ミニチュアシュナウザーのしつけ方まとめ!必要なしつけとグッズ、注意すべき点も解説!
「ミニチュアシュナウザーはしつけが難しいかなぁ?」
このような疑問はありませんか?
ミニチュアシュナウザーは、物覚えがよく賢いため「しつけ」がしやすい犬種です。
この記事では、ミニチュアシュナウザーのしつけ方について解説します。
後半には、しつけに役立つグッズも紹介していますので、ミニチュアシュナウザーをこれから飼いたい方やしつけについて知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
ミニチュアシュナウザーのしつけの前に知っておくべきこと
まずは、ミニチュアシュナウザーのしつけの前に、下記の2点について知っておきましょう。
- ミニチュアシュナウザーはストレスをためやすい犬種
- しつけでは主従関係よりも信頼関係が重要
ミニチュアシュナウザーは陽気で賢い性格をしていますが、ストレスをためやすい犬種でもあります。また、しつけでは信頼関係をしっかりと築くことが大切です。
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
ストレスをためやすい犬種
ミニチュアシュナウザーは、人懐っこく賢い性格をしています。
賢いゆえにストレスをためやすく、周囲の状況や感情を敏感に察知してしまう犬種です。
例えば、飼い主が落ち込むと自分も落ち込みストレスをためてしまうことがあります。
そのため、なるべく穏やかな態度で接して、しつけの仕方も叱るのではなく褒めて伸ばすようにするとよいでしょう。
近年は主従関係よりも信頼関係が重要視される
ミニチュアシュナウザーに限らず犬のしつけは、主従関係よりも信頼関係が重要視されています。
愛犬との信頼関係の築き方は、毎日スキンシップを取り安心させてあげることです。
愛犬に「この人についていこう」「この人といれば安全だ」「一緒にいて楽しい」と思うような体験をさせてあげるとよいでしょう。
また、一貫性を持ったしつけを行っていくことで信頼関係を構築できます。
ミニチュアシュナウザーに多い問題行動
ここでは、ミニチュアシュナウザーに多い下記の4つの問題行動について紹介します。
- 分離不安
- 無駄吠え
- 噛み癖
- マーキング
犬にしつけを行う際に、問題行動を把握することは大切です。
対策につきましては後ほど紹介しますので、まずは問題行動からみていきましょう。
分離不安
分離不安は、お留守番など飼い主と離れて過ごすことで、不安やストレスを感じて問題行動を引き起こしてしまう状態をいいます。
主な問題行動は下記が挙げられます。
- 無駄吠え
- 物を壊す
- 手足や体を噛む
- 下痢嘔吐
分離不安は、飼い主と常にいる愛犬に多くみられる症状です。
飼い主が、愛犬と四六時中一緒に過ごすことで社会化の妨げになり、飼い主と離れると恐怖や不安に駆られて問題行動を引き起こしてしまいます。
無駄吠え
次に紹介するのが、無駄吠えです。
無駄吠えにはさまざまな原因があり、主に下記が挙げられます。
- 要求吠え:サークルから出たいときやご飯がほしい、散歩に行きたいなどの要求
- 警戒吠え:知らない人や犬、物に対して警戒しているとき
- 遠吠え:犬の本能から行う行動
ミニチュアシュナウザーは、賢く周囲の状況を敏感に察知するため、無駄吠えをする傾向にあります。
噛み癖
噛み癖の原因も複数挙げられます。
- 歯の生え変わりでむず痒い
- 気を引きたいため
- ストレス
愛犬に噛み癖がついてしまうと、日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、人にケガをさせてしまったり、物や家具を壊してしまったりなどが考えられるでしょう。
さらに、日ごろのお手入れであるブラッシングや爪切りが困難となり、トリミングに依頼しても最悪な場合、断られてしまうケースもあるでしょう。
マーキング
マーキングはオスに多い問題行動です。
マーキングは、オスの本能である縄張り意識からくる行動で、散歩中にあちこち排尿をします。
室内でマーキングする理由は2つ考えられます。
- ストレスによるマーキング
- 「リーダーは自分だ」と主張するためのマーキング
ストレスによるマーキングは、引越しなど生活環境の変化で落ち着かないことから、環境に馴染めるために臭いをつけようとする習性です。
主張によるマーキングでは、飼い主との信頼関係が築けていない可能性が考えられます。
ミニチュアシュナウザーのしつけはいつから始める?
「ミニチュアシュナウザーは、いつからしつけを始めたらいいの?」
このような疑問を持つ方もいますよね?
ミニチュアシュナウザーに限らず犬のしつけは、社会化期である生後2〜3か月ごろに始めるのが理想的です。
社会化期は、物覚えの吸収がはやく苦手なことも慣れやすい時期ですので、家族以外の人や知らない場所に連れていき、人間社会に慣れさせていきましょう。
犬が社会性を身に付けることで、恐怖からの吠えや噛みつきを軽減できます。
ミニチュアシュナウザーは成犬からでもしつけることはできる?
