ブリーダーから犬を飼うのは本当に安心?メリットや後悔しない選び方を徹底解説!

更新日:2025年5月30日

新しい家族として犬を迎えたいと考えたとき、ブリーダーから迎えるという選択肢があります。しかし、「ブリーダーから飼うのは難しそう…」「本当に安心できるの?」と疑問や不安を感じる方もいるかもしれません。この記事では、ブリーダーから犬を迎えることのメリットや、後悔しない信頼できるブリーダーの選び方、迎えるまでの流れ、そして注意点までを詳しく解説します。

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ブリーダーから犬を迎えることのメリット

ブリーダーから犬を迎えることには、他の方法にはない多くのメリットがあります。

それでは早速、ブリーダーから犬を飼うことで得られるメリットについて、詳しくご紹介します。

すぐれた血統をもった子犬か判断しやすい

ブリーダーには「犬種標準(スタンダード)」を守るという目的があり、犬種ごとに目や鼻の形、体格など細かな基準が設けられており、ブリーダーはそれに基づいて計画的に繁殖を行います。

その犬種らしさをこだわりをもってしっかり備えているという確かな裏付けは、大きな安心材料になります。

中には、ドッグショーで実績を残した血統を受け継いでいる子犬に出会えることもあるでしょう。

犬の血統書って何?かならずもらえるの?

犬の血統書とはその犬が「特定の犬種の純血種であること」を証明する書類です。人間でいうところの戸籍にあたり、親犬や祖父母といった祖先の情報が記載されています。血統書があることで犬のルーツをたどることができます

血統書は子犬をお迎えしてから郵送されるのが一般的です。

また、血統書は純血種のみに発行されるため、ミックス犬には発行されません。

専門知識をもつブリーダーから直接話を聞ける

ブリーダーは特定の犬種の専門家として、豊富な知識と経験をもっています。

ブリーダー自身が実際に飼育して得た経験はもちろん、これまで送り出してきた子犬のお迎え先から受けた相談を含めた解決策をもっている可能性が高いです。

迎えたい犬種の特性や性格、日々のケアやしつけの方法など、専門的なアドバイスを直接聞けることは大きなメリットとなり、ブリーダーは心強い存在となるでしょう。

親犬や育った環境を自分の目で確認できる

ブリーダーから犬を迎える大きなメリットの一つは、実際に犬舎を訪問し、親犬や子犬が育った環境を自分の目で確認できる点です。親犬やきょうだい犬と会うことで、子犬の将来の姿や性格にある程度の見当をつけることができます

また、犬舎の衛生状態や子犬たちがどのように扱われているかを見ることで、ブリーダーが愛情と責任を持って犬を育てているか判断する手助けとなります。

ただし、感染症予防やお産の時期と被っている場合など、見学に制限があるケースもあるため、事前に確認が必要です。

問題行動が少ない犬に育ちやすい

優良なブリーダーのもとで育った子犬は、母犬やきょうだい犬、そして人間との適切な関わりを通して社会性を身につける機会が多くあります。

生後早い段階で親兄弟から離されたり、狭いケージで過ごす時間が長かったりすると、犬同士や人とのコミュニケーションが不足し、問題行動につながる可能性があります。

ブリーダーのもとで十分に社会化された子犬は、新しい環境にも馴染みやすく、問題行動が少ない傾向にあると言えるでしょう。

お迎え後の相談やサポートが安心

ブリーダーから犬を飼うことのメリットとして、お迎え後のサポート体制が挙げられます。信頼できるブリーダーは、子犬を販売して終わりではなく、新しい環境での飼育に関する悩みや疑問に対して相談に乗ってくれることが多いです。

特に初めて犬を飼う方にとっては、経験豊富なブリーダーからのアドバイスは非常に心強く、安心して犬との生活を始めることができるでしょう。

また、中にはその犬舎出身の子を集めたオフ会を開いているブリーダーもいます。

定期的に子犬の家族と触れ合えることで、特別な思い出と愛情を得たり、悩みを共有し解決に向けた相談ができるかもしれません。

中間業者を挟まないから負担を減らせる

ブリーダーから直接犬を迎える「ブリーダー直販」では、子犬が新しい家族のもとへ行くまでの間に中間業者が入らないため、お迎えする家族と子犬の負担を軽減できるメリットがあります。

