毛が長い犬13選!小型犬・中型犬・大型犬のそれぞれ代表的な長毛種をご紹介

犬の長毛種は、その柔らかくしなやかな長い毛が大きな特徴であり、特別な魅力を感じさせる犬種です。
小型犬から中型犬、大型犬までさまざまな種類があり、それぞれに個性的な見た目と特徴があります。
この記事では、長毛種を飼うための基礎知識や犬種の特徴を詳しく解説し、生活のためのポイントをご紹介します。
【目次】
- 長毛種の基本特徴
- 長毛種の小型犬5選
- 長毛種の中型犬4選
- 長毛種の大型犬4選
- 長毛種のお手入れ方法
- まとめ
長毛種の基本特徴
犬の長毛種は、その被毛の長さや質感によって多くの魅力を持つ種類が揃っています。
犬種によってお手入れの方法や頻度が変わるため、飼い主は犬種ごとの特徴に応じたお手入れの知識を持つことが大切です。
シングルコートとダブルコート
長毛種の中には、シングルコートとダブルコートに分類される犬種があります。
シングルコートの犬種は比較的手入れが楽であり、抜け毛も少ない傾向があります。
そのため、日常的なケアの手間が軽減されるメリットがありますが、毛が伸び続けるため定期的なトリミングやカットが必要になる場合もあります。
ダブルコートの犬種は、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二重構造を持っているため、冬場にはしっかりとした被毛で寒さから身を守る仕組みがあります。換毛期には大量の毛が抜けることがあるため、適切なケアやブラッシングが欠かせません。
抜け毛の多い犬種と少ない犬種
抜け毛の多い犬種は、一般的にダブルコートを持つ犬種に多く見られます。
特に換毛期になると毛が大量に抜けることがあり、ブラシを使った定期的なお手入れが重要です。
シングルコートを持つ犬種は一般的に抜け毛が少ない傾向にあり、毛の長い犬種であってもブラッシングが日々のケアの中心となります。
犬種ごとに特有の手入れの仕方や必要な道具があるので、愛犬に合わせたケアを行うことが大切です。それぞれの犬種の特徴や被毛の違いを正しく理解することで、適切なお手入れ方法を取り入れることができ、犬との快適な生活が実現します。
長毛種の小型犬5選
小型犬の中で人気のある長毛種は、その愛らしい外見に加え、飼いやすいという点も大きな魅力となっています。
ここでは代表的な5種類の犬種をご紹介します。
小型犬①ポメラニアン
ポメラニアンはそのふわふわとした被毛と元気いっぱいな性格が特徴で、家庭犬として大人気の犬種です。
毛色のバリエーションが豊富で、オレンジ、ブラック、ホワイトなど多彩です。
ダブルコートの犬種でボリュームもあるため、定期的なブラッシングが必要です。被毛のもつれや毛玉を防ぐために、こまめにお手入れすることが推奨されます。
近年人気の柴犬カットなど、トリミングで様々なスタイルを楽しめるのも魅力の一つです。
小型犬②ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは、小型犬ながらも華やかな魅力を持つ犬種として広く知られています。
特徴的な長く真っ直ぐな被毛は絹のような滑らかさと光沢があり、こまめなブラッシングをすることでその美しさを維持することができます。シングルコートであるため、抜け毛が少ない点も日々の手入れをより手軽にしてくれる要因のひとつです。
非常に賢い性格を持ち、適切なしつけを行うことで社交的で愛らしいパートナーへと成長するでしょう。
小さな体ながらも優れた警戒心を持っており、家庭内での見守り役として信頼される存在です。
小型犬③シーズー
シーズーは、その愛らしい顔立ちと柔らかな被毛で知られる人気犬種です。
元々宮廷犬として愛されていた歴史を持ち、優雅で落ち着いた性格が特徴です。
長く美しい被毛は、見た目の魅力を引き立てますが、その美しさを保つためには定期的なカットやトリミングが必要です。
人懐っこく社交的な一方で、家族との絆を深める力にも優れており、子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛されています。適度な運動や適切な被毛のお手入れを定期的に行うことで、健康で快適な毎日を送ることができるでしょう。
小型犬④マルチーズ
マルチーズは、真っ白でふわふわとした長毛が特徴的な犬種です。
その魅力的な見た目とともに、人懐っこくフレンドリーな性格から、多くの家庭で愛されています。飼い主に非常に忠実で愛情深い性格を持つため、一緒に暮らす中で自然と深い絆を築くことができるでしょう。
また、シングルコートのため毛が抜けにくく、アレルギーを気にされる方にも飼いやすい小型犬として人気があります。
ただし、美しい白い被毛を維持するためには、日々のブラッシングが欠かせません。定期的にブラッシングを行うことで毛の健康を保ち、絡まりや毛玉を防ぐことができます。
小型犬⑤トイプードル
