テリア犬は全32種類!?どんな犬種なの?性格や特徴や大きさをご紹介!
公開日:2025年7月7日
更新日:2025年7月7日

「元気な犬と暮らしてみたい」「ちょっと個性的な子が好き」そんな方にぴったりなのがテリア犬です。個性的な外見やエネルギッシュな性格で、飼い主を楽しませてくれる魅力的な犬種です。
本記事では、全32種類におよぶテリア犬の種類や性格、特徴、大きさなどをわかりやすくご紹介します。
[目次]
テリア犬の種類は全32種!
ジャパンケネルクラブ(JKC)では、テリア犬を「3Gテリア」として分類しており、現在公認されているテリア犬種は全部で32種類です。これらの犬種は、さらに4つのセクションに分類されています。
サイズや見た目、性格などにそれぞれ個性があり、日本ではなかなかみられない珍しい犬種もいます。
代表的な10犬種は、記事内でも写真付きで詳しくご紹介していきます。
まずは全テリア犬種を一覧で見てみましょう。
大型及び中型テリア |
アイリッシュソフトコーテッドウィートンテリア アイリッシュテリア レークランドテリア ウェルシュテリア ジャーマンハンティングテリア スムースフォックステリア ボーダーテリア パーソンラッセルテリア マンチェスターテリア |
小型テリア |
スコティッシュテリア ケアーンテリア 日本テリア オーストラリアンテリア スカイテリア ダンディディンモントテリア チェスキーテリア シーリハムテリア ノーリッチテリア |
ブルタイプテリア |
ミニチュアブルテリア アメリカンスタッフォードシャーテリア スタッフォードシャーブルテリア |
トイテリア |
オーストラリアンシルキーテリア |
テリア犬の歴史と由来
テリア犬とは、主に地面の中で生活するネズミやキツネ、アナグマといった小動物を狩るための狩猟犬として品種改良された犬種です。その名前はラテン語の「terra(土地、地面)」に由来しています。
さまざまな地域で害獣駆除を目的として飼育されるようになり、その後、多くの種類に分かれていきました。中には闘犬として改良された種類も存在します。
現在では、多くのテリア犬が家庭犬として世界中で人気を集めています。
テリア犬の性格の特徴
テリア犬の性格には、いったいどんな特徴があるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
①活発で遊び好き
多くのテリア犬は、非常に活発で遊び好きな性格をしています。新しいことへの関心が強く、目の前のものに夢中になりやすい傾向があります。
活発さゆえに、じっとしているよりも動いていたいタイプが多く、ボールやおもちゃなどを使って遊ぶことを好む犬種がほとんどです。
このような性格は、もともと獲物を追いかけたり探したりする本能に由来しており、“動きのある環境”に適応する力が強いのも特徴です。
②気が強く頑固な一面も
テリア犬は、もともと獲物を追う猟犬として活躍してきた背景から、気が強く、自分の意思をしっかりもっている性格の子が多くみられます。
初対面の人やほかの動物に対しては、警戒心から吠えたり自分を守ろうとしたりする反応を見せることもあります。
一度こうと決めたらなかなか譲らない、という頑固な一面もテリアらしい性格の特徴です。
③賢く学習能力が高い
テリア犬は、知的で物覚えが良い犬種が多いことでも知られています。
もともと猟犬として自立して行動する必要があった背景にも由来しています。周囲の状況をよく観察し、自分で判断しようとする賢さや判断力があるのも特徴です。
また、物事への理解が早く、頭を使う遊びや変化のある環境にも柔軟に対応できるため、好奇心と集中力のバランスが取れた性格といえるでしょう。
テリア犬は飼いやすい?それとも性格が悪いの?
「テリア犬って飼いやすいの?」「性格が悪いって聞いたけど…」そんな声を聞くことがありますが、実はそれぞれの犬種の特徴や、飼い主の接し方によって大きく変わってきます。
テリア犬は、とても賢くて活発、そして勇敢な性格の子が多いと言われていますが、少し頑固で自己主張が強い一面もあります。そうした気質が「扱いにくい」「性格が悪い」と思われがちですが、これはもともとの猟犬としての本能によるものです。
また、テリア犬は警戒心が強いため、見知らぬ人や犬に対して吠えることがありますが、これも社会化トレーニングで少しずつ改善できます。
テリア犬の特性を理解して、根気よく、愛情をもってしつけを続けることが大切です。
小型のテリア犬│体は小さくても勇敢な一面あり!
