ビションフリーゼとトイプードルの違いとは?性格・大きさ・カットについてもご紹介!
公開日:2025年11月18日
更新日:2025年11月18日

「ビションフリーゼとトイプードル、見た目はそっくりだけど、飼うならどっちがいい?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
どちらも人気のある小型犬ですが、性格や被毛の手入れ、運動量など、違いがいくつかあります。
この記事では、この2犬種をさまざまな角度から比較し、見分け方のポイントから、ライフスタイルに合ったパートナー選びのヒントまで詳しくご紹介します。
[目次]
ビションフリーゼとトイプードルってどんな犬種?
ふわふわの毛並みと愛らしい表情が魅力のビションフリーゼとトイプードル。
見た目がよく似ているため、「どう違うの?」と気になる方も多いはずです。
まずは、基本情報や特徴を一覧で確認してみましょう。
| 項目 | ビションフリーゼ | トイプードル |
| 原産国 | フランス | フランス |
| サイズ※個体差あり | 体高 約25〜30cm 体重 約5〜6kg |
体高 約24〜28cm 体重 約2〜5kg |
| 見た目 | 綿毛のようにふわふわで弾力のある巻き毛 | 細かくカールした、やわらかい巻き毛 |
| 寿命 | 約12〜15年 | 約12〜15年 |
ビションフリーゼ|純白の巻き毛が魅力の陽気な犬種

ビションフリーゼは、フランスおよびベルギーを原産国とする、ぬいぐるみのような見た目と気品ある佇まいが魅力の小型犬です。
フランス語で「飾り付けられた巻き毛」という意味に由来し、ふわふわとした純白の被毛が特徴です。
古くからヨーロッパの貴族の愛玩犬として人気を集め、明るく親しみやすい性格から多くの家庭で愛されています。
トイプードル|知的で抜け毛が少ない人気の小型犬

トイプードルは、フランス原産の小型犬です。
もともとは水猟犬として活躍していた犬種で、運動能力が高く、バランスの取れた体型をしています。
カールした毛並みが特徴的で、抜け毛が少なくお手入れしやすい点からも人気です。
世界中で家庭犬として広く親しまれており、高い知能と順応性で知られています。
ビションフリーゼとトイプードルの違いを表で比較!
| 比較項目 | ビションフリーゼ | トイプードル |
| 性格 | 陽気・社交的・愛情深い | 聡明・活発・好奇心旺盛 |
| カラー | ホワイトのみ | レッド・アプリコットなど多彩 |
| 抜け毛・お手入れ | 抜け毛は少ない。 毛玉になりやすくブラッシング必須 |
抜け毛は少ない。 トリミングで清潔&スタイルを楽しめる |
| 飼いやすさ | 社交的で多頭飼いにも◎ | しつけやすく初心者にも◎ |
| 価格の目安※変動あり | 約20〜40万円前後 | 約20〜50万円前後 |
| こんな方におすすめ | 甘えん坊で愛情深い子とゆったり過ごしたい方 | 初めて犬を迎える方、トレーニングを楽しみたい方 |
見た目が似ているビションフリーゼとトイプードルですが、性格やカラー、お手入れのしやすさなどに少しずつ違いがあります。
どちらも飼いやすい犬種ですが、ライフスタイルや性格によって向いているタイプが異なります。
ここからは、それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
ビションフリーゼとトイプードルの性格の違いは?