コストが抑えられるため適正価格でお迎えしやすい

ブリーダーから直接子犬を迎える「ブリーダー直販」は、ペットショップのような中間流通や店舗運営にかかるコストが少ないため、子犬の価格に余分な費用が上乗せされにくい傾向があります。これにより、比較的適正な価格で子犬を迎えられる可能性が高まります。

ただし、子犬の価格は犬種や血統、健康状態、ブリーダーの方針によって異なるため、問い合わせの際に確認することが重要です。

子犬の心身のストレスが軽減できる

ブリーダーから直接お迎えする場合、ペットショップや競り市にかかるときの「長距離の移動や不特定多数の人に触られる」といった流通過程でのストレスを軽減できます。

生まれた環境から新しいお家へ直接移動することで、子犬の心身への負担が少なく、よりスムーズに新しい生活に馴染むことができると考えられます。

 

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後悔しない!信頼できるブリーダーの選び方は?

ブリーダーから犬を飼う際に後悔しないためには、信頼できるブリーダーを選ぶことが非常に重要です。ブリーダー選びは、犬との幸せな共同生活の第一歩となります。ここでは、どのような条件を考慮してブリーダーを選べば良いのか、具体的なポイントを解説します。

口コミや評価を確認する

ブリーダーを選ぶ際には、実際にそのブリーダーから犬を迎えた人たちの口コミや評価を確認することが一番の判断基準になります。インターネット上のブリーダーサイトやSNSなどで、他の飼い主さんがどのような経験をしたのかブリーダーの対応はどうだったのかといった生の声を探してみましょう。

ただし、全ての情報が正しいとは限らないため、複数の情報源を参考にし、総合的に判断することが大切です。時間をかけて多くの情報を比較検討することが、後悔しないブリーダー選びの条件となります。

見学時に不安を解消できるかどうか

ブリーダーの犬舎を見学する際は、抱えている不安や疑問を解消できるかどうかが、信頼できるブリーダーかを見極める重要な条件となります。

犬舎の衛生状態、子犬や親犬の健康状態、ブリーダーの飼育方針、お迎え後のサポート体制など、気になることは遠慮なく質問しましょう。

誠実に対応し、質問に対して明確に答えてくれるブリーダーであれば、安心して子犬を迎えられる可能性が高いです。

「悪質ブリーダー」とされる特徴が当てはまらないか

犬を迎え入れるにあたり、残念ながら悪質なブリーダーが存在するのも事実です。利益を優先し、犬の健康や福祉を軽視するブリーダーから子犬を迎えてしまうと、様々な問題に直面する可能性があります。

悪質ブリーダーに共通する特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 不衛生な環境で犬を飼育している。
  • 親犬や子犬の健康状態が良くない。
  • 必要な医療ケアやワクチン接種を怠っている。
  • 犬舎の見学を拒否する。
  • 動物取扱業の登録販売許可を持っていない。
  • 契約書や必要書類を渡さない、あるいは説明が不十分
  • 生後間もない子犬を引き渡そうとする。
  • 質問に対して曖昧な回答をしたり、誠実さに欠ける対応をしたりする。

取引を進める中で、このような特徴がないか注意するようにしましょう。

ブリーダーから犬を迎えるまでの流れ

ブリーダーから犬を飼うことを決めたら、実際にお迎えするまでに以下のステップがあります。

  1. 理想の子犬を探す
  2. ブリーダーへ問い合わせる
  3. 犬舎見学をする
  4. 【成約】売買手続きを行う
  5. 子犬をお迎えする

ここでは、ブリーダーから犬を迎える具体的な流れについて解説します。それぞれの段階で何をすべきかを知っておくことで、スムーズに新しい家族を迎える準備を進めることができます。

ステップ1.理想の子犬を探す

ブリーダーから犬を飼う最初の流れは、どのような犬を家族に迎えたいか、理想の子犬を探すことから始まります。

犬種や性別、毛色、誕生日など、希望する条件を整理してみましょう。

また、自身のライフスタイルや家族構成に合った犬種を選ぶことも、後々の生活において重要な条件となります。ブリーダーサイトなどを利用して、希望条件に合う子犬やブリーダーを探してみましょう。