トイプードルは、愛らしい性格と高い知性を兼ね備えた犬種で、飛びぬけた人気を誇ります。
シングルコートの特性を持ち、くるくるとした被毛が特徴的で、定期的なトリミングが欠かせません。被毛が抜けにくい性質を持っているため、アレルギーを持つ人にとっても飼いやすいと言われています。
さらに、非常に頭が良く学習能力が高いことから、しつけやトレーニングがしやすい点も魅力です。トリックやアジリティなどの活動に適しており、楽しみながらさまざまな技を覚えさせることができます。
飼い主との信頼関係を大切に育てれば、素晴らしいパートナーとして豊かな生活を共に送ることができるでしょう。
長毛種の中型犬4選
中型犬の長毛種は、しっかりとした体つきと活発で愛情深い性格が特徴で、多くの家庭で人気を集めています。
ここでは代表的な4種類の犬種をご紹介します。
中型犬①ボーダーコリー
ボーダーコリーは非常に知能が高く、しつけがしやすいと言われている中型犬です。
非常に活発で、運動を通じてエネルギーを適切に発散させることで、健全な成長をサポートできるでしょう。
また、社交的で友好的な性格を持つため、他の犬ともうまくやっていくことができます。
被毛には美しい光沢があり、白黒を基調としたカラーが一般的ですが、その他にもさまざまなカラーバリエーションがあります。
被毛を美しく保つためには、定期的なケアが欠かせません。換毛期には集中的なブラッシングを行うことで、抜け毛の管理がスムーズになります。
中型犬②アメリカンコッカースパニエル
アメリカンコッカースパニエルは、その優しい表情とふわふわの被毛が魅力的な犬種です。
柔らかな長毛は華やかな印象を与える一方で、丁寧な手入れが必要となります。
耳や足の裏、腹部は毛が絡まりやすい部分であり、定期的なブラッシングやトリミングを行うことで美しい状態を保つことができます。
性格は愛情深く、家族に対して非常に忠実で、家庭内の暮らしにおいて強い絆を築くことができます。特に活発で遊び好きな一面を持つため、日々の運動を取り入れることが重要です。
中型犬③シェットランドシープドッグ
シェットランドシープドッグは、可愛らしい外見と優れた知能を併せ持つ中型犬です。
被毛は、風になびく姿が美しく高貴な印象を与えます。しかし、美しい見た目を保つためには日々の手入れが欠かせません。特に耳や尾の周りの毛は絡まりやすく、定期的なブラッシングや丁寧なケアが必要です。
また、社交的で友好的な性格を持ち、遊び好きでアクティブな一面も持ち合わせているため、活発な生活環境を好む傾向があります。
賢さに長けているため、しっかりとしたしつけを行うことで、その知能をさらに伸ばすことができるでしょう。
中型犬④ラフコリー
ラフコリーは、その華麗な被毛と優雅な姿勢で人気を博している中型犬です。
被毛の質感と美しさは目を引き、魅了される人も多いでしょう。
ケアとしては毎日のブラッシングが必須で、もつれを防ぐために注意が必要です。
この犬種は活発で遊び好きな性格が魅力で、エネルギッシュな活動を楽しむ一方、とても賢いため初心者でも比較的しつけがしやすいと言われています。
忠実で愛情深い性格を持ち、家族との絆を非常に大切にするなど、外見だけでなく性格面でも多くの人々を惹きつけています。
長毛種の大型犬4選
大型犬の長毛種は、その大きな体格と美しい被毛が目を引く一方で、独自の魅力と優しい性格を併せ持っています。
ここでは代表的な4種類の犬種をご紹介します。
大型犬①ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは、友好的な性格と愛らしい外見から多くの家庭で愛されている大型犬です。
美しい金色の被毛はダブルコートのため、こまめなお手入れが欠かせません。換毛期には大量の毛が抜けることがあるため、定期的なブラッシングが必要です。
非常に賢く従順な性格を持つため、しつけがしやすい点で知られています。
盲導犬、セラピー犬、救助犬などさまざまな場面で活躍しています。
大型犬ならではの穏やかで包容力のある性格が多くの人々を魅了し、初めて大型犬を飼う家庭にも適しているとされています。
また、活発で遊び好きな性格から十分な運動量を必要とする犬種です。
大型犬②アフガンハウンド
アフガンハウンドは、長い被毛と優雅な姿勢が特徴的な大型犬です。
気品があり、時には少し気難しい態度を見せることもありますが、愛情深く接するととても忠実な家族の一員となります。
被毛の手入れは非常に重要で、毎日のブラッシングが欠かせません。絡まりやすい被毛の特性から、定期的なトリミングを行うことで、その美しさを維持できます。
活発な犬種でもあるため、十分な運動が求められます。広い場所でのびのびと遊ぶ時間を設けることで、身体的・精神的な健康をサポートすることができるでしょう。
大型犬③サモエド
サモエドは、白くフワフワとした被毛と穏やかな表情が特徴の大型犬です。
