子犬は最初の1週間ケージから出しちゃダメ!大切な理由と注意点、過ごし方

子犬をお迎えした最初の1週間は、可愛さのあまり、ついケージから出して一緒に過ごしたくなりますよね。実はそれ、子犬にとって大きなストレスになっているかもしれません。
最初の1週間は、子犬の将来に大きく影響する重要な期間です。この時期の過ごし方で、夜鳴きやトイレの失敗、分離不安などのトラブルが起きやすくなる可能性があります。
この記事では、なぜ子犬をすぐにケージから出してはいけないのか、その理由と注意点、おすすめの過ごし方について、わかりやすく解説します。
【目次】
- 子犬を迎えた最初の1週間が大切な理由
- 子犬を迎えた日から1週間の過ごし方
- 子犬を1週間ケージで過ごさせる理由
- 子犬を1週間ケージで過ごさせるポイント
- まとめ|子犬は最初の1週間ケージ中心の生活!
子犬を迎えた最初の1週間が大切な理由
子犬を家に迎えてからの最初の1週間は、子犬にとって新しい環境に慣れるための非常に重要な期間となります。この時期は、母犬や兄弟犬から離れ、まったく未知の場所での生活が始まるため、子犬は大きなストレスや不安を感じやすい状態にあります。
環境の変化によるストレスは、下痢や嘔吐、食欲不振といった体調不良を引き起こす可能性もあります。
そのため、最初の1週間は、しつけや多くの刺激を与えることよりも、まず子犬が新しい家に慣れて安心して過ごせるようにすることに重点を置く必要があるのです。
静かで落ち着ける場所を提供し、子犬のペースに合わせて優しく見守ることが、今後の子犬との生活の基盤を築くうえで非常に大切になります。
子犬を迎えた日から1週間の過ごし方
子犬を迎えたばかりの時期は、新しい環境に慣れるための大切な準備期間です。まずは無理にかまいすぎず、安心できる環境を整えることが何よりも大切です。
ここでは、初日から意識したい基本的なポイントを紹介します。
静かな環境で休ませる
子犬は新しい環境に来ると、移動の疲れやこれまでの環境との変化からくるストレスを感じやすい状態になります。そのため、迎えた最初の数日間は、静かで落ち着ける環境で十分に休ませることが重要です。
無理に抱っこしたり、遊びに誘ったりすることは、子犬にさらなるストレスを与えてしまう原因となります。また、物音や人の出入りが多い場所は避け、子犬が安心して眠れるケージやサークルを用意してあげましょう。
子犬は一日の大半を睡眠に費やすので、寝ているときはそっとしておき、疲れていないか健康状態に注意しながら、ゆっくりと新しい環境に慣れさせてあげてください。
室内の安全対策を確認する
子犬が安全に生活できる環境を整えるため、室内の安全対策は重要です。
特に、電気コードや薬品など子犬にとって危険な物は、手の届かない場所に移動させましょう。電気コードは感電の危険があるため、カバーを付けるなどの対策が必要です。
安全な生活環境を整え、子犬の状態を観察しながら、新しい生活をスタートさせましょう。
食事や水の与え方に注意する
子犬を迎えたら、食事と水分の管理は健康維持のために重要です。
特に最初の1週間は、環境の変化からくるストレスで食欲が落ちたり、下痢をしたりすることもあります。子犬がこれまでの環境で食べていたフードをブリーダーやペットショップから確認し、同じものを与えるようにしましょう。ドライフードの場合は、ぬるま湯でふやかして与えると消化しやすくなります。新鮮な水もいつでも飲めるように用意し、脱水を防ぎましょう。
食事の回数は、子犬の月齢によって異なりますが、生後3ヶ月頃までは1日3〜5回に分けて与えるのが一般的です。一度にたくさん食べられないため、少量ずつ回数を多くすることで必要な栄養を摂取できるようにします。
便の状態を確認し、下痢が続くようであれば動物病院に相談することも大切です。食事の時間を決め、規則正しく与えることも、子犬の生活リズムを整えるうえで役立ちます。
子犬を1週間ケージで過ごさせる理由
子犬を迎えたら「1週間ケージから出さない」といわれることもあるほど、最初の1週間はケージ中心の生活にすることがとても大切です。
子犬を新しい環境に迎えて最初の1週間、ケージやサークルで過ごさせることにはいくつかの重要な理由があります。
まず、子犬にとって環境の変化は大きなストレス源となります。見慣れない場所、知らない人々の中で、子犬は不安を感じやすいため、ケージという囲まれた空間にいることで、ストレスの軽減につながります。
