トイプードルは散歩がいらない犬種?毎日しないとどうなる?おすすめの頻度と時間を解説

更新日:2025年5月15日

室内犬として飼われることが多いトイプードル。外で散歩をさせる必要はないと考えている方も多いと思いますが、実はトイプードルも毎日散歩をさせるのがおすすめです。

そこで今回は、なぜ室内飼いでも散歩が必要なのか、散歩をしないとどうなるのか、メリットや注意点などについてご紹介します。子犬の散歩はいつからかもわかるので、これからトイプードルを飼おうと思っている方はぜひ最後までご覧ください。

トイプードルを愛犬ブリーダーでさがす

\ ブリーダーから理想の子犬を探す /

このバナーを押すと、子犬をみつける検索サイト愛犬ブリーダーに遷移する

トイプードルは散歩がいらない?その誤解と嫌がる理由

トイプードルは室内犬のイメージが強いですが、散歩は必要です。小型犬だから散歩は必要ないという考えは誤解で、運動不足になると様々な問題が生じます。

散歩を嫌がる理由としては、過去のトラウマや体調不良などが考えられます。無理に散歩に連れて行かず、原因を特定し、改善策を講じることが大切です。例えば、抱っこで外の空気に触れさせたり、おやつで誘導したりするなどの工夫をしてみましょう。

 

子犬との出会いを探してみる →

トイプードルは室内飼いでも散歩が必要

写真は、ペットタイムズ『わんフォトモデルオーディション2017』にご応募いただいた、ケンシロウちゃんのお写真です。

まず始めに、家の中で飼っているトイプードルでも散歩が必要な理由について解説します。トイプードルに散歩が必要な理由は下記の通りです。

  • 運動量が必要なため
  • 社会性を身に付けさせるため
  • 運動不足・ストレス解消になるため
  • お互いにコミュニケーションを図るため

それではそれぞれ詳しくお伝えします。

元となるプードルは猟犬のため運動量が必要

室内で可愛がられているイメージのあるトイプードルですが、元々は銃で仕留めた鴨を取りに行く鴨猟犬であり、ある程度の運動量が必要な犬種です。そのため、家の中だけでなく外に出して毎日散歩させることが望ましいです。

雨などの悪天候の日や、毎日行けないときには、庭や室内でボールなどを使って走らせ、運動不足とストレス解消を図りましょう。

社会性を身につけさせるため

トイプードルの散歩は、社会性を身に付けるにも有効な方法です。トイプードルは警戒心が強い性格なので、普段からほかの人や犬、周りの環境に慣れさせておくことが重要です。

このように周囲からの刺激に慣れさせておくことで、警戒心も次第に収まり、初対面の人や犬と接するときも落ち着いて対応できます。また、飼い主さんとの信頼関係も築け、しつけをするときに素直に従うようになります。

運動不足・ストレス解消のため

トイプードルの散歩は、運動不足とストレス解消にも効果的です。家の中でじっとしている時間が長いと運動量が不足し、だんたんとストレスも溜まってきてしまいます。

また、運動不足による肥満が原因で病気になったり、ストレスにより問題行動を引き起こしたりするので、わんちゃんの健康状態を保つためにも、できる限り散歩に連れて行きましょう。

飼い主とのコミュニケーションのため

トイプードルの散歩は、飼い主さんとのコミュニケーションを図る大切な時間になります。アイコンタクトを取りながら一緒に散歩をすることで、お互いに意思疎通ができ、信頼関係が強くなっていきます。

わんちゃんも飼い主さんに信頼を置くようになり、しつけのときに命令をされてもおとなしく従うようになるでしょう。 毎日散歩に連れて行くのは大変ですが、 信頼関係を築くために大切な要素です。

トイプードルの散歩の基本とコツ

次に、トイプードルの散歩デビューの時期や、散歩の頻度、必要な距離、適切な時間帯について解説します。

トイプードルを飼ってみたいけれど、いつから散歩をさせていいかわからないという方や、散歩が必要なのはわかったけれど、実際どのぐらいの頻度でどれくらい時間をかければいいのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

子犬の散歩デビューの時期

トイプードルの散歩デビューの時期は、ワクチン接種が終了する生後4ヶ月以降にしましょう。ワクチン接種が終わってないうちに散歩させてしてしまうと、病原菌や細菌に感染してしまう恐れがあるので、必ずワクチンを受けてから外出させましょう。

ワクチン接種前に外出が必要な際は、拾い食いをしたりほかの犬と接触しないよう、抱きかかえて移動するのがおすすめです。

散歩の頻度

トイプードルの散歩の頻度は、1日2回がおすすめです。 子犬のときは1回10分くらいから始めて、徐々に時間を長くしていきましょう。

なお、1度で1~2時間など、長時間歩かせるのは避けましょう。なぜならトイプードルは関節が弱いため、一度に長い距離を歩くと散歩のしすぎで負担がかかってしまうからです。そのため1日で散歩をする時間を分け、1回の時間を短くしましょう。

