犬舎見学での子犬の選び方のポイント
犬舎見学に行く場合、自分の希望に合う子犬を選ぶために、事前に把握しておくべきポイントがあります。限られた時間内でよりよい子に出会うために、ポイントをおさえた上でブリーダーの話をしっかり聞き、自分なりの基準を持って見学することをおすすめします。
子犬のパーツごとの健康チェックのポイント
子犬を選ぶ際、体のパーツごとに以下のポイントを押さえておきましょう。
パーツ | 健康状態 |
目 | ・目に輝きはあるか? ・充血していないか? ・涙や目やにが異常に多くないか? |
耳 | ・かさぶたやフケはないか? ・悪臭はないか? |
鼻 | ・適度に湿っているか? ・鼻水が出ていないか? |
口 | ・歯は白いか? ・ひどい口臭はしないか? |
毛 | ・ツヤがあるか? ・脱毛をしていないか? ・フケや湿疹はないか? |
体・しっぽ | ・骨格は左右対称か? ・しっぽは曲がっていないか? |
肛門 | ・肛門の絞まりは問題ないか? ・肛門・肛門周りにただれ、腫れはないか? ・肛門が汚れていないか? |
健康な子犬の選び方3つのポイント
前項でパーツごとのチェックポイントを把握したうえで、健康な子犬の選び方3つのポイントについても見ていきましょう。ここでは全体的な健康チェックの仕方について説明します。
ころころと太っている子を選ぶ
健康な子犬の特徴として、ころころと太った体型の子を選びましょう。子犬の時期から痩せた子は、何か病気を持っている可能性があります。
子犬の行動を観察する
見た目以外にも子犬の行動も観察するようにしてください。行動の癖を確認することによって、子犬の性格や習性が分かることがあります。
子犬に以下のことを試してみて、行動を観察するとよいでしょう。
- 呼んだときの反応
- なでたり抱っこしたときの反応
子犬を呼んだときの反応によって、「感情的なタイプ」か「大人しいタイプ」なのかが分かります。
なでたり抱っこしたときの反応でも、「甘えん坊タイプ」か「大人しいタイプ」なのかが判断できます。
遺伝子疾患について知る
ブリーダーとペットショップは動物愛護法に基づき、飼い主に対して遺伝子疾患に関する説明を行う義務があります。遺伝子疾患とは、変異した遺伝子が親から子へ引き継がれることにより、病気も引き継がれることを言います。
子犬が遺伝子疾患を持っているのかを、外見だけで判断するのはきわめて困難です。ですが、遺伝子検査を行うことで遺伝子に疾患を持っているのかが分かります。ブリーダーによっては、遺伝子検査を実施していない所もあるため、見学時にしっかり確認しておくとよいでしょう。
性格の良い子犬とは
当然、子犬を迎え入れるのであれば、性格の良い子を選んだ方がいいでしょう。犬種によって性格は異なりますが、絶対条件なのは社交性があって、人に対して親和的であるということです。したがって、子犬のうちから人に吠えたり噛んだりといった攻撃性を見せる子は、トレーニングしても改善できないケースが多くおすすめできません。
子犬の性格の見分け方として、以下に当てはまる子は社交性が低い傾向にあります。
- 抱っこしたときにあまがみしてきたり、強く嫌がって飛び降りたりしてしまう
- 偶発的な音に対して逃げるしぐさを見せる
- ほとんどのことに対して無関心
子犬の持って生まれた性格は、遺伝によるところが大きく、親犬を観察することで分かります。そのため、親犬の見学もできる場合は、一緒に確認しておくことをおすすめします。
姿かたちの良い子犬とは
子犬を選ぶ際は当然ながら、性格以外にも姿かたちでも判断する必要があります。判断基準としては、犬種ごとに定められているスタンダードにより近い形の犬は、育てやすい傾向にあります。
子犬の価格設定の基準
子犬の価格は、良い子ほど高いと思われるかもしれませんが、実際は異なります。子犬の価格設定では、大きく分けて2通りがあります。
- 市場価値での価格設定
- 子犬価値による価格設定
1.市場価値での価格設定
子犬の価格設定は市場価値によって決められます。そのため、人気の高い犬種は高い価格となり、反対に人気の低い犬種は低い価格となります。
2.子犬価値による価格設定
ブリーダーによっては、子犬の価値から値段を決める場合もあります。人気の高い犬種においては、良心的なブリーダーほど固定価格の設定にしているため、市場価格より値段が安いケースがあるのです。さらにブリーダーの子犬の方が、クオリティが保たれている傾向にあり、価格品質とともに優れています。