マンションで飼いやすいおすすめの犬種17選!注意したい犬種も解説

マンションで犬を飼うには、家族構成や環境にぴったりの飼いやすい犬種選びが大切です。限られたスペースの中で快適に過ごせるだけでなく、飼い主と犬双方のストレスを抑えやすくなります。
この記事では、マンション暮らしに適した飼いやすい犬の特徴や、おすすめの犬種、注意が必要な犬種についても詳しくご紹介します。
マンションで飼いやすい犬の特徴は?
マンションなどの集合住宅で犬を迎える際は、間取りやスペースに応じて飼いやすい犬種を選びましょう。どんな特徴の犬が飼いやすいのか、4つのポイントを紹介します。
サイズが小さい犬種
サイズが小さい小型犬は、限られた室内空間のマンションやアパートに適しています。
小型犬は体重が軽いので、エレベーターや共用スペースでの持ち運びの際も手軽に行えます。さらに、小型犬は部屋の中での運動量がそれほど多くないため、狭いスペースでも十分に生活でき、周囲の住人に配慮した静かな暮らしを実現しやすいでしょう。
加えて、足音も比較的静かな傾向があるため、集合住宅内で生活音のトラブルを防ぎやすい点もメリットのひとつです。
鳴き声が静かな犬
マンションで犬を飼う場合、鳴き声の大きさや頻度は非常に重要です。吠えにくい、あるいは鳴き声が静かな犬種は、飼いやすいだけでなく、近隣トラブルの防止にもつながるためおすすめできます。
性格が穏やかな犬
性格が穏やかな犬は、マンション生活にとても適しています。落ち着きがあると、生活音や人の出入りにも動揺しにくいため、無駄吠えやトラブルが発生しにくい傾向があります。初心者や小さな子供がいる家庭にもおすすめです。
体臭が少ない犬
体臭が少ない犬種は、マンションの密閉空間でも快適に過ごせるため、飼いやすい犬として人気があります。犬の体臭が強い場合、匂いがこもりやすく周囲の住人にも不快感を与えてしまうことがあります。定期的なシャンプーやトリミングなどのケアも大切です。
マンション飼育におすすめの犬種17選!
ここからは、マンションで飼いやすい犬種17選を紹介します。マンションでも安心して犬との生活を楽しみましょう。
トイプードル
トイプードルはシングルコートで抜け毛が非常に少なく、体臭もほとんど感じられません。そのため、室内の清掃が楽で、特に集合住宅の環境に適しています。カールした被毛は伸びると絡まりやすいため、定期的なトリミングが必要です。
また、頭の良さはトップクラスで、しつけやすい反面、賢さゆえにいたずらや要求吠えなどの問題行動も覚えやすい特徴があります。飼い主がきちんとしつけの時間を確保できることが飼育のポイントです。
性格は友好的で遊び好きなため、毎日の散歩や遊びの時間をしっかり設けることが重要です。体型はコンパクトで抱きやすく、マンションでも飼いやすい犬種です。
チワワ
チワワは世界で最も小さい犬のひとつとして知られており、そのコンパクトな体型はマンションやアパートなどでも飼いやすい魅力があります。
元気で好奇心旺盛な性格を持ち合わせていますが、小型犬ならではの運動量で済むため、室内飼いでも十分に健康を保つことができます。
チワワは警戒心が強いため、吠える傾向がやや見られます。無駄吠えをしないよう、適切なしつけを行うことが大切です。
マルチーズ
マルチーズは小型犬の代表的な犬種で、白く絹のような被毛が特徴です。抜け毛が比較的少なく、こまめな手入れで清潔に保てるため、室内で飼いやすいというメリットがあります。性格は落ち着いていて温和、かつ愛情深く、家族との絆を大切にするため、初心者でも育てやすい犬種といえるでしょう。
運動量はそこまで多くないですが、日常的に短時間の散歩や軽い遊びを取り入れることをおすすめします。しつけに対して素直に応じるため、よいコミュニケーションを築くことが可能です。マルチーズはマンションでも安心して長く一緒に暮らせるパートナーとして、多くの家庭で親しまれています。
シーズー
シーズーは、小型犬の中でもつぶらな瞳と豊かな被毛が特徴的な犬種です。ダブルコートですが、下毛が少ないため、抜け毛が少なく体臭も抑えられています。被毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。
比較的落ち着いた性格を持ち、無駄吠えが少ないなため、集合住宅での生活にも適しています。小さな子供のいる家庭でも比較的飼いやすい反面、頑固な一面があるため、子犬の時期から適切なしつけが欠かせません。プライドが高いところもあるため、甘やかし過ぎには注意が必要です。
