キャバリアだけじゃない!垂れ耳と大きな瞳が可愛いスパニエル系の犬種をご紹介!

この記事では、キャバリアコッカースパニエル(キャバリア)を含む「垂れ耳と大きな瞳」が特徴のスパニエル系犬種についてご紹介します。
それぞれの犬種の特徴や性格、飼い方のポイントなどを詳しく解説し、多様なスパニエル系の犬たちの魅力をお伝えします。
家族に迎えたいと考えている方や、スパニエル系の犬種に興味がある方にとって役立つ情報を提供します。
[目次]
- 「スパニエル」とはどんな意味?
- 代表的なスパニエル系の犬種4種をご紹介!
- スパニエル系4犬種のかんたん比較表
- キャバリアとコッカースパニエルの違い
- スパニエル犬種の特徴
- 人気のミックス犬種
- スパニエル系犬種の飼い方のポイント
- お手入れと健康管理
- スパニエル系の子犬について
- ブリーダーから迎える際のポイント
- まとめ|キャバリアを含むスパニエル種は陽気で明るい犬種!
「スパニエル」とはどんな意味?
「スパニエル」とは、フランス語で「スペインの」という意味を持つ「Epagneul(エパニョール)」に由来するとされています。
これは、かつてスペインからフランスへ渡った犬たちがフランス人によって「スペインの犬」と呼ばれたことに始まります。その後、スパニエルはヤマシギや小動物の狩りを手伝う猟犬の総称として広まりました。
長い耳とウェーブがかった被毛、大きな目が特徴で、猟犬としての能力と愛らしい外見を兼ね備えています。
代表的なスパニエル系の犬種4種をご紹介!
スパニエル系には様々な犬種が存在しますが、ここでは特に代表的なキャバリアキングチャールズスパニエルとアメリカンコッカースパニエルを含む、いくつかの犬種をご紹介します。それぞれの犬種が持つ独特の特徴や魅力について詳しく見ていきましょう。
キャバリアキングチャールズスパニエル
- 原産地:イギリス
- 平均価格:30万円~50万円程度
- 体重:5.4kg~8.2kg
- 平均寿命:9歳~14歳
- 毛色:ブレンハイム(白地にレッドの斑)、トライカラー(白、黒、タン)、ブラック&タン、ルビー(レッド)
キャバリアキングチャールズスパニエルは、穏やかで優しい性格と愛らしい外見が魅力の犬種です。
大きな垂れ耳とつぶらな瞳が特徴で、人懐っこく愛情深い性格から家庭犬として人気があります。温和な気質で子供や他のペットとも仲良くできるため、多頭飼いにも向いています。
アメリカンコッカースパニエル
- 原産地:アメリカ
- 平均価格:20万円~40万円程度
- 体重:9~12kg
- 平均寿命:12歳~15歳
- 毛色:ラック、バフ、チョコレート、パーティカラーなど
アメリカンコッカースパニエルは、絹糸のような美しい被毛と愛らしい表情が魅力的で、キャバリアよりも一回り大きな犬種です。陽気で人懐っこい性格をしており、家族の一員として愛情深く接することで素晴らしいパートナーとなるでしょう。
社交性も高く、他の人や動物とも友好的に接することができます。
イングリッシュコッカースパニエル
- 原産地:イギリス
- 平均価格:20万円~40万円程度
- 体重:13~14.5kg
- 平均寿命:12歳~15歳
- 毛色:ブラック、タン、ローン、レッド、オレンジ、レモンなどの単色や、バイカラーなど
イングリッシュコッカースパニエルは、長く柔らかい被毛を持つ中型犬でアメリカンコッカーより背が高いのが特徴です。元気に走り回ることが好きな犬種ですが、頑固な一面も持ち合わせています。
イングリッシュスプリンガースパニエル
- 原産地:イギリス
- 平均価格:20万円~40万円程度
- 体重:18~23kg
- 平均寿命:12歳~14歳
- 毛色:レバー(赤褐色)&ホワイト、ブラック&ホワイトなど
