柴犬の性格の特徴は?オスとメスの性格の違いと柴距離を保つ方法について
「柴犬はどんな性格しているの?」
「オスとメスの性格は違うのかなぁ?」
このような疑問はありませんか?
柴犬は独立心が強く、ベタベタされるのが苦手な子が多い傾向です。
この記事では、柴犬の性格について紹介します。
後半には、柴犬の接し方のポイントも解説しているので、これから柴犬を迎えたい方や柴犬の接し方が知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
柴犬の性格:特徴
まずは、柴犬の性格の特徴について紹介します。
柴犬の主な性格は下記の3つです。
- 忠誠心が強い
- 独立心が強い
- 我慢強い
柴犬の先祖は、猟犬や番犬として活躍していたので忠誠心が強く、飼い主と信頼関係をしっかりと築ければ最高のパートナーになってくれますよ。
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
忠誠心が強い
忠誠心とは、愛犬が飼い主のことをリーダーと認識して尽くすことです。
犬は昔、集団行動をしていたことから、社会性について理解があるので上下関係や序列を認識しています。
そのため、柴犬も心を許した飼い主には従順で忠誠心を示す子が多いでしょう。
ただし、一度自分より下だと決めてしまった人に対しては、ワガママになりやすいので上手にしつけをして信頼関係を築くことが大切です。
独立心が強い
柴犬は、元々猟犬で瞬時に判断力を求められていたため、独立心が強いと言われています。
柴犬は、独立心の強さにより気分で判断する子が多く、自分のやりたいことを優先する傾向にあります。
また、柴犬はいつも飼い主と一緒にいることを好まないので、お留守番も苦にならない子が多いでしょう。一見よいことに思えますが、自我の強いタイプなので根気よくしつけをする必要があります。
我慢強い
柴犬は我慢強い子が多く、体に不調や痛みがあっても飼い主に心配させまいと我慢してしまうことがあります。
そのため、病気にかかっても発見しにくい場合があるので注意が必要です。
体調が悪いときの見分け方としては下記が挙げられます。
- いつも寝てばかりいる
- 体を丸めた姿勢でいる
- 散歩中、普段よりゆっくり歩いている
- 便がゆるい
- 食欲がない
些細な変化に気がつけるよう、日ごろから柴犬の様子をしっかり観察しておきましょう。
では、柴犬の性格の特徴について分かったところで、次に柴犬が苦手なことについて解説します。
柴犬の性格:苦手なこと
「柴犬って苦手なことはあるの?」
と疑問に思う方もいますよね?
柴犬の苦手なことは、下記の内容が挙げられます。
- 警戒心が強く環境の変化に弱い
- 集中力が続かず飽きやすい
- ベタベタされるのが苦手
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
警戒心が強く環境変化に弱い
一つ目は、柴犬は環境の変化に弱いという点です。
柴犬は警戒心が強く環境の変化に敏感なため、知らない人や犬、新しいおやつ、おもちゃなどは中々受け入れることができません。
例えば、新しいおやつをあげても、何でも興味をしめす洋犬とは違い、何度も匂いを嗅いで確認しないと受け入れることができません。
また、ペットホテルなどに預ける場合も、柴犬にとってはストレスがかかります。
以上の点を踏まえ、柴犬に新しいものを取り入れるときは、徐々に慣らしながら変えるようにしていきましょう。
集中力が続かず飽きやすい
次に紹介するのは、集中が続かず飽きやすいということです。
柴犬が、飽きやすい性格というのは意外ですよね?
猟犬は、集中して人間の指示を聞くような性質は求められていなかったため、集中力が続かず飽きやすいのです。そのため、猟犬をルーツに持つ柴犬も、長時間のトレーニングや遊びは苦手ですので、しつけを行う際は短い時間で繰り返しおこなうとよいでしょう。
ベタベタされるのが苦手
柴犬は古くから屋外で自由に生活していたため、人とべったりと一緒にいるのが苦手で、ある程度パーソナルスペースの必要な子が多い傾向にあります。
さらに、構われるのが苦手なので、爪切りや歯磨き、耳掃除などのケアが苦手な子も多く、時には怒り出す子もいます。
また、しつこく撫でられたり抱っこされたりするのも苦手なので、過度なスキンシップをとるのはやめましょう。
柴犬の接し方のポイントについては後ほど詳しく紹介します。
柴犬の性格:オスとメスの性格の違い
「柴犬はオスとメス、性格は違うの?」
このように疑問に思う方もいますよね?
