コーギーは2種類?3種類?毛色の違いや見分け方、値段を解説!
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コーギーは、「ペンブローク」と「カーディガン」という2種類に分類され、異なる特徴や歴史を持つことをご存じでしょうか。
この記事では、ペンブロークとカーディガンの性格や外見の違い、毛色(カラー)の種類、珍しい「フラッフィーコーギー」についても解説します。
【目次】
- コーギーは全部で何種類?
- コーギーの種類にまつわる歴史
- ウェルシュコーギーペンブロークの特徴
- ウェルシュコーギーカーディガンの特徴
- ペンブロークとカーディガンの見分け方は?
- 第3のコーギー?希少なフラッフィーコーギーとは?
- コーギーの毛色の種類
- ペンブロークとカーディガンの毛色の違いは?
- コーギーのミックス犬の種類を紹介!
- まとめ|コーギーはペンブロークとカーディガンの2種類!
コーギーは全部で何種類?
「コーギー」という呼び方で知られていますが、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では「ウェルシュコーギーペンブローク」と「ウェルシュコーギーカーディガン」の2種類が定められています。
コーギーは、まれに「フラッフィーコーギー」と呼ばれる長毛のコーギーが生まれることがあります。そのため、コーギーは全部で3種類といわれることもあります。
コーギーの種類にまつわる歴史
コーギーの歴史は非常に古く、紀元前1200年頃に中央ヨーロッパのケルト民族がイギリスのウェールズへ連れてきた犬がルーツとされています。
コーギーはウェールズのペンブロークシャー地方とカーディガンシャー地方に定着し、それぞれウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンという2種類の犬種へ分かれました。
両犬種とももともとは牛や羊などの家畜の管理を手伝う牧畜犬として活躍したことが特徴です。歴史をたどると、ペンブロークは比較的新しい犬種でイギリス王室にも愛されてきた一方、カーディガンはより古い伝統的な犬種で、現在は頭数が少なく日本では希少な存在となっています。
かつてはこれら2つのコーギーが同一種として交配されていた時期もありましたが、現在ではそれぞれ異なる犬種として正式に認められています。
ウェルシュコーギーペンブロークの特徴
ウェルシュコーギーペンブロークは、賢さとエネルギッシュな性格が魅力で、世界中で親しまれています。
好奇心旺盛で頭が良い犬種なので、しつけやトレーニングも比較的スムーズに行うことができるでしょう。また、人に対して友好的で社交的なため、他のペットや子どもとも良好な関係を築きやすいのが特徴です。
元々は牧畜犬だったことから、運動量は多めです。毎日十分な散歩や遊びの時間を確保しましょう。
被毛はダブルコートで、特に換毛期の抜け毛は多い犬種です。毛色はレッド&ホワイトやブラック&タンのトライカラーが代表的で美しい被毛を持っています。
ウェルシュコーギーペンブロークの大きさ
ウェルシュコーギーペンブロークは中型犬に分類され、筋肉質で胴長短足な体格が特徴です。
オス・メス問わず、平均的な体高は約25〜30cmほどで、体重はオスが10〜12kg、メスは9〜11kg程度に成長します。
ウェルシュコーギーペンブロークの値段
ウェルシュコーギーペンブロークの値段は、20万~40万円程度です。
ウェルシュコーギーカーディガンの特徴
ウェルシュコーギーカーディガンは、ペンブロークに比べて大きい骨格を持ち、筋肉質な体つきが特徴的です。
被毛は厚いダブルコートで、カーディガン独特の毛色であるブリンドルも認められています。長い尾を持つために全体的なバランスが良く、美しいシルエットが魅力的です。
性格は落ち着いていて飼い主に忠実な一方、警戒心が強く番犬としての能力にも優れています。また、知能が高い犬種でトレーニングも比較的しやすく、様々な場面で活躍できる適応力を持っています。
運動量が多い犬種のため、毎日の散歩は必須です。
ウェルシュコーギーカーディガンの大きさ
ウェルシュコーギーカーディガンは中型犬で平均的な体高は30cm程度と、ペンブロークよりもやや大きめです。
体重は10kg~17kg程度で、骨格のがっしり感が体重にも現れています。胴長でしっかりした体形が印象的で、全体的に力強く均整の取れた体つきです。
ウェルシュコーギーカーディガンの値段
ウェルシュコーギーカーディガンの値段は、やや希少種のためペンブロークより高いといわれています。
ペンブロークとカーディガンの見分け方は?
ウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンの見分け方はいくつかあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
体つきの違い
ペンブロークとカーディガンは体つきに差があり、一般的にペンブロークより大きい体格なのがカーディガンです。
カーディガンのほうが胴が長く、骨太でがっしりとした筋肉質な体つきをしています。また、カーディガンの耳もペンブロークより一回り大きく丸みがあります。
尻尾の違い
尻尾の形状は、ペンブロークとカーディガンの違いを見分ける際の重要なポイントです。
ペンブロークは伝統的に断尾されていることが多く、短い尻尾やほとんど尻尾が見えない個体が目立ちます。ただ最近では動物愛護の観点から断尾しないケースも増えたため、ペンブロークでも長い尻尾を持つ個体も見られるようになりました。
そのため、断尾の有無によって判別ができない場合もあります。
第3のコーギー?希少なフラッフィーコーギーとは?
