犬の耳でわかる感情は?立ち耳や垂れ耳の種類別の構造や病気も解説!
公開日:2025年12月25日
更新日:2025年12月25日

犬は言葉で気持ちを伝えられませんが、耳の動きや向きで感情を表現しています。この記事では、耳の角度や動きから読み取れる心理状態をわかりやすく解説します。
さらに、「立ち耳」や「垂れ耳」など犬の耳の種類ごとの特徴や、かかりやすい病気についてもまとめました。愛犬の耳の特性を理解し正しいケアを行うことで、信頼関係を深めつつ健康管理にも役立てることができます。
[目次]
【犬の耳】7つの動きでわかる感情・心理・気持ち
犬の耳は、単に音を聞くだけでなく、感情を表現する重要なパーツです。耳の向きや角度、動き方にはそれぞれ意味があり、その時々の犬の気持ちを知るためのサインとなります。ここでは7つの耳の動きのパターンをご紹介します。
耳を前に向ける│興味や好奇心を持っている
犬が耳を前方にピンと立てて向けるのは、何かに興味や好奇心を抱いているサインです。
遠くで聞こえる物音や、飼い主の出す音など、気になる対象の情報をより多く集めようとしています。このとき、体はリラックスしていることが多いのですが、注意深く周囲を観察している状態です。
もし、耳を前に向けたまま眉間にシワが寄ったり、少し唸り声を出したりするようなら、単なる好奇心だけでなく、対象への警戒心が混じっている可能性も考えられます。愛犬が何に注目しているのかを一緒に確認し、安心させてあげることが大切です。
耳を前に傾ける│威嚇・警戒している
犬が耳を前に傾けて体をこわばらせているときは、威嚇や強い警戒心をあらわしています。この状態は、自分の縄張りや身に危険が迫っていると感じたときにみられる行動です。
耳を前方に固定することで、対象の音や動きを正確に捉えようとしています。同時に、歯をむき出しにしたり、低い唸り声をあげたりすることもあります。
このようなサインが見られたら、犬が不安や恐怖を感じている証拠なので、むやみに近づいたり、刺激したりしないように注意が必要です。犬が落ち着けるように、危険と感じている対象から静かに遠ざけてあげましょう。
耳を後ろに倒す│リラックス・服従している
犬が耳を後ろにぺたんと倒している、いわゆる「ヒコーキ耳」の状態は、飼い主に対して服従や親愛の情を示しています。撫でられているときや、叱られた後にしょんぼりしているときなどにみられる仕草です。
特に、表情が穏やかで体をすり寄せてくる場合は、嬉しい気持ちやリラックスしている状態を表します。
犬が耳を後ろに寝かせるのは、相手に敵意がないことを伝えるためのカーミングシグナルの一つです。このサインをみせているときは、犬が安心している証拠なので、優しく声をかけたり撫でたりしてコミュニケーションをとると良いでしょう。
耳をピンと立てる│緊張または期待している
犬が耳を力強くピンと立てるときは、緊張感や期待感が高まっている状態を示します。例えば、「お散歩」や「ごはん」といった好きな言葉を聞いたときに、期待を込めて耳を立てることがあります。この場合、尻尾を振るなど、体全体で喜びを表現していることが多いです。
一方で、聞き慣れない物音や知らない人、犬に遭遇したときにも、緊張から耳を立てることがあります。このときは、周囲の状況を注意深く探っており、次の行動を判断しようとしています。表情や体のこわばり具合と合わせて、犬が何を感じているのかを判断することが重要です。
耳を横に開く│甘えたいか不安や不満がある
犬が耳を横に開く、いわゆる「イカ耳」のような状態は、甘えたい気持ちと不安や不満という、両極端な感情を示している場合があります。
リラックスして飼い主に甘えている状況では、耳が自然と横に寝ていて表情も穏やかです。しかし、苦手なことや嫌なことをされそうになったときにも、不安やストレスから耳を横に開くことがあります。
状況によって意味合いが異なるため、前後の文脈や犬の表情、しぐさを総合的に見て判断することが必要です。不安を感じているようであれば、その原因を取り除いてあげましょう。
耳をピクピク動かす│情報を集めている
犬が耳を頻繁にピクピクと動かしているのは、周囲の音から情報を集めている最中です。犬の耳の周りには多くの筋肉があり、人間には聞こえないような高周波の音や遠くの音を聞き分けることができます。
そのため、人間が何も感じなくても、犬は何か気になる音を捉えているのかもしれません。特に、散歩前の物音やインターホン、外を通る車・人の足音などに反応しているときは、耳を前後・左右に素早く動かすことがあります。
音の方向や距離を正確に把握しようとしているサインのため、無理に犬に声をかけたり触ったりせず、落ち着いて様子を見守りましょう。
耳を振る│ストレスを感じている可能性
犬が頻繁に耳をブルブルと振る行動は、単に耳に水が入ったときや痒いときだけでなく、ストレスや不快感を感じているサインである可能性があります。
例えば、苦手なシャンプーやブラッシングをされた後、その状況から解放されたいという気持ちを切り替えるために、体を振ることがあります。これはカーミングシグナルの一種で、自分を落ち着かせようとする行動です。
もし、耳を激しく振る・頭をしきりに振る・耳を掻くなどの仕草が続いている場合は、注意が必要です。外耳炎や耳ダニなどのトラブルが原因となっている可能性もあるため、動物病院を受診しましょう。
【犬の耳11種類】特徴や注意すべき病気も解説
犬の耳には、さまざまな種類が存在します。大きく分けると、「立ち耳」、「垂れ耳」、「半立ち耳」の3つに分類され、さらにその形状の特徴から細かく分けられます。ここでは、それぞれの耳の種類と特徴を解説するので、最適なケアや耳の健康維持のために参考にしてください。
犬の「垂れ耳」の種類
垂れ耳は、耳が垂れ下がっている形状の総称です。このタイプの耳は、耳の穴を覆っているため、通気性が悪く湿気がこもりやすいという特徴があります。
ドロップイヤー│ビーグルやレトリーバーなど

