大きいトイプードルみたいな犬の正体は?性格や迎える方法、飼い方までご紹介!

SNSや街中で「トイプードルにそっくりだけど、なんだか大きい!」そんな犬を見かけたことはありませんか?
大きいトイプードルみたいなその犬の正体は、トイプードルよりもずっと大型の犬種であるスタンダードプードルかもしれません。
ふわふわの巻き毛やかわいらしい顔立ちで、体はぐっと大きく、性格は落ち着いていてとても賢いのが特徴です。
この記事では、そんなスタンダードプードルの生態や飼い方のポイント、お迎えする方法などを紹介していきます。
【目次】
- スタンダードプードルってどんな犬?
- トイプードルとスタンダードプードルの違い
- スタンダードプードルの飼い方
- スタンダードプードルの探し方
- かかりやすい病気と健康管理
- まとめ|トイプードルに似た大きな犬はスタンダードプードル!穏やかで賢い大型犬!
スタンダードプードルってどんな犬?
スタンダードプードルとトイプードルはよく似ていますが、実は別の犬種とされており、トイプードルはスタンダードプードルを原型として誕生しました。
ここでは、スタンダードプードルの大きさや性格、毛色、歴史をわかりやすくご紹介します。
大きさと外見
スタンダードプードルは体高が約45cmから60cm、体重は20kgから30kgと大型犬に分類されます。
均整のとれた体つきで、細長くしなやかな手足を持ち、動きが美しいのが特徴です。
被毛は巻き毛で密集しており、見た目にはふんわりとした印象を与えます。顔つきは知的で落ち着いた雰囲気があり、表情豊かな目が魅力的です。全体的にバランス良く整った体型が、優雅さと力強さを感じさせます。
性格
スタンダードプードルはとても賢く、理解力や学習能力が高いことで知られています。
指示をすぐに覚えるため、芸やしつけもスムーズに習得できます。
明るく社交的で、人やほかの動物とも仲良くできます。愛情深く穏やかな性格から、海外では盲導犬として活躍することもあるほどです。
運動好きで好奇心旺盛な一面も持ち、知的でバランスの取れたパートナーといえます。
毛色
スタンダードプードルの毛色は非常にバリエーションが豊かで、代表的なものとしてブラック、ホワイト、レッド、アプリコット、クリーム、シルバー、そしてブラウンの6種類がよく知られています。
スタンダードプードルの毛色は基本的に単色が理想とされていますが、色の濃淡や微妙な発色には個体差がみられ、同じ毛色でもニュアンスが異なります。毛色は遺伝によって決まりますが、それぞれに個性的な美しさがあり、家族の雰囲気や好みに合わせて選ぶことができるのも魅力のひとつです。
歴史
スタンダードプードルの歴史は主にフランスが発祥とされていますが、実際にはロシアや中央アジア北部に起源があるともいわれており、ヨーロッパ各地で活躍してきた犬種です。
16世紀頃までは、現在のようなトイプードルなどの他のサイズ展開はなく、スタンダードサイズのみが存在していました。「コンチネンタルクリップ」という独特なカットスタイルは、水猟犬として水鳥の狩猟を効率的にこなす意味がありました。
フランスに渡ったのちは国犬として認められ、ヨーロッパの上流階級の間で愛玩犬としての地位も確立しました。
その後トイプードルなど小型の系統も専門家によって改良され、さまざまなサイズが生み出されました。現在では、家庭でのペットとしてはもちろん、優れた運動能力や知能の高さを活かして、災害救助やドッグスポーツの分野でも幅広く活躍しています。
トイプードルとスタンダードプードルの違い
トイプードルとスタンダードプードルの一番の違いは、やはりそのサイズです。
トイプ―ドルの体高は平均25㎝前後なのに対し、スタンダードプードルはその2倍に近い45㎝以上といわれ、体重で比較すると、トイプードルを4㎏と仮定した場合、スタンダードプードルは最大25㎏と6倍にも近い差があります。
そんなスタンダードプードルは、知的で落ち着きがあり家族を守る頼もしさがありますが、トイプードルは人懐っこく甘えん坊で元気いっぱい。
共通点としてはくるくるの巻き毛と、どちらも賢くて愛情深く、抜け毛が少なくアレルギー反応がでずらいといったところです。
スタンダードプードルの飼い方
スタンダードプードルは賢くて穏やかな性格の持ち主ですが、体が大きく運動量も多いため、適切な飼い方が大切です。
毎日の散歩やしつけ、被毛のお手入れなど、快適に暮らすためのポイントを押さえておきましょう。
ここでは、飼育の基本をわかりやすくご紹介します。
散歩と運動
スタンダードプードルは元々猟犬として活躍していたため、非常に運動量が豊富な犬種です。
十分な運動が毎日必要であり散歩は欠かせません。30分から1時間程度の散歩を毎日行うことで健康維持やストレスの予防につながります。
運動不足になると問題行動が発生しやすくなるため、アウトドアでのアクティビティや水遊びなど、日々意識して運動時間をしっかり確保することが基本となります。
しつけのコツ
スタンダードプードルの知能の高さを活かすために、しつけは早めに始めるといいでしょう。
やさしく褒めて教えるトレーニングを心がけると前向きに学んでくれます。根気よく続けることが成功のポイントで、基本的なコマンドやマナーもスムーズに覚えられます。