柴犬はオスとメスとでは性格が異なります。
柴犬に限らず犬は、オスとメスは体の大きさや構造が異なる点から、本能的な部分で性格にも違いがあるとされています。
それでは、オスとメスはどんな性格をしているのか見ていきましょう。
オスの性格の傾向
まずは、オスの性格から紹介します。
柴犬のオスは、縄張り意識が強く、警戒心も強い傾向にあるため、知らない人から出された食べ物を受け入れない子が多くみられます。
また、去勢手術後は性格が変わるの?と疑問に思う方もいますよね?
去勢後は、男性ホルモンが減少するので、攻撃性が低下し穏やかな性格になる子もいます。
しかし、しつけがきちんとされていない場合は去勢後でも、問題ある性格は変わらないため注意しましょう。
メスの性格の傾向
メスは、オスに比べるとおとなしく穏やかな性格をしています。
メスの柴犬は友好的で愛想もよいので、ペット初心者であればメスがおすすめです。
また、柴犬のメスは警戒心が強く頑固な一面や、自立心も強い傾向があるので番犬に向いています。
メスは、しっかりとしつけができれば愛嬌のあるよきパートナーになれるでしょう。
また避妊手術後は、性格に変化があまりないのが柴犬のメスです。
柴犬の性格:毛色によって性格は異なる?
「柴犬は、毛色によって性格は違うの?」
と疑問に思う方もいますよね?
柴犬の毛色は、大きく分けると赤毛・黒毛・白毛・胡麻毛の4種類があります。
毛色で性格の異なる犬種もいますが、柴犬の場合は毛色に関係なく、どの子も基本的には下記の性格です。
- 忠誠心が強い
- 独立心が強い
- 我慢強い
また、子犬時期の育てかたや飼育環境によっても、性格形成が行われていきます。
柴犬は遺伝的に最もにオオカミに近い犬種
分類 | 特性 |
WOLFLIKE(ウルフライク) | ・オオカミに近いDNA ・最も古くから飼われていた種類 ・アジア、アフリカ、中東に起源がある ・群れを作る習性がある |
HARDERS(ハーダーズ) | ・牧羊犬の遺伝子 ・群れをなす習性を持つ |
HUNTERS(ハンター) | ・猟をする特性をもつ ・猟犬が大部分猟 |
MASTIFFLIKE(マスティフライク) | ・筋肉質で力がつよい ・戦闘的な犬種 ・軍用犬や警察犬が向いている |
アメリカの大学チームが行った5,000匹以上に及ぶ犬の遺伝子調査が行われ、そこから上記のようにDNAを4つに分類しました。
柴犬は、WOLFLIKE(ウルフライク)という遺伝子を一番多く受け継いだため「最もオオカミに近い犬種」と言われています。
柴犬の接し方のポイントは「柴距離」を保つ
「柴犬の性格は何となく分かったから、どうやって接したらよいのか教えて」
と思う方もいますよね?