ドロップイヤーは、垂れ耳の中でも根元から垂れ下がっている耳の形を指します。代表的な犬種としては、ビーグル、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーなどが挙げられます。この耳の形は、もともと狩りの際に土や草、小枝などの異物が耳に入るのを防ぐ役割があったと考えられています。
しかし、耳の穴が常に覆われているため、通気性が非常に悪く、外耳炎などの耳の病気になりやすい傾向があります。こまめなチェックと定期的なクリーニングで、耳の内部を清潔に保つケアが欠かせません。
ペンダントイヤー│ミニチュアダックスフンドなど

ペンダントイヤーは、その名のとおり、耳が顔の横にペンダントのように垂れ下がっている耳の形です。ドロップイヤーよりも垂れ始めの位置が低く、耳が長くて薄いことが特徴です。このタイプの耳を持つ代表的な犬種には、ミニチュアダックスフンドやバセットハウンドがいます。
彼らはもともと嗅覚を使って獲物を追う猟犬で、地面の匂いを嗅ぐ際に耳で音を遮断し、集中力を高める役割があったとされています。しかし、この形状も外耳炎のリスクが高く、また耳の長い犬種は、食事の際に耳が汚れることもあるため、清潔を保つ工夫が必要です。
フォールドイヤー│キャバリアやスパニエルなど

フォールドイヤーは、耳が頭頂部の高い位置から垂れ下がり、頬に沿って折れ曲がっているような形状をしています。まるで折りたたんだ(fold)ように見えることからこの名前が付けられました。この耳を持つ犬種としては、キャバリキングチャールズスパニエルやアメリカンコッカースパニエルなどが知られています。
長く豊かな飾り毛が特徴的で優雅な印象を与えますが、その分、耳の中が蒸れやすく、外耳炎などのトラブルを起こしやすい傾向にあります。飾り毛に汚れが付着しやすい点にも注意が必要でしょう。
犬の「立ち耳」の種類
立ち耳は、耳が頭の上でピンと立つ形状で、音の方向を探知しやすいという特徴があります。耳の立ち方や形によっていくつかの種類に分類されます。
プリックイヤー│柴犬やポメラニアンなど

