産の暑さに強い大型犬で、引き締まった筋肉質の体と、滑らかな短いグレーの被毛が特徴です。この短い被毛が体温の発散を助けるため、比較的暑さに耐性があるとされています。通気性の良い被毛とはいえ、ダニや乾燥などの予防として、ブラッシングやシャンプーは重要です。
【第6位】ダルメシアン
原産国 | クロアチア(ダルマチア地方) |
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サイズ | 大型犬(体高約50〜60cm) |
被毛の特徴 | 短毛で密度のあるシングルコート |
暑さに強い理由 | 短毛かつスリム体型で熱を発散しやすい |
注意点 | 紫外線に弱く日差しに注意が必要 |
ダルメシアンは、短いシングルコートの通気性が良い被毛で、比較的暑さに強い大型犬です。白地に黒やレバーの斑点を持つ特徴的な外見で知られています。ダルメシアンはもともと馬車と並走する目的で生まれた、持久力のあるアスリート犬。非常に活発で多くの運動量を必要とします。また、短毛ゆえに紫外線には弱いため、日中の強い日差しには注意が必要です。
【第7位】バセンジー
原産国 | 中央アフリカ |
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サイズ | 中型犬(体高約40〜43cm) |
被毛の特徴 | 短毛でシングルコート |
暑さに強い理由 | 暑い地域原産で熱を逃がしやすい |
注意点 | 運動好きでストレス対策が必要 |
バセンジーは、暑さに強い中型犬ですが、日本の蒸し暑さは苦手な場合もあるため、温度管理と湿度調整が重要です。好奇心旺盛で活発な性格で、よく動き回るため体温が上がりやすい一面もあるでしょう。また、寒さには弱いため、冬場は防寒対策が必要になります。
【第8位】ジャックラッセルテリア
原産国 | イギリス |
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サイズ | 小型犬(体高約25〜30cm) |
被毛の特徴 | 短毛または粗毛のシングルコート |
暑さに強い理由 | 筋肉質で代謝が高く熱がこもりにくい |
注意点 | 運動量が多く日中の外遊びに注意 |
ジャックラッセルテリアは短毛で暑さに比較的強い小型犬。ただし、日本の蒸し暑さは苦手なため、湿度管理が重要になります。狩猟犬としての歴史があり、非常にエネルギッシュで運動欲求が高いため、毎日負荷の高い運動が必要です。賢く勇敢な性格ですが、頑固な一面もあり、初心者にはやや難しい場合もあります。
【第9位】ビーグル
原産国 | イギリス |
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サイズ | 中型犬(体高約33〜40cm) |
被毛の特徴 | 短毛で密度のあるシングルコート |
暑さに強い理由 | 活発で体温調節しやすい体型 |
注意点 | 興奮しやすく熱中症に注意 |
ビーグルは、暑さにも寒さにも比較的強いとされる中型犬。スヌーピーのモデルとしても知られる、愛らしい外見の犬種です。元々は猟犬として活躍しており、骨太でがっしりした体型と短い被毛が特徴です。活発で好奇心旺盛な性格で、人懐っこい一面も持っています。
【第10位】オーストラリアン・キャトル・ドッグ
原産国 | オーストラリア |
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サイズ | 中型犬(体高約43〜51cm) |
被毛の特徴 | 短毛で密なダブルコート |
暑さに強い理由 | 高温地で働ける丈夫な体づくり |
注意点 | 運動と刺激が不足しやすい |
オーストラリアンキャトルドッグも、比較的暑さに耐性があるといわれています。オーストラリアの暑く厳しい環境で牧牛犬として活躍していたためです。被毛はダブルコートですが、通気性や耐候性も備えているため暑さに適応しやすいでしょう。非常にタフでスタミナがあり、多くの運動量が必要な点は注意しましょう。
暑さに弱い犬種ランキング!熱中症に注意?
