多頭飼いに向いている犬種一覧!特徴とおすすめの犬種23選をご紹介

犬の多頭飼いは犬同士が触れ合うことで社会性が育まれたり、お留守番中の寂しさを軽減できたりと、犬にとっても飼い主にとっても多くのメリットがあります。
しかし、犬種によっては多頭飼いに不向きな場合や、多頭飼いを始める上での注意点も存在します。
この記事では、多頭飼いに向いている犬の特徴や性格、おすすめの犬種を紹介し、多頭飼いを成功させるためのヒントをご紹介します。
【目次】
- 多頭飼いに向いている犬種の特徴は?
- 多頭飼いに向いている超小型犬
- 多頭飼いに向いている小型犬
- 多頭飼いに向いている中型犬
- 多頭飼いに向いている大型犬
- 多頭飼いをするときの注意点
- 多頭飼いに向いている子犬選びのコツ
- まとめ|犬の多頭飼いは社交的で穏やかな性格だと安心!
多頭飼いに向いている犬種の特徴は?
多頭飼いに向いている犬種には、いくつかの共通した特徴があります。
人懐っこくて社交的:新しい仲間にも臆せず馴染める
感情が安定している:穏やかな気質でケンカになりにくい
遊び好きでエネルギッシュ:一緒に遊ぶことでストレスの軽減や社会性の向上に
指示をよく聞く:ルールを覚えやすく、トラブルが起きにくい
社交的で穏やかな犬種であればストレスも少なく生活できると考えられていますが、性格には個体差があり、幼少期の環境によっても大きく左右される点を把握し柔軟に対応できるようにしましょう。
多頭飼いに向いている超小型犬
超小型犬は集合住宅でも飼育しやすく、複数頭飼う場合でも比較的スペースを取りません。
個々の性格や相性は重要ですが、フレンドリーで社交的な超小型犬は、新しい仲間とも良好な関係を築きやすい傾向があります。
まずは、多頭飼いにおすすめの超小型犬種を5種ご紹介します。
トイプードル
トイプードルは人懐っこく友好的な性格です。 初めて会う人や子供、他の犬に対しても優しく接することが多いです。また、活発で遊ぶことを好むため多頭飼いのご家庭でも楽しく過ごせるでしょう。社交性があり、新しい環境にも比較的順応しやすいと考えられています。
ポメラニアン
ポメラニアンはふわふわとした被毛が特徴的な犬種です。性格は明るく活発で、他の犬とも友好的な関係を築きやすいとされます。そのため、多頭飼いのご家庭でも比較的スムーズに生活できるでしょう。ただし、状況によっては吠えやすい一面もあるため、子犬の頃から適切な訓練を行うことが大切です。
チワワ
チワワは、小さな体ながらも活発な犬種です。明るく陽気な性格で、飼い主さんとの絆を大切にします。
警戒心が強く、環境の変化に敏感な一面も持っているため、多頭飼いをする場合はそれぞれのチワワの性格を考慮し、相性をみながら徐々に慣れさせていくことが大切です。
パピヨン
パピヨンは優雅な外見とは異なり、活発で遊び好きな性格です。他の犬に対しても友好的に接することができ、多頭飼いにも比較的向いていると考えられます。
物覚えが良く、様々なことをすぐに覚えてくれる賢さも持ち合わせています。
しかし、警戒心が強い一面もあるため、小さい頃から様々な経験をさせ、社交性を育むことが大切です。
マルチーズ
マルチーズは純白の被毛と愛らしい顔立ちが魅力的な犬種です。性格は穏やかで優しく人懐っこいため、多頭飼いにも向いています。比較的小柄で室内での飼育にも適しており、他の犬種とも仲良くしやすい傾向があります。無駄吠えが少ない点も多頭飼いをする上で飼いやすいポイントと言えるでしょう。
多頭飼いに向いている小型犬
小型犬も日本の家庭で飼育しやすく、多頭飼いを検討する際に選択肢に入りやすいでしょう。
特にフレンドリーで社交的な小型犬は多頭飼いにも向いています。
ここでは、小型犬で多頭飼いにおすすめの犬種を8種ご紹介します。
ミニチュアダックスフンド(カニヘンダックスフンド)
ミニチュアダックスフンドは活発で好奇心旺盛な性格をしているため、多頭飼いにも比較的向いている犬種です。
カニヘンダックスフンドも同様の性質を持ち、遊び好きで他の犬とも仲良くできる可能性があります。
ただし吠えやすい性質をもっているため、おやつや遊びを取り入れ「吠えないことを褒める」ポジティブなしつけを行うようにしましょう。
ビションフリーゼ
ビションフリーゼはぬいぐるみのような外見が特徴的な犬種です。
性格は明るく陽気で、人懐っこいため、多頭飼いにも適しています。また、社交性があり、他の犬や人とも友好的な関係を築きやすいとされています。
遊び好きで活発な面もあり、多頭飼いのご家庭でも楽しく過ごせるでしょう。
