犬舎見学時の8つのマナー
ブリーダーから子犬を迎え入れる場合、犬舎へ見学に行く必要があります。ただし、見学ではわんちゃんの安全や幸せのために、守るべき8つのマナーがあるので注意が必要です。犬舎はペットショップに行くのとは違うため、ここで事前にしっかり理解しておきましょう。
犬舎を見学する際は予約が必要
まず、犬舎を見学する際は事前予約が必要です。犬舎は、ペットショップのようにいつでも見に行けるわけではなく、必ず予約してからの訪問となるので注意しましょう。また予約時にブリーダーに、「犬を飼った経験があるかどうか」や「飼っていた犬種は何か」、「購入意思の有無」を伝えておくと見学の際スムーズです。
ブリーダーの話をしっかり聞いて指示に従いましょう
犬舎見学で最も大切なこととして、ブリーダーの話をしっかり聞いて指示に従いましょう。犬舎を訪れたときに、子犬の可愛さに夢中になって、ブリーダーの話が耳に入らないといったことにはならないようにしてください。
子犬の幸せのためにもブリーダーとの信頼関係を築いていくことが重要です。そのため、見学時はブリーダーの話をしっかり聞く耳を持ち、指示には従うようにしましょう。
分からないことや不安なことはブリーダーに質問しましょう
ブリーダーは、特定の犬を育てるプロであることに加えて、豊富な知識とたくさんの経験があります。本やネットにはない情報を持っているため、分からないことや不安なことがあれば質問して、積極的にコミュニケーションを取るようにしてください。
ブリーダーはわんちゃんとの生活が長いからこそ、子犬の特徴や性格についてもよく把握しています。ブリーダーと良好な信頼関係を築くためにも、しっかり質問してコミュニケーションを取るようにしましょう。
事前にわんちゃんに関する最低限の知識は身に付けておく
犬が可愛いからという理由だけで飼うことは、わんちゃんを不幸にする可能性があります。犬を飼いたい気持ちだけで飼ってしまったことで、知識不足や覚悟の足りなさにより、結果的にわんちゃんを手放すケースが後を経ちません。
このような事態を避けるためにも犬を飼う際は、良い面ばかりに目を向けるのではなく、大変な部分もしっかり把握したうえで、本当に飼う意思があるのかを自分自身に確認するようにしてください。
思いやりを持って子犬と接してあげましょう
犬舎見学時は、子犬の見た目や健康状態をしっかりチェックしたいと思うでしょう。ですが、訪問のタイミングによっては子犬が眠かったり、たまたま機嫌が悪かったりといった状況もあります。希望する子犬を見つけたいからといって、無理に刺激すると子犬の健康を害することになるので絶対にやめましょう。
また基本的にブリーダーの方で、眠っている子犬を無理に起こしてまで会わせるようなことはしません。そのため、見学で全ての要望に対応できるわけではないということを、あらかじめ理解しておいてください。
時期によって親犬の見学ができない場合がある
親犬の見学では、産後の影響で痩せていたり、毛にツヤがなかったりなど、見た目の悪さから見学できない場合があります。また、そもそも別の犬舎で飼育されているケースもあります。そのため、見学予約時に親犬の状態を確認しておき、事前に把握しておくようにしましょう。
購入意思がない状態での見学は不可
犬舎はペットショップと違い、購入意思が無い状態で見学することはできません。誰でも見学可能にしてしまうと、たくさんの人に見られることで犬にストレスが溜まり、さらにはウイルスに感染する可能性が高くなるからです。したがって、ペットショップのような感覚で犬舎を見学することは、マナー違反となるので注意しましょう。
他の犬舎やペットショップのはしごはNG
最後に注意点として、同日に他の犬舎やペットショップを訪問した後で、犬舎を見学することはNGです。犬舎にはワクチン接種前の子犬がいるため、感染症にかかる可能性が非常に高いからです。万が一、他の犬舎やペットショップからウイルス、細菌を持ち込んでしまうと、その犬舎の子犬全員に危険が及ぶおそれがあります。
そのため、たとえスケジュールの都合上であっても、同日に複数の犬舎やペットショップに行くことは絶対にやめましょう。