シェットランドシープドッグ(シェルティ)の性格は?賢いけど飼いにくい?

シェットランドシープドッグ(シェルティ)は知性と忠誠心にあふれた性格で、家庭犬としても非常に人気の高い犬種です。飼い主に対して深い愛情を示し、賢くしつけもしやすいことから、多くの愛犬家に親しまれています。この記事では、そんなシェルティの魅力的な性格について詳しくご紹介します。
【目次】
- シェルティはどんな性格?
- シェルティの性格が悪いと誤解される理由
- シェルティの性格はオスとメスで違う?
- シェルティは初心者には飼いにくい犬種?
- シェルティを飼いたい方へ!しつけのポイント3つ
- まとめ
シェルティはどんな性格?
シェルティは、毛色の美しさだけでなく、その性格の良さでも多くの人に愛されています。知的で忠実、穏やかで優しい気質を持つのが特徴です。ここでは、シェルティの基本的な性格についてわかりやすく解説します。
賢くて知能が高い
シェルティは賢い犬種として知られています。非常に知能が高い犬種で、複雑な指示も素早く覚える能力を持っています。しつけやトレーニングが得意というのも、シェルティの性格の特徴のひとつです。
また、牧羊犬として長い歴史を持つため、与えられた役割を理解し遂行する能力に優れ、飼い主の指示にも忠実に従う傾向があります。学習意欲が強いというシェルティの性格によって、さまざまな芸やコマンドも正確にこなすことが可能です。このような賢さはシェルティならではの大きな魅力といえるでしょう。
優しくて愛情深い
シェルティはとても優しく穏やかな気質を持っています。家族に対して深い愛情を注いでくれるため、特に子どもや他のペットとも比較的良好な関係を築ける点が特徴的です。
感受性が高いシェルティの性格により、飼い主の気持ちに寄り添い、悲しい時や疲れている時にはそっと側にいてくれる優しさを見せます。
また、愛情深い一方で甘えん坊な面もあり、しっかりとしたスキンシップやコミュニケーションを好む傾向があります。
臆病で繊細な一面あり
シェルティは臆病で繊細な一面を持っています。特に、初めて会う人や新しい環境には警戒心を示しやすく、小さな物音や些細な変化にも敏感に反応する傾向があります。
シェルティの性格は常に感受性が高いため、強い刺激や大きな音、慣れない出来事などがストレスとなる場合が少なくありません。こうした繊細な性格や臆病な部分は、オス・メスを問わず子犬時代の社会化が十分でない場合に特に表れやすくなります。
そのため、シェルティを迎える際には、安心できる環境を整え、穏やかで優しい接し方を心がけながら、徐々に信頼関係を築いていくことが大切です。
シェルティの性格が悪いと誤解される理由
シェットランドシープドッグ(シェルティ)は、その優れた知能と愛情深さでよく知られていますが、「性格が悪いのではないか?」と誤解されることもあります。ここではその理由を解説します。
警戒心が強くストレスをためやすい
シェルティは警戒心が強く、神経質なところがあります。安全でないと感じる状況に敏感に反応するため、周囲の変化に気を配る傾向があるでしょう。そのため、慣れない環境や知らない人に接すると不安を感じやすく、ストレスを溜めやすい犬種です。
こうした性質は、過度の吠えや緊張の形で表れやすく、問題行動に繋がることもあります。ただし、十分なコミュニケーションや安心して過ごせる環境があれば心配はいりません。愛情を持って接し、社会化を早期から進めていくことで、だんだんと安心感を得ていきます。
シェルティの欠点は無駄吠えや吠え癖?
シェルティは牧羊犬としての歴史を持つため、自転車や車、人影などに敏感に反応しやすく、吠えることが多い一面があります。そのため、無駄吠えや吠え癖が目立つケースもあるでしょう。
ただし、これは本能に根ざした行動であり、適切なしつけや社会化を行うことでコントロール可能です。吠え癖は性格の悪さではなく、飼育環境や教育によって改善できます。
無駄吠えのしやすさは、シェルティの欠点ではなく、飼い主がケアしてあげるべき注意点であると心に留めましょう。
シェルティの性格はオスとメスで違う?
シェルティの性格には、オスとメスで多少の違いが見られることがあります。
一般的にシェルティの男の子は活発で甘えん坊な面が強く、飼い主に対して非常に忠実で情熱的に接する傾向があります。遊び好きで好奇心旺盛な性格を持ち、思わず笑顔になるような愛らしい行動を見せることが多いです。
一方で、シェルティの女の子は比較的落ち着いていて冷静な性格が特徴です。警戒心や慎重さがより強く現れやすく、環境の変化に敏感な傾向があります。ただし、個体差も大きく、性別だけで全てを判断できるわけではありません。
シェルティは初心者には飼いにくい犬種?
