子犬を飼う前に準備すべきグッズ18選!あると安心な暮らしのグッズ4選も紹介
公開日:2023年4月12日
更新日:2025年5月26日

わんちゃんを迎える際は当然、子犬の選び方について把握してくことは大切ですが、飼育時に必要な道具についても確認しておきましょう。わんちゃんの飼育では、事前に揃えておくべき道具が多いため、迎えてから準備するのでは間に合いません。そのため、購入意思が決まったら、できるだけ早めに揃えておくようにしましょう。
[目次]
子犬を迎える前に確認すべきこと
子犬を迎える前には、まず飼育環境の安全性や快適性を整えることが大切です。家具の配置や危険物の排除を事前に行いましょう。
また、家族全員でしつけやお世話の役割分担を話し合っておくことも重要です。さらに、飼育にかかる費用や日々の時間的な負担についても把握し、子犬が健康で幸せに暮らせるよう、迎える前にしっかり準備を整えておきましょう。
生活用品|安心できるスペースを整えよう
子犬が落ち着いて過ごせる空間を用意してあげることは非常に重要です。
お留守番中にも安全で安心できる場所があることで、犬の不安を軽減することができます。子犬の頃から慣れさせておくことで、災害時や来客時にも落ち着いて過ごせるようになります。
クレート
クレートとは、犬を安全に運んだり犬用のハウスとして使ったりできる、ケースのことを指します。クレートは「キャリーケース」とも呼ばれ、わんちゃんをお迎えする際や移動する際に必要な道具です。
クレートのサイズの選び方のポイントとして、成犬になったときのサイズを想定して選ぶとよいでしょう。
ケージ・サークル

犬も人間と同じで、安心できる空間が必要な生き物です。家の広い空間で放し飼いにしていると、安心できる場所がなくてストレスを感じる場合があります。そのため、隠れられる安心安全な場所として、ケージを用意してあげましょう。
また、以下のような大型犬は体が大きいことから、かえって窮屈に感じてしまう可能性があるので注意してください。
【ケージに適さない主な犬種】
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
- シベリアンハスキー
- スタンダードプードル
- バーニーズマウンテンドッグ
※ケージの大きさは環境省の「1.飼養施設の管理、飼養施設に備える設備の構造及び規模並びに当該設備の管理に関する事項(9ページ)」にて定められている。
ベッド

わんちゃんが寝るための寝具として「ペットベッド」を用意してあげましょう。ただ、わんちゃんによっては、ストレスからベッドに噛みついてぼろぼろにしてしまう場合があるので、捨ててもOKなものを選ぶことをおすすめします。
わんちゃんの性格によって好むベッドの形状がありますので、以下を参考にするとよいでしょう。
- 囲いがあるタイプ:段差のある場所に顎を載せている子におすすめ
- ドーム型タイプ:寒さに弱い小型犬におすすめ
- マットレスタイプ:仰向けで寝る子におすすめ
トイレトレー・トイレシート