また、子犬は自分の体力の限界を知らずに遊びすぎてしまうことがあり、低血糖や脱水症状を引き起こす可能性があります。ケージの中で過ごすことで、無理な遊びや探検を防ぎ、休息をしっかりと取らせることができます。
さらに、室内での事故防止の観点からもケージは有効です。子犬は何でも口にしてしまう可能性があるため、目を離す際にケージに入れることで、誤飲や感電といった危険から子犬を守ることができます。
このように、最初の1週間をケージ中心に過ごすことは、子犬の心身の健康維持と安全確保のために非常に大切な意味を持つのです。
子犬を1週間ケージで過ごさせるポイント
子犬を1週間ケージで生活させる理由を説明しましたが、不安は尽きないものです。
ここでは、ケージの配置や使い方、夜鳴きへの対応など、飼い主が知っておきたいポイントを解説します。
ケージの配置と使い方のコツ
子犬が新しい環境に安心して慣れるためには、ケージの配置場所が重要です。
人の出入りが激しい場所や、窓際などの温度変化が大きい場所は避け、家族がリラックスして過ごす部屋の隅など、静かで落ち着ける場所に設置しましょう。
ケージ内にはベッドや毛布などを置いた寝るスペースと、トイレシーツを敷いたトイレスペースを区切って設けることで、トイレトレーニングにもつながります。
ケージの大きさは、子犬が中で向きを変えたり、横になったりできる適切なサイズを選びましょう。子犬がケージに慣れるため、ケージの中でおやつを与えたり、好きなおもちゃを入れたりするのも効果的な方法です。
鳴いてもケージから出さない理由
子犬がケージの中で鳴くのは、新しい環境への不安や寂しさ、あるいはかまってほしいという要求が原因であることが考えられます。
この時に鳴き声に応じてすぐにケージから出してしまうと、「鳴けば外に出してもらえる」「かまってもらえる」と学習してしまい、要求吠えにつながる可能性があります。鳴いているからといって安易にケージから出すのではなく、まずは子犬の安全と健康状態に問題がないかを確認する程度にとどめましょう。
無視することは、子犬の不安を煽るように感じるかもしれませんが、要求に応じないという一貫した対応は、子犬が落ち着いて過ごすことを学ぶために必要な方法となります。
ただし、体調が悪そうに見える場合や、排泄のサインで鳴いている場合は、適切に対応することが大切です。
夜の過ごし方と夜鳴き対策
子犬が新しい環境に来て最初の夜は、母犬や兄弟から離れた寂しさや不安から夜鳴きをすることがよくあります。
夜鳴きに効果的に対処するためには、まず子犬が安心して眠れる環境を整えることが重要です。寝室の近くに置くなど、ケージを飼い主の気配を感じられる場所に設置することで、子犬の不安を和らげることができます。ケージの中に母犬や兄弟の匂いがついたタオルや毛布を入れてあげるのも安心感につながります。
夜鳴きが始まった場合、すぐに駆け寄ってかまいすぎると、「鳴けば来てもらえる」と学習させてしまう可能性があるため、最初のうちは無視することも必要です。寝る前に十分に運動させてエネルギーを発散させたり、トイレを済ませておくことも夜鳴き対策に有効です。
夜鳴きは一過性のことが多いですが、長く続く場合や、体調不良を伴う場合は、動物病院の受診も検討しましょう。
ケージの外に出していい時間
最初の1週間でも、短時間であればケージの外に出すことができます。たとえば、食事の前後に数十分程度、部屋を探検させたり遊んだりします。
騒がしくしすぎたり、長時間外に出してしまうと、ケージに戻るのを嫌がるようになることもあるので注意が必要です。また、遊ぶ際は室内の安全対策を事前に確認し、必ず目を離さないようにしましょう。
まとめ|子犬は最初の1週間ケージ中心の生活!
子犬を迎えた最初の1週間は、安心できる環境づくりと生活リズムの土台を整える大切な期間です。ケージをうまく活用することで、子犬は新しい生活にスムーズに慣れていくことができます。
最初は不安や手間もあるかもしれませんが、ケージ中心の過ごし方を意識することで、後々のしつけやトラブル予防にもつながります。焦らず、やさしく見守りながら、一緒に成長していきましょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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