テリア犬にはさまざまなサイズの種類がいますが、特に日本の家庭で人気が高いのが小型犬のテリアです。ここでは、代表的な小型犬のテリアの種類を5犬種ご紹介します。
ヨークシャーテリア
ルイちゃん(ヨークシャーテリア・4歳)
ヨークシャーテリアは、「動く宝石」とも呼ばれ、美しい被毛が特徴的な小型犬です。
19世紀にイギリスのヨークシャー地方でネズミ駆除のために生み出されました。
性格は活発で遊び好き、好奇心旺盛ですが、勇敢で気が強い一面もあります。
小さい体ながら番犬としての役割も果たせますが、甘やかしてしまうと吠え癖がつく可能性もあるため、子犬のころからのしつけが大切です。
ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは、体高よりも体長がやや長く、筋肉質な体つきをした小型犬です。
19世紀にイギリスのジャック・ラッセル牧師によってキツネ狩りのために誕生しました。
非常に活発でスタミナがあり、運動能力に優れています。好奇心旺盛で明るい性格ですが、頑固で負けず嫌いな一面もあります。
十分な運動量を確保しないと問題行動につながることがあるため注意が必要です。
トイマンチェスターテリア
トイマンチェスターテリアは、ブラック&タンの被毛と引き締まった無駄のない体つきが特徴の小型犬です。
かつてはネズミ狩りのために活躍していました。
機敏ではつらつとした性格ですが、テリア犬種の中では比較的穏やかな性格と言われており、飼い主に対しては甘えん坊といった、かわいい一面を見せることもあります。
ウエストハイランドホワイトテリア
「ウェスティ」の愛称で親しまれるウエストハイランドホワイトテリアは、白い被毛が特徴の小型犬です。
明るく朗らかな性格で家庭犬向きですが、テリア気質由来の気の強さや短気な一面もみられます。
活発で遊び好きですが、ほかの犬を見ると興奮して吠えることがあるため、子犬のころからの社会化としつけが重要です。
ノーフォークテリア
ノーフォークテリアは、イギリスのノーフォーク地方原産の小型テリアです。
小さくても丈夫な体つきをしており、ネズミなどの害獣駆除の役目を担っていました。
勇敢で負けず嫌いな性格ですが、家族に対しては愛情深く接します。自立心が強く頑固な一面もあるため、根気強いしつけが必要です。
活発で遊び好きなので、毎日の適切な運動が欠かせません。
中型・大型のテリア犬│個性あふれる存在感の持ち主!
テリア犬には中型犬や大型犬も存在します。それぞれのサイズによって、必要な運動量や飼育環境も異なります。ここでは、代表的な5犬種をご紹介します。
ワイアーフォックステリア
ワイアーフォックステリアは、ワイヤー状の硬い被毛が特徴的な犬種で、キツネ狩りの猟犬として活躍していた歴史をもちます。
明るく賑やかな性格ですが、典型的なテリア気質をもちあわせており、しつけには根気が必要になる場合があります。
警戒心が強く、見知らぬ人には攻撃的な態度をみせることもありますが、家族には愛情深く接します。
ベドリントンテリア
ベドリントンテリアは、羊のような特徴的な外見をもつ中型犬です。
勇敢で活発な性格ですが、非常に愛情深く穏やかな一面もあります。
かつては害獣駆除や闘犬として活躍していましたが、現在では家庭犬としても人気があります。
その独特なルックスと優しい性格のギャップに惹かれるファンが多い犬種です。
ケリーブルーテリア
ケリーブルーテリアは、名前の通りブルーグレーの柔らかくカールした被毛が特徴的な中型犬で、カワウソ狩りで活躍していた歴史をもちます。
テリア特有の勇敢で好奇心旺盛な性格をもちながらも、クールでマイペースな一面もあります。
家族には愛情深く友好的に接しますが、警戒心が強く攻撃的になることもあるため、しっかりとしたしつけが必要です。
ブルテリア
ブルテリアは、闘犬として作出された歴史をもつテリア犬です。ブルドッグの力強さとテリアの粘り強さをあわせもっています。
陽気で遊び好き、飼い主には忠実な性格ですが、自己主張が強く頑固な一面もあります。適切なトレーニングと社会化が重要です。
独特の卵型の顔つきとユーモラスな表情も、この犬種の大きな魅力です。
エアデールテリア
エアデールテリアは、「テリアの王様」と呼ばれる最も大きなサイズのテリア犬です。賢く勇敢で忠実な性格から警察犬や軍用犬としても活躍していました。
明るく活発で学習意欲が高く、トレーニングが得意です。
非常に活発でスタミナがあり、多くの運動量を必要とします。
テリアとシュナウザーは似ている?違いはどこ?