プリックイヤーは、立ち耳の代表的な形で、耳が頭の高い位置にあり、先端が尖った三角形をしています。全体がまっすぐ立っているのが特徴で、「直立耳」とも呼ばれます。この耳を持つ犬種は非常に多く、柴犬、ポメラニアン、ジャーマンシェパード、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュートなどが挙げられます。
オオカミの耳に最も近い形状とされ、聴覚に優れ、音のする方向を正確に捉えることができます。通気性が良く、耳のトラブルは比較的少ない傾向にありますが、「耳介」が大きいため、外傷には注意が必要です。また、異物が入りやすい構造のため、散歩後などに汚れがないか確認することが推奨されます。
バットイヤー│チワワやフレンチブルドッグなど

バットイヤーは、その名のとおりコウモリの羽のように、耳が大きく横に広がって立っている形状です。耳の付け根が広く、先端に向かって丸みを帯びているのが特徴です。このユニークな耳を持つ代表的な犬種には、チワワ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ウェルシュコーギーペンブロークがいます。
耳が大きく開いているため通気性は良好ですが、その分、外部からの刺激に弱く、アレルギーなどによる皮膚炎が耳にまで及ぶことがあります。特に、皮膚にシワの多いフレンチブルドッグなどは、耳の付け根のケアも重要になります。
バタフライイヤー│パピヨンなど

バタフライイヤーは、蝶が羽を広げたような形に見えることから名づけられた、大きく飾り毛の豊かな立ち耳です。耳は斜め上に広がっており、特にパピヨンという犬種の象徴的な特徴です。さらに、ロシアントイテリアという犬種もこの耳の形をしています。
耳が大きく開いているため通気性は良く、耳内部のトラブルは比較的少ないとされています。しかし、長く美しい飾り毛は汚れや毛玉が付着しやすいため、定期的なブラッシングが欠かせません。
キャンドルフレームイヤー│ミニチュアピンシャーなど

キャンドルフレームイヤーは、ろうそくの炎のように、耳の内側の縁がわずかにカーブを描きながらまっすぐ立っている形状です。耳の付け根はそれほど広くなく、先端に向かってすっきりと伸びているのが特徴で、イングリッシュトイテリアやミニチュアピンシャーにみられます。プリックイヤーに似ていますが、より繊細でエレガントな印象を与えます。
この耳の形も通気性が良く、耳の病気にはなりにくいとされています。ただし、耳の血管が透けて見えることもあるほど皮膚が薄いため、ケガには注意が必要です。
チューリップイヤー│ブルテリアなど

チューリップイヤーは、正面から見るとチューリップの花びらのように見える立ち耳の一種です。耳の付け根からまっすぐ上に伸び、先端がわずかに前方にカールしているのが特徴です。この耳の形は、ブルテリアやマスティフなどの犬種でみられますが、断耳によってこの形に整えられている場合もあります。
現在、動物愛護の観点から断耳を行わないブリーダーや飼い主が増えています。生まれつきのチューリップイヤーは、立ち耳の中でも比較的珍しい形状です。
犬の「半立ち耳」の種類
半立ち耳は、耳の根元は立っていますが、途中から先が前に折れ曲がっている形状を指します。立ち耳と垂れ耳の中間的なタイプで、耳の先端や折れ方によっていくつかの種類に分けられます。
コックドイヤー│ボーダーコリーなど

コックドイヤーは、半立ち耳の一種で、耳の根元はしっかりと立っていますが、先端の3分の1から半分ほどが前、または横に折れ曲がっている耳の形を指します。「セミプリックイヤー」とも呼ばれます。この耳を持つ代表的な犬種は、ボーダーコリーやシェットランドシープドッグなどの牧羊犬です。
作業中に耳に土や草が入り込むのを防ぎながら、羊や家畜の出す音、ハンドラーの指示などを聞き取るのに適した形状とされています。
ボタンイヤー│ジャックラッセルテリアなど

ボタンイヤーは、耳が前方に折れて、耳の先端が頬の方を向き、耳の穴をボタンのように覆い隠している形状です。半立ち耳に分類されますが、コックドイヤーよりも折れ曲がる位置が低く、耳全体がV字型に見えるのが特徴です。
この耳は、テリア犬種に多くみられ、ジャックラッセルテリアやフォックステリアなどが代表的です。もともと彼らはキツネなどを巣穴から追い出す猟犬だったため、穴に潜る際に土や砂が耳の中に入るのを防ぐために、この形になったと言われています。耳の穴が塞がれているため、汚れがたまりやすく、定期的な掃除が重要です。
ローズイヤー│パグ、ウィペットなど