柴犬と上手く接するには、適度な距離感を保つのがコツです。
ポイントとしては、下記3つが挙げられます。
- しつこく構いすぎない
- 少し離れた場所にいたらそっとしておく
- 甘えてきたときは優しく丁寧に触れてあげる
それでは、詳しく見ていきましょう。
しつこく構いすぎない
前述でも解説しましたが柴犬は洋犬とは違い、必要以上に撫でられたり抱っこされたりするのが苦手な犬種です。
そのため、しつこく構いすぎないように配慮してあげましょう。
例えば、食事中に急に触ったり、頭の上から覆いかぶさるように撫でたりすると、驚いてしまいます。
柴犬と適切なコミュニケーションをとる際は、触るタイミングを考え、犬にとって心地よいと感じる胸など、声をかけながら優しく撫でるようにしてください。
少し離れた場所にいたらそっとしておく
「柴犬に近づいても離れてしまうことはありませんか?」
柴犬は、自立心や警戒心が強い犬種ですので、パーソナルスペースを大切にします。
柴犬は、飼い主と程よい距離感を保ちながら、同じ空間にいたいと思っている子が多いのです。
そのため、少し離れた場所にいたらそっとしてあげて、無理に距離感を縮めずに程よい距離感を大切にしてあげるとよいでしょう。
甘えてきたときは優しく丁寧に触れてあげること
適度な距離感を好む柴犬ですが、ときには甘えてくることもあります。
甘えたいときは、お腹をみせたり、ピタッと体を飼い主にくっつけ寄り添ってきます。
そんなときは、優しく声をかけながら、ゆっくりと胸など撫でてあげましょう。
ただし、柴犬が甘えてきたからといって、しつこく構いすぎてしまうのはNGです。
どんな状況でも、適度な距離感を持って優しく接してあげてください。
柴犬は性格的にお留守番に向いている?
「柴犬はお留守番に向いているの?」
このように疑問に思う方もいますよね?
柴犬は独立心の高い犬種なので、一人で過ごす時間があまり苦ではありません。
ですが、長時間のお留守番は柴犬にとってもストレスになるので注意してください。
続いては、柴犬のお留守番について紹介します。
独立心が強いからお留守番も苦になりにくい
柴犬は、前述でも説明しましたが、縄張り意識が強く、独立心も高い犬種です。
飼い主には、忠実であるものの自立心も高いことから、飼い主と常に一緒にいたい洋犬と比べてお留守番が苦になりにくい傾向にあります。
したがって、徐々に慣れさせていけば留守番させることは問題ありません。
留守番トレーニングでは、急に長時間の留守番をさせるのではなく、はじめは短い時間からスタートして徐々に時間を伸ばす方法がよいでしょう。
長時間のお留守番はストレスになる可能性がある
近年は、共働きの家庭が多いため、愛犬の留守番時間も長くなっている傾向にあります。
しかし、いくら独立心が高い柴犬であっても、長時間のお留守番はストレスになるので注意が必要です。
特に、留守番に慣れていない段階で長時間のお留守をさせると「分離不安症」になってしまうおそれがあります。分離不安症とは、飼い主と離れて過ごす不安やストレスから、無駄吠えのような問題行動を起こしてしまう状態を指します。
お留守番は徐々に慣れさせるようにトレーニングをし、お留守番のストレス発散やコミュニケーションのためにも、毎日散歩に連れて行くようにしましょう。
子犬の時期はできるだけ一緒に過ごす
「柴犬の子犬は、いつごろからお留守番しても大丈夫なの?」
このような疑問もありますよね?
愛犬と四六時中一緒にいると、急に長時間のお留守番をさせなければならないとき、過度なストレスを与えてしまうおそれがあります。そのため、子犬のうちから留守番のトレーニングを始めましょう。
始めるタイミングは、授乳期など生後間もない時期の留守番は避け、生後3か月ほど経ってから徐々に行っていきます。ただし、子犬の食事は1日3〜4回与える必要があるので、5時間以上の留守番は生後6か月以上経ってからが理想です。
まとめ
この記事では、柴犬の性格について紹介しました。
最後に簡単におさらいしましょう。
柴犬の性格
- 忠誠心が強い
- 独立心が強い
- 我慢強い
柴犬の苦手なこと
- 環境の変化
- 集中力が続かず飽きやすい
- ベタベタされるのが苦手
メスとオスの性格の違い
- オス:縄張り意識が強い
- メス:穏やかな性格
柴犬の接し方
- 構いすぎない
- 少し離れた場所にいたらそっとしておく
- 甘えてきたときは優しく触れてあげる
柴犬の留守番
- 留守番に向いているが長時間のストレスになる
- 子犬のころから徐々にお留守番に慣らすとよい