ラブラドゥードルってどんな犬?性格や毛色の特徴から飼いやすさまで徹底解説!
公開日:2025年6月30日
更新日:2025年7月1日

「ラブラドゥードル」という名前を聞いたことはありますか?
「スタンダードプードルに似ているけど何かが違う…」と気になった方もいるのではないでしょうか?
この記事では、ラブラドゥードルの特徴や価格、探し方、かかりやすい病気まで知りたい情報を徹底解説します。
お迎えを検討している方も、すでに一緒に暮らしている方も、ぜひ参考にしてください。
[目次]
ラブラドゥードルとは?ラブラドールとプードルのミックス犬?
ラブラドゥードルは、ラブラドールレトリバーとプードルを両親に持つミックス犬です。
賢く忠実なラブラドールレトリバーと、抜け毛が少ないとされるプードルの良い面を受け継いでいるといわれています。
見た目はプードルのカールやウェーブがかったような被毛が特徴的で愛らしい雰囲気をしています。
ラブラドゥードルの歴史と誕生秘話
ラブラドゥードルの歴史は、1970年代半ばにオーストラリアで始まりました。
きっかけは、ハワイに住む盲目の女性からの「犬アレルギーを持つ夫のために、アレルギーを起こしにくい盲導犬が欲しい」という依頼でした。
これを受けて、オーストラリア王立盲導犬協会(現:ガイド・ドッグス・ビクトリア)が、盲導犬として実績のあるラブラドールレトリバーと、抜け毛が少なくアレルギーに配慮された毛質を持つスタンダードプードルを交配させる試みを行ったのです。
誕生した子犬の中に依頼者の夫のアレルギー反応が出ない個体がいたことから、アレルギーフレンドリーな介助犬としての可能性が注目されました。
スタンダードプードルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ラブラドゥードルの平均寿命
ラブラドゥードルの平均寿命は、10歳から15歳程度といわれています。
犬の寿命は、一般的に大型犬のほうが寿命が短くなる傾向があるため、ラブラドゥードルにおいてもスタンダードよりミニチュアサイズのラブラドゥードルの方が長生きする可能性が高いと考えられます。
ラブラドゥードルの大きさと平均体重
ラブラドゥードルには、ミニチュア・ミディアム・スタンダードの3つのサイズがあります。
サイズタイプ | 体高の目安 | 体重の目安 | 参考犬種サイズ |
ミニチュア | 35~42cm | 7~13kg | 柴犬に近いサイズ感 |
ミディアム | 43~52cm | 13~20kg | ボーダーコリーに近いサイズ |
スタンダード | 53~63cm | 23~30kg | ラブラドールレトリバー相当 |
同じラブラドゥードルでもこれだけサイズに幅があるため、飼育スペースや散歩の時間などを考慮しながら選ぶことがポイントです。たとえば、小型のミニチュアはマンションでも飼いやすく、大型のスタンダードは広めの室内や庭がある環境が理想的です。
ラブラドゥードルの平均価格
ラブラドゥードルは希少性が高いため、価格もやや高めで、50万円は必要と考えてよいでしょう。人気の毛色や小型の個体はやや高くなる傾向があります。
また、日本ではラブラドゥードルを扱うペットショップが少ないため、ブリーダーから直接迎えるのが一般的です。ブリーダー直販の場合、仲介手数料がかからず、ペットショップよりも比較的安くお迎えできるケースもあります。
ラブラドゥードルの毛色と毛質
ラブラドゥードルは、毛色や毛質の種類が非常に豊富です。
毛色は、以下のようにさまざまなカラーがあります。
- ブラック
- チョコレート
- レッド
- クリーム
- キャラメル
- ゴールド
- シルバー
- ブルー
- カフェ
- ラベンダー
- チョーク(白っぽい色)
- パーティーカラー(白地に黒などの斑)
- ブリンドル(まだら模様)
そして、毛質は大きく3タイプに分類されます。
理想的な毛質は、抜け毛が少なくアレルギーフレンドリーとされるフリースやウールです。
毛質タイプ | 特徴 | 抜け毛の量 | アレルギー配慮 |
フリース | 柔らかくウェーブがかかる。アンゴラヤギのような手触り | 少ない | 高い |
ウール | 子羊のようなカール毛。密度が高くふわふわ | 非常に少ない | 非常に高い |
ヘアー | 一般的な犬に近い直毛。季節によって抜け毛あり | 多め | 低い |
毛の長さは10cm~15cm程度で、成長と共に毛質が変化することもあります。
ラブラドゥードルはアレルギーが出にくい?
