ミニチュアシュナウザーの散歩まとめ!散歩の基本と注意点、散歩に行けない場合のストレス解消法も解説
「ミニチュアシュナウザーの散歩は、いつから始めていいの?」
「散歩の注意点ってあるの?」
このような疑問はありませんか?
ミニチュアシュナウザーを迎えたら、お散歩について不安もありますよね?
この記事では、ミニチュアシュナウザーの散歩の基本や注意点について書かれています。
後半には、散歩に行けないときのストレス解消方法も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ミニチュアシュナウザーは散歩が必要?必要性とメリットについて
「ミニチュアシュナウザーは小型犬だけど、散歩は毎日必要なの?」
このような疑問はありませんか?
ミニチュアシュナウザーに散歩が必要な理由は、下記が挙げられます。
- 運動不足・ストレス発散解消のため
- 社会性を身に付けるため
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
運動量不足・ストレス発散解消のため
ミニチュアシュナウザーは、小型犬のなかでも運動量が多めな犬種のため、毎日お散歩が必要です。
運動不足になるとストレスがたまり、噛みつきやイタズラなどの問題行動につながります。
また、ミニチュアシュナウザーは、食欲旺盛で肥満になりやすい体質です。
肥満になると、関節や骨などに負担がかかってしまうため、日々運動が必要といえるでしょう。
社会性を身に付けるため
ミニチュアシュナウザーは、社会性を身に付けるためにも散歩が必要です。
犬の社会性とは、さまざまな物や環境、人や犬などに慣れさせることをいいます。
社会性を身に付けていないと、警戒心からの吠えや噛みつきなどの問題行動を引き起こしてしまいます。
社会性の身に付け方は、子犬期からさまざまな音や場所、家族以外の人や犬にふれさせ体験させることです。特に、生後3週齢〜12週齢の子犬は恐怖心より好奇心の方が勝り、刺激に慣れやすいため積極的に外に連れ出しましょう。
ミニチュアシュナウザーは散歩デビューはいつから?
お散歩デビューは、ワクチンプログラムが終了し14日以降、体調に問題がなければ散歩できます。
ワクチン接種が終わっていないのに散歩してしまうと、病原菌や細菌に感染してしまうリスクがあるためワクチン後にお散歩デビューしましょう。
子犬に社会性を身に付ける場合は、生後3か月以内にお散歩デビューさせるのが有効です。
ただし、ワクチンが済んでいない問題でお散歩デビューが難しい場合は、地面におろさず抱っこやカートに乗せて外の感覚を体験させてあげるとよいでしょう。
ミニチュアシュナウザーの散歩:時間・回数・距離・しつけ
ここでは、ミニチュアシュナウザーの散歩での具体的な回数などを紹介します。
紹介する内容は下記の3つです。
- 1日に必要な散歩時間と回数
- 1日に必要な散歩の距離
- 散歩に必要なしつけ
散歩の目安を紹介しますので参考にしてください。
それでは詳しくみていきましょう。
1日に必要な散歩の時間と回数
まずは、1日に必要な散歩時間と回数です。
ミニチュアシュナウザーの散歩は、1日2回朝晩連れて行きましょう。
1回の散歩時間は、20分〜30分程が理想です。
お散歩は、運動不足以外にストレス発散にもなります。
人も同じで毎日、代り映えしない生活を送っているとストレスを感じますよね?犬も同じく、気分転換は大切です。
忙しくて散歩する時間が取れない場合は、坂や階段など体力が消費しやすいコースを選ぶなど工夫するとよいでしょう。
1日に必要な散歩の距離
次に、ミニチュアシュナウザーに必要な「散歩の距離」について紹介します。
ミニチュアシュナウザーの散歩距離は、2㎞が理想です。
ただし、散歩の距離は愛犬の様子をみながら、決めることをおすすめします。
ミニチュアシュナウザーのなかには、どんどん歩く子もいれば、あまり歩きたがらない子もいるからです。
特に、幼犬や老犬は少しの距離を歩くだけで疲れてしまうため、無理して2㎞を歩かせる必要はありません。
散歩時に必要なしつけ
「散歩にしつけは必要なの?」と疑問に思う方もいますよね?
