トイプードルは何種類?サイズや毛色、カットスタイル別に紹介!
「トイプードルは何種類あるの?」
「トイプードルの毛色は何色があるの?」
このような疑問はありませんか?
ぬいぐるみのように可愛らしいプードルですが、実は4つの種類があり最近では「タイニープードル」や「ティーカッププードル」といった新しい種類も誕生しています。
この記事では、トイプードルのサイズや体型、色など種類について解説します。
後半には、可愛らしいカットスタイルも紹介しているので、トイプードルについて詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
トイプードルとプードルの違いって何?
まずはトイプードルとプードルの違いについて見ていきましょう。
「トイプードルとプードルは同じでしょ?」と思う方もいるのではないでしょうか?
実はプードルは、スタンダードプードル・ミディアムプードル・ミニチュアプードル・トイプードルの4種類の犬種の総称を意味しています。
それでは、トイプードルとプードルの違いについて詳しく見ていきましょう。
トイプードルとは?
日本で人気の高いトイプードルですが、実はもともと大型犬であるスタンダードプードルが原種です。
トイプードルは、スタンダードプードルを小型化した犬種のミニチュアプードルを愛玩犬(ペット)として飼育しやすくするために、更に小型化へ品種改良をしたのがトイプードルです。
日本では、見た目の可愛さや飼いやすいサイズからトイプードルが圧倒的な人気を占めています。
プードルとは?
プードルは、ヨーロッパ各地で水辺に入って鴨を狩る「水猟犬」として登場しました。
このときはスタンダードプードルの大きさで、16世紀ごろからヨーロッパの貴族たちの間で愛玩犬として愛されるようになりました。
その後、人間と良い関係を築ける相性の良い犬種という理由で品種改良が進み、大型プードルから小型のトイプードルまで現在正式に4種類あります。
それでは次に、プードルの種類について詳しく見ていきましょう。
トイプードルの種類:サイズ別
トイプードルは大まかに分けると、現在JKC(一般社団法人ジャパンケンネルクラブ)が認定する4種類、さらに非公認の2種類あります。
下記の表はプードルの種類をサイズ別にまとめたものです。
JKC公認・非公認 | 種類 | 体高 |
公認 | スタンダードプードル | 45~60㎝ |
公認 | ミディアムプードル | 35~45㎝ |
公認 | ミニチュアプードル | 28~35㎝ |
公認 | トイプードル | 24~28㎝ |
非公認 | タイニープードル | 20~27㎝ |
非公認 | ティーカッププードル | 20㎝ |
それでは、それぞれの特徴を解説します。
【公認】トイプードル
体高 | 24~28㎝ |
体重 | 3㎏ |
性格 | 賢い、人懐っこい、遊び好き |
外見的特徴 | くるくるとした被毛、抜け毛が少ない |
寿命 | 14~17年 |
トイプードルは、日本で最も人気の高い犬種です。
賢く物覚えがよいので、はじめて犬を飼う方もしつけがしやすいと言えます。
トイプードルは、人懐っこい性格で飼い主と遊ぶことが大好きなので、愛犬とたくさん触れ合いたい方におすすめです。
また、トイプードルは愛玩犬以外にも、セラピー犬や警察の嘱託警察犬など活躍の場を広げています。
【公認】スタンダードプードル
体高 | 45~60㎝ |
体重 | 20~29㎏ |
性格 | 賢い、飼い主に従順、穏やか、活発 |
外見的特徴 | フワフワな巻き毛、長いマズル(鼻先)、長い手足 |
寿命 | 12年 |
プードルの中で、一番大きなサイズの大型犬に該当するのがスタンダードプードルです。
優雅な見た目ですが、筋肉量が多く走ったり泳いだりすることが得意で、アジリティ競技に参加している子も多くいます。
またスタンダードプードルは、賢く理解力に優れているので警察犬や盲導犬としても活躍しています。
【公認】ミディアムプードル
