ゴールデンレトリーバーは大きすぎ?性格や特徴や値段も全て紹介!

ゴールデンレトリーバーは、輝く金色の被毛を持ち、人懐っこく友好的な性格で、しつけのしやすい大型犬種です。愛らしい性格と抜群の賢さから世界中の人々に人気がありますが、その大きい体格から「うちでは大きすぎて飼えないかも…」と感じる方もいるかもしれません。
この記事では、ゴールデンレトリーバーのサイズや特徴、性格、さらには飼育に必要な部屋の広さや飼育費用、価格相場まで詳しくご紹介します!
【目次】
- ゴールデンレトリーバーの基本情報
- ゴールデンレトリーバーの大きさは?
- ゴールデンレトリーバーの性格は?
- ゴールデンレトリーバーの飼い方のコツ
- ゴールデンレトリーバーを飼う際の注意点
- ゴールデンレトリーバーは飼いやすい?飼ってはいけない人の特徴
- ゴールデンレトリーバーがかかりやすい病気
- まとめ
ゴールデンレトリーバーの基本情報
ゴールデンレトリーバーを飼いたいけれど不安がある…そんな方のために、まずはこの犬種の基本情報をわかりやすく紹介します。ゴールデンレトリーバーの特徴や毛色、平均寿命、値段や価格相場など、飼う前に知っておきたいポイントをしっかり押さえておきましょう。
ゴールデンレトリーバーの特徴
ここではゴールデンレトリーバーの特徴について解説します。基本情報は以下の通りです。
犬種:ゴールデンレトリーバー
英語表記:Golden Retriever
サイズ:大型犬
原産国:イギリス
起源:19世紀ごろ水辺で獲物を回収する鳥猟犬として誕生
外見の特徴:豊かな被毛・垂れ耳・がっしりした体格
ゴールデンレトリーバーはイギリス原産の大型犬で、水辺の鳥猟犬として活躍していました。獲物を傷つけずに運ぶ「ソフトマウス」が特徴で、賢く訓練しやすい犬種です。
がっしりした体格と豊かな被毛、垂れ耳やアーモンド形の優しい目、わずかにウェーブしたダブルコートの被毛などが、ゴールデンレトリーバーの特徴として挙げられます。
人懐っこい性格から日本でも人気の大型犬で、家庭犬として多く飼われています。体高や体重などの大きさは、後の章で詳しく解説します。
ゴールデンレトリーバーの値段や価格相場
ゴールデンレトリーバーの一般的な価格相場は10万円台〜30万円以上です。血統や毛色、月齢、系統(アメリカ系・イギリス系)などによって大きく異なります。血統の良いイギリス系はやや高めになることが多いです。
子犬は月齢が進むにつれて価格が下がることもあります。ブリーダーやペットショップからお迎えする場合は、価格だけでなく健康状態や親犬の情報も必ず確認しましょう。また、近年では保護団体や里親制度を通じて迎える選択肢も広がっています。
ゴールデンレトリーバーの平均寿命
ゴールデンレトリーバーの平均寿命は10〜12年ほどで、大型犬の中では一般的な長さです。大型犬は小型犬に比べると寿命が短くなるといわれています。体の大きさに伴う細胞分裂の増加から、腫瘍や疾患のリスクが高まる傾向があるためです。
平均寿命を超えて健康に長生きしてもらうためには、飼い主の健康管理や日頃の細やかなケアがとても重要です。
ゴールデンレトリーバーの毛色
ゴールデンレトリーバーの毛色は、主にゴールドとクリームの2種類が一般的です。これらの名称はありますが、実際の色の濃さには個体差が見られます。
基本的には単色ですが、ゴールドの被毛の場合、胸元に白い斑点が見られることもあり、これも正式な毛色として認められています。ルーツによって毛色が分かれることもあり、イギリス系のゴールデンレトリーバーはクリーム色の被毛が多い傾向があります。
ゴールデンレトリーバーの大きさは?
ゴールデンレトリーバーは大型犬に分類され、その存在感のあるサイズが特徴です。しかし、具体的にどのくらいの大きさになるのでしょうか?オスとメスでの違い、子犬からの成長過程、そして他の犬種との比較など、その大きさを詳しく見ていきましょう。
成犬の平均的な体高・体重は?オスとメスはどちらが大きい?
成犬のゴールデンレトリーバーの平均的なサイズは、オスとメスで違いが見られます。
オス
体高が58.4~61cm
体重が29.5~34kg
メス
体高が54.6~57.2cm
体重が24.9~29.5kg
ゴールデンレトリーバーだけでなく、一般的に、犬はオスよりもメスの方がやや小さい傾向があります。オスの方がメスよりも体格が大きく、よりがっしりとした印象を与えます。ただし、上記のサイズは平均であり、個体差もあるのであくまで目安にしてください。
ゴールデンレトリーバーの子犬のサイズは?何歳まで大きくなる?