ステップ2.ブリーダーへ問い合わせる

理想の子犬や気になるブリーダーが見つかったら、ブリーダーへ問い合わせを行います。

問い合わせ方法は、電話やメール、ブリーダーサイトの問い合わせフォームなどがあります。

見学希望の旨や、子犬に関する質問などを具体的に伝えましょう。この最初のコンタクトでのブリーダーの対応も、信頼できるかどうか判断する材料の一つとなります。

「愛犬ブリーダー」では、問い合わせ時に見学を申し込むか質問のみにするか選択いただけます。どんなことで迷っているかなども相談してみましょう。

ステップ3.犬舎見学をする

犬舎見学では、約束した日時にブリーダーの犬舎を訪問し、子犬の性格や健康状態、育て方に関する詳しい話を聞くことができます。

この機会に疑問や不安な点を質問し、解消しておくことが大切です

購入意思がない段階での見学は、犬やブリーダーへの負担となるため事前のメッセージ交換の際に相談をしておきましょう。

この犬舎見学は、動物愛護管理法によって「現物確認対面説明を行わなければならない」と義務付けられており、子犬の現状を直接確認し飼育方法などの説明を対面で受けるためにかならず実施してもらう必要があります

犬舎見学のマナーをチェックしておく

ブリーダーの犬舎を見学する際は、事前に見学マナーを確認しておくことが大切です。

約束の時間厳守、清潔な服装であることなど、お互いが不快な気持ちにならないよう配慮しましょう。

また、子犬や親犬の感染予防として手指の消毒を求められることや、他の犬舎とのはしごを避けられることがほとんどです。

子犬や他の犬に触れる際は、ブリーダーの指示に従い、無理に抱き上げたり大きな声を出したりしないように注意してください

ステップ4.【成約】売買手続きを行う

犬舎見学などを経て迎える子犬を決めたら、売買手続きに進みます。

取引を行ったブリーダーによって異なりますが、一般的には下記のようなことが行われます。

  • 予約金の支払い(別日にお迎えをする場合)
  • 契約書の確認と署名

子犬の生年月日や犬種、血統、価格、ワクチンの接種状況、引き渡し日、保障内容などをしっかりと確認し、不明な点があれば必ずブリーダーに質問しましょう。

お迎えが難しいと感じたら…?

犬舎見学を通して、当初抱いていたイメージと違ったり、ブリーダーの飼育環境に不安を感じたりした場合、その場でお迎えを決める必要はありません

一度持ち帰って慎重に検討することも大切です。優良なブリーダーであれば無理な即決を迫ることはないでしょう。

不安な気持ちがあるのに何も伝えず突然キャンセルしてしまうと、準備を整えて待っているブリーダーに迷惑をかけてしまいます。そのため、お迎えすること自体が難しいと感じた場合は、正直にブリーダーに伝えることが誠実な対応です。

ステップ5.子犬をお迎えする

売買契約が完了したら、いよいよ子犬をお迎えする流れとなります。

お迎え当日は、ブリーダーから子犬の健康状態やこれまでの生活、注意点などの説明を再度受け、必要な書類(血統書やワクチン接種証明書など)を受け取ります。

長時間の移動は子犬の負担になるため、安全に配慮して連れて帰りましょう。自宅に迎えたら、子犬が安心して過ごせる環境を整えてあげることが大切です。

※動物愛護管理法により、生後56日(8週齢)を経過しない子犬の販売・引き渡しは原則禁止されています。これは、子犬が社会性を身につけ、免疫力を高めるために必要な期間を親犬や兄弟と過ごせるようにするためです。

ただし、日本犬(柴犬、秋田犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬、四国犬)については、生後49日を経過していれば引き渡しができる特例があります。

ブリーダーから犬を迎える際の注意点

ブリーダーから犬を飼うことには多くのメリットがありますが、注意しておきたい点もいくつか存在します。これらの注意点を事前に理解しておくことで、後悔なく新しい家族を迎えることができます。

