ブルドッグに似た犬種4選!フレンチブルドッグ・パグ・ボストンテリア・ボクサーの違い

ブルドッグの鼻ぺちゃな顔立ちや、どっしりとした体格に魅了される人は多いものです。でも「もう少し小柄な子がいい」「似た雰囲気の犬が知りたい!」と思っている人は意外と多いのかもしれません。

この記事では、ブルドックに似ているフレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、ボクサーについて、特徴や体型、毛色の違いなどを解説します。

ブルドッグが好きな方も、これから犬を迎えたいと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。


【目次】

  1. ブルドッグに似ている犬種の顔立ちや耳の違い
  2. ブルドッグに似ている犬種の体型の違い
  3. ブルドッグに似ている犬種のしっぽの違い
  4. ブルドッグに似ている犬種の毛色の違い
  5. ブルドッグに似ている犬種の性格の違い
  6. ブルドッグに似ている犬種の歴史の違い
  7. ブルドッグに似ている犬種を飼うときのポイント
  8. まとめ|ブルドッグに似ている犬種の違いを理解しよう!


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ブルドッグに似ている犬種の顔立ちや耳の違い

ブルドッグに似ている犬種は短頭種特有の鼻ぺちゃ顔をしていますが、それぞれ異なる魅力を持っています。それぞれの顔立ちや耳の違いを見ていきましょう。

フレンチブルドッグの顔立ちや耳

フレンチブルドッグ(フレブル)の顔は、四角く平らで大きめなので、短い鼻がより目立つ顔立ちです。目は大きくて丸く、顔全体が中央にまとまっている印象もうけます。

最大のポイントといえるのは、三角の「コウモリ耳」でしょう。この耳は立ち上がって大きく、頭部とのバランスがとれているため、チャーミングな印象を与えます。

顔の皺(しわ)も特徴ですが、パグと比べると控えめです。

パグの耳や顔立ちや耳

パグは、丸みを帯びた頭に平たい鼻がほぼ水平に位置しています。大きくて黒目がちな目は、愛らしさとともにどこか憂いを感じさせる表情を持ちます。

額には深いしわが刻まれており、そのしわはフレンチブルドッグやボストンテリアよりも特に強く目立ちます。

耳は小さく折りたたまれており、全体的にまとまりのある顔に仕上がっています。パグの顔は見る人を引きつける特徴が多いことが、人気を長年保っている理由のひとつです。

ボストンテリアの顔立ちや耳

ボストンテリアはフレンチブルドッグやパグに比べると、大きく丸い目は似ていますが、少しシャープでスッキリとした顔立ちをしています。皺もありますが、深くはありません。

鼻は比較的短いものの、鼻すじははっきりとしており、メリハリのある輪郭を形成しています。

耳は立ち耳で形状は三角形で先端は尖っており、フレンチブルドッグと比べるとやや細くなっています。

ボクサーの顔立ちや耳

ボクサーもブルドッグに似た短頭種で、顔は力強くいかつい印象を与えます。

鼻は比較的短いですが、前面に張り出したマズルが特徴的です。口は、下あごが出る「アンダーショット」と呼ばれる受け口になっています。

顔には程よいしわがあり、目は大きくはありません。時に鋭く見えることもありますが基本的には落ち着いた表情です。

狩猟犬として活躍していたころは断耳が行われていました。現在は本来の垂れ耳の個体が多くなっています。

ブルドッグに似ている犬種の体型の違い

ブルドッグに似ている犬種の体型の違いも見ていきましょう。

フレンチブルドッグの体型・サイズ

フレンチブルドッグの体型はコンパクトですが筋肉質なため、小型犬ですが、見た目以上にがっしりとした印象を持たれることが多いです。短い足と厚い胸板によって、全体的なバランスがとれています。

体高は24~35cm前後、体重は標準で8kg〜14kgほどで、骨太で安定感のある体つきが特徴です。

フレンチブルドッグは、ボストンテリアやパグと比較すると一番大きいサイズです。

パグの体型・サイズ

パグは小型犬に分類され、丸みを帯びたボディが特徴であり魅力です。

体重は6kg〜8kg程度で、がっしりとした骨格と首周り・胸囲のしっかりした体つきが特徴です。

ボストンテリアの体型・サイズ

ボストンテリアは小型犬で、体高は約38cm前後、体重は約5kg〜11kg程度です。

フレンチブルドッグやパグと異なるのは、手足の長さです。ボストンテリアは手足が長めのスリムなスタイルで、程よい筋肉質な体つきも魅力といえます。

ボクサーの体型・サイズ

ボクサーは中型から大型に分類される犬種で、しっかりとした筋肉質の体型が魅力です。成犬では体高が約53〜63cm、体重は25kg〜30kg程度に達します。

がっしりとした強靭な骨格と広い胸囲を持ち、健康な印象を与える見た目をしています。バランスの取れた長めの手足によって俊敏で力強い動きが可能となり、高い運動能力を発揮します。