ただし、お手入れが必要な犬種になるため、毎日のブラッシングでケアすることが大切です。
シーズー
シーズーは、愛らしい外見と穏やかな性格で人気のある犬種です。
人懐っこく他の犬や子供とも友好的に接するため、多頭飼いにも比較的向いています。 明るく陽気な性格なので、多頭飼いのご家庭でも楽しい雰囲気をもたらしてくれるでしょう。
遊び好きで家族と過ごす時間を大切にするため、愛情をたっぷり注いであげてください。被毛のお手入れは必要ですが、それもまた楽しい触れ合いの時間となるでしょう。
パグ
パグは愛嬌のある顔立ちと愛くるしい仕草が魅力的な犬種です。
陽気で人懐っこい性格をしており他の犬とも友好的に接することが多いため、多頭飼いにも比較的向いていると考えられています。遊ぶことが大好きで家族と過ごす時間を大切にするため、多頭飼いのご家庭でも楽しく生活できるでしょう。短頭種のため、呼吸がしやすいように温度管理に注意が必要です。
キャバリアキングチャールズスパニエル
キャバリアは穏やかで友好的な性格のため多頭飼いに向いている犬種です。人懐っこく愛情深く、他の犬とも仲良くできるでしょう。新しい環境にも比較的順応しやすいといわれています。活発で遊ぶことも好きなので、多頭飼いのご家庭でも楽しく過ごせるはずです。個体差があるため、相性を考慮しながら徐々に慣れさせることが大切です。
ウェストハイランドホワイトテリア
ウェスティは独立心と自尊心の高い犬種です。陽気で人懐っこい面も持ち合わせており、家族の一員として愛情深く接することで信頼関係を築けます。他の犬に対しても友好的な場合が多く、適切なトレーニングを行うことで多頭飼いにも適応できます。
テリア種特有の活発さがあるので、十分な運動と遊びの時間を確保することが大切です。多頭飼いの場合、それぞれの犬に平等な愛情を注ぎ個性を尊重することで、より良い関係を築けるでしょう。
多頭飼い向きの小型犬は他にも…
そのほかにも、多頭飼いに向いているとされる小型犬をご紹介します。
- シェットランドシープドッグ(シェルティ)
- ボストンテリア
シェルティは状況把握能力に長けており、他の犬との協調性が期待できます。遊び好きで運動能力も高いため、他の犬と一緒に遊ぶことで心身ともに健康な状態を保てるでしょう。
ボストンテリアも遊ぶことが大好きで退屈を嫌うため、一緒に遊べる相性の良い犬をパートナーに迎えると良いでしょう。
ただし繊細な部分も持ち合わせているため、子犬の頃から社会化をしっかりと行うことや、一貫したしつけでコントロールすることが大切です。
多頭飼いに向いている中型犬
中型犬は活動的で体力がある犬種が多いため、他の犬と暮らすことで運動欲求を満たしやすいというメリットがあります。
多頭飼いに向いている中型犬種を3種ご紹介していきます。
ビーグル
ビーグルは好奇心旺盛で、冒険好きな性格です。
元々群れで狩りをしていたため、他の犬との共生に向いています。運動が大好きなので、ドッグランなどで十分に運動させてあげると満足するでしょう。家庭では明るい雰囲気を作ってくれる存在になるでしょう。
コーギー(ペンブローク)
コーギーは短い足と愛らしい姿が特徴で、活発で遊び好きな犬種です。明るくフレンドリーな性格のため、多頭飼いのご家庭でも楽しく過ごせるでしょう。
エネルギッシュな犬種ですので、毎日の散歩に加えて、室内での遊びやドッグランなどで十分に運動させてあげることが大切です。
ボーダーコリー
ボーダーコリーは、非常に高い知能と運動能力を持つ犬種として知られています。
飼い主との密なコミュニケーションを好み、信頼関係を深く築くことが大切です。他の犬とも友好的な関係を築けますが、十分な運動と遊びを提供することが重要になります。知的な刺激となる遊びやドッグスポーツを取り入れることもおすすめです。
多頭飼いに向いている大型犬
大型犬の多頭飼いは十分な飼育スペースが必要になりますが、穏やかで愛情深い性格の犬種が多く、複数いることでさらに豊かな家族の一員となります。
大型犬の場合も、個々の性格や相性を考慮することが大切です。
ここでは、多頭飼いに向いている大型犬種を7種ご紹介します。
ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは温厚で人懐っこく、他の犬や人に対してもフレンドリーに接することができます。
この性格から、多頭飼いにも非常に向いている犬種と言えます。家族に対しても深い愛情を示し、子供との相性も良いとされています。