ビションフリーゼとトイプードルは、どちらも人懐っこく愛情深いという共通点がありますが、その性格には異なる魅力があります。早速見ていきましょう。
陽気で人懐っこいビションフリーゼ
ビションフリーゼは、非常に陽気で社交的な性格です。人やほかの犬に対してもフレンドリーで、初対面の相手にも物怖じしないことが多いといわれています。
明るく遊び好きな一方、寂しがり屋な面もあるため、長時間の留守番は苦手な傾向があります。
飼い主と過ごす時間を何よりも大切にする、愛情深い甘えん坊タイプです。
関連記事:ビションフリーゼはどんな性格?特徴や飼い方についてもご紹介!
賢く学習能力が高いトイプードル
トイプードルは犬の中でもトップクラスの知能をもち、物覚えが良くしつけがしやすい犬種です。
飼い主の指示を理解する力が高く、トレーニングもスムーズに進むでしょう。
活発で遊び好きな面もありながら、比較的落ち着いている子も多いといわれています。
飼い主に対しては従順で愛情深いですが、頭が良い分、甘やかすとわがままになってしまう場合もあるため、一貫したしつけが大切です。
関連記事:トイプードルの性格は?毛色や性別ごとの性格の違いについて解説!
トイプードルとビションフリーゼ、どちらが飼いやすい?

「飼いやすさ」は、飼い主のライフスタイルや犬との過ごし方によっても変わります。
ここでは、しつけ、お手入れ、運動量の観点から飼いやすさを比較します。
しつけのしやすさとトレーニングのコツ
しつけのしやすさでは、学習能力が非常に高いトイプードルに軍配が上がることが多いでしょう。飼い主の言うことをよく理解し、比較的短期間で基本的なコマンドを覚えることができます。
ただし、賢いがゆえに飼い主の隙を見抜くこともあるため、甘やかさずに一貫した態度で接することが大切です。
ビションフリーゼも賢い犬種ですが、遊び好きな性格が強く、トイプードルと比べるとトレーニング中に集中力を欠きやすい傾向があります。
そのため、ビションフリーゼのしつけは、遊びを取り入れながら褒めて伸ばす方法が効果的です。
どちらの犬種も飼い主とのコミュニケーションを好むため、根気強く向き合うことで良好な関係を築けます。
ブラッシングとトリミングの頻度
ビションフリーゼとトイプードルは、どちらも抜け毛が少ないものの、被毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。
特にビションフリーゼは、オーバーコート(上毛)と、アンダーコート(下毛)からなるダブルコートで毛量が豊富なため、より丁寧なブラッシングが必要です。
放置すると皮膚病の原因にもなるため、日ごろのお手入れは非常に重要です。
両犬種共に被毛が伸びつづけるため、月に1回程度の定期的なトリミングが必要です。
散歩や運動量の目安
個体差はありますが、ビションフリーゼもトイプードルも運動が好きな犬種です。
運動量の目安としては、1日に2回、それぞれ30分程度の散歩を基本と考えるとよいでしょう。
特にビションフリーゼはエネルギッシュで、突然スイッチが入ったように室内を走り回る「ビションブリッツ」という行動を見せることがあります。
ストレス発散のためにも、散歩に加えてドッグランなどで自由に走り回れる時間を作ってあげることが理想的です。
トイプードルも元々は猟犬であったため、運動能力は高く、ボール遊びや知育トイを使った運動がぴったりです。
ビションフリーゼとトイプードルの価格相場や飼育費用を比較!

新しい家族として迎える前に、初期費用と継続的な飼育費用を把握しておくことが大切です。
ここでは、両犬種の価格相場と、主な飼育費用の違いについて解説します。
価格相場はどれくらい?
ビションフリーゼの価格は20~40万円程度が中心ですが、血統によってはそれ以上になるケースも珍しくありません。
一方、トイプードルはカラーバリエーションが豊富で、カラーや親犬の血統によって価格は大きく変動しますが、20~50万円程度が相場とされています。
ただし、これらの価格はあくまで目安であり、ペットショップやブリーダー、月齢、性別、健康状態など、さまざまな要因によって変わります。
価格だけでなく、健全な環境で育てられた健康な子犬を選ぶことが最も重要です。
飼育費用の違いは?
日常の食費や消耗品にかかる費用はほぼ同じと考えてよいでしょう。
飼育費用で違いが出やすいのは、トリミング代と医療費です。
トリミングはどちらも月1回程度必要ですが、ビションフリーゼ特有の丸いカットスタイルは技術を要するため、料金がやや高めに設定されているサロンもあります。
また、かかってしまった病気によって、将来的な医療費にも差が出る可能性があります。
それぞれの犬種がかかりやすいといわれている病気を理解しておくことが大切です。
それぞれの魅力を引き出す人気のカットスタイル
ビションフリーゼとトイプードルは、豊かな被毛をもつため、さまざまなカットスタイルを楽しめるのが大きな魅力です。
ここでは、ビションフリーゼとトイプードルで特に人気の高い、代表的なカットスタイルをそれぞれご紹介します。
ビションフリーゼの定番は丸い「パウダーパフ・スタイル」