犬用のトイレは、トイレトレーとペットシートで構成されており、ペットシートがズレないように、トイレトレーによって固定する作りとなっています。
犬用トイレは大きく分けて「ベーシック型」、「L字型」、「囲い型」の3種類があります。トイレを選ぶ際は、犬種や体格、年齢に応じて適切な形状を選びましょう。また、トイレのサイズがぴったりだと、排便がはみ出したり汚れやすくなったりするため、愛犬の体より2倍から3倍大きいものを選ぶことをおすすめします。
以下は3種類のトイレの特徴とメリットです。
種類 | 特徴 | メリット |
ベーシック型 | 平面のトレーの上にペットシートを敷くタイプ | ・犬種、性別、年齢に関係なく使用可能 ・価格が安い ・メンテナンスが簡単 |
L字型 | L字型の形状で、足を上げておしっこする子用 | ・足を上げて排尿するときに、背面に尿が飛び散るのを防ぐ |
囲い型 | トイレの周囲が壁で囲われているタイプ | ・排尿時の飛び散りを防ぐ ・プライベート空間が保たれているため、恥ずかしがりやな子におすすめ |
トイレトレーニング用のグッズもチェックしよう
子犬のトイレトレーニングをスムーズに進めるためには、適切なグッズの準備も重要です。
トイレトレーニング用のスプレーとトイレシートが有効で、スプレーには、トイレにアンモニア臭をつけるための誘導タイプと、おしっこをしてほしくない場所に撒くマーキング防止タイプがあります。
シートにもアンモニア臭や犬の好む香りが付いているものがあります。
商品の口コミなどもチェックし、家庭と愛犬にあったグッズを試してみるようにしましょう。
ヒーターや保冷剤
子犬は自分で体温をうまく調節できないため、冬場は犬用のヒーターマットを用意し、ケージ内に入れて寒さ対策をしましょう。人用のヒーターマットは犬に適さない温度設定になっているため、必ず犬用を選んでください。
また、夏場は熱中症予防として暑さ対策も大切です。保冷剤や凍らせたペットボトルをタオルで包んだものを置くなど快適に過ごせるようにしましょう。子犬やいたずらが盛んな時期は噛んで中身を出してしまう恐れがあるため、直接触れないような工夫をしてください。
食事用品|意外と忘れがちなあのアイテムも
子犬の成長にはバランスの取れた食事が欠かせません。ここでは、子犬の食事に必要不可欠なアイテムと、それぞれの選び方のポイントをご紹介します。意外と見落としがちなあるアイテムも重要になります。
食器・水入れ

犬用の食器と水入れも事前に準備しておく必要があります。最近は、食器と水入れはセットで売られていることが多いため、愛犬の大きさに適したサイズを購入してください。ご自身で食器と水入れを選ぶ場合は、以下のことに留意して選ぶとよいでしょう。
- 重い食器を選ぶ(軽いものだと犬が食べているときに食器がずれやすくなる)
- 陶器もしくはステンレスの食器を選ぶ(アレルギー対策)
- 目盛り付きの水入れを選ぶ(わんちゃんの飲水量を確認できる)
ボトルタイプの給水機
ボトルタイプの給水機は、ケージなどに取り付けて使用するノズル式や、ボトルをセットして受け皿に自動で水が補充されるタイプがあります。床を濡らしにくいという利点がありますが、ノズル式は慣れが必要な場合があり、構造によっては洗浄が難しくなることもあります。
長時間留守にする際には役立ちますので、用途や愛犬にあったアイテムを選ぶようにしてください。
計量器

見落としがちなアイテムとして、フードの重さを測る「計量器」があります。
わんちゃんにフードを与える際は、体重ごとに適正量があるので、なるべくその通りに与えましょう。
デジタルで表示される計量スプーンなら、初心者でも簡単にフードの量を測ることができるのでおすすめです。
ご自宅にあるキッチンスケール(キッチンはかり)でも問題ありません。
ドッグフード

わんちゃんは、今まで食べていたものと違うドックフードをいきなり与えると、食べないことがあります。またよくある理由の一つに、環境の変化に警戒して食べないケースもあります。対処法として、ブリーダーが与えていたフードとできるだけ同じものを与え、少しずつ新しいフードに切り替えていくとよいでしょう。
おやつ
子犬におやつを与えるのは必須ではありませんが、しつけのご褒美やコミュニケーションツールとして活用できます。生後3ヶ月頃から与え始めるのが一般的ですが、商品によっては生後2ヶ月から与えられる子犬用ボーロもあります。 子犬は消化機能が未熟なため、最初は少量から与え、体調に変化がないか見守ることが大切です。小さく柔らかい、子犬用と記載されたおやつを選ぶようにしましょう。
お散歩&遊び用品|成長に合わせたサイズ選びを