ローズイヤーは、耳が後方に折れ、耳の内側の一部が見える特徴的な形をしています。その形がバラ(rose)の花びらが重なったように見えることから、この名前がつけられました。
半立ち耳に分類され、パグやウィペット、ブルドッグなどにみられます。
この耳の形状は、ほかの垂れ耳や半立ち耳と比較すると、耳の穴の周りが少し開いているため、通気性は若干良いとされています。しかし、耳の付け根や折れ曲がった部分のシワに汚れがたまりやすい犬種もいるため、シワの間まで丁寧に拭き取るなどのケアが必要です。
犬の耳で注意すべき病気や好発犬種
犬の耳はデリケートな器官であり、さまざまなトラブルが起こりやすい部位です。愛犬の耳の健康を守るためには、日ごろから耳の状態をよく観察することが重要です。ここでは犬の耳にあらわれる病気のサインと注意すべき犬種、動物病院を受診するタイミングも解説します。
耳を痒がる・におう場合は外耳炎・中耳炎かも?
犬が頻繁に頭を振る、しきりに耳を痒がる、耳から臭いがするといった症状は、外耳炎のサインかもしれません。外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの外耳道に炎症が起きる病気で、犬の耳のトラブルで最も多いものの一つです。
原因は、細菌やカビの一種であるマラセチアの増殖、アレルギー、耳ダニ(ミミヒゼンダニ)やノミの寄生など多岐にわたります。炎症が悪化すると強い痛みを生じ、さらに進行して鼓膜の奥にある中耳にまで炎症が及ぶと、中耳炎になることもあります。
耳をかく、頭を振るなどの行動が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。
耳の炎症はアレルギー性皮膚炎かも?
耳の痒みや炎症が繰り返し起こる場合、その背景にアレルギー性皮膚炎が隠れている可能性があります。アレルギー性皮膚炎は、食べ物やハウスダスト、花粉などのアレルゲンに反応して皮膚に炎症が起こる病気です。症状は全身の皮膚に現れますが、特に耳は皮膚が薄く、皮脂の分泌も多いため、症状が出やすい部位の一つです。
耳が赤い、または真っ赤になり、強い痒みから湿疹や発疹がみられることもあります。この皮膚病が原因で外耳炎を併発することも少なくありません。食事の変更や環境整備で改善することもあるため、アレルギーが疑われる場合は獣医師に相談しましょう。
耳が腫れているのは耳血腫(じけっしゅ)かも?
犬の耳介(耳たぶ)がある日突然ぷっくりと腫れている場合、耳血腫(じけっしゅ)の可能性があります。これは耳介の皮膚と軟骨の間にある血管が何らかの原因で破れ、内部に血液や漿液が溜まってしまう病気です。
主な原因は外耳炎などの痒みや痛みから、犬が激しく頭を振ったり、後ろ足で耳を引っかいたりすることによる物理的な衝撃です。耳血腫は良性の腫瘍とは異なり、液体が溜まった膨らみですが、放置すると耳が変形してしまうこともあります。治療には溜まった液体を抜いたり、手術で内出血の原因を取り除いたりする方法があります。
耳のトラブルになりやすい犬種は要注意
耳のトラブルはどの犬種にも起こり得ますが、特定の犬種はかかりやすい傾向があるため特に注意が必要です。
アメリカンコッカースパニエルやゴールデンレトリーバーなどの垂れ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすく、外耳炎のリスクが高いでしょう。また、シーズーやトイプードルのように、耳道内に毛が多く生えている犬種も、通気性が悪くなりやすく、汚れがたまりやすいため注意が必要です。
フレンチブルドッグのように皮膚にシワが多い犬種は、アレルギー性皮膚炎を発症しやすく、耳にも症状が出ることがあります。これらの犬種は、日ごろから耳のチェックとケアをこまめに行うことが大切です。
こんな耳のサインが見られたら動物病院へ
愛犬の耳に以下のようなサインが見られたら、病気の可能性があるため動物病院を受診しましょう。
まず、耳あかの量が急に増えたり、色や臭いに変化があったりする場合です。黒っぽい乾燥した汚れは耳ダニ、黄色くベタベタしたあかは細菌やマラセチアの感染が疑われます。