前述したように、シェルティは繊細で警戒心が強い一面もあります。そのため、犬の扱いに慣れていない初心者には少し難しく感じることがあるかもしれません。ここでは、シェルティが初心者にとって飼いにくいかどうかを詳しく見ていきます。
シェルティには運動量が必要
シェルティは牧羊犬として活躍してきた歴史があり、非常に高い運動能力を持つ犬種です。運動不足になると集中力が低下しやすく、吠え癖や破壊行動に繋がることもあります。
シェルティの健康維持と精神面の安定には運動が欠かせません。また、退屈を嫌う一面もあり、知的刺激が不足するとストレスを感じやすい傾向があります。
十分な散歩時間や遊びの時間を確保することが難しい方には飼いにくいかもしれません。
シェルティにはブラッシングが不可欠
シェルティは長く美しいダブルコートを持っているため、被毛のケアは非常に重要となります。週に2回程度を目安にブラッシングを行い、毛の絡まりや抜け毛をしっかり取り除くことが必要です。
忙しくてお手入れの時間がとれない方には、シェルティが飼いにくいと感じる場合があるでしょう。
特に春や秋の換毛期には抜け毛が増えやすいため、念入りにブラッシングを行うことで皮膚の健康も保てます。ブラッシングを日常的に行うことで、被毛の美しさを保つだけでなく、愛犬とのスキンシップにもなり安心感を与えられるでしょう。
シェルティを飼いたい方へ!しつけのポイント3つ
シェルティは賢く覚えが早い反面、繊細な性格ゆえにしつけには工夫が必要です。愛情をもって接すれば、信頼関係を築きやすい犬種でもあります。ここでは、シェルティと楽しく暮らすためのしつけのポイントを3つご紹介します。
必要な運動量や散歩時間の目安
シェルティは運動不足になるとストレスを感じやすく、無駄吠えや破壊行動などの問題行動を引き起こすこともあるため、毎日の散歩は欠かせません。
理想的な散歩時間は朝と夕方にそれぞれ30分〜1時間程度。特に朝は頭が冴えている時間帯なので、しつけやアイコンタクトの練習に適しています。夕方はエネルギーを発散させる時間として、少し長めに歩くのもおすすめです。また、週に数回はドッグランなどで自由に走れる時間を作ると、ストレス発散にもなります。
シェルティは知能が高く、飼い主とのコミュニケーションを通じて多くのことを吸収する賢い犬種です。そのため、体の運動だけでなく、頭を使う刺激も日常的に与える必要があります。散歩中ににおいを嗅いだり、新しい環境に触れたりすることも、シェルティにとっては大切な「脳トレ」の一環です。
毎日のお手入れとブラッシング
シェルティの美しい被毛を保つには、毎日のケアが欠かせません。特にシェルティは長毛で密に生えた「ダブルコート(上毛と下毛の二層構造)」を持っているため、抜け毛が多く、毛玉やもつれができやすい犬種です。
被毛の健康と美しさを守るためには、週に2〜3回以上、できれば毎日のブラッシングが理想的です。
ブラッシングの際は、力を入れすぎず、毛の流れに沿ってゆっくり行うことで、犬に負担をかけずに済みます。毛がもつれた部分は無理に引っ張らず、スプレーなどを使ってほぐしましょう。
また、ブラッシングは毛の手入れだけでなく、皮膚の状態チェックやノミ・ダニの予防にもつながります。耳や爪、足裏の毛なども同時に確認することで、日常的な健康管理にもなります。
子犬期にしておきたい社会化
子犬の時期に犬をさまざまな人や環境、音に慣れさせる「社会化」は、特にシェルティにとって非常に重要です。警戒心が強い性質を持つ犬種のため、飼い主が子犬の段階で積極的に多様な刺激に触れさせることが、安心感を育み、心の安定へと導きます。
社会経験が不足すると怖がりや吠え癖といった問題行動が生まれやすくなるので、飼い主は日常的にさまざまな場所へ連れ出し、外の世界に触れさせる工夫が大切です。
安全な範囲で他の犬やいろいろな人と交流させることで、子犬のコミュニケーション力が高まり、将来的にストレスへの耐性も身につきます。こうした社会化の取り組みは、しつけの基礎を築くうえでも欠かせないプロセスです。
まとめ
シェルティは賢くて優しい性格が魅力的で、家族との深い絆を大切にする犬種です。少し繊細で臆病な一面もありますが、その分愛情深く接することで信頼関係を築けます。
毎日の散歩や運動、定期的なブラッシングで健康を維持し、特に子犬期の社会化が将来の安心感につながります。シェルティとの生活は、愛情とケアを通じて豊かなものになるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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