「スプリンガー」の名前は、茂みから獲物を跳ねさせる狩猟スタイルに由来します。活動的で明るく協調性があり、好奇心旺盛な性格が特徴です。猟犬としての資質が高く従順でトレーニングも得意なため、爆発物探知犬や麻薬探知犬としても活躍しています。
スパニエル系4犬種のかんたん比較表
キャバリアキングチャールズスパニエル | アメリカンコッカースパニエル | イングリッシュコッカースパニエル | イングリッシュスプリンガースパニエル | |
原産国 | イギリス | アメリカ | イギリス | イギリス |
サイズ(体高/体重) | 約30cm / 5〜8kg | 約35cm / 9〜13kg | 約38〜41cm / 12〜15kg | 約48〜51cm / 18〜25kg |
見た目の特徴 | 丸い瞳と長い耳、ぬいぐるみのような愛らしさ | ふわふわの耳と豊富な毛量が特徴 | 引き締まった体つきと艶やかな毛並み | がっしりした体格とスポーティーな印象 |
性格 | 甘えん坊でおっとり、人懐っこい | 陽気で活発、やや繊細な一面も | 明るく社交的で遊び好き | エネルギッシュで賢く、仕事好きな性格 |
運動量の目安 | 少なめ(お散歩程度) | 中程度(毎日の散歩+遊び) | 中〜やや多め | 多め(活発な運動やアウトドア活動が必要) |
しつけのしやすさ | 比較的しやすい | やや繊細で一貫したしつけが必要 | 賢く指示をよく聞く | 高い知能でしつけやすいが運動要求も多い |
抜け毛・被毛の手入れ | 毎日のブラッシングが望ましい | 被毛が厚く手入れが大変 | 毛が絡まりやすくこまめな手入れが必要 | 毛量が多く週数回のブラッシングが理想 |
吠えやすさ | 比較的少ない | やや吠えることがある | 環境によって吠える傾向も | 警戒心から吠えることもある |
飼いやすさ(初心者向け) | 飼いやすい | しつけとお手入れが必要 | 活発な性格に合った対応が必要 | 運動量とエネルギーに合う家庭向け |
キャバリアとコッカースパニエルの違い
キャバリアとコッカースパニエルは、どちらも愛らしい垂れ耳と豊かな被毛を持つ人気の犬種で、よく似ているため間違われることもあります。
しかし、いくつかのポイントに注目すれば簡単に見分けることができます。
- 体の大きさは、コッカースパニエルが中型犬に分類される一方、キャバリアは小型犬です。
- 顔つきにも違いがあり、キャバリアはマズル(鼻)が短く、コッカースパニエルはやや長めです。
- 被毛はどちらもフワフワですが、コッカースパニエルの方が飾り毛が豊かでより頻繁なブラッシングやトリミングが必要になる傾向があります。
- 性格面では、キャバリアは穏やかで人懐っこい性格ですが、コッカースパニエルは明るく活発な一面を持っています。
どちらも愛情深く家族に寄り添う性格ですが、よりおっとりした性格を求めるならキャバリア、遊び好きで元気なパートナーを求めるならコッカーが向いています。
スパニエル犬種の特徴
この記事でご紹介するスパニエル系の4犬種は、共通の特徴を持ちながらも、犬種ごとに異なる魅力があります。
ここでは、スパニエル犬種に見られる性格や被毛の特徴について解説します。
性格や気質
スパニエル系の犬種は、一般的に陽気で明るく人懐っこい性格の子が多いです。賢く学習能力が高いためしつけやトレーニングを比較的スムーズに行うことができます。
また、多くのスパニエル種は元々猟犬として誕生した歴史があるため、活動的で遊ぶことが大好きです。中には独立心のある犬もいますが、飼い主に対して深い愛情を示す傾向があります。
犬種によって性格には個体差がありますが、共通していえるのは適切な社会化とトレーニングを行うことで、素晴らしい家庭犬になるポテンシャルを持っているということです。
色や被毛
スパニエル系犬種の被毛は一般的に柔らかくウェーブがかかった長毛で、飾り毛が豊富にあります。
