ビションフリーゼの欠点は?臭い?抜け毛は?楽しく暮らすための対策を解説
公開日:2025年12月5日
更新日:2025年12月5日

「真っ白でふわふわ」「まるで綿あめみたい」と大人気のビションフリーゼ。その愛らしい姿に心を奪われ、家族に迎え入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に飼い始める前に、「本当に自分に飼えるかな?」「何か欠点はないのかな?」と不安になるのは当然のことです。
この記事では、ビションフリーゼの飼育に対する不安を解消するため、「ビションフリーゼの欠点」として挙げられることの多いポイントと対策方法を解説します。
[目次]
ビションフリーゼの欠点【性格と行動編】

ビションフリーゼは一般的に陽気で友好的、家族に寄り添う温かい性格を持つ犬種です。一方で、初めての飼育では戸惑ってしまう側面もあります。
しかし、こうした特徴は正しい接し方や環境づくりでしっかりカバーでき、むしろビションフリーゼとの絆を深めるきっかけになるものばかりです。
この章では、そうした性格や行動面での課題とその効果的な対策について、さらに詳しく掘り下げていきます。
ビションフリーゼはしつけに根気が必要?
ビションフリーゼは賢い犬種ですが、時に独立心や頑固さをみせることがあり、特にトイレトレーニングや基本的なコマンド(おすわり、待てなど)の習得に時間がかかる場合があります。
褒められることが大好きなので、叱るよりも「できたらすぐに褒める」というポジティブ・フィードバック(良い行動を強化するしつけ方)の徹底が重要です。
また、子犬のころから一貫性のあるルールで接し、飼い主がリーダーシップを発揮することで、ビションフリーゼ本来の人の気持ちをよく読み、家族に寄り添う賢さがぐんと引き出され、しつけもよりスムーズに進みます。
ビションフリーゼは「分離不安」になりやすい?
ビションフリーゼは飼い主への愛情がとても深く、いつもそばにいたいと思う甘えん坊で健気な性格が魅力の犬種です。
この愛情深さが過度になると、飼い主が外出する際に強い不安を感じる「分離不安」を引き起こしやすくなります。
対策としては、日ごろからケージやクレートで落ち着いて過ごす練習をしたり、お留守番の前に十分な運動でエネルギーを発散させたりすることが効果的です。
ビションフリーゼはもともと人と一緒に過ごすことが大好きな犬種のため、こうした練習を重ねることで安心感が育ち、さらに家族との絆も深まっていきます。
ビションフリーゼはうるさい?
ビションフリーゼは賢く、家族のちょっとした変化や気配にも敏感に反応する犬種です。
インターホンや来客、急な物音に対して吠えやすいのは、家族を守ろうとする健気さが理由で、単に「うるさい性格」ではありません。実際、「ビションフリーゼ うるさい」と検索される背景には、この“賢さゆえの警戒吠え”が誤解されていることも多くあります。
対策としては、子犬のころから多くの音や人に慣らす「社会化」を徹底すると、不安や警戒心を減らすことができます。また、インターホンが鳴ったらすぐにおやつをあげ、吠えないタイミングで褒めながら来客対応をするなど繰り返すことが大切です。
ビションフリーゼは問題行動を起こす?
ビションフリーゼは、小型犬でありながらとても活発で遊び好き、好奇心旺盛なところが大きな魅力です。広いスペースがなくても飼いやすい一方で、こうした“元気さ”が充分に満たされないと、家具を噛むといった破壊行動や無駄吠えなどの問題行動につながることがあります。
これは性格が悪いからではなく、「もっと遊びたい!」「かまってほしい!」という素直なサインだといえます。
散歩は単なる排泄の時間ではなく心と体のエネルギーをしっかり発散させる大切な時間です。毎日2回、合計1時間ほどの散歩にくわえ、引っ張り遊びや頭を使う知育玩具を取り入れることで、精神的な満足度が高まり問題行動の予防にもつながります。
ビションフリーゼは、しっかり運動の機会を用意してあげると、家の中でも穏やかで扱いやすい、とても家庭向きの犬になります。
ビションフリーゼの欠点【お手入れと体臭編】