愛犬の散歩では、しつけが大切です。しつけは愛犬を危険から守る役割ももっています。
特に、役立つしつけは下記の内容です。
- リーダーウォーク
- コマンド
愛犬がマナーを守れるようになると、飼い主もお散歩を楽しめます。
リーダーウォーク
リーダーウォークとは、飼い主が散歩を主導し、愛犬を隣にしっかり歩かせるしつけのことです。
リーダーウォークを覚えさせると、引っ張り癖や急の飛びつきを防げます。
しつけ方は下記の手順です。
- 愛犬がリードを引っ張り、先に行こうとしたら止まる
- 愛犬がリードを緩めたら、褒める
- 飼い主が先に歩く
この手順を繰り返します。
リーダーウォークのしつけは、ご褒美があると効果的で「飼い主にあわせて歩けば良いことがある」と自然に考えるようになります。
散歩に必須のコマンド
コマンドとは「おすわり」「まて」「ふせ」など、犬にしてほしい行動を起こさせる合図を指します。
散歩中、ほかの犬に吠えているとき、犬は興奮状態になります。こんなとき役立つのが「おすわり」です。
犬が興奮しているときは、座らせることで心を落ち着かせることができます。
しつけ方は下記の手順です。
- 散歩中ほかの犬を見つけたら、吠える前に「おすわり」のコマンドを与える
- 「おすわり」ができたら褒める
この2つを繰り返します。
愛犬は「静かに、おすわりができたら褒められるんだ」と学習しますので、活用してください。
ミニチュアシュナウザーの散歩中の注意点と対策
ここでは、ミニチュアシュナウザーの散歩中の注意点と対策について紹介します。
散歩中の注意点は下記の内容が挙げられます。
- 散歩中の吠え癖
- 夏場の熱中症
- 冬場のヒートショック
- 雨での散歩
- 目の病気にかかりやすい
それぞれの内容と対策を詳しくみていきましょう。
散歩中の吠え癖
散歩中の吠え癖の原因は複数あります。
- 社会化不足で恐怖心からの吠え
- 縄張り意識
- 嬉しくて興奮
対策としては、社会化不足で外の音や物、人なんでも吠えてしまう子は、まずは刺激の少ない静かな公園などで散歩し、徐々に人間社会に慣れさせることから始めましょう。
縄張り意識や嬉しくて興奮して吠えてしまう子は、愛犬が吠える前に前述で紹介した「おすわり」のコマンドを覚えさせておくと効果的です。
夏場は熱中症に注意
夏場のお散歩では、熱中症に注意しましょう。
犬は人よりも低い位置で歩きますので、地面の照り返しの影響を受けやすく、体感気温も人と比べると高いといえます。
対策としては、散歩時間を早朝と夜など涼しい時間帯に行いましょう。
また、散歩に行く前は、アスファルトに触れ温度チェックすることをおすすめします。
なお、熱中症対策では水分補給も大切ですので、お水を持って出かけましょう。
冬場はヒートショックに注意
ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が急変し、ショック状態に陥ってしまうことです。
特に冬場のお散歩は、暖かい室内から寒い外に移動しますので、愛犬はヒートショックを起こしやすくなります。
対策としては、室内との温度差の少ない日中に散歩に行くことです。
仕事などで日中散歩に行けない方は、急な温度差は心臓に負担がかかるので、玄関などで数分温度に慣らす時間を作るとヒートショックの影響を受けにくくなります。
また、愛犬に洋服を着させてあげるのもおすすめです。
雨でも散歩は行うべき?
「雨でもお散歩は行くべき?」このように疑問に思う方もいますよね?
台風など強い雨の日は、無理してお散歩に行く必要はありません。
雨に濡れて、体調を崩してしまうこともあります。特に冬場の散歩は、寒さが増すため体調に注意が必要です。
ただし、外でしか排泄しない子は、我慢させるのはよくないため散歩に連れていきましょう。
強い雨の日に散歩へ連れていくときは、極力濡れないようにレインコートを着させ、トイレをすませたら帰るようにし、普段よりも短い散歩にすることをおすすめします。
目の病気にかかりやすい
ミニチュアシュナウザーは、目の病気にかかりやすい傾向があります。
特に、暗い場所で目が見えにくくなる「進行性網膜萎縮症(PRA)」や視力が低下する「若年性白内障」にかかりやすい犬種です。
散歩中に、何かにぶつかりやすくなったり、地面のにおいを頻繁に嗅いでいたりするようでしたら目に異常がある可能性も考えられます。
また、夜間の散歩を嫌がるようなら、獣医師に相談してみましょう。
ミニチュアシュナウザーの散歩嫌いの原因と対処法
「うちの子、散歩嫌いで全然外に行きたがないから心配」
このような悩みを持つ方もいるかと思います。