ブルドッグに似ている犬種のしっぽの違い

ブルドッグに似ている犬種は、しっぽの形状にも特徴があります。比較しながら違いを解説します。

フレンチブルドッグのしっぽ

フレンチブルドッグのしっぽは非常に短く、まっすぐに伸びているか、巻いている場合が多いです。1cm程度のごく短いしっぽの個体もいます。

パグのしっぽ

パグのしっぽはフレンチブルドッグやボストンテリアと比較すると長く、巻き上がったスクリューテール(巻きしっぽ)になっています。このくるんとしたしっぽがパグならではの個性や魅力を引き立てています。

ボストンテリアのしっぽ

ボストンテリアのしっぽは短く、細めでまっすぐ体に沿っているのが大きな特徴です。フレンチブルドッグより長さがあります。

ボクサーのしっぽ

ボクサーのしっぽは、やや長めでまっすぐ細く伸びているのが特徴です。断尾が行われていた時代もありますが、現在は行われていない傾向にあるようです。

ブルドッグに似ている犬種の毛色の違い

ブルドッグに似ている犬種には、毛色や模様のバリエーションが多彩な犬種もいます。

フレンチブルドッグの毛色

フレンチブルドッグの毛色は、非常にバリエーションが豊かです。代表的な毛色にはブリンドル、クリーム、フォーン、パイドがあります。

ブリンドルは、黒やブラウンが縞状に混じり合った模様が特徴です。クリームやフォーンはやわらかで優しいベージュ系の色合いが魅力で、明るい被毛が愛らしさを引き立てます。パイドはホワイトかブラックがベースとなり、そこに逆の色が斑点や大きな模様として入るため、とても個性的な見た目になります。

パグの毛色

パグの毛色は主にフォーンブラックの2種類が一般的ですが、他にもアプリコットやシルバーといった珍しい毛色も存在します。

フォーンはクリームに近い明るい色味で、顔のマスク部分が黒くくっきりしているのが特徴となっています。ブラックは全身が黒一色で、シックで個性的な印象です。アプリコットは淡いオレンジがかった色味、希少なシルバーは薄いグレーで上品な雰囲気を持ちます。

ボストンテリアの毛色

ボストンテリアのもっとも一般的な毛色はホワイトとブラックのモノトーンで、「タキシードカラー」とも呼ばれるツートンカラーです。この配色は胸や足先にホワイトがはっきりと入るため、非常に洗練された印象を与えます。

また、ボストンテリアには、ブリンドル&ホワイト、シールブリンドル&ホワイト、ブラックブリンドル&ホワイト、マホガニーブリンドル&ホワイトなどの毛色もあります。それぞれの個体で毛色の出方や模様が異なるため、一匹ごとに個性が楽しめるでしょう。

ボクサーの毛色

ボクサーの毛色は、主にフォーンブリンドルの2種類に分類されます。

フォーンは黄金色や茶褐色で、温かみのある印象で人気があります。一方、ブリンドルはフォーン系の地色にブラックの縞模様が入ります。

多くのボクサーには胸や足にホワイトの斑点が見られ、これがアクセントとなってそれぞれの個体の個性を際立たせています。

ブルドッグに似ている犬種の性格の違い

ブルドッグに似ている犬種は、外見だけでなく性格にも豊かな個性が見られます。元気いっぱいで遊び好きな犬や、穏やかで落ち着きのある犬など、それぞれの犬種ごとに異なる性格が魅力です。

フレンチブルドッグの性格

フレンチブルドッグは、甘えん坊で人懐っこい性格を持ちます。愛犬として家族との絆を大切にするだけでなく、明るく元気な一面も見せてくれます。

多少頑固ですが、基本的には穏やかで落ち着いています。

パグの性格

パグは明るく陽気な性格で、飼い主や家族と遊びも大好きです。また、人懐っこく社交的で、愛犬として飼い主に対する深い忠実心と甘えん坊な一面も持っています。

忍耐強く穏やかなため、初めて犬を飼う方やお子様がいる家庭でも安心して迎え入れることができるでしょう。

ボストンテリアの性格

ボストンテリアは賢くて活発、そして非常に社交的な性格を持つ犬種です。好奇心旺盛で、新しい環境にも柔軟に適応しやすく、初めて会う人や犬との交流も積極的に行います。また、しつけに対する理解力が高く、覚えも早い点が特徴です。

フレンチブルドッグやパグと比べると運動量が多く、日常的な運動や遊びが欠かせません。

ボクサーの性格

ボクサーは、見た目から怖い印象を受けますが、落ち着いた性格です。周囲とも良好な関係を築きやすく、しつけをしっかり行えば、頼もしいパートナーとして活躍します。子どもとの遊びも大変好きで、家庭内に楽しい雰囲気をもたらしてくれるでしょう。