ビションフリーゼの最も象徴的なカットスタイルが、顔周りを真ん丸に仕上げる「パウダーパフ・スタイル」です。
アフロカットとも呼ばれ、綿菓子のようなふわふわでボリュームのある頭部が特徴です。
このスタイルは、ビションフリーゼがもつ豊富な毛量と、コシのあるダブルコートの毛質を最大限に生かしたもので、その愛らしさを際立たせます。
この美しい丸みを維持するためには、日々の丁寧なブラッシングで毛玉を防ぎ、毛を根元からしっかりと立ち上げることが大切です。
トリマーの高い技術も必要とされるスタイルですが、ビションフリーゼならではの魅力を存分に楽しめるカットとして不動の人気を誇ります。
関連記事:ビションフリーゼの人気カットスタイル9種類!頻度や料金、失敗しない自宅でのやり方
トイプードルは愛らしい「テディベアカット」が人気

トイプードルのカットスタイルとして、今や定番となっているのが「テディベアカット」です。
その名のとおり、まるで熊のぬいぐるみのような愛らしい見た目に仕上がることから、絶大な人気を集めています。
このカットの特徴は、口周りの毛(マズル)を丸くふんわりと残し、全体的に幼い印象に仕上げる点です。
トイプードルは個体によって毛質や毛量が異なるため、それぞれの犬に合ったアレンジを加えることが可能です。
関連記事:トイプードルの人気カット最新ランキング!かわいいカットから個性的なカットまで!
ビションフリーゼとトイプードルのかかりやすい病気や寿命は?

愛犬と一日でも長く健康に暮らすためには、その犬種がかかりやすい病気や平均寿命について知っておくことが重要です。
ここでは、両犬種の平均寿命と、特に注意したい病気について解説します。
ビションフリーゼが注意したい病気
ビションフリーゼがかかりやすいとされている病気は以下です。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- アレルギー性皮膚炎
- 外耳炎
- 白内障
ビションフリーゼの平均寿命は12〜15歳程度とされています。
小型犬に多い膝蓋骨脱臼(パテラ)のほか、皮膚がデリケートでアレルギー性皮膚炎などを起こしやすい傾向があります。
また、垂れ耳で耳の中が蒸れやすいため、外耳炎を発症しやすいのも特徴です。
高齢期には白内障などの眼疾患のリスクも高まります。
日々のブラッシングの際に皮膚の状態をチェックしたり、耳掃除を定期的に行ったりすることで、病気の予防につながります。
トイプードルが注意したい病気
トイプードルがかかりやすいとされている病気は以下です。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 進行性網膜萎縮症(PRA)
- 気管虚脱
- クッシング症候群
トイプードルの平均寿命は12〜15歳程度で、比較的長生きする犬種です。
ただし骨が細く華奢な体つきのため、膝蓋骨脱臼(パテラ)には特に注意が必要です。
高い場所からの飛び降りなど、足腰に負担のかかる行為は避けましょう。
また、遺伝性の進行性網膜萎縮症(PRA)、気管虚脱、クッシング症候群なども挙げられます。
信頼できるブリーダーでは遺伝子検査によるリスク軽減が進められており、定期的な健康診断で早期発見に努めることが大切です。
ライフスタイル別!あなたに合うのはどっちの犬種?

