寿命が長い犬8選!平均寿命は?長生きの秘訣は?小型犬と大型犬の違いも解説!

犬は大切な家族の一員です。だからこそ、できるだけ長く一緒に過ごしたいと願うのは飼い主として自然な思いです。
犬の寿命は犬種や体の大きさ、環境や育て方によって大きく変わります。
この記事では、平均寿命の長い犬種に注目し、愛犬と長く健やかに暮らすためのポイントについてもご紹介します。
【目次】
- 犬全体の平均寿命
- 犬のサイズ別の平均寿命
- 平均寿命が長い犬種8選
- 寿命が短い犬種
- 長生きの秘訣
- まとめ
犬全体の平均寿命
犬全体の平均寿命はおよそ14歳前後とされています。これは犬種やサイズ、環境によって多少のばらつきがあります。
現在の犬の平均寿命は、昔と比較すると大きく延びています。考えられる理由として、近年のフードの質や動物医療の進歩、飼い主の健康管理意識の向上などが挙げられます。
犬の寿命を人間年齢に換算すると、犬の1歳は人間の5~6歳に相当すると言われており、そのため5歳を過ぎる頃から体力の低下や老化のサインが現れることが多くなります。
人間と比べると短い寿命だからこそ、犬との日々を大切に過ごすことが大切です。
犬のサイズ別の平均寿命
犬の寿命は体の大きさによって異なります。
長生きを目指すためには、犬のサイズごとの特徴を理解したうえで、その犬種に合った健康管理と日常のサポートを続けることが大切です。
サイズ別の平均寿命をみていきましょう。
小型犬の平均寿命
小型犬の平均寿命は12〜16年と比較的長めです。
小型犬は体が小さい分、日々のケアや運動量にも工夫が必要ですが、比較的長く一緒に過ごせます。
中型犬の平均寿命
中型犬の平均寿命は10〜13年程度と言われています。
中型犬はバランスの取れた体格ゆえ平均寿命も中間的になりますので、体調の変化を見逃さないように配慮しましょう。
大型犬の平均寿命
大型犬の平均寿命は8〜12年と言われています。
これは、体が大きくなるほど心臓や内臓に負担がかかりやすいこと、また、成長速度も早いためその分老化の進行も早くなることが関係しています。特に大型犬は老化に伴う疾患のリスクが上昇しやすいため、健康管理や環境の整備、運動や食事に気を配ることがとても大切です。
大型犬が10歳を超えて元気に過ごすことはとても貴重で、「大型犬の10歳以降は神様からの贈り物」と表現されることもあります。
平均寿命が長い犬種8選
平均寿命が長い犬には、15歳前後まで長生きする犬種も存在します。
ここでは8種類の犬種について紹介していきます。
①イタリアングレーハウンド
イタリアングレーハウンドはスリムで俊敏な小型犬で、平均寿命は15歳以上とされ、全犬種の中でも特に長生きすると言われています。
筋肉が発達しながらも軽やかな体型は関節への負担が少なく、元気に過ごすことができるためです。
比較的健康管理がしやすい犬種で、気品ある外見とは裏腹に温厚な性格も魅力のひとつです。飼育環境としては適度な運動と温かい場所での生活が望ましく、寒さには弱いので注意が必要です。
②ミニチュアダックスフンド
ミニチュアダックスフンドは特徴的な胴長短足の体型ながらも、14歳前後の平均寿命を誇ります。
活動的で好奇心旺盛な性格で、室内外問わず適度な運動が必要です。ただし背骨に負担がかかりやすいため、無理なジャンプなどは避けることが大切です。
日頃からの体重管理や姿勢ケアが、長生きにつながります。
家族との密なコミュニケーションもストレスを減らし、精神的な健康を支えます。
③トイプードル
トイプードルは賢く愛嬌のある小型犬で、14歳以上の寿命となることが多いです。
毛が抜けにくいため、アレルギーを持つ人がいる家庭でも飼いやすいのが魅力です。適切なトリミングと運動が健康を保つポイントで、特に心臓病の予防に注意が必要です。
毎日の散歩でしっかり体を動かしつつ、精神的な刺激も取り入れると健康が持続します。また、食事量の管理と定期的な健康チェックも長寿に欠かせません。
トイプードルの持つ活発さと賢さは、老いても穏やかな時間を過ごせる要因になるでしょう。
④柴犬
柴犬は日本原産の中型犬で、平均寿命は14歳ほどです。
運動能力が高く活発に動くことが多いですが、寒さに強い体質を持っています。自然環境に適応しやすい反面、ストレスに弱い面もあるため安定した飼育環境が必要です。
健康維持には定期的な運動とバランスの取れた食事が欠かせません。
毛が多く抜ける犬種でもあるため、被毛や皮膚に関するケアも重要です。しっかりとした健康管理を心掛けると、長く健やかに過ごせるでしょう。
⑤パピヨン
パピヨンは小型犬の中でも華奢な外見を持ちながら、平均寿命は14歳前後と長めです。
活発で遊び好きな性格から、毎日の散歩や遊びを通じて健康維持に努めることが効果的です。他の小型犬同様、骨や関節に負担をかけない生活習慣が大切です。
被毛のお手入れも重要で、美しい毛並みを保つことが健康への意識にもつながります。
社交性が高いため、他の犬や人と触れ合う機会を設けることでストレスが軽減され、元気に過ごせるでしょう。
⑥ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは小型ながらエネルギッシュで活発な犬種で、平均寿命は14歳程度です。
狩猟犬としての歴史を持ち、運動量は多めに必要と言われています。日常的に十分な運動と精神的な刺激を与えることが健康的な成長を支えます。