ラブラドゥードルは、犬アレルギーの原因の一つとされる「抜け毛」が少ないことからアレルギーフレンドリーな犬種といわれています。
ただし、個体によっては抜け毛の量に差があり、すべての人にアレルギーが出ないわけではありません。アレルギーが心配な場合は、事前にブリーダーに相談し、毛質などをよく確認することが大切です。
ラブラドゥードルの性格は?
ラブラドゥードルは、賢く、社交的で穏やかな性格が特徴です。
人が大好きで、嬉しい時には尻尾を大きく振るなど、感情表現が豊かでしつけがしやすいといわれています。飼い主の感情を察する洞察力ももつ非常に頼りになる存在です。
ラブラドールレトリバーとプードルの長所を受け継ぎ、セラピー犬としても活躍しています。
愛犬ブリーダーでは現在ラブラドゥードルの子犬は未掲載となっておりますが、ラブラドールレトリバーやスタンダードプードルの子犬はお探しいただけます。
子犬検索機能をぜひご利用ください!
ラブラドゥードルは飼うのが大変?初心者や共働きでも飼える?
ラブラドゥードルは見た目の可愛さだけでなく、性格の穏やかさや賢さから「飼いやすい犬」として注目されています。でも、本当に初心者や共働きの家庭にも向いているのでしょうか?
子どもとの相性やほかのペットとの多頭飼いについても詳しく解説します。
初心者やシニアでも飼いやすいって本当?
ラブラドゥードルは賢く従順で人懐っこい性格のため、犬を飼うのが初めての方やシニアの方にも飼いやすい犬種です。指示をよく聞き、しつけもスムーズに進めやすいのが特徴です。
穏やかで扱いやすい反面、子犬期は活発で遊び好きなため、運動や遊びの時間をしっかり確保することが大切です。
特にスタンダードサイズは力が強いため、散歩中のしつけには注意が必要です。
共働きだとお留守番が寂しくない?
ラブラドゥードルは賢く、適切なトレーニングを行えばお留守番も可能です。ただし、人が大好きな性格なので、長時間ひとりでいるとストレスや寂しさを感じることもあります。
共働きで日中のお留守番時間が長い場合は、子犬のうちから少しずつお留守番に慣らす練習が必要です。
知育トイやおもちゃを活用したり、帰宅後にたっぷり遊ぶ時間を確保したりすることで不安を軽減できます。ペットシッターや犬の幼稚園を活用するのもおすすめです。
子どもやほかのペットと仲良くできる?多頭飼いは?
ラブラドゥードルはフレンドリーで社交性が高く、子どもやほかのペットとも仲良くできる性格です。小さな子どもがいる家庭でも、安全な環境を整えれば共に成長していくことができるでしょう。
多頭飼いも可能ですが、先住犬との相性や犬同士の性格や年齢、性別に配慮し、段階的に慣らしていくことが大切です。
個体差があるため、事前に家族でよく話し合い、犬同士の関係性を見極めながら進めましょう。
ラブラドゥードルの飼い方のポイント
ラブラドゥードルとの暮らしをより豊かにするためには、いくつかの飼い方のポイントがあります。
適切な運動量や散歩の時間、もふもふな被毛を保つためのお手入れ方法、問題行動を防ぐためのしつけについてご紹介します。
ラブラドゥードルの運動量と散歩頻度の目安は?