カラーバリエーションは犬種によって異なりますが、ほとんどのスパニエル種がオーバーコートとアンダーコートを持つダブルコートであるため、定期的なブラッシングが欠かせません。
人気のミックス犬種
純血種同士をかけ合わせたミックス犬も人気を集めていますが、キャバリアのミックス犬も例外ではありません。
特にキャバリアの場合、以下のかけ合わせたと通称が知られています。
- キャバプー(キャバリア×トイプードル)
- キャバション(キャバリア×ビションフリーゼ)
- キャバマル(キャバリア×マルチーズ)
- キャバチワ(キャバリア×チワワ)
ミックス犬は、それぞれの純血種の良い特徴を受け継ぐ可能性があり、個性豊かな魅力を持っています。
例えば、キャバションはキャバリアの穏やかさとビションフリーゼの抜け毛の少なさを兼ね備えていると言われることがあります。ただし、ミックス犬の見た目や性格は成長してみないと分からない部分も多く、その点を理解し個性として受け入れる気持ちが重要です。
スパニエル系犬種の飼い方のポイント
スパニエル系犬種を健康で幸せに育てるためには、いくつかの飼育のポイントがあります。
日常のしつけ方法
スパニエル系の犬は、賢く飼い主に従順な犬が多いですが、適切な方法で一貫したしつけを行うことが重要です。
子犬の頃から社会化トレーニングを行い、様々な人や環境に慣れさせましょう。褒めたりおやつをあげるなどポジティブを意識したトレーニングは効果的です。
また、猟犬の血を引く犬種もいるため、指示を理解し従うトレーニングは共に生活する上で非常に役立ちます。トイレトレーニングや無駄吠え、甘噛みなどの問題行動に対しては、根気強く向き合い、必要であれば専門家のアドバイスを求めることも検討しましょう。
食事の与え方
食事は、成長段階、活動量、健康状態に合わせたバランスの取れた食事を与えることが大切です。
ドッグフードは犬種や年齢に合わせた総合栄養食を選びましょう。食事量はパッケージの推奨量を参考に体型や体重の変化を見ながら調整してください。
おやつはトレーニングのご褒美として適量を与えるのは良いですが、与えすぎると肥満の原因となるため注意が必要です。
スパニエル系の犬種は耳が垂れているため、食事中に耳が汚れないように耳カバー(スヌード)を使用するのもおすすめです。常に新鮮な水が飲めるように用意し、健康上の懸念がある場合は獣医師に適切な食事指導を受けてください。
毎日の運動や遊び
スパニエル系の犬は活発な犬種が多いため、毎日の適切な運動が欠かせません。
散歩は心身のリフレッシュだけでなく社会性を育む機会にもなります。犬種によって必要な運動量は異なりますが、一般的には1日2回、それぞれ30分程度の散歩が目安となります。
散歩以外にもボール遊びやフリスビー、アジリティなどの運動を取り入れると喜びます。
特に成犬や活動的な犬種の場合は、十分な運動機会を設けることが問題行動の予防にもつながります。
雨の日など外で運動できない場合は、室内での遊びや知育玩具などを活用して、エネルギーを発散させてあげましょう。
お手入れと健康管理
スパニエル系の犬種は、その特徴的な被毛と垂れ耳のため、日頃からのお手入れと健康管理が特に重要になります。定期的にお手入れを行うことで、皮膚や被毛を健康に保ち、病気の早期発見にもつながります。
定期的なブラッシングとケア
スパニエル系の犬の多くは長毛のダブルコートであり、抜け毛が多い傾向があります。
特に換毛期には多くの毛が抜けるため、毎日の丁寧なブラッシングが必要です。ブラッシングは毛のもつれや毛玉を防ぎ、皮膚の健康を保つだけでなく、皮膚病の早期発見にもつながります。
また、ブラッシングはスキンシップの時間となり愛犬との信頼関係を深める機会にもなります。必要に応じて定期的なシャンプーやトリミングも行い、被毛を清潔に保ちましょう。