フラッフィーコーギーは、珍しい長毛タイプのコーギーとして知られています。
通常のコーギーは短毛が優性遺伝となっていますが、劣性遺伝が現れた時だけ、長毛のフラッフィーが誕生します。
フラッフィーは、ふんわりとした柔らかな被毛が魅力です。毛色はペンブロークと同様に、レッド&ホワイト、トライカラー、セーブル&ホワイトなどでカラーバリエーションが豊かです。
非常に珍しいため、ペットショップで見かけることはほとんどないでしょう。コーギー専門のブリーダーであれば、フラッフィーを見つけられるかもしれません。
コーギーの毛色の種類
コーギーには多彩な毛色があり、ペンブロークとカーディガンという2つの犬種で色のバリエーションにも違いが見られます。代表的なレッド系、ブラック系、セーブル系、フォーン系、そしてブリンドルを紹介します。
レッド(レッド&ホワイト)
レッド(レッド&ホワイト)は、コーギーの中でも最もポピュラーな毛色の一つです。
赤みのあるオレンジ色や深みのある赤茶色がベースとなり、部分的に白い斑点が入るのが特徴です。白色は特に胸や首、脚先、顔の一部などによく見られます。
レッド&ホワイトは、ペンブロークとカーディガンどちらにもみられます。
ブラック(トライカラー、ブラック&タン)
ブラック(トライカラー)は、黒を基調に茶色と白の3色が混じり合った毛色で、独特の美しさを持っています。
ブラックのベースにタン(黄褐色)が入っている場合は、ブラック&タンと呼ばれます。目の上には小さな茶色の「眉毛」のような模様が現れるのも特徴で、この毛色ならではのチャームポイントです。
ペンブロークとカーディガンどちらにも、トライカラーやブラック&タンがみられます。
セーブル(セーブル&ホワイト)
セーブルは、赤に似たベースの色に毛先が黒くなっている特徴的な毛色です。
そこへホワイトの被毛が混じることで「セーブル&ホワイト」という名前がついています。
この毛色は、グラデーションのような独特の深みを感じさせ、落ち着いた色合いが魅力となっています。また、光の加減によって色調が変化するため、多彩な美しさを楽しめます。
セーブル&ホワイトも、ペンブロークとカーディガンどちらにもみられます。
フォーン(フォーン&ホワイト)
フォーンは、主に淡い茶色やベージュ系の色合いが特徴ですが、特に白い斑点が混ざった「フォーン&ホワイト」と呼ばれる毛色が一般的に見られます。
このフォーン&ホワイトの組み合わせは、全体的に柔らかく優しい色調を生み出し、見る人に穏やかで上品な印象を与えます。
ペンブロークとカーディガンどちらにもフォーン&ホワイトがみられます。
ブリンドル(虎毛)
ブリンドルは虎毛とも呼ばれ、縞模様が特徴的な珍しいパターンです。
一般的に、ベースとなる色の被毛に黒や茶色など異なる毛色が縞模様に入っており、その独特な柄が体全体に広がっています。
コーギーの中では非常に希少な毛色であり、カーディガンのみ認められています。
ペンブロークとカーディガンの毛色の違いは?
ペンブロークとカーディガンには、毛色のバリエーションに違いがあります。
ペンブロークの毛色は主にレッド、セーブル、フォーン、ブラック&タンが一般的であり、これらにホワイトが加わることでレッド&ホワイトやセーブル&ホワイトなどのバリエーションが見られます。
一方、カーディガンの毛色はさらに多様で、ペンブロークの色に加えてブリンドル(虎毛)やブルーマールなどのさまざまな色や模様があります。ブリンドルはカーディガン特有で、虎のような独特の縞模様が特徴的です。
カーディガンは色の濃淡やグラデーションが豊かな個体も多く、全体的に見るとカーディガンの方が毛色の種類が幅広いといえるでしょう。
コーギーのミックス犬の種類を紹介!
コーギーはその愛らしい見た目と性格から、他の犬種と組み合わせたミックス犬も人気です。
コーギーのミックス犬をいくつか紹介します。
- ポメコーギー(コーギーとポメラニアン)
- ビーギー(コーギーとビーグル)
- ドーギー(コーギーとダックスフンド)
- コギプー(コーギーとトイプードル)
- チワコーギー(コーギーとチワワ)
まとめ|コーギーはペンブロークとカーディガンの2種類!
人気のコーギーには、大きく分けて「ウェルシュコーギーペンブローク」と「ウェルシュコーギーカーディガン」の2種類が存在します。長毛の「フラッフィーコーギー」と呼ばれるコーギーもいます。
コーギーは愛情深く賢い特徴を持ち、初めて犬を飼う方にもおすすめできる犬種です。それぞれの個性や特徴をよく理解しお迎えを検討しましょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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