犬舎が遠い・遠方にある場合

希望する犬種や条件に合うブリーダーが遠方の場合、見学や子犬のお迎えのために時間や費用がかかることがデメリットとして挙げられます。

また、実際に犬舎を訪れるのが難しく、子犬や飼育環境を直接確認しづらい可能性も考えられます。

そのため遠方のブリーダーから迎える場合は、オンラインでのやり取りや、事前に他の購入者からの口コミ・評判などを十分に調べることが重要です。もし「この子だ!」と心惹かれる子に出会えたなら、愛犬となる大切な家族の故郷を訪れる特別な機会と捉え、訪問を検討してみましょう。

希望する犬種や毛色の子犬がいない場合

ブリーダーは特定の犬種を専門に扱っているため、希望する犬種の子犬が常時いるとは限りません

また、希望する毛色や性別などの条件に合う子犬がすぐに生まれない場合もあります。この点はブリーダーから犬を飼う際のデメリットの一つと言えるでしょう。

希望する子犬と出会うためには、気長に待つ必要があったり、複数のブリーダーに問い合わせたりする必要があるかもしれません。

ブリーダーから犬を迎える際にかかる費用

ブリーダーから犬を飼う際には、子犬の価格以外にも様々な費用がかかります。これらの値段を事前に把握しておくことで、計画的に資金を準備し、安心して新しい家族を迎えることができます。

子犬の生体価格

ブリーダーから犬を飼う際にかかる費用の中心は、子犬自身の価格です。

子犬の値段は、犬種や血統、健康状態、月齢、性別などによって大きく異なります。人気の犬種や特定の条件(珍しい毛色など)を持つ子犬は、価格が高くなる傾向があります。事前に希望する犬種の価格相場を調べ、予算を立てておくことが重要です。

マイクロチップやワクチン代

子犬の価格に加えて、マイクロチップの装着費用やワクチン接種費用が必要になることが一般的です。

どれも数千円~1万円程度ですが、混合ワクチンの費用は接種した回数によって異なります。マイクロチップの装着は法律で義務付けられているため断ることはできません。

これらの費用はブリーダーによって子犬代に含んでいることもありますが、掲載情報に記載がない場合は必ず事前に確認し、費用の総額を把握しておくことが大切です。

初期費用として準備するもの

ブリーダーから犬を飼う場合、子犬の費用とは別に準備するものがあります。

ケージやサークル、ベッド、食器、トイレ用品、首輪やリード、おもちゃなど、子犬が暮らすうえで必要な必需品です。

また、お迎え後の健康診断やワクチン接種、畜犬登録(鑑札の交付)などの費用も予算に入れておく必要があります。これらの初期費用として、数万円程度の準備が必要となる場合が多いです。

ブリーダーとペットショップの違いは?どっちが安い?

ペットショップとブリーダーでは、同じような条件のトイプードルでも、ブリーダーから迎えた方が10万円程度安くなる傾向があります。

ペットショップでは中間業者を挟んだり、店舗の運営費がかかったりするためどうしても価格が高くなりがちです。

一方、ブリーダーは直接のやり取りが中心なので余計なコストを抑えやすいのが特徴です。

ただし、ブリーダーでも飼育コストがかかっている場合や、血統が良い場合や人気の犬種であると価格が高くなることもあります。

満足のいく価格で理想の子犬に出会うためにも、事前にしっかりと情報を集めておくことが大切です。

まとめ|ブリーダーから子犬を飼うと、子犬の育った環境がみえやすくて安心できる!

この記事では、ブリーダーから犬を迎えるメリットや、信頼できるブリーダーの選び方、お迎えまでの流れについてご紹介しました。

ブリーダーから子犬を飼うことは、犬種の専門家から直接話を聞けたり親犬や育った環境を実際に確認できたりと、多くの安心感があります。適切な知識と準備をもって、ぜひ「ブリーダーから迎える」という選択肢を検討してみてください。

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この記事の監修者 愛犬ブリーダー事務局
動物が大好きなメンバーがコラムを監修しています。ペットショップでのスタッフ経験もあり、愛犬・愛猫と生活をしながら、休日にはドッグカフェやアニマルカフェに足を運ぶことも。
愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。

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