ラブラドゥードルは運動好きで活発な犬種のため、毎日の散歩は欠かせません。
必要な運動量はサイズによって異なり、次のような目安があります。
ミニチュアサイズ | 1日2回 各30分程度の散歩 |
ミディアム/スタンダードサイズ | 1日2〜3回 各30分〜1時間程度の散歩 |
散歩は体力づくりだけでなく、ラブラドゥードルの心の健康や飼い主との信頼関係を深める大切な時間です。
また、歩くだけでなく、ドッグランで自由に走らせたりボール遊びなどを取り入れることで、運動不足やストレスの解消にもつながります。
ラブラドゥードルのお手入れや正しい被毛ケアは?
ラブラドゥードルは抜け毛が少ないですが、毛が伸び続けるため定期的なお手入れが欠かせません。大変に感じるかもしれませんが、愛犬との絆を深めるスキンシップの時間と捉えてたのしく行いましょう。
お手入れ方法と頻度をまとめましたので、参考にしてください。
お手入れ | 頻度 | 必要な理由 | お手入れ方法 |
ブラッシング | 毎日 | 毛玉防止・皮膚トラブル予防 | スリッカーブラシやコームで毛をとかす |
シャンプー | 月1回程度 | 清潔を保ち、においや皮膚病を防ぐ | 汚れに応じてシャンプー |
トリミング | 1〜2ヶ月に1回 | 見た目の維持・毛玉予防・健康チェックにも有効 | 被毛のカットや全身ケアをプロに依頼 |
耳掃除 | 週1回程度 | 外耳炎などの耳の病気予防 | 耳の中をやさしく拭き取る |
歯磨き | 毎日〜週数回 | 口臭・歯周病予防 | 歯ブラシやガーゼで歯をこする |
爪切り | 月1回程度 | 歩行トラブルやケガの防止 | 爪が伸びすぎないようにカット |
肛門腺絞り | 月1回程度 | においや炎症を防ぐ | 肛門の左右にある分泌物を絞り出す |
ラブラドゥードルのしつけや噛み癖防止の対処法は?
ラブラドゥードルはしつけがしやすい犬種とされていますが、一貫性のないしつけや間違った方法で接すると、わがままになったり、問題行動を覚えてしまったりすることがあります。
子犬の頃から、「おすわり」「まて」「おいで」など基本的なコマンドを根気よく教えることが大切です。褒めて伸ばすしつけ方を意識することで、信頼関係が築け、楽しく学んでくれます。
噛み癖対策としては、以下のような方法がおすすめです。
- 甘噛みされたら「いけない」と低い声で伝え、遊びを中断する
- 噛んではいけない物を明確に区別させる
- 噛んでもいいおもちゃを用意する
- 運動や知育おもちゃでエネルギーを発散させる
それでも改善が見られない場合は、プロのドッグトレーナーに相談するのも一つの手です。
ラブラドゥードルの探し方とお迎え方法
ラブラドゥードルは、日本のペットショップや保護施設では見かけることが少ないかもしれません。
そのため、ラブラドゥードルの子犬を探す主な方法として、ブリーダーから迎える方法がもっとも近道となるでしょう。
直接ブリーダーとコミュニケーションを取ることで、その犬種の特性や注意点について詳しく知ることができます。
ブリーダーを選ぶ際は、価格だけでなく、犬舎の衛生状態やブリーダーの考え方、親犬の情報や飼育環境をみせてくれるかなどを含めて総合的に判断することをおすすめします。
ラブラドゥードルのかかりやすい病気と治療費用は?