運動量が多い犬種なので、毎日の散歩に加えてドッグランへ出かける機会があると、エネルギーを発散させ満足度が高まります。
ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは穏やかで愛情深いため家庭に癒やしを与えます。
明るく社交的なため他の犬とも友好的に接し、多頭飼いでも楽しく過ごせるでしょう。
短毛で手入れが簡単に見えますが、抜け毛が多いため毎日のブラッシングが必要です。賢く従順なので、多頭飼育におけるトレーニングも比較的スムーズに進められるでしょう。
スタンダードプードル
スタンダードプードルは知性が高く穏やかな性格で、家族や他の犬ともすぐに打ち解けられます。
活動的で体力もあるため、散歩や遊びを充実させることが大切です。被毛のお手入れは欠かせませんが、定期的なグルーミングと毎日のブラッシングが必要です。複数頭飼うことで、お互いの良い遊び相手となり共に活動的に過ごせるでしょう。
サモエド
サモエドは、ふわふわとした白い被毛と愛らしい笑顔が特徴的な大型犬です。穏やかで社交的な性格をしており、多頭飼いにも適しています。家族に対して愛情深く忠実で、子供とも仲良くできるとされています。
密生した被毛のため、毎日ブラッシングをしてあげてください。暑さに弱い一面もあるため、夏場は涼しい環境を整えるように心がけましょう。比較的、犬同士で争うことは少ない傾向にあります。
バーニーズマウンテンドッグ
バーニーズマウンテンドッグは、黒、白、茶色のトライカラーが特徴的な犬種です。
家族以外の人や他の犬にも友好的に接するため、多頭飼いにも向いています。活発で運動を好むので散歩などの運動時間を確保することが大切です。
抜け毛や暑さ対策として、定期的なブラッシングと適切な温度管理が欠かせません。穏やかで優しい性格ですが、時に独立心が強い一面を見せることもあります。複数頭飼うことで、共に過ごす時間を楽しめるでしょう。
多頭飼い向きの大型犬は他にも…
そのほかにも、多頭飼いに向いているとされる大型犬をご紹介します。
- グレートピレニーズ
- ボルゾイ
どちらも穏やかな性格であるため犬同士の争いが少なく、多頭飼いの生活でも比較的落ち着いて過ごせるでしょう。
複数頭で飼うことで、お互いの良い遊び相手となり、共に過ごす時間を楽しめます。
ただし独立心や警戒心が強い一面もあるためしっかりとしたしつけや信頼関係の構築が重要となります。
多頭飼いをするときの注意点
多頭飼いを成功させるためには、いくつかの注意点があります。第一に、先住犬と新しく迎える犬との相性が非常に重要です。
可能であれば、事前に顔合わせの機会を設けると良いでしょう。
初めての対面はお互いの縄張り意識が強くない場所で行うことが望ましいです。
先住犬は新しい犬の登場で自分のポジションが脅かされると感じたり、飼い主の愛情が減ったと感じる可能性があるため、一貫した「先住犬ファースト」を心がけ、食事やスキンシップも先住犬を優先するようにしましょう。
また、それぞれが安心して過ごせる個別のスペース(ケージやベッド)を用意することも重要です。チワワのように体が小さい犬種の場合、大型犬との組み合わせは思わぬ怪我につながる可能性があるため、体格差が大きい場合は特に注意が必要です。
多頭飼いに向いている子犬選びのコツ
多頭飼いに向いている子犬を選ぶには、親犬の性格を把握できるとより安心です。
両親犬が穏やかで友好的な性格であれば、子犬もその性質を受け継ぐ傾向があるため、親犬をみせてもらえる可能性の高いブリーダーから迎えることをおすすめします。
ブリーダーから迎える際、子犬がきょうだい犬とどのように接しているか、人に対してどのような反応をするかなどを注意深く見ることが重要です。好奇心旺盛でありながらも、無駄に怖がったり攻撃的にならない性格の子犬が多頭飼いには向いています。
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まとめ|犬の多頭飼いは社交的で穏やかな性格だと安心!
犬の多頭飼いは、犬同士のふれあいによる安心感や社会性の向上など多くのメリットがあります。
大切なのは犬種だけでなく、性格や相性、生活環境とのバランスです。
しっかり準備を整え、無理のない組み合わせで迎え入れることで、豊かな犬との暮らしが実現できます。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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