活発な性格ゆえにストレスがたまりやすいので、遊びやトレーニングで気分転換させるのが効果的です。丈夫な体でも、脂肪のコントロールや定期的な健康チェックは欠かさないようにしましょう。
⑦ミニチュアピンシャー
ミニチュアピンシャーは活発で好奇心旺盛な小型犬で、14歳近くまで生きることも多いです。
コンパクトな体型ながら持久力があり、適度な運動が求められます。
ストレスをためない明るい性格が特徴で、飼い主との信頼関係が健康にも良い影響を与えます。
ただし小さな体は気温変化に敏感なため、居住環境を快適に保つ工夫が必要です。肥満を防ぐ食事管理や定期的な健康診断も長寿の大切なポイントです。
⑧ビションフリーゼ
ビションフリーゼはふわふわの愛らしい見た目で知られる小型犬で、平均寿命は13〜15歳ほどと比較的長めです。
アレルギーを起こしにくい毛質を持ち、多くの家庭で飼いやすいとされています。
社交的で明るい性格のため、他の犬や人と仲良く過ごせる環境づくりも重要です。適度なブラッシングと運動も健康維持に役立つでしょう。
気温や湿度の変化に配慮しながら、ストレスがたまらない生活が長生きの秘訣となります。
寿命が短い犬種
寿命が短いと言われる犬種には、大型犬や超大型犬が多く含まれます。
大型犬は体が大きいため心臓や関節にかかる負担が大きく、その結果、老化が早く進みやすいという特徴があります。
寿命が短い犬種の例として、バーニーズマウンテンドッグやゴールデンレトリーバーが挙げられ、これらの犬種は平均寿命が約10歳前後と言われています。
また、体が大きいだけでなく、寿命が短い犬種には遺伝的に特定の疾患が発症しやすいものも多く見受けられます。
小型犬でも、キャバリアキングチャールズスパニエルのような平均寿命が短い犬種も存在します。
犬の健康を守るためには、寿命が短い犬種の特徴や起こりやすい疾患を理解し、それに合わせた管理や予防策をしっかり行うことが大切です。
長生きの秘訣
犬が健康に長生きするためには、日々の生活習慣も大きく影響します。
重要な4つのポイントをご紹介します。
①年齢にあった食事
犬の年齢に合わせた食事の管理は、愛犬が長生きするための健康維持の土台として非常に重要です。
子犬期には健やかな成長と発達のため、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど成長に必要な栄養素をバランスよく摂取できるように心掛けます。成犬期には、運動量や生活環境に合わせて適切なカロリーと栄養バランスを意識し、肥満を防ぐことが長生きにつながります。
高齢期になると消化機能が低下しやすいため、消化吸収しやすい食材や、関節や内臓の健康維持をサポートする成分を含むフードへ切り替えることが効果的です。
また、過剰な肥満は病気のリスクを高めるため、定期的に体重をチェックし、年齢や健康状態に応じて食事内容を見直すことが大切です。
②運動とストレス対策
適度な運動は犬の筋肉や関節の健康を守り、肥満予防にもつながります。
定期的に散歩や遊びの時間を設けることで、犬の身体的な健康維持だけでなく精神的な健やかさにも良い影響を与えます。
また、ストレスを最小限に抑えるために静かで安心できる寝床を用意し、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションを大切にすることも重要です。
さらに、過度な騒音や人が多すぎる空間はストレスの原因となるため、犬がリラックスできる環境づくりを心がけましょう。
③去勢・避妊手術の有無
去勢や避妊手術は、犬のホルモンバランスを安定させることで、特定の病気の予防に効果が期待できます。
例えば、男の子の場合は前立腺肥大や会陰ヘルニアのリスクを下げ、女の子の場合は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの発症を抑えられる可能性があります。
これらの施術によってホルモンバランスの乱れが少なくなり、健康状態が維持しやすくなることで、愛犬が長生きすることにもつながりやすくなります。
ただし、去勢や避妊手術を受ける際は手術のタイミングや犬の健康状態などを考慮して最適な選択をすることが大切です。事前に獣医師とよく相談して決めるようにしましょう。
④定期検診の実施
健康を長く維持し愛犬が長生きするためには、獣医師による定期的な検診が欠かせません。
定期検診を受けることで病気を早期に発見し迅速に対処でき、症状の重篤化を防ぐことが期待できます。
病院によって異なる場合もありますが、検診では体重、心拍数、血液検査などを通じて多角的に健康状態がチェックされるほか、内臓や関節の詳細な診察も行われます。
また、ワクチン接種や寄生虫予防も定期的な検診の中であわせて受けることが推奨されており、病気の予防や感染症対策にも効果的です。
少なくとも1年に1度はこうした検診を受けるのが理想的です。
まとめ
寿命が長い犬種を家族に迎えることは、愛犬との時間を少しでも長く楽しむためのひとつの方法です。
しかし、どんな犬種であっても健康的な生活環境と愛情のこもったケアが長寿の鍵となります。
日々の食事管理や適度な運動、定期的な健康チェックを欠かさず、かけがえのない時間を大切に過ごしていきましょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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