老犬の場合も散歩は必要です。気分転換やストレス解消につながるため、無理のない範囲での短時間の散歩がおすすめです。

必要な散歩の距離

トイプードルの散歩に必要な距離は、およそ1km~2kmほどです。先ほどもお伝えした通り、あまり長い距離を歩いてしまうと関節に悪影響があるため、ほどほどに抑えましょう。

散歩が終わってもウロウロして落ち着かない様子であれば、散歩が足りていないので、もう少し歩いてストレスを発散させてあげましょう。 また、暑い時期は散歩の距離を短くするなど、気候によって調整するのがおすすめです。

散歩に行く時間帯と時間数

トイプードルを散歩させるときは、季節に合わせて時間帯を変えるのがおすすめです。 夏は気温が高い時間、冬はなるべく気温が高い時間に行くよう注意してください。気温が高いときに外を歩くと熱中症になり、気温が低いときは体を冷やしてしまうので、気候に合わせて調整しましょう。

また、1回の散歩では20分~30分くらいかけるといいでしょう。物足りなさそうにしているときは少し時間を増やすなど、様子を見ながら判断してみてください。

トイプードルが散歩を楽しむための工夫

トイプードルが散歩をより楽しめるように、工夫を凝らしてみましょう。

まず、安全な散歩コースを選び、交通量の少ない公園や歩道を選ぶことが大切です。次に、おもちゃやご褒美を持参し、楽しいアクティビティを取り入れてみましょう。例えば、ボール遊びやフリスビー、おやつを使った簡単なゲームなどがおすすめです。

また、変化のあるコースを選び、新しい場所や匂いを体験させることで、トイプードルの好奇心を刺激し、散歩への興味を持続させることができます。

トイプードルの散歩時の注意点について

続いて、トイプードルを散歩するときの注意点について解説します。トイプードルを散歩させるときは下記の点に注意してください。

  • 知らない人やほかの犬に近づけない
  • 夏場は熱中症や肉球のやけどに気を付ける
  • 拾い食いをさせない
  • リーダーウォークを取り入れる

トイプードルは体が小さく、熱で熱くなったアスファルトとの距離が近くなるため、暑い時期は特に注意が必要です。それではそれぞれ詳しく解説していきます。

知らない人やほかの犬にいきなり近づけたり触れさせたりしない

トイプードルは警戒心が強く、神経質な性格なので、いきなり初対面の人やほかの犬に近づけさせないよう注意してください。

トイプードルは可愛いらしい見た目から撫でようとしてくる方も多いですが、急に触られると思い切り吠えたり噛みついたりしてしまう恐れがあります。 また、犬同士でも相性があるので、始めから近づけさせず、ある程度距離を取って触れ合わせてみてください。

散歩中はリードを短く持ち、飼い主さんと近い距離を歩かせるよう気をつけましょう。

夏場は熱中症ややけどに注意

写真は、ペットタイムズ『わんフォトモデルオーディション2017Autumn』にご応募いただいた、チョコラちゃんのお写真です。

トイプードルの散歩をするときは、気温が高くなる夏場は熱中症や肉球の火傷に注意しましょう。トイプードルは身長が低いため、アスファルトからの照り返しを強く受けます。

暑い中歩き続けることで熱中症になったり、肉球が火傷したりしてしまう危険性があるので、夏場は比較的気温の低い早朝や夜に散歩をするようにしましょう。散歩中は水分補給も適切に行い、UV加工の洋服や靴を着させるなど対策をしてみてください。

拾い食いに注意

トイプードルを散歩させるときには、拾い食いをさせないように注意しましょう。道端にはタバコの吸殻や動物の死骸が落ちており、こうした物を食べてしまうと腹痛などの症状を引き起こしてしまう恐れがあります。

拾い食いをさせないように飼い主が許可を出してから食べさせる、飼い主から離れて歩かないようにするなど、日頃からトレーニングをしておくと安心です。 また、拾い食いをしそうなときはおやつを取り出し、ほかの物に注意を向かせるといった対策もおすすめです。

リーダーウォークを必ずさせること

トイプードルを散歩させるときは、リーダーウォークを取り入れてみましょう。リーダーウォークとは、飼い主の指示で犬を歩かせる方法です。リードを短めに持ち、飼い主より前に出たら反対方向に引っぱる、わんちゃんが立ち止まっても無視して歩ける訓練をし、主従関係を覚えさせます。

リーダーウォークが身に付くとわんちゃんが興奮しても動きを抑えられ、怪我や事故の防止につながるため、なるべく早い段階でトレーニングをしておきましょう。

季節ごとの散歩時間の調整ポイント

トイプードルの散歩時間について、季節に応じて調整することが大切です。

夏場は、日中の気温が高い時間帯を避け、早朝や夕暮れ時など、比較的涼しい時間帯を選びましょう。冬場は、日中の暖かい時間帯に散歩するのがおすすめです。寒暖差が激しい時間帯は、犬の体調に配慮し、時間を短縮するなどの工夫をしましょう。