ミニチュアシュナウザーは、成犬からでも「しつけ」を行えるものがあります。
ただし、成犬からのしつけは内容によって、難易度が異なります。
例えば「おすわり」や「まて」などのコマンドは、成犬後からでも教えることはできますが、子犬のときにしつけるよりも時間がかかります。
一方、無駄吠えや噛み癖、粗相などの問題行動に関しては、完全にしつけるのは難しく時間と根気が必要でしょう。
そのため、犬のしつけは子犬期に始める方が覚えが早く楽ですので、できるだけ早めにスタートさせましょう。
ミニチュアシュナウザーは性別によってしつけのしやすさは異なる?
「ミニチュアシュナウザーはオスとメスどちらがしつけがしやすいの?」
そんな疑問を持つ方もいますよね?
ミニチュアシュナウザーのオスとメスの性格は、下記の傾向が挙げられます。
- オスの性格:勇敢で活発・攻撃性や縄張り意識が強い
- メスの性格:おとなしい・のんびり
ミニチュアシュナウザーは一般的にオスもメスも賢いため、しつけはしやすいでしょう。
ただし、頑固な一面があるため家族でルールを統一し、一貫したしつけをしないと従わない場合があります。
次に、ミニチュアシュナウザーのしつけの手順と注意点について紹介します。
ミニチュアシュナウザーに必要なしつけと注意点
ここでは、ミニチュアシュナウザーに必要なしつけと注意点を紹介します。
主なしつけとして下記が挙げられます。
- トイレトレーニング
- クレートトレーニング
- 嚙み癖対策
- マーキング対策
- 分離不安対策
ミニチュアシュナウザーのしつけのコツは、褒めて伸ばすことです。
それでは詳しく見ていきましょう。
トイレトレーニング
トイレトレーニングは下記の手順でおこないましょう。
- 朝起きたときや食事後にソワソワしたらトイレに連れていく
- トイレで排泄できたらたくさん褒める
これを繰り返し行い、成功体験を増やしていくことで、足の感触やにおいで「ここはトイレの場所だ」と覚えてくれます。
注意点は、トイレに失敗しても叱らないことです。
トイレを失敗して激しく叱ると「排泄そのものが悪いことなんだ」と勘違いしてしまいます。そのため、トイレに失敗しても叱らずに黙って掃除してください。
クレートトレーニング
クレートとは持ち運びのできる犬小屋で、犬が安心できる場所のことです。
クレートトレーニングは下記の手順で行います。
- クレートに慣れさせるために愛犬がよくいる場所に置く
- クレートの中に普段使用しているもの(おもちゃなど)を入れる
- クレートの中におやつを入れクレート内へ誘導
- クレートに入ったタイミングで「ハウス」と声をかける
これを繰り返し、徐々にクレート内にいる時間を伸ばしていきます。
クレートトレーニングのポイントは「クレートに入ると良いことがあるんだ」と犬に認識させることです。
嚙み癖対策
噛み癖対策は下記の手順で行います。
- まず噛み癖の原因を知る
- 噛まれたら「痛い」とリアクションして部屋から退出する
噛み癖の原因は「歯の生え変わりでむず痒い」「ストレス」「気を引きたいため」などが挙げられます。
歯の生え変わりでむず痒い場合は、長時間噛める「おもちゃ」や「ガム」を与えるとよいでしょう。
ストレスの場合は、散歩の回数を増やしたり、運動させたりすることがおすすめです。
犬が飼い主の気を引くために噛んだときは、痛いと反応し家族全員部屋から退出しましょう。
これを繰り返し行えば、愛犬は人を噛んだら楽しくないことを学習します。
マーキング対策
マーキング対策は下記の手順で行います。
- トイレトレーニングを徹底する
- トイレが成功したらたくさん褒める
マーキングはオスの本能によるものが多く、去勢手術が効果的です。
また、家でマーキングを繰り返す子は「リーダーは自分だ」と主従関係が逆転している可能性があります。
飼い主よりも自分が上だと思っている愛犬は、信頼関係を築くことが必要です。
対策として、毎日コミュニケーションを取っていくことから始めましょう。
外出先でのマーキング対策は、マナーベルトやマナーパンツを着用させるのがおすすめです。
分離不安対策
最後に紹介するのは、分離不安対策です。
分離不安対策の手順は下記のとおりです。
- 子犬期からさまざまな物や環境、人に触れて慣れさせる
- トリミングやペットホテルなどを利用し家族と離れて過ごす経験をさせる
- 夜間や留守番中はクレート内で過ごさせる
- スキンシップをしっかり取って信頼関係を築く
分離不安対策は、孤独からくる恐怖により問題行動を起こします。
愛犬と四六時中一緒にいるのではなく、日ごろから犬と離れる時間を作ることで徐々に慣れていきます。留守番中は、愛犬が夢中になれる「知育おもちゃ」などを与えて外出するのもおすすめです。