体高 | 35~45㎝ |
体重 | 8~15㎏ |
性格 | 飼い主に従順、高い運動能力、温厚 |
外見的特徴 | スタンダードプードルよりも小さい中型犬 |
寿命 | 12~15年 |
ミディアムプードルはスタンダードプードルとミニチュアプードルの間に位置する中型犬です。
スタンダードプードルよりもコンパクトなので、室内で飼育する方もいます。
性格はスタンダードプードルに似て、温厚で賢い子が多いです。
また、活発で運動能力も高いのでボール遊びやフリスビーなど、物をとってくる遊びが大好きです。
【公認】ミニチュアプードル
体高 | 28~35㎝ |
体重 | 6~7㎏ |
性格 | 賢い、社交性がある、愛情深い、フレンドリー |
外見的特徴 | ミディアムプードルより小さい |
寿命 | 15年 |
ミディアムプードルを縮小したサイズがミニチュアプードルです。
小型犬が人気の日本では、この中間サイズのミニチュアプードルをあまり見ることがありませんが、海外ではミニチュアプードル好きな飼い主は多くいます。
また、愛玩犬以外にもサーカスやトリュフ狩りで活躍している子もいます。
【非公認】タイニープードル
体高 | 20~27㎝ |
体重 | 2~3㎏ |
性格 | 賢い、好奇心が強い、フレンドリー |
外見的特徴 | トイプードルよりも小さい 短いマズル、小さな耳と口 |
寿命 | 15年 |
タイニープードルは現在JKCで公認されていないため、トイプードルの1種とされています。
Tinyとは「とても小さな」を示し、タイニープードル(Tiny Poodle)とはその名の通り「とても小さなプードル」という意味です。
タイニープードルは歴史が浅く、アメリカで小さめのトイプードル同士を交配させた際に誕生しました。
【非公認】ティーカッププードル
体高 | 23㎝以下 |
体重 | 2㎏以下 |
性格 | 甘えん坊、活発、人懐っこい |
外見的特徴 | プードルの中で最も小さい 短いマズル、小さな耳と口 |
寿命 | 12~15年 |
ティーカッププードルもJKC公認の犬種名ではなく、販売上の名前です。
ティーカッププードルは、子犬のときのサイズがティーカップに入る大きさのため、名づけられました。標準サイズはありませんが、ティーカッププードルが誕生したアメリカでは、体高9インチ(23㎝)以下、体重6ポンド(2.7㎏)以下としている傾向があります。
トイプードルの種類:体型
トイプードルには、体型にも種類があるのをご存知ですか?
トイプードルは下記の3つの体型に分かれます。
- ドワーフ
- ハイオン
- スクエア
体型の種類によって見た目の印象も変わってくるので、きっと好みも分かれると思いますよ。
それでは、それぞれの特徴を解説していきます。
ドワーフ
まずは、ドワーフです。
ドワーフは、脚が短く胴が長めのことをいいます。
ドワーフはマズル(鼻先)も短い子が多く可愛らしい見た目なので、成犬になっても子犬のようなあどけなさが残ることから人気が高いです。
しかし、胴長短足の体型のまま成長することは稀で、成犬になると手足が伸びてくる子も多いようです。
ハイオン
次に紹介するのは、ハイオンです。
ハイオンは、脚が長くスラッとした体型です。
前脚よりも後ろ脚が長いため、腰が高めの位置にあるのがハイオンタイプの特徴です。
見た目が美しいので、ドッグショーではハイオンタイプが多く出場しています。
ハイオンは、プードルらしくスッキリとしたカットが似合います。
スクエア
スクエアは体高と体長が同じで、真横から見ると正方形になることからスクエアと呼ばれています。
手足の長さが一緒なので、全体的にバランスが良く理想体型と言われています。
また、スクエアはどんなカットスタイルも似合うところも魅力です。
トイプードルの体型やサイズは、成長過程で体型が変わるケースがよくあるので、子犬の段階で見極めるのは至難の業です。
体型やサイズは親犬に似てくることが多いので、ブリーダーのところで親犬をみながら相談して選ぶことをおすすめします。