耳のお手入れ
垂れ耳のスパニエル系犬種は、耳の中に湿気がこもりやすく、外耳炎などの耳のトラブルを起こしやすい傾向があります。
そのため、耳のお手入れは非常に重要です。定期的に耳の中をチェックし汚れや異変がないか確認しましょう。イヤーローションなどを使用して優しく耳の中を拭き取ります。
ただし、耳掃除のやりすぎは逆効果になることもあるため、適切な方法が分からない場合は獣医師に相談してください。耳を痒がる、耳垢が多い、嫌な臭いがするなどの症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
スパニエル系の子犬について
スパニエル系の子犬を家族に迎えることは、多くの喜びと同時に責任も伴います。子犬の時期は心身の発達において非常に重要な時期であり、適切なケアと環境を提供することが、健やかな成長のために不可欠です。
子犬の選び方と注意点
健康なスパニエル系の子犬を選ぶためには、いくつかの点に注意が必要です。
まず、信頼できるブリーダーや里親募集団体から迎えることを検討しましょう。
子犬の両親犬の情報(健康状態や性格など)を確認できるとより良いです。実際に子犬に会ってみて、活動的で好奇心旺盛な様子か、目ヤニや鼻水がないか、皮膚の状態はどうかなどを観察しましょう。複数の子犬がいる場合は、きょうだい犬との関わり方なども参考にします。
衝動的に決めず、家族構成やライフスタイルに合った性格の子犬を選ぶことが重要です。また、遺伝性疾患にかかりやすい犬種もいるため、事前に犬種特有の病気について理解し、ブリーダーに確認することも大切です。
ブリーダーから迎える際のポイント
スパニエル系の子犬をブリーダーから迎えることは、その犬種の専門家から子犬を譲り受けるという点で多くのメリットがあります。
信頼できるブリーダーの選び方
信頼できるブリーダーを選ぶためには、犬たちが清潔で適切な環境で飼育されているかを確認することが大切です。
親犬に会わせてもらい、健康状態や性格、犬舎の雰囲気などを自分の目で確かめましょう。犬に関する知識が豊富で質問に対して丁寧に答えてくれるブリーダーが良いブリーダーと言えます。
契約前に、子犬の健康状態、ワクチン接種履歴、マイクロチップの装着、血統書の発行の有無などをしっかりと確認しましょう。また、犬を飼う上でのアドバイスや、困ったときの相談に応じてくれるかどうかも重要な判断基準となります。
迎える準備と注意点
子犬をブリーダーから迎える前に、事前にしっかりと準備を整えておくことが重要です。
まず、子犬が安全に過ごせるように、ケージや寝床、食器、トイレ用品、おもちゃなどを準備します。室内の危険なものは片付け、誤飲の可能性のあるものも手の届かない場所に置きます。
家族全員で子犬を迎えることについて話し合い、飼育の方針を共有しておくことも大切です。
子犬が新しい環境に慣れるまで、静かで落ち着ける場所で過ごさせてあげましょう。迎えた後は、かかりつけの動物病院を見つけ、健康診断や今後のワクチン接種スケジュールについて相談します。
まとめ|キャバリアを含むスパニエル種は陽気で明るい犬種!
この記事では、キャバリアを含むスパニエル系の犬種についてご紹介しました。
垂れ耳と大きな瞳が魅力のスパニエルたちは、それぞれに個性豊かな特徴や性格を持っています。
犬種によって必要な運動量やお手入れの方法が異なりますが、どの犬種も愛情深く接することで、素晴らしい家庭犬となってくれます。今回の情報を参考に、愛犬との幸せな暮らしを始めていただければ幸いです。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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