持久力が高く運動好きなので、体力がある方や運動を一緒に楽しめる方などに向いています。

ブルドッグに似ている犬種の歴史の違い

ブルドッグに似ている犬種の歴史や文化的背景を紹介します。歴史を学ぶことで、より良いパートナーシップを築く手助けとなるでしょう。

フレンチブルドッグの原産国・歴史

フレンチブルドッグは、19世紀にフランスで誕生しました。

そのルーツは、イギリスから持ち込まれたイングリッシュブルドッグにさまざまなテリア種やパグを交配したことに始まります。

小型で愛玩犬としての資質が高められ、次第に家庭犬としての魅力が世界各地で知られるようになります。

日本には大正時代に輸入されました。フレブルと呼ばれ、多くの家庭で飼育されています。

パグの原産国・歴史

パグの原産地は中国のチベットといわれています。

紀元前から中国の宮廷で愛玩犬として飼育されてきた歴史があり、特別な存在として大切にされていました。やがてオランダからヨーロッパ各地へと広まり、王族や貴族の間で人気を集めるようになります。

日本では、1980年あたりには一般的な存在になっていたようです。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)によると、フレンチブルドッグに次いで、パグの登録頭数が多くなっています。

ボストンテリアの原産国・歴史

ボストンテリアは19世紀末、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで誕生した、比較的新しい犬種です。

ブルドッグとテリアを交配して作出され、かつては闘犬として活躍していました。闘犬が禁止された後は小型化され、性格も「犬界の紳士」と呼ばれるほどスマートで優しくなりました。現在では、家庭犬として世界中で人気を集めています。

ボクサーの原産国・歴史

ボクサーはドイツ原産の比較的新しい犬種であり、19世紀ごろに生まれ世界へと広まりました。

マスティフ系犬種やブルドッグの血を引いているため、闘犬や猟犬として活躍した歴史を持ちます。体格は大きく筋肉質ですが、温和で親しみやすい性格に改良されたことで、家庭犬として飼育されるようになりました。

日本では家庭犬にとどまらず、警察犬としても活躍しています。

ブルドッグに似ている犬種を飼うときのポイント

ブルドッグに似ている犬種を飼育する際は、飼育環境や健康管理に十分な配慮が必要です。短頭種特有の飼育ポイントを中心に解説します。

暑さに気をつけよう

ブルドッグなど鼻ぺちゃ犬種は短頭種に分類され、呼吸器への負担が大きいことから、暑さや高温多湿な環境に非常に弱いという特徴があります。

特に夏場は熱中症を発症しやすく、命に関わる健康リスクが高くなります。したがって、室内ではエアコンや扇風機を利用して適切な温度や湿度を保ち、水分補給を怠らないよう注意しましょう。散歩は早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に限定することも大切です。

肥満や太りすぎに注意しよう

これらの犬種は筋肉質ながらも太りやすい傾向があるため、体重管理に注意が必要です。

過剰な体重増加は関節や心臓に負担をかけるだけでなく、さまざまな病気のリスクを高め、健康を損なう原因となります。

定期的な体重チェックや、日常的な運動を計画的に取り入れることで理想的な体型を維持できます。

また、定期的な獣医師の検査を受けて健康状態をチェックし、必要に応じてフードや生活習慣の見直しを行うことも大切です。

目のケガや病気に注意しよう

フレンチブルドッグやパグは顔が短く突出した構造のため、目のトラブルや病気が発生しやすくなります。

目の周辺を清潔に保ち、健康状態をよく観察しましょう。目の乾燥や外傷などの異常が見られた場合は、すぐに獣医師による検査を受けることが大切です。

ブラッシングをこまめにしよう

ブルドッグに似ているフレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、ボクサーは短毛種ですが、抜け毛の多い犬種です。定期的なブラッシングは抜け毛の除去や皮膚の健康維持に役立ちます。

特に換毛期には1日1回のブラッシングを習慣づけることで、被毛のツヤを保ちながら皮膚の状態もしっかりチェックできるでしょう。

まとめ|ブルドッグに似ている犬種の違いを理解しよう!

ブルドッグに似ている犬種には、それぞれ独自の魅力や特徴があり、性格も異なります。

フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、ボクサーについて違いを理解し、特徴にあわせた飼い方をすることで、理想的なペットライフを送ることができるでしょう。

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この記事の監修者 愛犬ブリーダー事務局
動物が大好きなメンバーがコラムを監修しています。ペットショップでのスタッフ経験もあり、愛犬・愛猫と生活をしながら、休日にはドッグカフェやアニマルカフェに足を運ぶことも。
愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。

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