美しい白い被毛はダブルコートのため、定期的なブラッシングが欠かせません。特に換毛期には大量の毛が抜けるため、適切なお手入れで健康的な状態を保つことが重要です。
非常に社交的で、家族とのつながりを大切にする心優しい性格を持っています。特に子供との相性が良く、遊び相手としても理想的な存在です。
また、活発な犬種であるため、毎日の散歩や運動を十分に行う必要があります。そのため、活動的な生活を楽しむ家庭に特に適していると言えます。
大型犬④バーニーズマウンテンドッグ
バーニーズマウンテンドッグは、その美しい被毛と愛情深い性格で知られる大型犬です。
特に白黒を基調としながら茶色のポイントを加えたトライカラーと呼ばれる被毛が特徴です。
美しい毛並みを保つためには、定期的かつ丁寧なブラッシングが必要です。換毛期には大量に毛が抜けることがあるため、この時期にしっかりお手入れを行うことで清潔さを保つことができます。
非常にフレンドリーで、家族との結びつきを重視するため、小さな子どもがいる家庭でも安心して迎えることができます。穏やかではありますが、広いスペースでの散歩や遊びを好むため、毎日の散歩だけでなく、十分な運動の場を確保することが大切です。
長毛種のお手入れ方法
長毛種の犬は、その美しい被毛が最大の魅力の一つです。
その魅力を保つためには、日常的なお手入れが欠かせません。ここでは、ブラッシング・シャンプーそれぞれのポイントを見ていきましょう。
ブラッシングのポイント
ブラッシングは、健康で美しい被毛を保つために特に重要です。
被毛の絡まりを防ぎ、毛玉ができるのを防ぐためには、定期的に適切なブラッシングを行う必要があります。
使用するブラシは、犬の被毛の種類や特徴に合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、毛の長いダブルコートの犬には、デタングリング(もつれを取る)用のブラシやコームが非常に効果的です。
ブラッシングを行う際には、毛が乾いている状態で優しく進めることがおすすめです。中には毛が細い犬もいますので、丁寧に行いましょう。特に耳の周りやしっぽといった絡まりやすい部分は、注意を払いながら丁寧にブラッシングすることで、つややかな被毛を維持することができます。
特に大型犬は体が大きいため、小型犬と比較すると時間は必要ですが、日常的なケアを怠らないことで健康だけでなく快適な状態を保つことができます。
シャンプーのポイント
長毛種の犬にとってシャンプーは健康で清潔な状態を保つために欠かせないケアの一つです。
シャンプー前にブラッシングを行うことが非常に重要です。事前に丁寧なブラッシングを行うことで、絡んだ毛をほぐし、シャンプー中に余計なストレスを与えず、皮膚を傷つけてしまうリスクも軽減できます。
シャンプーをする際には、ぬるま湯を使うことが推奨されます。また、犬専用のシャンプー剤を使用することが大切で、必要に応じてコンディショナーを使うことで被毛の美しさやしなやかさを保つことができます。洗浄後は、シャンプー剤が被毛や肌に残らないよう完全に洗い流すことを忘れないようにしてください。
シャンプー後は、タオルでやさしく水を拭き取るとともに、被毛をしっかり乾燥させることが大切です。被毛が濡れたままだと絡まりやすいため、ドライヤーなどを併用して完全に乾かし、被毛を保護しましょう。
トリミングが必要な理由
長毛種の犬は、被毛が伸び続ける特性を持っており、質感や状態を保つために定期的なトリミングが欠かせません。
トリミングを適切に行うことで、毛のもつれや絡まりを防ぎ、清潔で快適な状態を維持することができます。特に耳や足、尻尾の毛は絡まりやすい部分であり、放置すると犬にとって不快感を引き起こす原因となるため、適切な長さに保つことが重要です。
トリミングには見た目を整える目的だけでなく、犬の体温調節を助ける役割もあります。被毛の量が多い長毛種の犬にとって、余分な毛をカットして適度な長さにすることは、季節に応じた快適な生活を送る上で欠かせないケアの一つです。また、清潔な状態を保つことで皮膚トラブルの予防にもつながります。
トリミングはプロのトリマーが在籍する専門のトリミングサロンで行うのが一般的ですが、飼い主が自宅で日常的にケアを行う際には、犬がリラックスした状態でいることが大切です。優しく丁寧なアプローチを心がけることで犬との信頼関係を深めることができるでしょう。
まとめ
長毛種の犬は、その美しい被毛と愛らしい性格で多くの人々を魅了する存在です。
日頃から丁寧にブラッシングを行い、定期的なシャンプーやトリミングをすることで、健康的で美しい被毛を維持することができます。
各犬種の性格や必要なケアを理解することで、犬も人も快適で楽しい暮らしを送ることができるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。
運営会社はこちら