トイプードルの種類:【人気】カットスタイル8選
トイプードルは様々なカットスタイルを楽しめます。
カット次第で、別の犬のように可愛くなることもありますよ。
ここでは、トイプードルの人気カットスタイル8選を紹介します。
- テディベアカット
- まんまるカット
- マッシュルームカット
- サマーカット
- モヒカンカット
- トップノット
- ピーナッツカット
- おパンツカット
それでは、見ていきましょう。
テディベアカット
まずは、テディベアカットです。
テディベアカットはその名の通り、テディベア(くまのぬいぐるみ)をイメージした丸い耳と丸いマズル(鼻先)が印象的な可愛らしいカットスタイルです。
テディベアカットは毛足を短くするので、毛玉ができにくくお手入れがしやすいところも人気の秘密と言えるでしょう。
基本的には、どんな毛色でも似合うスタイルですが、特にマズルが短いトイプードルにおすすめです。
毛量が多ければ、よりふんわり丸っこくキレイに仕上がりますよ。
まんまるカット
まんまるカットは、頭部をまん丸にカットしたスタイルです。
顔全体を丸くすることによって、全体が丸くなり柔らかい仕上がりになります。
まんまるカットは、毛量が多いトイプードルならどんな子でも似合いますが、耳の短い子は顔が丸くなりやすいので特におすすめです。
ただし、まんまるカットは、ある程度毛を長くしてからトリミングサロンに行かなければいけないので、日々のブラッシングなどのケアが必要でしょう。
マッシュルームカット
マッシュルームカットは、頭と耳のラインをつなげてキノコのようなシルエットを作るスタイルです。まんまるカットに似ていますが、耳が出ている所が違います。
毛量が多くしっかりとした毛質のトイプードルは、キノコラインがキレイにでやすいのでおすすめです。
また、耳の長さを変えることで印象が変わります。
例えば、耳の毛を長く残すとエレガントなイメージを与え、耳の毛を短めにするとスポーティーな元気な印象を与えますよ。
サマーカット
サマーカットは、全身短くした夏の定番カットスタイルです。
サマーカットは、毛量が多いトイプードルや被毛の伸びが早い子に特におすすめで、涼しげなスタイルが長持ちします。
また、毛玉予防に役立ち散歩の汚れがつきにくくなるので、お手入れがしやすいところも魅力です。
ただし、子犬の時期は短めなサマーカットを避けた方がよいでしょう。
子犬の時期に、被毛を短くカットしすぎると毛質が変わってしまう子もいます。
サマーカットをするときは、トリマーさんとよく相談して決めましょう。
モヒカンカット
モヒカンカットは、頭頂部の毛を残すスタイルで、尖った頭のてっぺんが個性を引き出します。
毛量が多い子であれば、グッと高さの出たモヒカンに仕上がります。
モヒカンカットにも種類があり「ソフトモヒカン」「ハードモヒカン」「キユーピーモヒカン」などもあります。
男の子であることをアピールしたい方や、少しだけ個性的にしたい方におすすめなカットです。元気な印象になりますよ。
トップノット
トップノットは、長く伸ばした頭部の被毛をキレイにカットし「ちょんまげ」のようにゴムで結んだスタイルです。
ゴムで結んでも可愛いですが、リボンやシュシュをつけると、さらに可愛くなり女性に人気のスタイルです。
トップノットはお嬢様のような上品な印象になり、目が大きく見えるのがメリットです。
ただし、トップノットは結びっぱなしは、被毛が傷んで切れやすくなるため良くありません。1日1回結びなおしてあげられる飼い主におすすめです。
ピーナッツカット
ピーナッツカットは、正面から見るとピーナッツのような形をしたヘアスタイルです。
頭と口元にボリュームを出して仕上げるピーナッツカットは、顔を幼くみせてくれます。
ピーナッツカットは、マズル(鼻先)が長いトイプードルに特におすすめです。
「テディベアカットはしっくりこなかった……」というお悩みの飼い主は、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