ビションフリーゼの最大の特徴といえば、なんといってもその真っ白で豊かな被毛です。しかし、この魅力的な被毛を美しく保つためには日々の丁寧なお手入れが欠かせません。
清潔で快適な環境を保つための具体的な方法を見ていきましょう。
ビションフリーゼはトリミング費用が高い?
ビションフリーゼの「アフロ」や「マシュマロ」と呼ばれる丸い独特のカットは、定期的なプロによるトリミングがあってこそ保てます。
月に1回程度のトリミングが必須となり、費用は6,000~13,000円とほかの犬種と比べて高くなる傾向がありますが、トリミングは皮膚トラブルの早期発見や、爪切り・耳掃除・肛門腺ケアなど、健康管理を同時に行える大切な機会でもあります。
きちんとお手入れされた真っ白でふわふわの被毛は、ビションフリーゼならではの最大の魅力となります。ほかの犬種にはない特別なかわいさに、癒されること間違いないでしょう。
以下の記事では、ビションフリーゼのかわいいカットスタイルをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ビションフリーゼは「毛玉」になりやすい?
ビションフリーゼは「抜け毛が少なくお手入れが楽」と思われがちですが、実は毎日のブラッシングがとても大切な犬種です。二層構造のダブルコートは、抜けた毛が内側にたまりやすいためケアを怠ると毛玉ができやすくなります。
ただしこれは、こまめにお手入れをすることで、ほかの犬種にはない極上のふわふわ感を長く楽しめる証拠でもあります。毎日のブラッシングをつづけることで、毛玉や皮膚トラブルを防げるだけでなく、被毛はどんどんやわらかく美しく育っていきます。
また、ブラッシングは単なるケアではなく、愛犬と目を合わせ、触れ合いながら絆を深められる大切なコミュニケーションの時間でもあります。
お手入れを重ねるほど見た目も性格もさらに魅力的に育っていくのが、ビションフリーゼの大きな特長です。
ビションフリーゼは臭い?原因は涙やけ?
基本的にビションフリーゼは体臭が少なく、室内飼いでもにおいが気になりにくい犬種です。
「ビションフリーゼは臭い」という印象を持たれることがありますが、その多くは体臭ではなく、真っ白な被毛だからこそ目立ちやすい涙やけや口周りの汚れが原因になっています。
ただし、低アレルゲンフードへの切り替えで涙の量が減ることも多く、毎日こまめに目元や口周りを専用シートやコットンで優しく拭くだけでも、清潔さと美しさはしっかり保てます。
きちんとケアされたビションフリーゼは、近くにいても気になるにおいが少なく、真っ白で清潔感あふれる見た目を保てる点が大きな魅力です。
ビションフリーゼの欠点【健康と病気編】

ビションフリーゼを健康的に長く家族として暮らすためには、かかりやすい病気についてあらかじめ知識を持っておくことが重要です。
小型犬特有の病気や、白い被毛の犬種に多くみられる皮膚の問題など、事前に知っておくことで予防や早期発見につながります。
関節系の病気(膝蓋骨脱臼)は日ごろの工夫が大切!
小型犬に多い「膝蓋骨脱臼(パテラ)」は、ビションフリーゼにもみられる関節のトラブルです。遺伝的な体質に加え、滑りやすいフローリングでの生活や、高い場所からのジャンプ・飛び降りなどが症状の悪化につながる場合があります。
ただし、膝蓋骨脱臼は日常の環境づくりと体重管理によって、発症や悪化のリスクを大きく抑えられる病気です。
床にカーペットやマットを敷く、ソファにステップを設置する、適正体重を保つといった工夫だけでも関節への負担は軽減されます。抱き上げる際に後ろ足を支えることや、定期的な健康診断も大切なポイントです。
これらの対策をつづけることで、ビションフリーゼは年齢を重ねても元気に歩き、家族との時間を長く楽しめる犬種です。日々の気配りが、愛犬の健康な未来につながります。
皮膚トラブルやアレルギーを起こしやすい
白い被毛をもつ犬種は、色素が薄いことから皮膚がデリケートで、アレルギーや皮膚炎を起こしやすい傾向があります。アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)としては、特定のフードやノミ・ダニ、花粉などが考えられます。
日ごろから皮膚の赤みやかゆがり方、フケの有無などをチェックし、異常がみられたらすぐに獣医師に相談することが重要です。
また、サプリメントや保湿剤の使用、低アレルゲンフードの選択など、皮膚のバリア機能を高めるケアを日常的に行うことが予防につながります。
目の病気(白内障や角膜炎)にも注意が必要
ビションフリーゼは、遺伝的に「白内障」などの目の病気にも注意が必要な犬種です。
特に高齢になると発症リスクが高まります。また、涙の量が多いことから、角膜炎や結膜炎といった目のトラブルにもなりやすいといわれています。
日々のケアの際に、目の充血や濁り、涙の量が増えていないかを確認しましょう。目の病気は早期発見・早期治療が重要ですので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに動物病院に相談することをおすすめします。
ビションフリーゼと暮らす魅力と心得は?