ゴールデンレトリーバーの子犬は、生まれた時の平均体重が約400~600グラムと比較的小さく、そこから生後数ヶ月で急速に成長します。特に生後3ヶ月頃から体格が大きくなり始め、1歳前後でほぼ成犬サイズに近づきます。
しかし、骨格や筋肉が成熟し完全な成犬の体格になるのは、一般的に1歳半から2歳頃です。個体差はありますが、場合によっては3歳頃までゆるやかに成長が続くこともあります。大型犬であるゴールデンレトリーバーは、小型犬に比べて成長がゆっくりであるのが特徴です。
他の大型犬やサモエドとの大きさ比較!
ゴールデンレトリーバーの大きさを他の大型犬と比較してみましょう。例えば、ラブラドールレトリーバーは体高55~60cm、体重25~34kgで、ゴールデンレトリーバーとほぼ同じサイズ感です。
一方、サモエドはオスの体高が約57cm、メスが約53cmで、体重は23~30kg程度。体高はやや低めですが、体重はゴールデンレトリーバーに近いことがあります。
秋田犬は体高がオスで約64~70cm、メスで約58~64cmと、ゴールデンレトリーバーよりもやや大きめで、よりがっしりした体格が特徴です。
このように、大型犬でも犬種ごとにサイズに差がありますが、個体差もあります。ゴールデンレトリーバーのサイズや飼育環境を考える際は、他犬種との比較を参考にしつつ、個体の特徴をよく確認することが大切です。
ゴールデンレトリーバーの性格は?
ゴールデンレトリーバーの魅力は、美しい外見だけでなく、その優れた性格にもあります。この章では、ゴールデンレトリーバーの性格の特徴や、オスとメスで見られる性格の違いについて掘り下げます。
性格の特徴│ゴールデンレトリーバーはなぜ優しい?
ゴールデンレトリーバーの性格は、賢く、穏やかで、愛情深いことが大きな特徴です。他にも以下のような特徴があげられます。
- 社交的で人懐っこくフレンドリー
- 運動や遊びが大好きで活発
- ストレスに比較的強く穏やか
ゴールデンレトリーバーは、他の犬や動物に対しても友好的で、子供との相性も良いとされていますよ。攻撃的な一面を見せることは少なく、辛抱強く物覚えも良いため、しつけがしやすい犬種です。
この優しい性格は、もともと水鳥猟犬として人間と協力して働いてきた歴史からきています。獲物を傷つけずに持ち帰るためには、穏やかで従順な性格が求められました。
だからこそ、彼らは生まれつき人間との協調を大切にする傾向が強いのです。盲導犬や警察犬として活躍しているのも、その賢さと従順さの証と言えますね。
オスとメスで性格はどう違うの?
ゴールデンレトリーバーの性格には、オスとメスで一般的にいくつかの違いが見られると言われています。オスはメスに比べて、より活発で遊び好きな傾向があります。また、縄張り意識が強く、他の犬に対して競争心を見せることもあります。
一方、メスはオスよりも落ち着いており、甘えん坊で飼い主に従順な傾向が強いと言われています。ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個体差が非常に大きいことを理解しておきましょう。
ゴールデンレトリーバーの飼い方のコツ
大型犬であるゴールデンレトリーバーを飼育するには、その体の大きさに合わせた環境整備や適切なケアが不可欠です。彼らが快適に、そして健康に過ごせるように、飼い方の重要なポイントを押さえましょう。
まずは広い飼育スペースを確保!
ゴールデンレトリーバーは大型で活発な犬種のため、体の大きさに合わせて自由に動き回れる十分な飼育スペースがとても大切です。室内で飼う場合、理想として部屋の広さは最低でも6~8畳程度、2LDK~3LDK以上だと快適に過ごせます。
寝る場所だけでなく、おもちゃで遊んだりリラックスできるスペースも必要です。また、滑りやすいフローリングは関節に負担がかかるため、カーペットや滑り止めマットを敷いてあげると安心です。安全で快適な環境作りが、ゴールデンレトリーバーの健康を守るポイントです。
サイズに合わせたクレートの選び方
ゴールデンレトリーバーの飼育には、クレートやケージ、サークルが欠かせないアイテムです。これらは安全な居場所を提供し、しつけにも効果的に使えます。重要なのは、成犬の大きさを考慮して、体を自由に動かせる十分な広さのものを選ぶことです。
クレートなどは、中でUターンや伏せができる広さが理想的です。子犬の時期は体が小さくても急速に成長するため、将来の体格に合わせたサイズ選びが必要です。また、クレートやケージは閉じ込める場所ではなく、ゴールデンレトリーバーが安心して休めるプライベートスペースとして認識させることが大切ですよ。
適切な運動量や遊び時間を工夫して
ゴールデンレトリーバーは元々猟犬として活躍していたため、たっぷりとした運動が必要です。成犬の場合は、1日に2回、それぞれ30分から1時間ほどの散歩が理想的です。
ただ歩くだけでなく、ボール遊びやリトリーブ遊びなど楽しいアクティビティを取り入れると、運動欲求を満たしながらストレス解消にもなります。
また、頭を使うことも大切なので、ドッグスポーツやノーズワークを試してみるのもおすすめです。運動不足は問題行動の原因になることもあるため、毎日しっかり運動と遊びの時間を設けることが、ゴールデンレトリーバーとの良い関係作りに欠かせません。
暑さ対策をして熱中症予防!