どの犬種にも特有の病気がありますが、ラブラドゥードルも例外ではありません。
あらかじめかかりやすい病気を知っておくことで、早期発見や予防がしやすくなります。また、治療費の目安を知っておくことも、備えとして大切です。
ラブラドゥードルが特に注意すべき病気には、以下のようなものがあります。
病名 | 特徴・リスク | 治療費用など |
股関節形成不全 | 関節の異常で歩行困難になることも。特にスタンダードサイズで注意 | 手術が必要な場合、費用は20万円以上かかることも |
外耳炎 | 垂れ耳で湿気がこもりやすく、炎症が起きやすい | 定期的な耳掃除で予防可能。放置すると慢性化しやすい |
眼疾患(白内障など) | 加齢や遺伝による視力低下 | 点眼治療~手術など、治療費は数千円~十数万円 |
アレルギー性皮膚炎 | 食べ物や環境が原因の皮膚トラブル | 治療には長期の通院や薬代が必要になることも |
治療費は病気の内容や重症度、病院によって異なりますが、慢性疾患や手術が必要な場合は高額になる傾向があります。万が一に備えて、ペット保険への加入も検討しておくと安心です。
ラブラドゥードルの健康寿命を伸ばすには?
ラブラドゥードルと長く健康に暮らすためには、日々のケアと健康管理が欠かせません。
以下のポイントを意識することで、健康寿命を伸ばすことができます。
- 年齢や体格、活動量に合ったバランスの良い食事
- 毎日の散歩やボール遊びなど適度な運動習慣
- 動物病院での定期的な健康診断
- 異変を感じたら獣医師へ相談できる環境づくり
これらを日常的に意識することで、ラブラドゥードルの健康を長く保ち、幸せな時間をより多く共有することができます。
オーストラリアンラブラドゥードルとの違い
ラブラドゥードルについて調べていると「オーストラリアンラブラドゥードル」という名前を目にすることはありませんか?
これらは別の犬種として扱われており、アレルギーを持つ人のための盲導犬として作出されたラブラドゥードルが、さらに安心して暮らせることを目指して生まれた犬種がオーストラリアンラブラドゥードルです。
オーストラリアンラブラドゥードルは、ラブラドールレトリバーとプードルの他にアメリカンコッカースパニエルやアイリッシュウォータースパニエルなど、複数の犬種を交配して計画的に作出されました。
長い年月をかけて改良が重ねられ、より抜け毛が少なく、穏やかな性格をもつ理想的な家庭犬として知られるようになりました。
ゴールデンドゥードルって?ドゥードル種は何種類いる?違いは?
ラブラドゥードル以外にも「ドゥードル」という名前を持つ犬種が存在します。
代表的な3犬種をまとめましたので、それぞれの特徴や違いについて参考にしてください。
- ラブラドゥードル
- ゴールデンドゥードル
- シーパドゥードル
ラブラドゥードル | ゴールデンドゥードル | シーパドゥードル | |
元になった犬種 | ラブラドールレトリバー × プードル | ゴールデンレトリバー × プードル | オールドイングリッシュシープドッグ × プードル |
活発さ | とても活発、運動大好き | 活発だがやや穏やかめ | 活発だが遊びにユーモアがある |
見た目の特徴 | 引き締まった体型・スポーティー | ふんわり柔らかい印象 | ふわふわのぬいぐるみ感、モコモコ被毛 |
体型のイメージ | スリムで筋肉質 | ふっくら丸みがある | がっしり大きめ・重量感がある |
グルーミングの大変さ | 比較的手入れしやすい | 中程度 | 被毛が厚く絡まりやすいので手入れ頻度高め |
頑固さ・自主性 | あまり頑固さはない | ほぼ素直 | 少し頑固さが出ることも(シープドッグ気質) |
初心者向け度 | 比較的高め | とても高め | 中級者向け(被毛ケア+運動量管理) |
存在感・注目度 | スポーティーで親しみやすい | ふわふわで人気犬種 | 目を引く「大型ぬいぐるみ感」で注目度抜群 |
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まとめ|ラブラドゥードルは初心者でも飼いやすい大型犬!
ラブラドゥードルはラブラドールレトリバーとプードルの良さを受け継いだ賢く穏やかな犬種で、特に抜け毛が少ない被毛が特徴です。
さまざまな毛色やサイズがあり、見た目もかわいらしく初心者やシニアにも飼いやすい性格を持っています。日々の運動や被毛のケア、しつけは大切ですが、適切にケアすれば家族として長く楽しい暮らしができるでしょう。
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