パグ
パグは小型犬に分類される犬種で、特徴的な短い鼻と愛嬌のある表情が魅力です。社交的かつ穏やかな性格で吠えることが少ないため、隣近所への騒音トラブルの心配も少なく、マンションで犬を飼う方にもおすすめです。
短毛でお手入れは簡単にみえますが、ブラッシングと皮膚のケアは怠らないようにしましょう。頑固な面もあるため、根気強くしつけることが大切です。
パグは短頭種のため、熱中症になりやすい犬種です。暑さ対策は欠かさず行うようにしてください。
フレンチブルドッグ
フレンチブルドッグは、小型犬の中でも筋肉質な体つきを持ち、がっしりとした体格です。
性格は、おっとりしていて、明るく社交的な性格が特徴です。無駄吠えも少ないため、マンションでの静かな生活にも適しているといえるでしょう。ただし、体温調節が苦手なので、季節を問わず適切な温度管理を心掛けることが重要です。
短毛ですが抜け毛は多いため、こまめなブラッシングが必要です。鼻ぺちゃのため顔のしわに注意が必要で、定期的にケアを行わないと体臭の原因となります。
ポメラニアン
ポメラニアンは人気のある小型犬で、ふわふわとした被毛が魅力的です。小さな体は抱っこや持ち運びがしやすく、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい犬種として人気があります。
性格は友好的で賢く、しつけがしやすい小型犬です。無駄吠えしやすい一面も、子犬のうちから適切なトレーニングを行うことで改善できるでしょう。
被毛は柔らかいダブルコートで、季節の変わり目には抜け毛が増えるため、毎日のブラッシングが欠かせません。
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは小柄で体臭が少ないため、マンションでの飼育にとても適しています。
ただし、「動く宝石」と称される所以である、細くてなめらかな被毛は切れやすいため、毎日の丁寧なブラッシングで被毛を整える必要があります。
ヨークシャーテリアは警戒心が強く、見知らぬ人に対して吠えることがあります。子犬のうちからよく社会化させることが大切です。飼い主が大好きで留守番が苦手なため、徐々に慣れさせるようにしましょう。
パピヨン
パピヨンは、蝶のような大きな耳が特徴的な犬種です。
明るく好奇心旺盛な性格で知られており、賢いためしつけがしやすく、他の小型犬と比べても無駄吠えのコントロールがしやすいのも魅力の一つです。
被毛はトリミングを必要とせず、抜け毛も比較的少ない点も飼いやすいポイントです。
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーは活発で好奇心が強く、真面目で賢い性格が特徴の犬種です。
ダブルコートにもかかわらず抜け毛が少ないので、定期的なブラッシングは週に1~2回で十分です。体臭も控えめなため、マンションでも飼いやすいといえます。
ミニチュアシュナウザーは小型犬として扱われますが、しっかりとした大きめの体格です。適度な運動としつけを取り入れることで快適な生活が可能です。警戒心が強い一面もあるため、早期から社会化を進めると良いでしょう。
キャバリアキングチャールズスパニエル
キャバリアキングチャールズスパニエルは、小型犬の中でも愛らしい涙形の瞳と優しい性格で知られる犬種です。人懐こく穏やかな性格から、集合住宅での共存にも非常に適しています。
適度な運動を好み、社交性が高いことから、訪問者や他のペットとも友好的に接することができます。このような特徴から、小型犬を探している方や、家族や他の動物と一緒に暮らしたい方にもおすすめの犬種です。
平均体重は6~9kg程度で、小柄な中にもややしっかりとした体格を持ちます。被毛は抜け毛が多いため、日々のブラッシングで清潔に保つことが重要です。
ビションフリーゼ
ビションフリーゼは、ふわふわとした豊かな白色の被毛が特徴で、抜け毛が少ない犬種です。
明るく人懐っこい性格で、飼い主とのコミュニケーションを楽しむ傾向があります。そのため、しつけも比較的取り組みやすいといえます。無駄吠えは控えめで穏やかなので、集合住宅の環境でもストレスなく過ごせます。
定期的なトリミングやお手入れが必要となりますが、室内飼育に適しており、初めて小型犬を飼う方にも向いている犬種のひとつです。
ペキニーズ
ペキニーズは独特の短い鼻と豊かな被毛を持ち、マイペースで穏やかな性格が特徴です。落ち着いた性格の個体が多いため、無駄吠えが少なく集合住宅でも飼いやすい小型犬として人気があります。
