共働きで犬は飼える?留守番スケジュールやストレス対策、おすすめ犬種は?
公開日:2025年4月30日
更新日:2025年8月8日

「共働きで犬は飼える?」「犬はどれくらい留守番できるの?」と不安に思っていませんか?この記事では、共働き家庭で犬を飼う方法や1日の留守番スケジュール例、ストレスを減らすコツ、飼いやすい犬種の選び方まで、わかりやすく解説します。
[目次]
共働きで犬は飼える?飼えない?
結論からいえば、共働きでも、工夫次第で犬を飼うことはできます。
「共働きで犬を飼うなんて、かわいそうじゃない?」こんな不安の声は少なくありません。犬は本来、社会性の高い動物で、人との関わりを求める生き物です。そのため、長時間のひとりぼっちにストレスを感じたり、さみしさから問題行動を起こしたりすることもあります。
しかし、適切な環境づくりやスケジュール管理、事前のしつけなどを行えば、共働き家庭でも十分に犬を飼うことは可能です。大切なのは、犬にとって快適な暮らしを提供できる工夫ができるかどうか。しっかり準備をすれば、「共働きでも犬を飼ってよかった」と思える毎日が待っています。
共働き家庭の犬の留守番時間は?
共働きでは平日の大半を留守にするため、犬の年齢や性格に合わせた留守番時間の目安を把握しておくことが大切です。
犬の留守番は何時間まで?
成犬の場合、健康であれば留守番の目安は4〜6時間程度とされています。やむを得ず8時間以上の留守番になる場合は、さまざまな留守番対策が必須となるでしょう。また、留守番時間の目安は、犬の年齢や性格、健康状態によって大きく異なることを覚えておきましょう。
子犬の留守番は何か月から?
子犬は生後3〜4か月ごろから短時間の留守番練習を始めるのが理想です。留守番の練習を始めるときは、最初は5〜10分程度からスタートし、徐々に時間を延ばすステップ方式が効果的です。
それまでは、子犬期は体力や膀胱の発達が未熟で、数時間おきにトイレが必要なうえ、分離不安になりやすい傾向があります。
共働きで犬を飼う方法│1日の留守番スケジュール
共働き家庭で犬を飼うには、飼い主不在の時間をどう乗り越えるかがポイントです。以下は、一般的な1日のスケジュール例です。
時間帯 | 飼い主と犬の行動 |
7:00〜8:00 | 朝ごはん |
8:00〜9:00 | 朝の散歩・スキンシップ |
9:00〜17:00 | 留守番(おもちゃ・ペットカメラで環境整備) |
17:00〜18:00 | 夜ごはん |
18:00〜20:00 | 夜の散歩・遊び・スキンシップ |
20:00~ | 室内でリラックス・就寝準備 |
飼い主が出かける前と帰宅後は、たくさん遊びやスキンシップの時間をとり、犬のストレスが溜まらないように気をつけてあげましょう。たとえ忙しくても、愛犬とのコミュニケーションを欠かさず行うことで、信頼関係を築けます。
【共働きにおすすめな犬種】留守番が得意な犬5選!
犬にもそれぞれ性格や習性の違いがあり、留守番の得意・不得意があります。ここでは、留守番中も穏やかに過ごせるといわれる、共働きにおすすめな犬種を紹介します。犬種選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
チワワ
チワワは独立心が強く賢いため、しっかりとトレーニングを行うことで、留守番に上手に順応できるようになります。共働きの夫婦にとって飼いやすく、おすすめの小型犬種です。
小さな体とは裏腹に勇敢な性格を持っているため、外の気配に敏感に反応しやすく、窓際にハウスを置くと外に向かって吠えてしまう可能性があります。落ち着ける静かな場所にハウスを用意してあげると良いでしょう。
パグ
パグは、穏やかでマイペースな性格が特徴です。遊び好きでありながらも、ひとりで過ごすことにも比較的慣れやすく、のんびりと過ごせます。
甘えん坊でもあるため、毎日のスキンシップをする時間が大切です。また、短頭種のため、暑さには注意が必要です。留守番の際は、室温管理を徹底しましょう。
柴犬・豆柴
柴犬や豆柴は、いずれも独立心が強く賢いため、ひとりで過ごす時間にも比較的適応しやすい性格です。そのため、十分なトレーニングをすればしっかりと留守番ができるでしょう。
ただし、柴犬や豆柴は警戒心が強く、見知らぬ物音などに敏感に反応して吠えてしまう場合があります。子犬期からさまざまな生活音や人に慣れさせ、必要以上に警戒心を抱かないようにしてあげることが大切です。
シーズー
シーズーは愛玩犬として高い人気を誇り、温和な性格が魅力の小型犬です。
甘えん坊な面もありますが、好奇心が旺盛で一人遊びが得意なため、留守番も無理なくできるようになります。無駄吠えも少ない傾向にあり、共働き家庭でも安心して留守番させやすいでしょう。
シーズーは鼻ぺちゃな短頭種のため、体温調節が苦手な犬種です。特に夏場などは室温の管理を徹底し、快適な環境で過ごせるようにしましょう。
ラブラドールレトリーバー
ラブラドールレトリーバーは賢く穏やかな性格で知られる大型犬です。知能が高いため、トレーニングをすれば、留守番をさせても落ち着いて待つことができるでしょう。
人と遊ぶことが大好きなため、一緒にいるときはたくさん遊んで、信頼関係を深めることもポイントです。
共働きに向いていない犬種とは?