ゴールデンレトリーバーはダブルコートの被毛を持つため、暑さに弱い犬種です。特に日本の高温多湿な夏は熱中症のリスクが高いので注意が必要です。日中の散歩は避け、早朝や夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
室内ではエアコンで快適な温度を保ち、いつでも新鮮な水が飲めるように準備してください。外出時は携帯用の水飲みボウルも持参すると安心です。サマーカットは必ずしも熱中症対策になるとは限らないため、通気性の良い場所で休ませたり、クールマットや扇風機を使ったりするのも効果的です。
毎日の被毛のお手入れは入念に
ゴールデンレトリーバーは、ダブルコートの豊かな被毛が特徴なので、毎日しっかりとお手入れすることが大切です。特に換毛期には抜け毛が増えるため、ブラッシングは欠かせません。
毎日のブラッシングで抜け毛を取り除き、毛玉や皮膚トラブルを予防できます。さらにブラッシングは、皮膚のマッサージにもなり血行促進にも役立ちます。シャンプーは定期的に行いましょう。
ただし、頻繁すぎると皮膚の大切な油分まで落としてしまうことがあるので、皮膚の状態を見ながら行うのがおすすめです。また、垂れ耳のため外耳炎になりやすく、定期的な耳掃除も忘れずにケアしましょう。
ゴールデンレトリーバーを飼う際の注意点
ゴールデンレトリーバーとの共同生活を円滑に進めるためには、いくつかの注意点があります。彼らが健康で幸せに暮らすために、飼い主が留意すべき点を理解しておきましょう。
大型犬なのでとくに健康に注意
ゴールデンレトリーバーは体の大きな大型犬なので、小型犬とは違った健康上の注意点があります。特に気をつけたいのが、関節への負担です。ゴールデンレトリーバーは股関節形成不全や肘関節形成不全といった関節の病気になりやすい傾向があります。
また、この犬種は遺伝性疾患や悪性腫瘍(がん)のリスクが比較的高いとも言われています。そのため、日頃から愛犬の歩き方や食欲、排泄の様子などにしっかり目を配ることが大切です。小さな変化にも早めに気づいてあげましょう。
さらに、年に1〜2回の定期健康診断を受けるなど、適切な健康管理を続けることで、より長く元気に一緒に過ごすことができますよ。
肥満にならないように食事管理
ゴールデンレトリーバーは一般的に食欲旺盛な性格で、食べることが大好きな犬種です。そのため、ついつい食べ過ぎて肥満になりやすい傾向があります。しかし、肥満は関節への負担を増やすだけでなく、心臓病や糖尿病、呼吸器疾患など、さまざまな病気のリスクを高めてしまいます。
年齢や活動量に合わせたドッグフードを選び、必要であれば獣医師に相談して食事内容を調整することも検討します。ボディコンディションスコア(BCS)を参考に、愛犬の体型を定期的にチェックし、理想的な体重を維持できるように心がけることが大切です。
子犬・成犬期のしつけをしっかり
ゴールデンレトリーバーを飼う際は、子犬の頃からのしつけがとても大切です。基本的なコマンド(おすわり、ふせ、まてなど)に加え、社会化をしっかりと行うことで、他の犬や人との関わりを円滑にすることができます。
成犬になってからの問題行動を防ぐためにも、基本のしつけや信頼関係づくりのポイントを押さえておきましょう。以下にポイントを3つ紹介します。
トイレトレーニングは必須
ゴールデンレトリーバーを室内で飼育する場合、トイレトレーニングは最初にしっかりと行うべき基本的なしつけの一つです。子犬を迎え入れたら、まずは犬が落ち着ける場所にトイレシーツを設置し、成功したら褒めるという方法で根気強く教えましょう。
失敗しても叱らず、成功体験を積み重ねることが大切です。成長に伴いトイレの場所を移動させる場合は、徐々に行い、混乱させないように配慮してあげましょう。
散歩のしつけは早めに
ゴールデンレトリーバーは活動的な犬種であり、毎日の散歩は欠かせません。安全に楽しく散歩するためには、子犬の頃から散歩のしつけを始めることが重要です。
リードに慣れさせ、引っ張らずに飼い主の横を歩く「リーダーウォーク」の練習をしましょう。特にゴールデンレトリーバーは成犬になると力が強くなるため、引っ張り癖がつくと制御が難しくなります。
