ミニチュアシュナウザーの特徴と性格。値段や飼い方のコツを解説
立派な口ひげを生やし、分厚い眉毛が魅力的なミニチュアシュナウザー。見た目は紳士なおじいさんのようですが、実は好奇心旺盛で活発な性格をしています。
そこで今回は、ミニチュアシュナウザーはどういった性格なのか、性格に適した飼い方やしつけの仕方についてご紹介します。特徴に合った飼い方がわかり、ミニチュアシュナウザーは飼う上で注意するべき点について知ることができるので、ミニチュアシュナウザーを飼いたいと思っている方はぜひ最後までご覧ください。
【目次】
- ミニチュアシュナウザーの特徴
- ミニチュアシュナウザーの性格
- ミニチュアシュナウザーの歴史やルーツ
- ミニチュアシュナウザーの値段は?
- ボーダーテリアの寿命とかかりやすい病気
- ボーダーテリアの飼うときの注意点
- ボーダーテリアのしつけのコツ
- 実際にお迎えした飼い主さんの感想
- まとめ
ミニチュアシュナウザーの特徴は?

ミニチュアシュナウザーは、農場犬として活躍していたスタンダードシュナウザーが原型となっており、シュナウザーはミニチュア・スタンダード・ジャイアントの3つに分類されます。
ミニチュアシュナウザーの体高はオス・メスともに30〜35cm、体重は約4kg〜8kgで小型犬に分類されます。体の高さと長さがほぼ等しいスクエア型の体型で、がっしりとした体つきをしています。長い口ひげと長い眉毛がチャームポイントで、口ひげと眉毛をきれいに整えるためにも2〜3か月に1度トリミングが必要です。
大きさ | ・体高:約30〜35cm ・体重:約4〜8kg |
毛色 | ・ブラック ・ソルト&ペッパー ・ブラック&シルバー ・ホワイト |
性格 | ・明るくて人懐っこい ・物覚えが早い ・忠誠心が強い ・警戒心が強い ・頑固 ・臆病で繊細 ・さみしがり屋 |
価格目安 | 15万~40万円 |
寿命 | 12~15歳 |
原産国 | ドイツ |
ミニチュアシュナウザーの性格は?

次に、ミニチュアシュナウザーの性格はどのような特徴があるのか、オスとメスの性格の違い、ミニチュアシュナウザーは飼いやすいのかについて解説します。
ミニチュアシュナウザーは人懐っこく飼い主に従順なため、比較的飼いやすい犬種です。ただ警戒心が強いため、犬や人に向かって吠える場合があるので、きちんとしつけることが大切です。それではそれぞれ詳しくお伝えします。
ミニチュアシュナウザーはこんな性格!
ミニチュアシュナウザーの主な性格は下記の通りです。
- 明るくて人懐っこい
- 物覚えが早い
- 忠誠心が強い
- 警戒心が強い
- 頑固
- 臆病で繊細
- さみしがり屋
ミニチュアシュナウザーは明るく人懐っこい性格なので、小さな子供とも仲良くできる性格が人気です。また、賢いため一度教わったことをしっかり覚えており、しつけをしやすいのも特徴です。
ただ、ミニチュアシュナウザーには警戒心の強い面があり、ほかの犬に向かって吠えたり、家に来た人に威嚇したりすることがあります。また甘えん坊の性格のため、お留守番が苦手な子が多くみられます。
オスとメスの性格の違いはある?
ミニチュアシュナウザーのオスは、活発な性格で甘えん坊な子が多い傾向にあります。一方、メスのミニチュアシュナウザーはおとなしい性格をしており、独立心のある子が多いとされます。メスの方は比較的のんびりしているので、活発に遊んだりせず、長い時間散歩をするのはあまり向いていません。
男の子のミニチュア・シュナウザーの子犬を見てみる
女の子のミニチュア・シュナウザーの子犬を見てみる
ミニチュアシュナウザーは飼いやすい犬種?
ミニチュアシュナウザーは懐きやすいため、犬を初めて飼う方でも比較的飼いやすい犬種です。また、飼い主に忠実で知能が高く、物覚えが早いためしつけも比較的しやすいと言えます。
ただ、元々番犬として飼われていたため、来客が来たときに無駄吠えをしないようにしつける必要があります。なお警戒心が強いため、散歩の際は周りの人や犬に急に近づけず、ある程度距離を保ちましょう。
ミニチュアシュナウザーの歴史とルーツ

ミニチュアシュナウザーの起源は19世紀のドイツにさかのぼります。元々はスタンダードシュナウザーを小型化したもので、祖先は主に農場でネズミを捕まえる役割を担っていました。小さい体ながらも、頑丈な体つきで、優れた嗅覚と俊敏さを兼ね備えています。名前の由来は、ドイツ語で口ひげを意味する「シュナウツ(Schnauze)」から来ており、その外見的特徴が犬種名に反映されています。
20世紀には、小柄な体格と愛らしい外見とは裏腹に高い知能を備えていることが好評となり、家庭犬として非常に人気が高まりました。家庭内での存在感が増すとともに、ドッグショーでもその姿を見る機会が増え、徐々に広く認識されるようになり、今日に至ります。
ミニチュアシュナウザーの値段は?

