ゴールデンレトリーバーはウェーブが少しかかったダブルコートで、水をはじく被毛が特徴です。体格はバランスが良く筋肉質で、骨格は力強さと優雅さを備えています。

頭部は幅広く、優しい目元と幅のあるマズルを持ちます。回収本能が強く、おもちゃや物を持ってくる行動（リトリーブ）を好みます。定期的なブラッシングと週単位のグルーミングが必要です。

ゴールデンレトリーバーは非常に社交的で人に対して友好的です。学習意欲が高く褒めて育てるトレーニングに良く反応します。家庭では忠実かつ子どもにも寛容で、複数人の家族ともうまく馴染みやすいです。

活動的な面があり、散歩や遊びを好むため日々の運動を楽しめる家庭に向いています。作業本能が残る個体は回収やアウトドア活動で生き生きします。

ゴールデンレトリーバーの子犬の販売価格は、一般的に20万〜50万円前後が目安とされています。ブリーダーからお迎えする場合、毛色の濃淡や性別、血統背景などによって価格に差が出ることがあります。

とくに両親犬の健康管理や飼育環境に力を入れているブリーダーほど価格はやや高めですが、その分安心して迎えやすい傾向があります。

信頼できるゴールデンレトリーバーのブリーダーを選ぶには、親犬の健康管理と飼育環境の確認が欠かせません。遺伝性疾患に配慮した繁殖を行っているか、健康診断やワクチン接種の記録をきちんと説明してくれるかは重要な判断材料です。

見学を受け入れ、親犬や兄弟犬の様子を実際に見せてくれるブリーダーは信頼度が高い傾向があります。犬舎が清潔に保たれ、子犬が人に慣れて育てられているかも必ず確認しましょう。

ゴールデンレトリーバーの成犬時の体高は約55〜61cm、体重は約25〜34kgが目安とされる大型犬です。毛色は淡いクリームから濃いゴールドまで幅があり、いずれも犬種標準として認められています。

被毛はダブルコートで量が多く、換毛期には抜け毛が増えやすい点が特徴です。カットは自然な長さを保つナチュラルスタイルが主流で、飾り毛を整える程度が一般的です。

ゴールデンレトリーバーの平均寿命は約10〜13歳とされています。

かかりやすい病気として、股関節形成不全、外耳炎、腫瘍性疾患（がん）などが挙げられます。体重増加は関節への負担を高めるため、適切な食事管理と運動量の調整が重要です。また、耳が垂れているため耳内が蒸れやすく、定期的な耳掃除が予防につながります。

腫瘍性疾患に関しては、シニア期に入る前（5〜6歳頃）からの定期的な検査が推奨されています。

ゴールデンレトリーバーは活動的で運動量が多いため、毎日の散歩に加え庭や広い場所での遊びが必要です。成長期は関節に負担をかけない運動管理を心がけ、体重管理は関節疾患予防の要です。

被毛はダブルコートで抜け毛が多く、週に数回のブラッシングと季節ごとの換毛ケアが必須です。しつけは学習意欲が高く比較的素直に応じますが、社会化は子犬期から丁寧に行いましょう。

ブリーダーからお迎えする際は、運動習慣や成犬時の大きさを事前に確認しておくと家庭の準備が整います。

ゴールデンレトリーバーは19世紀のスコットランドで、水猟や回収作業に適した犬を作る目的で改良されました。ニューファンドランド系やランドシーア系などの犬種を交配して現代のゴールデンが確立され、回収（レトリーブ）能力の高さが名前に表れています。

家庭犬としての素質も評価され、現在は作業犬だけでなく介助・セラピーなど多岐にわたる役割で活躍しています。温厚で人を助ける性質が長い歴史の中で重視されてきました。