子犬とのお散歩や遊びに使うアイテムは、安全に楽しく過ごすために欠かせません。
愛犬の月齢や好みに合わせて選ぶことで、心身の発達や飼い主さんとのコミュニケーションにも役立ちます。
首輪
子犬のお散歩はワクチンは終了してからですが、その前から首輪に慣れさせておけば、散歩デビューのときの負担が減ります。子犬の場合、安全のため練習段階では目を離すときには首輪も外すようにしましょう。
また、大きくなることを考慮して、サイズ調整ができて丈夫なものを選ぶか、お散歩デビューの際にはもう一度購入することを検討してください。
リード・ハーネス
子犬のお散歩に欠かせないリードやハーネスは、安全のためにも適切なものを選ぶことが重要です。ワクチン接種が完了してお散歩に行けるようになる生後3~4ヶ月頃から、ハーネスに慣れさせる練習を始めましょう。 最初は室内で短い時間だけ装着し、おやつなどを与えながらハーネスへの抵抗感をなくしていくのが効果的です。 ハーネスには様々なタイプがありますが、子犬には体への負担が少なく、サイズ調整がしやすいものを選ぶのがおすすめです。 成長に合わせて買い替えが必要になることも考慮しましょう。
犬用おもちゃ

わんちゃんのストレスの発散用に、おもちゃを買ってあげることをおすすめします。おもちゃのメリットは、飼い主が遊んであげるときに使えるのと、わんちゃんが一人で遊ぶときにも使える点です。
また、犬用おもちゃには大きく分けて3タイプのものがあり、それぞれ目的別に使い分けることができます。
嚙むタイプ | ・わんちゃんの噛みたい欲求の発散 ・デンタルタイプは口の中のケアが行える ・顎の筋肉を鍛えることができる |
音が出るタイプ | ・音が出ることで犬の好奇心を刺激する ・わんちゃんが食いつきやすい |
引っ張るタイプ(ロープ型、ぬいぐるみ型) | ・噛みついて仕留めるという犬の本能を刺激する |
投げるタイプ(フリスビー、ボール) | ・わんちゃんの運動不足解消に期待できる |
おもちゃの中におやつを入れるタイプ | ・知育玩具としてお留守番時の暇つぶしに使える ・早食い防止に使える ・もっとも有名なのは「コング(Kong)」 |
お手入れ用品|少しずつ揃えていくのも◎

子犬を健康に保つためには、日常のお手入れが重要になります。
お手入れ用品は多岐にわたるため、一度に全てを揃える必要はありません。子犬を迎え入れてから、必要に応じて購入していくのが良いでしょう。日々のケアを通して、愛犬との信頼関係を築くことにもつながります。
シャンプー
わんちゃんを皮膚炎やフケから守るために、定期的にシャンプーする必要があります。ただし、子犬にシャンプーする際は、生後4か月以上になってから行うようにし、ワクチン接種後であれば1週間以上空けてからシャンプーを行ってください。
犬の皮膚は人間と比べてとてもデリケートです。シャンプーを選ぶ際は無添加で、刺激の少ない弱酸性の犬用シャンプーを選びましょう。
消臭剤・ウェットティッシュ
わんちゃんを飼育する上で、消臭剤は臭い対策に有効なアイテムです。天然素材由来で、わんちゃんが舐めたり目に入ったりしても安全な製品を選ぶと良いでしょう。また、日常的なお手入れや粗相の後始末に便利なウェットティッシュも用意しておくと役立ちます。特に、ノンアルコールタイプやペット用として販売されているものがおすすめです。
ブラシ・爪切り・歯ブラシ
ブラッシングをはじめとする爪切り、歯ブラシなどのお手入れはトリミングサロンにお願いすることも可能です。
ただし飼い主による自宅でのお手入れは愛犬とのコミュニケーションにもつながるため、無理のない範囲で愛犬に慣れさせることが大切です。
ブラシ
ブラッシングは、被毛の汚れやもつれを取り除くだけでなく皮膚の健康チェックや血行促進にもつながる大切なお手入れです。子犬の頃からブラシに慣れさせ、体に触られる練習から始め、ブラシを体に当てることに慣れてきたら少しずつブラッシングを行いましょう。
爪切り
爪切りは、伸びすぎるとケガの原因になるため、最低でも月に1回程度は行う必要があります。子犬の場合、散歩で爪が削れる機会が少ないため、こまめにチェックして必要であれば切ってあげましょう。ハサミタイプやギロチンタイプ、ニッパータイプなどがあるので、子犬の爪のサイズや硬さに合わせて選んでください。
歯ブラシ
歯磨きは、歯周病予防のために子犬のうちから習慣にすることが大切です。ヘッドが小さく毛が柔らかい犬用歯ブラシを選び、焦らず時間をかけて慣らしていきましょう。指サック型歯ブラシや歯磨きシートなど、様々な種類がありますので、愛犬に合ったものを見つけてください。
耳ケア用品
子犬の耳はデリケートで、人間とは異なるL字型の構造をしているため耳垢がたまりやすい傾向があります。
定期的に耳垢の色やにおい、皮膚の状態を確認し、異常があれば動物病院へ相談することが大切です。
自宅での耳ケアとしては、イヤークリーナーをコットンに含ませて、目に見える範囲の汚れを優しく拭き取ります。綿棒や耳かきは耳の中を傷つける可能性があるため、使用は控えましょう。適切なケア用品を選び、子犬に負担をかけない方法で行うことが重要です。
【応用編】あると安心な暮らしのアイテム