飼い主への愛情は深く、来客が多い環境でも慣れやすい傾向があります。暑さに弱いため温度管理に注意が必要で、日々のブラッシングやケアを行うことが健康維持に欠かせません。
運動量は多くなく、運動が苦手ともいわれているため、散歩などで適度な運動を促すことも重要です。
ボストンテリア
ボストンテリアは、スマートな体型と明るい性格が魅力的です。
無駄吠えが少なく、社交的な性格のため、他の犬や人とも円滑に交流できる犬種として人気があります。抜け毛が多い犬種ですが、短毛なため日々のお手入れがしやすいことも特徴です。こうした特性から、マンションなどの集合住宅で小型犬を飼いたい方にもおすすめです。
運動量は適度で、散歩や遊び時間を確保することで健康を維持しやすい点も魅力です。短頭種特有の体調管理が必要で、特に呼吸器のトラブルや暑さへの配慮を欠かせません。普段からの観察と定期的な健康チェックを心掛けることで、元気に過ごせるでしょう。
狆(ちん)
狆は日本で古くから親しまれてきた小型犬で、優雅な外見と落ち着いた性格が特徴です。
穏やかで人懐こい性格を持ち、吠えにくいため集合住宅や子供・高齢者のいる家庭などでも飼いやすい小型犬として人気があります。
運動量は多くありませんが、健康維持のために適度な散歩は必要です。また、狆の美しい被毛を保つためには日常的なケアが重要で、定期的なブラッシングによって清潔さと健康を維持することができます。
ミニチュアピンシャー
ミニチュアピンシャーは、活発で好奇心旺盛な小型犬の犬種です。被毛はスムースコートのため、抜け毛はあまり目立ちません。小さい体のサイズも、マンションで犬を飼いたい方にぴったりです。
知能が高く賢いため、訓練やしつけにも向いており、飼い主とのコミュニケーションを通じて良好な関係を築けます。
ミニチュアピンシャーは、小型ながら非常にエネルギッシュで運動能力が高い犬種です。毎日の散歩だけでなく、十分な体を動かす機会を設けましょう。
ミニチュアダックスフンド
ミニチュアダックスフンドは、小型犬の中でも胴長で短い足という独特な体型が特徴の犬種で、好奇心旺盛で活発な性格も多くの飼い主に人気があります。
椎間板ヘルニアになりやすい犬種のため、段差のある場所にはスロープを設置したり、登れないように対策することが大切です。
狩猟犬の名残から吠えやすい一面もありますが、しっかりとしつけを行い無駄吠えを抑えられれば、マンションでも飼いやすいでしょう。
マンションでの飼育に注意したい犬ランキング
マンションで犬を飼う際は、犬種の特徴をしっかり理解し、集合住宅の環境でも無理なく飼えるかを慎重に検討することが重要です。注意したい犬種の特徴を3つ紹介します。
【1位】中型犬・大型犬
中型犬や大型犬は体が大きく、マンションの限られたスペースでは飼育しづらいことがあります。
運動量も多く、散歩や遊びの機会を十分に確保しなければストレスを抱える場合が少なくありません。騒音も大きく出やすいため、マンション特有の壁の薄さや隣接する住居への配慮が特に必要です。
【2位】遊び好きで活発な犬
ジャックラッセルテリアやウェルシュコーギーペンブロークなどの遊び好きな犬は、エネルギーを室内で発散しきれない場合、ストレスが蓄積しやすく問題行動を起こすことがあります。
マンションの限られた空間では自由に走り回ることが難しく、運動不足になると家具をかじったり無駄吠えをしたりと過剰な興奮状態を引き起こしやすいため、飼育スペースの工夫が必要です。
また、十分な散歩や遊びの時間を確保しつつ、室内でも刺激を与えられるおもちゃや運動方法を取り入れることが求められます。活発な性格とマンション飼育の環境条件とのバランスを考慮し、適切なケアを行うことが欠かせません。
【3位】吠えやすい犬
チワワやビーグルなどの吠えやすい犬は、マンションでの飼育においてトラブルの原因になることがあります。警戒心が強く、物音や訪問者に過敏に反応しやすい犬種も注意が必要です。
無駄吠えを抑えるためのしつけは大切ですが、環境要因としてストレスとなる刺激を減らす努力も不可欠です。定期的な運動や十分な遊びでストレス発散を促し、吠える理由を減らすことも効果的です。
マンション飼育で注意すべきこと
集合住宅で犬などのペットを飼う際は、飼育環境やルールをしっかり把握することが重要です。犬も飼い主もストレスの少ない生活を送れるように、犬のマンション飼育で注意することを紹介します。