また、耳を触られるのを嫌がる、痛がるそぶりをみせるのも、炎症による痛みのサインです。耳の内部や周りに傷や怪我がないか、草やゴミなどの異物が入っていないかも確認しましょう。
耳から粉のようなものが出てくる、耳の毛が抜けるなどの違和感がある場合も要注意です。聴力が落ちたように感じる、呼びかけへの反応がなくなるなどの変化も、動物病院を受診する目安になります。
【犬の耳のお手入れ】健康に保つためのケア方法
犬の耳のケアは、病気の予防だけでなく、異常を早期に発見するためにも重要です。ここでは、犬の耳のお手入れ方法について詳しく解説します。
犬の耳掃除はどれくらいの頻度で必要?
犬の耳掃除の適切な頻度は、犬種や耳のタイプ個々の体質によって異なります。健康な立ち耳の犬の場合は、耳の中は自浄作用である程度きれいに保たれるため、頻繁な掃除は必要なく月に1〜2回程度のチェックで十分なことが多いです。
一方垂れ耳の犬やアレルギーなどで外耳炎になりやすい犬は、週に1回程度のチェックと掃除が推奨される場合があります。ただし、耳掃除のやりすぎはかえって耳の皮膚を傷つけトラブルの原因になることもあります。
耳の汚れ具合を確認しながら、その子に合ったペースを見つけることが大切です。獣医師に相談し適切な頻度のアドバイスをもらうと良いでしょう。
自宅での耳掃除で準備しておきたい道具
自宅で犬の耳掃除を行う際は、適切な道具を準備することが大切です。まず、犬用のイヤークリーナー(洗浄液)を用意します。洗浄液にはさまざまな種類がありますが、アルコール成分の入っていない、低刺激性のものを選ぶと良いでしょう。代表的な製品には「ノルバサンオチック」や「エピオティック」などがあります。
次に、洗浄液で湿らせた汚れを拭き取るためのコットンやガーゼが必要です。細かい部分の汚れを取るために綿棒を使いたくなるかもしれませんが、耳の奥を傷つける危険性があるため、見える範囲の汚れを優しく拭う程度にとどめましょう。液体をしっかり拭き取れるよう、乾いたコットンも準備しておくと便利です。
初心者でもできる簡単な耳掃除のやり方
耳掃除のやり方は、まず犬がリラックスしている状態で行うのがポイントです。犬が動かないように床に座って両足で優しく体を挟むなどして保定します。
次に耳の中にイヤークリーナーを数滴垂らし、耳の付け根を優しくクチュクチュとマッサージします。こうすることで内部の汚れが浮き上がってきます。
その後、犬が頭をブルブルと振るのにまかせて、出てきた液体と汚れをコットンやガーゼで優しく拭き取ります。この時耳の奥まで無理に拭こうとせず、見える範囲だけをきれいにすれば十分です。
耳の中に毛が多い犬種は、トリミングサロンなどで毛を抜いてもらうとケアがしやすくなります。犬が嫌がる場合は無理をせず少しずつ慣らしていくことが大切です。
まとめ│犬の耳の動きは気持ちをあらわすサイン!
犬の耳は音を聞くという重要な役割だけでなく感情を表現するためのコミュニケーションツールでもあります。耳の動きや角度を観察することで人間は犬の気持ちをより深く理解できます。
愛犬の耳が示すサインに気づき適切に応えてあげることで信頼関係はさらに深まります。
また耳の形状によってかかりやすい病気があることを理解し、日ごろから耳の状態をチェックして適切なケアを行うことが、愛犬の健康を守る上で非常に重要です。
愛犬ブリーダーでは、犬と人の幸せな暮らしをサポートするため、お役立ち情報をコラムとして発信しています。
子犬をお迎えしたいと考えている方は、犬のプロであるブリーダーからのお迎えがおすすめ!犬種や毛色などから探せる検索機能をぜひご利用ください。
愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、犬のしつけインストラクター、少額短期保険募集人の資格を保有。豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。
運営会社はこちら
習性の関連記事
習性の記事一覧を見る人気の記事
新着記事