どんな犬でも工夫次第で共働き家庭に迎えることはできますが、留守番に向いていない性格や特性を持つ犬種もいます。以下は注意したいポイントです。
【共働きにおすすめしない犬種】
おすすめしない理由 | 具体的な犬種名 |
分離不安が強い犬種 | トイプードル、ミニチュア・ダックスフンドなど |
運動量が必要な犬種 | ジャックラッセルテリアなど |
知的な刺激が必要な犬種 | ボーダーコリーなど |
もちろん、すべての個体が当てはまるわけではありませんが、犬種の特性に合わせて生活スタイルを見直すことが重要です。
後悔しないために!共働きで犬を飼う前のチェックリスト
犬を飼ってから「思っていたより大変」「犬がかわいそう…」と後悔するケースは少なくありません。共働き家庭ではとくに、事前の準備と計画が重要。犬を飼う前に、以下のチェックリストを確認しておきしましょう。
- 毎日のスケジュールに無理がないか
- 犬の性格や年齢が共働きに向いているか
- 近くに頼れる人や施設があるか
- ケージやカメラなど留守番中の対策をできるか
- 月々の飼育費など経済的な余裕があるか
- 休日にしっかりと犬との時間を確保できるか
共働きで犬を飼うには、毎日のスケジュールや環境の整備、費用面、そしてサポート体制まで、事前にしっかり確認しておくことで「後悔しない飼い方」が実現できます。
共働き家庭が犬を飼い始めるときの注意点
共働きで犬を飼うには、ただ「犬が好き」という気持ちだけでは難しいこともあります。ここでは共働き家庭が犬を飼い始めるときの注意点について解説します。
犬の飼い始めはとくに慎重に対応する
犬を迎えたばかりの時期は、環境に慣れず不安やストレスが大きくなるため、留守番が難しい時期です。 とくに子犬の場合、トイレトレーニングやしつけも必要なため、いきなり長時間の留守番をさせるのは避けたほうがよいでしょう。
可能であれば、飼い始めの1〜2週間は在宅勤務や有給休暇を活用し、犬と過ごす時間を多く確保するのが理想的です。フレックスなどの柔軟性のある働き方ができれば、なお安心でしょう。また、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休みにあわせて飼い始めるのもおすすめです。
この期間に、生活リズムやルールに慣れさせることで、後の留守番もスムーズになります。
関連記事:子犬は最初の1週間ケージから出しちゃダメ!大切な理由と注意点、過ごし方
ペットサポートやシッターを探しておく
共働き家庭にとって、「いざという時に頼れるサポートを確保しておくこと」はとても重要です。急な残業、体調不良、出張、旅行などで世話ができなくなる場面は少なくありません。
以下のような選択肢を事前にチェックしておきましょう。
- 家族・知人に預けられる体制の有無
- ペットシッター(定期・スポット利用)
- ペットホテル・一時預かり施設
- 犬の散歩代行サービス
自宅近くにどんな施設があるか、どのくらいの費用なのかをあらかじめ調べておくと、安心して犬との生活をスタートできます。
犬を留守番させるときの環境づくり
犬が快適に安心して留守番できるかどうかは、環境づくりやアイテムにも大きく左右されます。特にケージやトイレ、水飲み場などは、犬にとって安心できるかどうかの大切なポイントです。
ここでは、留守番中の環境づくりに欠かせないアイテムごとに、その役割や選び方、配置の工夫を具体的に解説します。
ケージの設置と安全管理
ケージは愛犬の留守番場所としても、安全を守る意味でも重要な役割を果たします。設置場所は、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選ぶことが大切です。
ケージを外が見える場所に置くと、一部の愛犬にとっては刺激になり落ち着かないこともあります。犬の性格に合わせてケージの設置場所を工夫しましょう。
水やフードの準備
留守番中の犬が水分不足にならないよう、必ず新鮮な水を用意し、器の種類にも配慮しましょう。
普段使用しているフードボウルやウォーターボウルでも問題ないですが、水やご飯を与える器をひっくり返しやすい犬の場合は、安定した容器や固定式のウォーターボトル、ウォーターディスペンサーなどを利用することが大切です。特に夏場だけでなく、冬場も空気が乾燥しやすいため、一年を通して十分な水分補給の機会を確保してください。
長時間のお留守番で食事が必要な場合には、自動給餌器を使うことで決まった時間に適切な量のフードを与えられ、過度な空腹や早食いを防げます。フードの量や種類は普段と同じものを選び、犬の消化や体調に悪影響を与えないようにすることがポイントです。
トイレの準備
犬が留守番中に快適に過ごすためには、トイレ環境の整備がとても重要です。
トイレシートやトレーは、犬のサイズや性格に合わせて選びましょう。犬が迷わず利用できる場所に設置し、アクセスしやすくしておくことがポイントです。特に子犬は排泄の回数が多いため、安全で広めのトイレスペースを確保しておくと安心です。