褒めながら、短い時間から徐々に慣らしていくことがポイントです。他の犬や人、自転車などに慣れさせる社会化も散歩と並行して行うと良いでしょう。
飛びつき癖の予防
ゴールデンレトリーバーは人懐っこく、嬉しい感情を表現する際に飛びついてしまうことがあります。大型犬の飛びつきは、相手に怪我をさせてしまう可能性もあるため、子犬の頃から飛びつき癖を予防するしつけを行うことが大切です。
人が家に来た時や興奮した時に飛びつこうとしたら、無視をするか、一度落ち着かせてから構うようにします。「オスワリ」などのコマンドと組み合わせて、落ち着いて挨拶することを教えるのも効果的です。家族以外の人にも協力してもらい、一貫した対応をすることで、飛びつき癖を防ぐことができます。
ゴールデンレトリーバーは飼いやすい?飼ってはいけない人の特徴
ゴールデンレトリーバーは、賢くて穏やか、人懐っこい性格から「大型犬の中でも飼いやすい」と言われています。ただし、誰にでも向いているわけではありません。毎日たっぷりの運動が必要で、抜け毛も多く、こまめなお手入れやケアも求められます。そのため、ライフスタイルや環境によっては負担になることも。
ゴールデンレトリーバーを飼うのに向いていない人の特徴は以下の5つです。
- 毎日安定して散歩や運動の時間を確保できない
- 仕事や外出が多く、長時間家を空けることが多い
- 経済的に犬の飼育費を継続することが難しい
- 小さな住居やペット不可の物件に住んでいる
- 抜け毛やお手入れの手間を負担に感じる
ゴールデンレトリーバーはとても寂しがり屋なので、日中に長時間ひとりで過ごすことが多い家庭ではストレスを抱えてしまう可能性もあります。広めの生活スペースや、継続的な経済的余裕があるかどうかも、しっかり考えておきたいポイントです。家族として迎える以上は、犬の一生に責任を持てるかどうかを、まず自分に問いかけてみましょう。
ゴールデンレトリーバーがかかりやすい病気
ゴールデンレトリーバーは比較的健康な犬種ですが、特定の病気にかかりやすい傾向があります。これらの病気について知識を持つことは、早期発見や予防に繋がり、愛犬の健康維持のために非常に重要です。
ゴールデンレトリーバーの代表的な疾患
ゴールデンレトリーバーがかかりやすい代表的な疾患には、股関節形成不全、肘関節形成不全といった関節疾患があります。これらの病気は、成長期に発症することが多く、遺伝的な要因に加えて、肥満や過度な運動などが原因となることがあります。
また、皮膚炎や外耳炎などの皮膚疾患も比較的多く見られます。さらに、ゴールデンレトリーバーは他の犬種に比べて悪性腫瘍の発生率が高いとも言われています。特にリンパ腫や血管肉腫などが報告されています。
健康管理のために気をつけること
ゴールデンレトリーバーの健康を守るためには、日々の丁寧なケアが欠かせません。特に気をつけたいのが、関節への負担を減らすための体重管理です。栄養バランスの取れた食事と、無理のない適度な運動を毎日の習慣にしましょう。
また、皮膚トラブルや外耳炎を防ぐには、こまめなブラッシングと定期的な耳掃除がポイント。さらに、腫瘍の早期発見にも日々のスキンシップが効果的です。お腹や脇などを優しく触って、しこりや異変がないかチェックしてあげましょう。
そして意外と見落とされがちなのが、食後の激しい運動。これにより胃捻転のリスクが高まることがあるため、食後はしばらく落ち着いて休ませるのが安心ですよ。
何よりも大切なのは、日頃から愛犬の様子をよく観察して、ちょっとした変化にもすぐ気づけるようにしておくことです。
まとめ
この記事では、ゴールデンレトリーバーの大きさや性格などの基本情報、健康管理や飼育のポイントについて詳しく解説しました。穏やかで賢い性格と豊かな被毛が魅力の大型犬ですが、しっかりとしたお世話と理解が必要です。愛情と責任をもって接すれば、かけがえのない家族の一員として深い絆を築けることでしょう。

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