ミニチュアシュナウザーに必要なコマンドトレーニング
ミニチュアシュナウザーのしつけには、コマンドトレーニングが必要です。
しつけにおけるコマンドとは、愛犬にしてほしい行動を促すための指示です。
例えば「おすわり」「まて」「ふせ」「ハウス」「おいで」などが挙げられます。
コマンドは、人間と愛犬のコミュニケーションを成立させるためのツールであり、日常の生活や散歩中など活躍する場面が多くあります。
犬がコマンドトレーニングを習得できると、愛犬が道路に飛び出そうとしても静止できるほか、ドッグランやカフェに行った際にほかの犬に危害を加える可能性も低くなります。
ミニチュアシュナウザーのしつけに役立つグッズ
ここでは、ミニチュアシュナウザーのしつけに役立つ下記のグッズを紹介します。
- 犬用ロングリード
- 犬用トイレしつけスプレー
- イージーウォークハーネス(引っ張り防止用)
しつけグッズは、普段のトレーニングと併用すると効果的です。
また、おすすめできないしつけグッズについても紹介していきますので、グッズ選びの参考にしてください。
犬用ロングリード
まずは、犬用のロングリードです。
犬のリードは一般的に「120㎝〜150㎝」ですが、ロングリードは「3m〜50m」と長いのが特徴です。ロングリードは愛犬を自由に遊ばせたいときに便利です。
使い方は、広い公園でのボール遊びや「おいで」のコマンドを教えるときに、トレーニング補助具として使えます。コマンドの「おいで」を教えておくと、ドッグランのような犬が興奮しやすい環境で遊ぶときに便利です。
ただ、ロングリードは場所によって使用を禁止している所もあるので注意してください。
また、使用前は劣化していないか必ず点検してから使いましょう。
犬用トイレしつけスプレー
犬用のトイレしつけスプレーには下記の2種類あります。
- トイレ誘導タイプ:トイレの場所を教えたいときに有効
- マーキング防止タイプ:トイレ以外での排尿をやめさせたいときに有効
トイレ誘導タイプは、アンモニア成分を配合しているため、トイレにスプレーをかけると「ここがトイレだ」と犬に認識させる効果があります。
マーキング防止タイプは、犬の苦手な臭いが配合されていることに加えて、強力な消臭成分が配合されており臭いを消し去る効果があります。
イージーウォークハーネス(引っ張り防止用)
イージーウォークハーネスは、引っ張り癖を軽減できる道具です。
通常のハーネスは、リードをつける金具が背中側についていますが、イージーウォークハーネスは胸側にリードをつける金具が付いています。
愛犬が前に引っ張ると、犬の進行方向が横向きになる仕組みで、愛犬が引っ張っても喉に負担がかからない設計をしています。
イージーウォークハーネスを使用しなくても引っ張らずに歩いてもらうには、良い行動をしたら褒めてあげて、お散歩トレーニングを続けていくことが重要です。
「チョークチェーン」や「電気の流れる首輪」はNG
最後におすすめのできないしつけグッズ「チョークチェーン」と「電気の流れる首輪」を紹介します。
この2つのグッズは、使い方を間違えると効果が得られないだけでなく、愛犬のケガにつながる可能性があります。
「チョークチェーン」は訓練士がトレーニングに使用する道具です。扱うには高い技術が必要で、使い方を間違えると首を痛める可能性があります。
「電気の流れる首輪」は吠えたら電気が流れる首輪です。痛みを伴う道具なので、愛犬は常に恐怖に怯えてしまい、信頼関係が崩れる可能性があります。
自分でしつけることが難しい場合はトレーナーを利用するのがおすすめ!
ミニチュアシュナウザーのしつけが難しい場合は、プロに頼るのもおすすめです。
トレーナーを利用するメリットは下記が挙げられます。
- プロからしつけのコツが学べる
- 愛犬のコミュニケーション能力が向上する
- 飼い主同士の交流の場になる
また、ブリーダー直販でミニチュアシュナウザーの子犬を迎えることもおすすめです。
ブリーダーは専門知識や経験が豊富なため、子犬を迎えた後もミニチュアシュナウザーのしつけ方についてプロのアドバイスが受けられます。
まとめ
ミニチュアシュナウザーのしつけについて紹介しました。
最後に簡単におさらいをしましょう。
- シュナウザーは賢くてしつけやすい
- シュナウザーに多い問題行動は「分離不安」「無駄吠え」「噛み癖」「マーキング」の4つ
- しつけは社会化期の生後2~3か月ごろからはじめるのが理想
ミニチュアシュナウザーをこれから迎えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。