テリア犬とシュナウザーは、ワイヤー状の硬い被毛や、口ひげ・眉毛のある顔立ちがよく似ているため、「同じ仲間かな?」と思われることもあります。
テリア犬種の中でも、シュナウザーに似ている犬として挙げられるのが、「ウェルシュテリア」や「スコティッシュテリア」などです。
でも実は、テリア犬とシュナウザーは分類上はまったく別のグループに属していて、ルーツや役割にも違いがあります。
テリア犬は、もともと地中の獲物を狩る猟犬として活躍してきた犬種で、勇敢で探究心が強くエネルギッシュな性格の子が多いといわれています。
一方、シュナウザーは番犬やネズミ駆除、家畜の誘導など幅広い仕事をこなしてきた犬種で、落ち着きがあり忠実で家族想いな性格といわれています。
ただし、こうした違いはあくまで“傾向”であって、性格は個体によってさまざまです。どちらの犬種にもそれぞれの魅力があります。
テリア犬を飼育する際のポイント
ルイちゃん(ヨークシャーテリア・4歳)
テリア犬を家族として迎え入れる際には、その特性を理解し、適切な飼育環境を整えることが重要です。ここでは、テリア犬を飼育するうえで押さえておきたいポイントをご紹介します。
一貫性のあるしつけを行う
テリア犬は賢い反面、気が強く頑固な一面もあるため、一貫性のあるしつけが非常に重要です。
子犬のころから根気強く、明確なルールの中でしつけを行うことで、飼い主との信頼関係を築き、望ましい行動を促すことができます。
曖昧な態度や一貫性のない対応は、テリア犬の頑固さを助長する可能性があります。
ポジティブ強化を取り入れ、成功体験を積ませることが効果的です。
適切な運動を欠かさない
テリア犬は豊富な運動量を必要とします。
毎日の散歩はもちろん、ドッグランなどで自由に走らせたり、ボール遊びやアジリティなどの運動を取り入れたりすることでエネルギーを発散させ、ストレスを軽減することができます。
運動不足は問題行動の原因となる可能性があるので注意が必要です。
犬種によって必要な運動量は異なりますが、一般的に小型犬でも30分〜90分程度の運動が必要といわれています。
定期的な被毛ケア
テリア犬の被毛は種類によってさまざまなタイプがありますが、多くの種類で定期的なケアが必要です。
ワイヤーヘアの犬種では、古い被毛を取り除くプラッキングという手入れが必要な場合があります。
長毛種のヨークシャーテリアなどは、毎日ブラッシングを行い、毛玉や抜け毛を防ぐ必要があります。定期的なトリミングも被毛の健康と美しさを保つために重要です。
適切な被毛ケアを行うことで、皮膚病やアレルギーの予防にもつながります。
まとめ|テリア犬は性格も特徴も個性派ぞろい!
ご紹介してきたように、テリア犬は個性的な性格と種類ごとに異なる魅力的な特徴をたくさんもっています。
適切なしつけと運動、そして愛情深いケアを行うことで素晴らしい家族の一員となります。
テリア犬を家族として迎え入れることは、きっとエネルギッシュで楽しい生活になるでしょう。ぜひあなたにぴったりのテリア犬を見つけて、楽しく充実した毎日を過ごしてみてくださいね。
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愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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