トイプードルのお散歩中で困ったケースと対処法

ここからは、トイプードルを散歩しているときに飼い主さんが困ったケースを紹介し、それぞれの対処法について解説します。トイプードルは警戒心が強いため、通りかかった車に向かって吠える場合もあります。また、散歩に行きたがらない、外に連れ出しても動こうとしない子もいます。それではそれぞれ詳しくお伝えします。

散歩中に吠えるケース

トイプードルが散歩中に吠えるのは、何かに警戒していたり、怯えていたりしている証拠です。わんちゃんが怖がっているのに無理矢理歩かせようとすると、散歩自体が嫌いになってしまう恐れがあるので、わんちゃんが嫌がっている場所を避け、散歩ルートを変えてみましょう。

また、わんちゃんが怯え出したら「まて」や「おすわり」をさせて落ち着かせるといいでしょう。この場合にもリーダーウォークが活かせるので、日頃からトレーニングを行ってみてください。

散歩が嫌い・嫌がるケース

散歩の嫌いな子や散歩に行くのを嫌がる子は、リードが苦手な場合があります。まずはリードに慣れさせるために、家の中でリードをつなげて歩く練習から始めてみましょう。大人しくリードを付けさせてくれたらおやつをあげ、思い切りほめてあげましょう。

外に出たがらない、散歩に行かない場合は、散歩中に怖い思いをしたり、コースがマンネリ化して飽きたりしていることが考えられます。このようなときは、わんちゃんが何に怯えているのか様子を見て判断する、公園やドックランに連れて行ってマンネリ化を防ぐのがおすすめです。

散歩中の問題行動を防ぐしつけ方法

散歩中に犬が問題行動を起こす場合、飼い主は冷静に対処する必要があります。犬が吠えたり、引っ張ったりする原因を特定し、適切な訓練を行うことが重要です。

例えば、犬が他の犬や人に吠える場合は、注意をそらす、おやつで気を引くなどの方法を試してみましょう。また、引っ張り癖がある場合は、ハーフチョークカラーやハーネスを使用し、リーダーウォークの訓練を取り入れることが効果的です。

一貫性のある指示と肯定的な強化を通じて、犬の行動を修正し、安全で快適な散歩を実現しましょう。

トイプードルのお散歩後のお手入れについて

最後に、トイプードルのお散歩が終わった後のお手入れ方法について解説します。トイプードルは身長が低いため、雨の日に散歩をするとお腹がびっしょり濡れてしまいます。また、歩いているうちに葉っぱや虫がくっついていることがあるので、散歩後はしっかりお手入れをしてあげましょう。それではそれぞれ詳しく解説します。

雨に濡れた際はしっかり乾かす

トイプードルは雨の日の散歩後にしっかり身体を乾かしてあげましょう。トイプードルはアンダーコート(内側に生えるふわふわとした毛のこと)がないため、雨に当たると地肌まで濡れてしまいます。

濡れたままにしてしまうと体調を崩したり、匂いが発生する原因となるので、タオルでしっかりと水気を取ってからドライヤーで乾かしてあげましょう。

体にゴミや虫が付いていないか確認ししっかり汚れを拭き取る

トイプードルの毛はくるくるとカールしていて、ゴミや虫がくっつきやすくなっています。散歩から帰ってきたら毛にからまっていないかよく確認してあげましょう。ある程度手でゴミを取り切ったら、ブラッシングをして細かい汚れを取り除いでください。

その後、お湯で濡らしたタオルでしっかり汚れを拭き取ります。濡れたままにしておくと皮膚が蒸れて菌が発生しやすくなってしまうため、仕上げに乾いたタオルで水分を取るのも忘れずに行ってみてください。

まとめ

写真は、ペットタイムズ『わんフォトモデルオーディション2017Autumn』にご応募いただいた、Riluちゃん、Raguちゃんのお写真です。

今回は、室内飼いでも散歩が必要な理由や、散歩をするメリット、注意点などについてご紹介しました。トイプードルはある程度の運動が必要なので、できるだけ毎日散歩に連れて行くよう心掛けましょう。散歩をすることでわんちゃんの健康状態が保たれ、飼い主さんとの絆も強くなります。

なお、トイプードルは関節が弱いので時間を分けて散歩に連れて行くようにし、アスファルトとの距離が近くなるため熱中症にも注意してください。わんちゃんが健康で楽しく過ごせるようにお世話をしましょう!

ブリーダーサイトロゴ
この記事の監修者 愛犬ブリーダー事務局
動物が大好きなメンバーがコラムを監修しています。ペットショップでのスタッフ経験もあり、愛犬・愛猫と生活をしながら、休日にはドッグカフェやアニマルカフェに足を運ぶことも。
愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。

運営会社はこちら

トイプードルの関連記事

トイプードルの記事一覧を見る

人気の記事

新着記事