「ビションフリーゼとトイプードル、自分の生活にはどっちが合うんだろう?」と迷う方も多いはずです。
ここでは、あなたの暮らしに合うのはどちらかを、ポイントごとに紹介します。
飼育初心者におすすめなのは?
犬を初めて飼う方にとって、しつけのしやすさは非常に重要なポイントです。
その点では、賢く学習能力が高いトイプードルがおすすめです。
飼い主の指示を理解しやすく、トイレトレーニングなども比較的スムーズに進むことが多いでしょう。
ビションフリーゼも人懐っこく飼いやすい犬種ですが、特徴的なふわふわの被毛を保つためのお手入れが「少し大変」と感じる人もいるかもしれません。
どちらも初心者が迎えられる犬種ですが、 “しつけのしやすさ重視ならトイプードル” 、
“明るくフレンドリーなパートナーを求めるならビションフリーゼ” といった選び方がおすすめです。
子供がいる家庭におすすめなのは?
子どもがいる家庭では、明るく社交的で、一緒に過ごしやすい性格の犬が向いています。
ビションフリーゼは陽気で遊び好きな子が多く、楽しそうに子どもの遊びに付き合ってくれる姿がみられることもあるのでおすすめです。
トイプードルも温厚で賢く、子どもと仲良くなりやすい犬種です。
ただ、少し繊細な性格の子もいるため、ゆっくり距離を縮めると安心できる場合があります。
どちらを迎える場合でも、犬と子どもが安心して過ごせる環境づくりが一番大切です。
留守番させることが多い家庭に向いているのは?
家を空ける時間が長い家庭の場合、犬がひとりで落ち着いて過ごせるかどうかが重要になります。
ビションフリーゼは飼い主と一緒にいることを好む甘えん坊な性格のため、長時間の留守番は苦手な傾向があり、寂しさから分離不安を起こしてしまうケースもあります。
トイプードルも甘えん坊ですが、賢く物分かりが良いため、子犬のころから適切なしつけとトレーニングを行うことで、比較的落ち着いて留守番ができるようになる子が多いといわれています。
しかし、どちらの犬種も本来は人と一緒に過ごすことを好むため、留守番の時間が極端に長くなるライフスタイルの場合は、犬を迎えるタイミングを慎重に検討する必要があります。
ビションフリーゼ×トイプードルのミックス犬「ビションプー」も人気!
近年、ミックス犬が人気を集めており、ビションフリーゼとトイプードルのミックス犬である「ビションプー」もその一つです。
ふわふわの被毛にクリクリの瞳、明るく人懐っこい性格で、初対面の人にもフレンドリーに接してくれます。
毛質はトイプードル寄りなら巻き毛が強く、ビションフリーゼ寄りならやわらかく、ふんわりした毛並みになることが多いでしょう。
また、抜け毛が少なく、においも控えめなため、犬を飼うのが初めての方にも人気があります。
ただし、毛質によってはブラッシングやトリミング頻度が多くなる場合もあるため、日々のお手入れは欠かせません。
どちらの犬種の特徴が強く出るかは個体によって異なりますが、ビションフリーゼとトイプードルの“いいとこどり”といえる犬種です。
関連記事:ミックス犬人気ランキングTOP20!特徴・選び方・迎え方は?
まとめ|ビションフリーゼとトイプードルの違いを知って自分にぴったりの子を選ぼう
見た目がよく似ているビションフリーゼとトイプードルですが、性格・お手入れ・飼いやすさ・費用など、さまざまな違いがあることがわかりました。
犬種ごとの特性を深く理解し、ご自身のライフスタイルと照らしあわせて、最高のパートナーをみつけてください。
愛犬ブリーダーでは、犬と人の幸せな暮らしをサポートするため、お役立ち情報をコラムとして発信しています。
子犬をお迎えしたいと考えている方は、犬のプロであるブリーダーからのお迎えがおすすめ!犬種や毛色などから探せる検索機能をぜひご利用ください。
愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。
運営会社はこちら
トイプードルの関連記事
トイプードルの記事一覧を見る人気の記事
新着記事