また、社会性を育むために他の犬や人とふれあう機会を設け、落ち着いた性格づくりを目指しましょう。叱りすぎず信頼関係を築くことで、よいコミュニケーションが生まれます。日常の中で楽しくしつけを行うことが、長い絆の基礎になります。
お手入れ方法
独特のカーリーヘアを持つスタンダードプードルは、ていねいなお手入れが必要です。
綺麗な被毛を保つためのお手入れの頻度やおすすめの方法を紹介します。
ブラッシング
スタンダードプードルの被毛はくせが強く絡まりやすいため、ブラッシングは毎日行うのが理想です。少なくとも週に2~3回は毛のもつれやホコリを丁寧に取り除くようにしましょう。
柔らかめのピンブラシやスリッカーブラシなど、スタンダードプードルの毛質に合った用品で優しくとかすことで、フェルト化や毛玉の発生を防ぐことができます。ブラッシングは飼い主との大切なスキンシップの時間にもなります。
シャンプー
シャンプーは月に1回程度を目安に行うのが一般的ですが、皮膚の状態や生活に応じて頻度を調整することが重要です。
ペット用シャンプーやケア用品を使用し、被毛や皮膚にやさしい方法で優しく洗ってあげましょう。シャンプー剤が残らないよう、しっかりと丁寧にすすぐことが大切です。
また、シャンプー後にはタオルやドライヤーなどの乾燥用品を活用して十分に乾かすことで、皮膚トラブルや湿気によるトラブルを予防できます。
歯磨き
定期的な歯磨きは口腔内の健康維持に繋がります。
専用の犬用歯ブラシや歯磨きペーストなどの用品を使い、優しく歯を磨くことが必要です。
適切な用品を使用することで歯石や歯垢の蓄積を効果的に防ぐことができます。
週に数回のケアを習慣化すると、次第に犬も嫌がらず歯磨きを受け入れるようになります。日常的な歯磨きは口臭予防や歯周病のリスク軽減にも効果的であり、愛犬の長期的な健康管理に役立ちます。
爪切り
伸びすぎた爪は歩行を妨げたり、関節に余計な負担をかける恐れがあるため、犬の爪の伸び具合を定期的に確認しましょう。
一般的には2週間から1か月に1度を目安にカットするのがよいとされています。爪を切る時は犬用の爪切り用品を使い、無理なく安全に行うことがポイントです。
切りすぎて血管を傷つけないよう慎重に作業し、もし不安がある場合には、獣医師やプロのトリマーに相談しながらケアしてください。
トリミング
スタンダードプードルの美しいスタイルを維持するためには、定期的なトリミングとカットで毛玉やもつれを防ぐことが不可欠です。
自宅で簡単に整えることも可能ですが、理想のスタイルを保つためには専門技術が求められるため、1〜2ヶ月に1回の頻度でプロのトリマーにお願いするのが一般的です。
スタンダードプードルの探し方
スタンダードプードルを迎える際は、信頼できる専門のブリーダーから迎えるのが安心です。
もしペットショップでスタンダードプードルをみかけた場合は、その犬を育てたブリーダーの情報を確認してみましょう。飼育環境や口コミを調べることで、より安心して選ぶことができます。
事前の見学や質問を通して信頼関係を築いた上で、お迎えを決めることが大切です。
ブリーダーの選び方については、こちらの記事をお読みください。
かかりやすい病気と健康管理
スタンダードプードルは元々丈夫で遺伝的疾患も少ないといわれていますが、気をつけるべき病気がないわけではありません。
ここでは、かかりやすい病気と健康維持の方法を紹介します。
スタンダードプードルがかかりやすい病気
スタンダードプードルは比較的健康ですが、注意が必要な病気もあります。
代表的なのは副腎に関わるアジソン病やクッシング症候群で、どちらも早期発見が大切です。
骨や関節のトラブルも起こりやすいため、日常の運動量や生活環境の調整が重要となります。特に高い所からの飛び降りなどは避け、負担をかけないよう気をつけましょう。
また大型犬に発生しやすい「胃捻転」も命にかかわる消化器疾患です。食後すぐに運動することを控え、注意してください。
スタンダードプードルの健康寿命を延ばす方法
スタンダードプードルの健康寿命を延ばすには、適度な運動と日々の体調チェックが欠かせません。
筋肉や関節を守るために無理のない範囲で体を動かし、ストレスをためないことが大切です。加えて、清潔な被毛を保つために定期的なブラッシングやケアも効果的です。
食事は栄養バランスを考えたものを選び、体の内側から健康を支えましょう。異変を感じたら早めに専門家に相談することも重要です。
まとめ|トイプードルに似た大きな犬はスタンダードプードル!穏やかで賢い大型犬!
スタンダードプードルは、トイプードルに似た愛らしい外見と、賢く穏やかな性格を持つ大型犬です。
運動能力も高く知性が豊かなのでしつけやすく、家族にとって素晴らしいパートナーとなります。
興味を持った方は、ぜひスタンダードプードルの魅力をもっと深く知って、一緒に過ごす楽しさを実感してください。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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