シーズーの毛色の種類は?成長すると毛色も変化する?

シーズーは、長く美しい被毛と愛らしい表情が魅力の犬種です。
その被毛には様々な色や模様があり、全く同じ毛色のシーズーを見つけるのが難しいほどと言われています。
ジャパンケンネルクラブ(JKC)では、シーズーのあらゆる毛色を公式に認めており、それぞれの毛色に個性的な魅力があります。
この記事では毛色についてだけでなく、美しい被毛を保つためのお手入れ方法についてもご紹介します。
シーズーの毛色①王道のパーティーカラー
日本で最も一般的に見られるのは、ホワイトをベースとした2色の組み合わせである「パーティーカラー」です。3色以上のパターンは珍しいとされています。
パーティーカラーには、主に以下の組み合わせがあります。
ゴールド&ホワイト
ゴールド&ホワイトは、シーズーの毛色の中でも特に人気が高い組み合わせです。
この毛色は、ベースとなるホワイトの被毛に、頭部や目の周り、背中などにかけてゴールド系の色が入るのが特徴です。
ゴールドの色合いは個体によって幅広く、淡いベージュのような色から、より濃いオレンジや赤みがかった色、さらには艶やかなマホガニーのような色まで様々です。
同じ「ゴールド」という名称でも濃淡によって印象が大きく異なり、「ハニーゴールド」や「レッドゴールド」、「マホガニーゴールド」といったように細かく分類されることもあります。
ブラック&ホワイト
ホワイトのベースに、はっきりとしたブラックの斑が入ります。
ブラックの色も濃淡があり、グレーやシルバーに近い色合いが見られることもあります。
模様の入り方は個体差が大きく、左右対称に入ることもあれば、ユニークなパターンを持つ子もいます。
グレー&ホワイト
ブラック&ホワイトの派生で、黒の色素が薄くなった優雅で美しい色合いです。
シーズーの中でも比較的珍しいカラーで、成長とともに色味がやや変化する場合があります。
シーズーの毛色②少し珍しい?ソリッドカラー
海外ではソリッドカラー(単色)のシーズーも多く見られます。日本では見かける機会は少ないかもしれませんが、その個性的な毛色は愛好家から根強い人気があります。
具体的には、以下のような毛色があります。
ブラック
力強く神秘的な雰囲気で、太陽光に当たると青みがかった光沢が見られることもあります。
被毛のケアをしっかり行えば、美しさがより際立つでしょう。
ホワイト
美しく上品な印象で、顔立ちや表情がはっきり映えるため、写真映えもしやすいカラーとして人気があります。
成長につれて他の色が出てくる可能性もあります。
グレー
落ち着いたスタイリッシュな印象で、濃いグレーから薄いグレーまで濃淡があります。
成長とともに色味が変化しやすく、パピー期と成犬期で印象が変わるのも楽しみのひとつです。
ブラウン
温かみのある柔らかな雰囲気をもち、優しく親しみやすい雰囲気を醸し出します。
光の加減で赤みを帯びて見えることがあり、ナチュラルで温もりのある毛色です。
シーズーの毛色③かなり珍しい?ブリンドル
シーズーにとって珍しいとされるレアカラーに「ブリンドル」があります。ブリンドルは黒い被毛の中に茶褐色の差し色が入る虎縞のような模様です。
フレンチブルドッグによく見られる毛色ですが、シーズーでは希少なカラーとして知られています。
見る角度によって色の見え方が変わるのが特徴的です。
成長に伴うシーズーの毛色の変化
シーズーの毛色は、成長につれて変化することがあります。
例えば、子犬の頃は濃い色をしていた毛が成長とともに薄くなる傾向が見られます。特にゴールド系の毛色は子犬の頃はオレンジや赤みがかっていても、成長するとクリーム色や淡いゴールドに変わることがあります。
逆に、子犬の頃は薄い色だった毛が成長につれて濃くなることもあります。
このような毛色の変化は個体によって異なり、その変化の仕方も様々です。
シーズーの被毛のお手入れ方法
シーズーは抜け毛が比較的少ないものの、毛が細く絡まりやすいため、美しく保つためには日頃のお手入れが非常に重要です。詳しく見ていきましょう。
①日常的なブラッシング
シーズーの被毛は絡まりやすく毛玉ができやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。
ブラッシングは、毛のもつれや毛玉を防ぐだけでなく、皮膚に適度な刺激を与え血行を促進する効果も期待できます。
ブラッシングには、ピンブラシやスリッカーブラシ、コームなど、いくつかの種類のブラシを使い分けるのがおすすめです。
まずコームで全体の毛を優しくとかし、毛玉やもつれがないか確認します。毛玉がある場合は無理に引っ張らず、ピンブラシやスリッカーブラシを使って優しくほぐしていきます。特に毛が絡まりやすい首周り、耳の後ろ、内股などは念入りに行いましょう。
ブラッシングスプレーを使用すると毛の滑りが良くなり、静電気も抑えられるため便利です。
②定期的なトリミング
シーズーの毛は伸び続けるため、トリミングをしないと毛が長くなりすぎて生活に支障が出たり、毛玉ができやすくなったりします。
一般的に、シーズーのトリミングは月に1回程度が目安とされています。
トリミングでは全身のカットはもちろん、顔周り、耳、足裏などの細かい部分のお手入れも行います。顔周りの毛は目に入らないようにカットすることで、目の病気を予防することにもつながります。
また、足裏の毛を短くすることで、滑りにくくなり歩きやすくなります。
様々なカットスタイルを楽しむことができるのもシーズーの魅力の一つです。
まとめ
ご紹介してきたように、シーズーには定番カラーだけでなく、見る人を惹きつけるような個性的で希少な毛色も存在します。
毛色ひとつとってもその子ならではの魅力があり、出会いの瞬間のときめきをさらに深めてくれることでしょう。
見た目の美しさだけでなく、性格や相性も含めて、“世界に1頭だけのシーズー”との生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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