値段は、被毛の色や体格など個体差がありますが、愛犬ブリーダーでの値段は、15万〜40万円程度です。
20万〜30万円の価格帯が多いため、比較的お迎えしやすい犬種と言えます。
ミニチュアシュナウザーで人気が高いのは、ソルト&ペッパーと呼ばれる、黒と白が混ざったような色合いの毛色。色によって値段が大きく変わることはありませんが、人気のソルト&ペッパーは、早くお迎え先が見つかる傾向にあるので、気になる子犬は早めに問い合わせましょう。
ミニチュアシュナウザーがかかりやすいケガや病気は?
ミニチュアシュナウザーには、かかりやすいケガや病気があるとされます。特に注意が必要なのは食物アレルギーで、皮膚にかゆみを引き起こすことがあります。ミニチュアシュナウザーはなんでも口にしてしまう性格があるため、食物アレルギーには注意したいところです。
加えて特徴的な垂れ耳が外耳炎になる可能性もあります。耳がかゆくなったり、不快感を感じたりする傾向があるため、耳を気にするそぶりを見せたら獣医師に相談するなどしましょう。
胆嚢に関する問題も抱えやすいです。胆嚢粘液嚢腫や胆石症、さらに、若年性白内障や網膜萎縮症といった目の病気もリスクにあたることがあります。
これらの問題は早期発見が大切です。定期的な健康診断で早めに発見できるようにしましょう。何か異常を感じたら、迷わず専門医の診断を仰ぐことが重要です。
ミニチュアシュナウザーを飼うときの注意点

続いて、ミニチュアシュナウザーの飼い方について解説します。飼っていて、ミニチュアシュナウザーのルーツが影響する場面があるため、いくつか注意点を抑えておきましょう。
【参考記事】
ミニチュアシュナウザーの散歩|基本と注意点、散歩以外のストレス解消法も解説
主従関係をはっきりさせましょう!
ミニチュアシュナウザーを飼うときは、主従関係をはっきりとさせるしつけが大切です。ダメなときはダメと厳しい態度で接しましょう。かわいいからと言って甘やかしすぎてしまうと、主従関係が逆転してしまい、飼い主の言うことを聞かなくなり、飼育に苦労します。
飼い始めが肝心なので、小さいうちからじっくり向き合ってしつけていきましょう。
留守番トレーニングをさせましょう!
ミニチュアシュナウザーは甘えん坊な性格のため、一人で留守番をするのが苦手な子が多いです。そのため、飼い主が不在中であっても安心できるよう、早い段階で留守番トレーニングをしておきましょう。
留守番トレーニングは、飼い主が家にいる間にわんちゃんをケージに入れ、別の部屋で過ごす時間を作るようにし、離れることに慣れさせるといいでしょう。離れて生活することに慣れてきたらまずは20分家を空け、徐々に時間を長くしてみてください。
害のある物を口に入れるのを阻止しましょう!
ミニチュアシュナウザーは食いしん坊なので、食べてはいけないものを誤って口に入れないような飼育環境を整えましょう。
食べ物の匂いがついたビニール袋や串などを誤って飲み込んでしまうと、消化管に詰まってしまい、手術で取り除かなければならない場合があります。
ミニチュアシュナウザーを飼っているときは、うっかり口に入れてしまうようなものがないかチェックすることを日課にするとよいですね。
また、留守番をさせるときは、わんちゃんをケージに入れて、床に落ちてるものを食べないよう気をつけるのも方法の一つです。
より万全に対策をするのであれば、電気コードにカバーをしておくなど、安全に過ごすための対策をして、わんちゃんが快適に暮らせるように整えておきましょう。
ミニチュアシュナウザーのしつけのコツは?