ビションフリーゼと暮らすうえでは、欠点対策に加えて、ビションフリーゼならではの魅力や、飼い主としてもつべき心構えを再確認することが幸せな未来のために不可欠です。
ビションフリーゼとの生活で一番の手間となるのは、毎日のブラッシングと定期的なトリミングです。これは、裏を返せば、「手間をかけることで愛犬の美しさと健康を維持できる」ということです。
この手間を「大変なこと」ではなく、大切なコミュニケーションや愛犬への愛情と捉えるポジティブさが、ビションフリーゼの飼い主には求められます。
この意識をもつことで、日々のケアが苦痛ではなく喜びになるでしょう。
ビションフリーゼを探すなら、ブリーダーからがおすすめ!

ビションフリーゼをお迎えする際に、後悔のない出会いを実現するためには、どこから子犬を迎えるか、その選択が非常に重要になります。
ここでは、特にビションフリーゼに特化した専門知識をもつブリーダーを選ぶことの重要性とメリットについて解説します。
ブリーダーの多くが犬種の専門知識をもっている
ビションフリーゼを家族に迎える際、ペットショップだけでなく、専門のブリーダーから迎えることをおすすめします。
ブリーダーは犬種のプロフェッショナルであり、その犬種の特性や遺伝的な病気の傾向などを熟知しています。専門知識のあるブリーダーから子犬を迎えることで、健康面や血統に関する情報を正確に得ることができ、将来的な不安を減らすことができます。
血統と健康情報が明確
優良なブリーダーは、親犬の健康管理を徹底しており、子犬の血統や病歴、遺伝性疾患(たとえば、パテラなど)の検査結果を明確に提示できます。ビションフリーゼの欠点として挙げた病気のリスクについて、親犬やその血統から見た傾向を事前に知ることができるため、将来的な健康リスクを予測し、適切な対策を講じやすくなります。
迎える子犬の健康に対する信頼性は、ブリーダー選びの最大のメリットの一つです。
その子の個性や性格の傾向を教えてくれる
ビションフリーゼは人懐っこい犬種ですが、一頭一頭性格が異なります。ブリーダーは子犬が生まれてからずっと一緒に過ごしているため、その子の個性や、活発、おとなしい、甘えん坊など、性格の傾向を把握しています。
あなたが希望するライフスタイルや家族構成に合った子犬を、プロの目線からアドバイスしてもらえるため、「自分にあった子犬をみつけたい」という理想に寄り添ってくれるでしょう。
お迎え後の心強い相談相手にも!
子犬を迎えた後も、ブリーダーは心強い相談相手になってくれることがあります。
初めてビションフリーゼを飼う場合、しつけや健康管理で戸惑うことも多いでしょう。多くのブリーダーは、愛犬の一生を共にする気持ちで、迎えた後の相談にも親身になって対応してくれます。
専門家からの継続的なサポートを受けられることは、特に「ビションフリーゼの欠点」に不安を感じている方にとって、大きな安心材料となります。
愛犬ブリーダーでは、ビションフリーゼを大切に育てる優良ブリーダーがみなさまからのご連絡を待っています。
まとめ|ビションフリーゼは欠点を上回る魅力がたくさん!
ビションフリーゼの知っておきたい欠点(デメリット)について、詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これらの「欠点」から、正しい知識と愛情を持って接することで愛犬への理解が深まり、より質の高いパートナーシップを築くことができるでしょう。
ビションフリーゼは愛らしい見た目だけでなく、陽気で優しい性格から、初めて犬を飼う方や小さなお子さまがいるご家庭にもおすすめできる素晴らしいパートナーです。
抱えている不安を解消し、素敵なビションフリーゼの子犬と出会えるきっかけとなることを心から願っています。
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愛犬ブリーダーでは、犬と人の幸せな暮らしをサポートするため、お役立ち情報をコラムとして発信しています。
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愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、犬のしつけインストラクター、少額短期保険募集人の資格を保有。豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。
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