留守番の前に十分なトイレトレーニングをしておけば、粗相を減らすことにつながります。トイレの準備を万全にしておくことで、犬も快適な気持ちで飼い主の帰りを待つことができ、双方のストレス軽減にも役立ちます。
室温・空調の管理
室温や空調の管理は、犬の健康を守るうえで非常に重要です。
季節や時間帯によっては室温が大きく変化することがあるため、エアコンや扇風機、暖房器具を適切に使い、安定した室温を保つことが大切です。
夏場は熱中症にならないように室内を涼しく保ち、新鮮な飲み水をいつでも飲めるようにしてください。冬は寒さから守るために、暖かい寝床を用意し、暖房器具の位置や使い方にも気を配りましょう。
また、なるべく自然な風通しがある環境を作りつつ、冷暖房の風が直接犬や寝床に当たらないよう工夫することも重要です。
犬の留守番中のストレス軽減アイデア
長時間の留守番は犬にとってストレスの原因となることが多いため、できるだけ退屈しない環境を整えることが大切です。おもちゃとペットカメラのメリットを解説します。
退屈しのぎのおもちゃ
犬の留守番中のストレスや退屈さを和らげるためには、おもちゃの準備は欠かせません。
噛んだり転がしたりできる知育玩具や、歯ごたえのあるガムなどがおすすめです。これらのおもちゃは犬の集中力を引き出し、ストレス解消や問題行動の予防にも効果的です。
おもちゃは、誤飲のリスクが低いサイズや強度のものを与えましょう。
様子を見れるペットカメラ
ペットカメラは、留守番中の犬の様子を遠隔から確認できる便利なアイテムです。
スマートフォンを使えば、リアルタイムで愛犬の映像や音声のチェックができるため、外出中でも安心して過ごせます。
最近のペットカメラには首振り機能や動作検知機能が搭載されているものが多く、家のどこにいても犬の行動を詳しく見守ることができます。また、マイクとスピーカーが内蔵されているモデルなら、愛犬に声をかけたり呼びかけたりしてコミュニケーションを取ることも可能です。
犬の留守番のコツとトレーニング方法
犬の留守番は、トレーニング次第で上手にできるようになります。ここでは、犬が安心して過ごせるようになるためのコツや、留守番に慣れさせる具体的なトレーニング方法を解説します。
留守番トレーニングの流れ
留守番トレーニングは、犬がケージやクレートにいることに慣れさせることからスタートします。
まずは、ケージの中で安心できるように、毛布やお気に入りのおもちゃを入れてリラックスできるよう配慮しましょう。最初は短い時間から始め、少しずつケージで過ごす時間を延ばしていくのがポイントです。
次のステップでは、飼い主が部屋から離れて犬の視界に入らない時間をつくり、一人で落ち着いて過ごす練習をします。この時、犬が吠えたり不安そうな様子を見せても、焦らず根気よく見守る姿勢が重要です。
最終的には、ケージの中でリラックスして過ごせるようになるまで練習を重ねてください。犬の様子や反応をよく観察しながら、無理のないペースで進めることが留守番トレーニング成功の秘訣です。
出発時・帰宅時の注意点
出発時・帰宅時には、犬に過剰に反応せず、自然体でいることが大切です。
出発前
出発前には部屋を整え、誤飲やケガのリスクがあるものを取り除きましょう。
ケージに入れて留守番をさせる場合は、犬が安心して過ごせるように柔らかいタオルやブランケットを用意し、誤飲や破損の可能性がない安全なおもちゃを入れておくことが望ましいです。
出発時
出かける直前に必要以上にスキンシップを取ったり、かわいそうな表情を見せてしまうと、犬の不安が高まるため控えましょう。
声がけをする場合も明るく簡潔に「待っててね」と伝え、あまりかまいすぎないようにします。犬が飼い主の外出を察知してそわそわしたり吠えることがあっても、知らないふりすることで、不安や期待を助長しないように気をつけましょう。
出かける準備を犬の見えない場所で静かにおこなうことも有効です。
帰宅時
帰宅時には、まず犬が興奮している場合は落ち着くのを待ち、静かに声をかけてあげましょう。
すぐに大きな声で呼びかけたり、抱きしめたりすると、さらに感情が高ぶってしまうので注意が必要です。愛犬が落ち着いたらたくさん褒めて安心感を与えます。
こうした静かなコミュニケーションや冷静な対応が、ケージを使った留守番中も含めて愛犬の心の安定を保つことにつながります。常に落ち着いて接し、飼い主が安心感を示してあげましょう。
まとめ|共働きで犬を飼うなら留守番の環境づくりが大切!
共働きで犬を留守番させる場合、愛犬が快適かつ安全に過ごせるよう、留守番トレーニングと環境づくりが不可欠です。
犬種選びに悩む場合は、留守番が比較的得意といわれているパグや柴犬、チワワなどのお迎えも検討してみましょう。
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