ここからは、ミニチュアシュナウザーのしつけの仕方について解説します。
ミニチュアシュナウザーは臆病な面を持ち警戒心が強いため、無駄吠えをしないようしつけが何よりも大事です。また食いしん坊なため、拾い食いをしないようトレーニングをしましょう。
農場犬としてのルーツや本能を理解した上でしつけを行うことで、スムーズにしつけができるようになりますよ。
【参考記事】
ミニチュアシュナウザーのしつけ方まとめ!必要なしつけとグッズ、注意すべき点も解説
無駄吠えをコントロールしましょう!
ミニチュアシュナウザーは臆病な性格で警戒心が強いため、家にお客さんが来たりインターホンが鳴ったりするといつまでも吠え続けてしまいます。こうした無駄吠えをやめさせるには、友達に協力してもらってお客さんが来たときのトレーニングをするのがおすすめです。
人が来て吠えたら、吠えるのを叱るのではなく、すぐに「教えてくれてありがとう」と褒めて、興奮を落ち着かせてあげてください。𠮟りつけるよりもわんちゃんも気分が良く、徐々に吠え続けることがなくなるでしょう。
ミニチュアシュナウザーの性格上、誰かが来たときに吠えるのは仕方がないかもしれません。しかし、人が来たことを教えてくれるとポジティブに捉えて、しっかりほめてあげれば、吠え続けるようなことは減るはずです。
また、お客さんの対応をしている間も静かに待てたら、さらに褒めて肯定してあげると、無駄吠えがなくなってくるでしょう。
体罰や大きな音で怖がらせるのは避けましょう
ミニチュアシュナウザーは繊細な性格のため、悪いことをしたときに体を叩いたり、大きな音を立てて驚かすのはやめましょう。
特に無駄吠えが収まらずにいつまでもうるさいと、イライラするかもしれませんが、このようなしつけの仕方をすると恐怖心を植え付けてしまい、音に過剰に反応するようになってしまいます。ちょっとした物音でもさらに無駄吠えが増えたり、暴れたりする可能性があります。
注意するときは低い声で叱り、一度わんちゃんを怒ったらいつまでも怒り続けず、気持ちを切り替えるよう心がけてください。
家族全員が同じようにしつけをしましょう!
ミニチュアシュナウザーはとてもかしこい犬種です。一度教えられたことはしっかり覚えているので、家族全員が一貫したしつけを行うよう話し合っておくのが大切です。
家族によってしつけの際のかけ声がバラバラだと、わんちゃんは誰の指示を守ればいいのか混乱してしまいます。
このときはこう指示をするなどルールを決めておき、一貫したしつけを行うよう心掛けてみてください。
ミニチュアシュナウザーを実際に飼った飼い主さんの感想

最後に、実際にミニチュアシュナウザーを飼っている飼い主さんの感想をご紹介します。
ミニチュアシュナウザーは賢く物覚えが良いためしつけは楽で、ほかの犬や人とも仲良くできる子が多い傾向の様です。一方、活発すぎてお散歩のときが大変といった声や、かまってほしくて後をついてくるといった声も挙がっています。
ミニチュアシュナウザーは飼いやすかったという意見
「賢いので教えたことを覚えるのが早いです」
「無駄吠えもほとんどしません。しつけをするときもすぐに覚えてくれました」
「トイレもすぐに覚えてくれたし、イタズラをまったくしないです。お留守番も4時間くらいなら問題ありません。ほかのワンちゃんや飼い主さんにとてもフレンドリーで、散歩も楽しくできています」
問題行動が少なく、教えるとすぐに習得してくれたという声が挙がりました。
ミニチュアシュナウザーは飼うのが大変だったという意見
「まだ2歳のせいか、一緒に飼っている猫にちょっかい出しすぎ。」
「以前飼っていた犬と比べて今いる子が活発すぎて散歩が大変です」
「子犬の頃はトイレトレーニングで苦労しました……。かまってほしくてどこにでもついてきます」
「かみぐせがなかなか直りません」
活発すぎて散歩が大変、寂しがり屋で飼い主さんの後を追いかけてきてしまうといった声が挙がりました。後をついてきてしまう場合は、ケージの中に入れて別々の部屋で過ごすことに慣れさせるのがおすすめです。
まとめ

今回は、ミニチュアシュナウザーは性格にどのような特徴があるのか、性格に適した飼い方やしつけの仕方についてお伝えしました。
ミニチュアシュナウザーは賢く飼い主に忠実なため、しつけをしやすいのが特徴です。ただ、臆病な性格のためほかの犬や人に向かって吠えることがあり、甘えん坊でお留守番が苦手な子もいます。
しつけをするときはしっかり注意し、家族で一貫したしつけをするよう心掛けてみてください。わんちゃんの性格を踏まえた上でしつけを正しく行い、一緒に楽しく暮らせる方法を探っていきましょう!

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
豊富な知識と経験を活かし、役立つ情報をお届けします。
運営会社はこちら