飼えるペットの条件を確認
マンションによって飼えるペットの条件は異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。多くの場合、マンションの規約や管理規則には飼えるペットの動物種や特定の犬種、体重や体高による制限、そして飼育できる頭数などが細かく定められています。犬を飼いたい場合は、飼育可能な犬種が限定されているかどうかも確認しなければなりません。
許可を得ずに規約に反してペットを飼うことは、近隣トラブルや住民間の信頼関係の悪化につながりやすく、最悪の場合はペットの飼育自体が禁止されてしまう恐れもあります。そのため、管理会社へ問い合わせるなどして、どのペットが飼えるのか、どんな犬種まで認められているのかを正しく把握しましょう。
無断飼育のリスク
ペット禁止のマンションで無断で犬を飼うことは、住民とのトラブルや損害賠償などの法的な問題に発展する危険があります。
無断飼育が発覚した場合には、退去を求められるリスクもあり、その結果として、飼い主だけでなくペットも大きな精神的な負担を受けることになります。
マンションで犬を飼いたい方は、かならずペット可物件を選びましょう。
フローリングや壁を保護
犬の飼育では、室内の床やフローリングが傷むのを防ぐ工夫が必要です。犬種によっては活発に動き回るため、爪などによる傷のダメージが起きやすくなります。
こうした負担を減らすために、床に滑り止めマットやジョイントマットを敷き詰めたり、フローリングの上に保護シートを設置すると良いでしょう。これにより犬の関節への負担も軽減でき、特に小型犬やシニア犬など足腰が弱い犬種には安心です。
また、壁にも傷や汚れが付きにくくなる保護シートを使うことで、住まいの美観を長く保つことができます。
足音・鳴き声トラブルに注意
集合住宅では、足音や犬の鳴き声が騒音トラブルの大きな原因となるため、住環境に配慮することがとても重要です。
特に犬の足音は想像以上に響くことがあり、柔らかい床材やカーペットを敷くことで、騒音の軽減に役立ちます。
また、鳴き声による騒音対策としては、無駄吠えを防ぐしつけをしっかり行い、十分な運動や遊びを取り入れ、犬がストレスを感じにくい落ち着いた環境を整えることが大切です。
共用部分の使い方に注意
マンションのエントランスや廊下、エレベーターなどの共用部分を利用する際は、他の住民への思いやりとマナーが重要です。
犬を連れて移動する場合は、エレベーター内でも必ず抱っこするかリードを短く持ち、周囲の住人に配慮しましょう。また、排泄物の始末は徹底し、鳴き声や飛びつきなど、思わぬトラブルにつながる行動は控える必要があります。ベランダは専用部分と誤解されがちですが、共用部分と接するため、ペットの抜け毛が飛ばないよう注意を払いましょう。
常に清潔を保ち、他の住民が気持ちよく生活できる環境づくりを心掛けることで、住民同士の信頼関係が深まり、安心して快適なマンションライフを長く続けることができます。
マンションで犬を飼うなら用意したいアイテム
マンションで快適に犬を飼うためには、様々なアイテムを用意すると生活がスムーズになります。
まずは足音対策として、ジョイントマットや滑り止めマットがおすすめです。これらはフローリングの滑りを防ぎ、犬の関節への負担軽減と室内の騒音対策につながります。
次に、トイレ用のシートやトレーは必須で、室内での排泄場所を決めることで清潔な環境を保てます。臭いも抑えられるタイプを選択すると、ペット臭による近隣への影響を軽減できます。
また、犬がストレスを感じにくいようにケージやベッドを用意することで、落ち着ける専用スペースを作ると安心感を与えられるでしょう。
まとめ|犬をマンションで飼うなら犬種選びが大切!
マンションで犬を飼う際には、マンションで飼いやすい犬種選びや周囲への配慮が欠かせません。
騒音や体臭、適切な運動量など、犬種ごとの特性を正しく理解し、しつけや衛生管理にも十分注意しましょう。集合住宅のルールを守り、無断飼育によるトラブルを避けることも、快適な住環境を保つための鍵となります。
飼いやすい犬種選びや犬と快適に暮らせる環境づくりに努めれば、マンションでの犬との生活はより豊かで安心できるものとなるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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