ここでは、暑さに弱い犬種、とくに熱中症のリスクが高い種類をランキングにまとめました。こうした犬種は暑さ対策により一層気をつける必要があるでしょう。ただし、以下のランキングの犬種に限らず、基本的に犬は暑さに弱いという点に留意してください。
【第1位】チャウチャウ
原産国 | 中国 |
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サイズ | 中型犬(体高約46〜56cm) |
被毛の特徴 | 長く密なダブルコート |
暑さに弱い理由 | 密毛で熱がこもりやすい体質 |
注意点 | 無表情で不調に気づきにくい |
チャウチャウは、体温がこもりやすく、非常に暑さに弱い中型犬です。豊富なダブルコートの分厚い被毛が断熱材の役割を果たし、寒い地域では役立ちますが、暑い地域では弱点となります。熱が逃げにくい被毛なので、日本の蒸し暑さはとくに厳しいでしょう。
【第2位】パグ
原産国 | 中国 |
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サイズ | 小型犬(体高約25〜30cm) |
被毛の特徴 | 短毛で密なダブルコート |
暑さに弱い理由 | 短頭種で体温調節が苦手 |
注意点 | 呼吸が荒く熱中症に注意 |
パグは代表的な短頭種であり、非常に暑さに弱い小型犬。熱中症リスクも高い犬種です。マズル(鼻)が極端に短い構造で、パンティングによる体温調節が効率的にできず、熱を体外に放出しにくくなっています。夏場の温度管理には厳重な注意が必要です。
【第3位】フレンチ・ブルドッグ
原産国 | フランス |
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サイズ | 小型犬(体高約27〜33cm) |
被毛の特徴 | 短毛でなめらかなシングルコート |
暑さに弱い理由 | 短頭種で熱が逃げにくい構造 |
注意点 | 筋肉質で体温が上がりやすい |
フレンチブルドッグもパグと同様に短頭種であり、暑さに非常に弱い犬種です。短い鼻と狭い気道のため、体温調節が苦手で熱中症になりやすい傾向があります。活発で遊び好きな性格ですが、暑い時期の運動は控えめにする必要があります。室内での温度管理が非常に重要です。
【第4位】チワワ
原産国 | メキシコ |
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サイズ | 超小型犬(体高約15〜23cm) |
被毛の特徴 | スムースとロングの2タイプ |
暑さに弱い理由 | 体が小さく体温変化に弱い |
注意点 | 直射日光で脱水しやすい |
チワワは世界最小の犬種として知られていますが、実はとても暑さに弱い小型犬です。メキシコ原産で暑い地域に適応した犬種ではありますが、体が小さいため地面からの照り返しの影響を受けやすく、体温調節も苦手なためです。とくにスムースコートのチワワは比較的暑さに強いと言われることもありますが、日本の高温多湿の環境では注意が必要です。
【第5位】シーズー
原産国 | 中国 |
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サイズ | 小型犬(体高約20〜28cm) |
被毛の特徴 | 長く密なダブルコート |
暑さに弱い理由 | 鼻ぺちゃで呼吸しにくい体質 |
注意点 | 密集した被毛が熱をため込みやすい |
シーズーは、短頭種であるゆえの体温調節の苦手さに加え、密度の高い被毛が熱を閉じ込めてしまうため、暑さに非常に弱い犬種です。熱中症リスクもあります。定期的なトリミングやブラッシングで被毛を管理することが重要ですが、それでも夏場の暑さ対策は徹底する必要があります。
【第6位】ダックスフンド
原産国 | ドイツ |
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サイズ | 小型犬(体高約13〜25cm) |
被毛の特徴 | スムース、ロング、ワイヤーの3種 |
暑さに弱い理由 | 細長い体で熱がこもりやすい |
注意点 | 運動不足で体調を崩しやすい |
ダックスフンドは、足が短いため地面からの照り返しや熱の影響を受けやすく、暑さに弱い傾向があります。また、被毛の種類(スムース、ロング、ワイヤー)によっても暑さへの耐性が異なりますが、どのタイプも日本の蒸し暑い夏には注意が必要です。活発で好奇心旺盛な性格ですが、夏場の散歩時間には十分気を配りましょう。
【第7位】柴犬
原産国 | 日本 |
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サイズ | 中型犬(体高約35〜41cm) |
被毛の特徴 | ダブルコートで厚みがある |
暑さに強い理由 | 被毛に熱がこもりやすい |
注意点 | 換毛期はとくに暑さに注意が必要 |
柴犬は日本原産の中型犬のため、日本の夏に適応している、夏の暑さにも強い犬と思われがちです。しかし、柴犬はダブルコートの被毛を持っており、体温がこもりやすいため、実は暑さにはそれほど強くありません。(ただし、短頭種や小型犬よりは暑さへの耐性があります。)昔は日本の夏も今ほど暑くなかったため柴犬は外飼いされていましたが、現在では涼しい室内飼育が主流です。
【愛玩動物飼養管理士が回答】犬と暑さに関する質問4点!