おパンツカット
おパンツカットは、お尻を大きく見せるカットで「かぼちゃパンツ」を履いているような可愛らしいカットスタイルです。
おパンツカットは、活発な印象を与え、歩くたびにゆれる大きなお尻が注目度抜群。
元気いっぱい、お散歩や遊びが大好きなトイプードルの子におすすめです。
ただし、毛の柔らかく薄い子はキレイなおパンツ形が作りづらいのと、ブラッシングなどお手入れをこまめにする必要があります。
トイプードルの種類:毛色
最後に、トイプードルの毛色の種類を紹介します。
トイプードルの毛色の種類は下記の内容です。
- レッド
- アプリコット
- ホワイト
- クリーム
- ブラック
- シルバー
トイプードルは毛色によって少し性格が異なるので、毛色の特徴と性格の傾向についても紹介します。
レッド
まずは、トイプードルのレッドです。
トイプードルのレッドは、最も人気の高い毛色で、色の特徴は赤みの強い茶色です。
個体差もありますが、子犬のころに一番毛色が濃く、成長するにつれ徐々に薄くなるケースが多いと言われています。
性格は、明るくて活発な子が多いです。
やんちゃな面もあるので、ほかの毛色と比べると落ち着きに欠けるという意見もあります。
また、自己主張がはっきりとしているので、無駄吠えに対するしつけは時間をかけて行う必要があるでしょう。
アプリコット
トイプードルのアプリコットは、レッドに次ぐ人気の毛色です。
アプリコットの毛色の特徴は、杏のようなオレンジ色で毛質は細くふんわり柔らかいことです。
被毛が絡まりやすいので、やさしくブラッシングをする必要があります。
性格は陽気で元気があり、やや協調性に欠ける性格の子が多いので、多頭飼いはおすすめできません。
陽気で遊び好きなので、愛犬とたくさん触れ合いたい方にピッタリでしょう。
ホワイト
トイプードルのホワイトは、真っ白な毛色で元祖のプードルの姿であり気品あるカラーです。ホワイトは、ほかの毛色と比べて汚れや涙やけが目立ちやすいため、こまめなお手入れが必要です。
ホワイトのトイプードルの性格は、甘えん坊で気が強い子が多いです。
感情を素直に表現しているので、コミュニケーションが取りやすいでしょう。
また、社交的でもあるので他犬とも良い関係を築けます。
クリーム
クリームのトイプードルは、アプリコットのオレンジをさらに薄くしたようなカラーです。
クリーム色が徐々に抜けてホワイトに近づきます。
クリームのトイプードルも被毛や顔周りの汚れが目立ちやすいため、こまめなケアが必要です。
毛質は、柔らかく絡まりやすいので、優しくブラッシングしてあげるとよいでしょう。
クリームの性格は、甘えん坊でマイペースな子が多いです。
ブラック
ブラックのトイプードルは、毛だけでなく唇・鼻・爪も全身真っ黒です。
被毛は丈夫なためお手入れもしやすいです。
ブラックの性格は、飼い主に従順で懐きやすいうえに他の毛色の中でも賢く、しつけがしやすいとされています。
そのため、はじめて犬を飼う方にもおすすめです。
ブラックは運動能力が高い子が多いので、日頃からたっぷりと運動させる必要があります。
シルバー
シルバーのトイプードルでは、子犬の頃は黒みがかったシルバー色ですが、成長とともに少しずつ黒っぽさが薄れて美しいシルバー色へと変わっていきます。
ブラックよりも見かけることが少ないシルバーは、希少性が高いことから近年人気が出たカラーです。
トイプードルのシルバーの性格は「独立心が強いタイプ」と「協調性があるタイプ」の2種類に分かれます。
頑固な一面もありますが、一度良好な信頼関係を築けば一途に慕ってくれるところが魅力です。
まとめ
今回は、トイプードルの種類について紹介しました。
プードルには、さまざまな種類があることがわかりましたね。
トイプードルの体型やサイズは、親犬に似る場合が多いのでブリーダーのところに行き、親犬を見ながら相談して選ぶのがおすすめです。
トイプードルの種類を知って、より自分と相性の良い子を選びましょう。