普段わたしたち人間が使用している暮らしのアイテムも、犬に合わせて選び直すことも大切です。
新しく購入する際は、愛犬にとってより良いアイテムか確認してみましょう。ここでは、犬との暮らしであると役立つ応用的なアイテムをご紹介します。
空気清浄機
子犬を室内で飼育する場合、空気清浄機は役立つアイテムの一つです。ペットの毛やフケ、ニオイなどを捕集する効果が期待できます。ただし、床に落ちた抜け毛などを完全に除去することは難しいため、あくまで補助的な役割として考えましょう。消臭・脱臭機能に特化した製品や、ペット専用の運転モードがある製品なども販売されています。設置場所は、ペットがよく過ごすリビングなどがおすすめです。
加湿器
加湿器は、特に空気が乾燥しやすい冬場に有効です。犬にとって快適な湿度は40%~60%とされており、湿度が低すぎると皮膚や肉球の乾燥、感染症のリスクが高まる可能性があります。加湿器を使用する際は、カビや雑菌の繁殖を防ぐため、こまめなお手入れが重要です。また、熱い蒸気が出るタイプは火傷の恐れがあるため、犬が触れない場所に設置するなど注意が必要です。アロマ機能付きの加湿器は、犬に合わない香りもあるため避けた方が良いでしょう。
自動給餌器
自動給餌機は、設定した時間に自動でフードが出てくる便利なアイテムです。忙しい飼い主さんが留守にする際にも、規則正しい時間に食事を与えることができます。製品によっては、カメラや音声機能、遠隔操作機能などが搭載されており、外出先から愛犬の様子を確認したり、声をかけたりすることも可能です。ドライフード専用のストッカータイプと、ウェットフードにも対応できるトレイタイプがありますので、愛犬の食事内容や留守番の時間に合わせて選びましょう。電源が電池式かコンセント式か、または両方使えるかなども確認しておくと安心です。
床材(フロアマット)
ペット用のフローリングを敷くメリットとして、以下の2つのメリットがあります。
- 床に傷が付きくくなる
- 犬が滑りにくくなる
犬の爪は鋭いため通常のフローリングでは、床がぼろぼろになってしまうおそれがあります。また、通常のフローリングは犬にとって滑りやすく、けがや関節炎になる可能性があります。以上のような問題を避けるためにも、わんちゃんを迎える前にペット用のフローリングに張り替えておくことをおすすめします。
まとめ|下準備をしっかりして余裕をもちましょう!
子犬を迎える前には、必要な飼育グッズをしっかり準備しておくことが大切です。初めての飼育では「最初に買ったものがすぐ使えなくなった」という声も少なくありません。
成長に合わせて調整できるアイテムを選び、買い替えの可能性も見越して予算に余裕を持たせておくと安心です。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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