犬の暑さ対策に関して、飼い主さんが疑問に思うことは少なくありません。ここでは、愛玩動物飼養管理士が犬の暑さに関するよくある質問にお答えします。
犬の適温は室内・室外それぞれ何度くらい?
犬が快適に過ごせる室内の温度は、以下のようにいわれています。
【犬の室内の適温】
- 夏場の目安:22〜26℃程度(湿度は50〜60%が理想)
- 冬場の目安:18〜22℃程度
湿度が高いと、犬のパンティングによる体温調節がうまくいかなくなるため、湿度も重要な要素です。以下は、犬が過ごしやすい室外の気温の目安です。
【犬の室外の適温】
- 活動しやすい気温帯:15〜22℃程度
気温が25℃を超えると、暑さに弱い犬、とくに短頭種や小型犬、被毛が厚い犬種は注意が必要です。気温が28℃を超えると熱中症リスクが上昇します。また、アスファルトは体感温度が+ 10℃以上になることもあるため、散歩を始める前に地面の温度も触って確認しましょう。
犬はクーラーがなくても飼える?
日本の夏の環境下では、犬をクーラーなしで飼育することは非常に難しいといえます。愛犬の健康と安全のためにも、夏場はエアコンを使った温度管理が不可欠です。犬は人間のように全身から汗をかいて体温調節ができないため、高温多湿な環境ではすぐに体温が上昇し、熱中症になる危険性が高まります。暑さに強いとされる犬種であっても、日本の猛暑には耐えられない場合がほとんどです。
犬以外でクーラーがなくても飼える動物はいる?
日本の夏の環境下では、犬以外にクーラーがなくても飼える動物は存在します。高温に強い、体温調節が得意、または高湿度や低湿度に適応できるといった条件を満たす動物が候補です。
例えば、一部の爬虫類(ヒョウモントカゲモドキなど)や、金魚やメダカなどの魚類、鳥類(セキセイインコなど)やハムスター、カメなどが挙げられます。ただし、これらの動物でも適切な環境整備は必要不可欠です。また、猫も犬と同じく暑さに弱い動物といわれています。猫は汗腺がほとんどなく、被毛も密集していて熱がこもりやすいためです。
エアコンがない場合の犬の暑さ対策は?
エアコンがない場合でも、犬の暑さ対策は行う必要がありますが、エアコンと同等の効果を得ることは難しいことを理解しておきましょう。暑さ対策としては以下のようなことが効果的です。
- アルミプレートや冷却マットを置く
- 凍らせたペットボトルで周囲を冷やす
- クールベストやクールバンダナを使う
- 新鮮な水を複数箇所に用意する
- いつでも水分補給できる環境を整える
ただし、これらの対策はあくまで補助的なものであり、日本の夏の暑さを乗り切るためには、可能な限りエアコンによる温度管理を検討することが望ましいでしょう。
犬の留守番時はエアコンをつけっぱなしにすべき?