ここでは、ミニチュアシュナウザーの散歩嫌いの原因と対処法について紹介します。
散歩経験が少ない子は、少しずつ外に慣れる必要があり、周囲の人や犬を怖がらない工夫も必要です。
それでは、詳しくみていきましょう。
散歩を嫌がる原因
まずは、散歩嫌いの原因について知りましょう。
ミニチュアシュナウザーが散歩を嫌がる原因は、下記の内容が挙げられます。
- 家族以外の人や犬が苦手
- 車や自転車が苦手
- 大きな音が苦手
- ケガや病気で行きたくない
散歩を嫌がる原因は、それぞれ異なります。
家族以外の人や犬、音が苦手な子は、人間社会に慣れておらず恐怖や警戒心から散歩を嫌がる可能性があると考えられます。
また、今まで元気で散歩が大好きだったのに、急に散歩を嫌がるようになったという子は、ケガや病気の可能性もあるので、日々の暮らしを観察し一度獣医師に相談するとよいでしょう。
散歩嫌いの対処法
次に、お散歩が苦手な子の対処法を紹介します。
人間社会に慣れておらず、恐怖や警戒心から散歩を嫌がる子は、少しずつ外に連れ出すことが大切です。
まずは、カートや抱っこしてお散歩に連れ出し、外に慣れさせることから始めましょう。
外に慣れてきたら、次に静かな場所で歩かせます。すると、徐々に散歩への恐怖心がやわらぐでしょう。
犬が社会性を身に着けるには、前述でも説明しましたが、生後3週〜12週の子犬期が最適です。この時期に、積極的に外に連れ出すことをおすすめします。
また、家族以外の人や犬を怖がってしまう子は、人や犬が密集しない広めな道を散歩コースに選ぶとよいでしょう。
散歩に行けない場合のストレス解消法3選
最後に紹介するのは、散歩に行けないときの「ストレス解消法」です。
「雨が続き散歩に中々行けない…」そんなときもありますよね?
梅雨の時期など天気が悪いときは、室内でおもちゃなどを使い、愛犬のストレスを発散させましょう。
そこでおすすめなのが、下記の3つの遊びです。
- ボール遊び
- ロープで引っ張りっこ
- 宝探し
それでは、それぞれのメリットや遊び方をみていきましょう。
ボール遊び
まずは「ボール遊び」です。
ボール遊びは、室内でも運動量を確保できるメリットがあります。
遊び方は下記の手順です。
- ボールを投げる
- 愛犬が取りに行く
- ボールを返してたら、褒めるご褒美
遊び方のコツは、愛犬に「ボールを取ってきたら褒められる」ということを覚えさせましょう。愛犬がボール投げに慣れてきたら、今度は投げ方や投げる距離に変化をつけると飽きずに遊びます。
デメリットは、ボールを投げる遊びはある程度のスペースが必要です。ぶつかったら倒れるものや、走ってひっかかるものは危険ですので片づけてください。
また、フローリングは滑りやすいため、マットやカーペットを敷いてあげましょう。
ロープで引っ張り合い
次に紹介するのが「ロープで引っ張り合い」です。
ロープの引っ張り合いは、スペースがなくてもできます。
体力消耗する遊びで、噛みたい要求も満たすこともできますので、ストレス発散に効果的です。
遊び方は、犬用のおもちゃロープで愛犬と引っ張り合いして遊びます。
ロープの引っ張りかたは、左右に揺れたり小刻みに揺らしたりと変化をつけるとよいでしょう。また、最終的に飼い主が負けてあげると愛犬は喜びます。
注意点は、強く引っ張りすぎるとケガに繋がる原因になりますので、ゆっくりと引っ張るようにし、愛犬が興奮しすぎたら休憩をはさみながら遊びましょう。
宝探し
最後に紹介するのは「宝探し」です。
宝探しは、身体を動かすだけでなく頭を使う遊びのため、ストレス発散と脳への刺激に効果があります。
遊び方は下記の手順です。
- おもちゃにおやつやフードを入れ、室内に隠す
- 愛犬に探してもらう
- 見つけたら褒めてご褒美をあげる
始めは、簡単なところからスタートし、慣れてきたら徐々に難易度をあげて飽きさせないようにしてください。難易度をあげすぎて苦戦しているときは、宝の近くに立ったり指差しをしてヒントを出してあげるとよいでしょう。
注意点は、ご褒美の与えすぎに気を付けてください。
まとめ
最後に簡単におさらいしましょう。
ミニチュアシュナウザーは運動量が多めな犬種のため毎日散歩が必要です。
- 散歩デビュー:ワクチンプログラムが終了し14日後
- 回数:1日2回
- 距離:2㎞
- 散歩時に必要なしつけ:リーダーウォーク、コマンド
- 散歩の注意点:吠え癖、熱中症、ヒートショック、雨の散歩、目に障害物がぶつからないよう注意
- 散歩に行けない時のストレス解消法:ボール遊び、ロープで引っ張りっこ、宝探し
散歩について知ると、愛犬とのお散歩をより楽しめますので参考にしてください。