犬の留守番時には、エアコンをつけっぱなしにすることを強くおすすめします。閉め切った室内は短時間でも温度が上昇するため、留守番中の犬が熱中症になる危険性があるのです。電気代を気にする方もいるかもしれませんが、愛犬の命には代えられません。最近のエアコンには省エネ機能も搭載されていますし、クールグッズと併用して電気代を抑えることも可能です。
犬は高温多湿が苦手!日本の夏を快適に過ごすには?
日本の夏は犬にとっては非常に負担が大きい季節です。愛犬が日本の夏を快適に過ごせるように、様々な対策を取り入れましょう。
しっかりと熱中症対策を
日本の暑い夏には、愛犬の熱中症対策が欠かせません。室内でも油断せず、エアコンや除湿器で温度・湿度を調整し、快適な環境を保ちましょう。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させるのも効果的です。窓には遮光カーテンやすだれを設置し、直射日光をカット。また、犬がいつでも水を飲めるよう、複数の水飲み場を用意しておくと安心です。
お散歩は朝夜の涼しい時間に
夏のお散歩は、早朝や夜など涼しい時間帯に行うのが基本です。日中のアスファルトは高温になりやすく、犬の肉球が火傷したり、熱中症の原因になったりします。とくに小型犬は地面に近く影響を受けやすいため注意が必要です。出かける前には地面を手で触って温度を確認する習慣をつけましょう。どうしても日中に外出が必要な場合は、抱っこやカートを使って地面の熱から守る工夫をすることが大切です。
ひんやり冷却グッズも活用
夏の暑さ対策には「犬用の冷却グッズ」の活用も効果的です。手軽に使えるアイテムが多く、愛犬の熱中症予防にも役立ちます。以下のようなグッズを上手に取り入れて、犬が快適に過ごせる環境を整えましょう。
- 冷感クールマットやアルミプレート
- 水で濡らして使うクールバンダナ
- 冷却効果のあるクールベスト
- 保冷剤入りのひんやりベッドやハウス
ただし、グッズだけに頼らず、エアコンなどの温度管理と併用するのがポイントです。
暑さに強い犬種を迎えるメリット・デメリット
暑さに強いとされる犬種を迎えることには、メリットとデメリットの両方があります。犬種を選ぶ際には、それらを理解しておくことが大切です。
暑さに強い犬種を迎えるメリットは?
暑さに強い犬種を飼うメリットは、夏場の心配が減ることです。具体的には以下のような利点があります。
- 真夏でも比較的体調を崩しにくい
- 熱中症リスクが低く、安心して飼いやすい
- 早朝や深夜に限定せず、散歩の時間を選びやすい
- 24時間エアコンが不要な場合もあり、電気代の節約に
- 犬のストレスや飼い主の負担も軽減されやすい
とはいえ、暑さに強い犬でも真夏日は油断禁物。こまめな水分補給や室温管理など、基本的な暑さ対策は必要です。
暑さに強い犬種を迎えるデメリットは?
暑さに強い犬種を迎えるデメリットとして、寒さに弱い傾向がある点が挙げられます。暑さに適応した体質の犬は、冬の寒さへの耐性が低いことも。季節に応じた環境づくりが必要になります。
- 寒さに弱く防寒対策が必須になる場合も
- 冬は暖房や犬服などでのケアが必要
- 性格や運動量が合わない場合も
- 油断すると熱中症のリスクはゼロではない
また、暑さに強い犬種は運動量が多い場合もあり、飼い主のライフスタイルと合わない可能性もあります。犬の体質や原産国の気候を理解し、夏も冬も快適に過ごせるように工夫することが大切です。
まとめ
この記事では、暑さに強い犬種・弱い犬種の特徴とランキング、犬の適温、熱中症対策について解説しました。暑さに強い犬でも油断は禁物。エアコンの使用や冷却グッズ、水分補給など、しっかりとした暑さ対策が大切です。愛犬の体質に合ったケアを心がけ、夏も快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。大切なパートナーと健やかな毎日を過ごすために、ぜひ参考にしてください。

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