ゴールデンレトリーバーの人気の毛色は?種類ごとの値段や性格の違いとは?
公開日:2025年5月14日
更新日:2025年5月23日

ゴールデンレトリーバーは、その美しい金色の被毛と温厚な性格で世界的に人気の犬種です。ゴールデンレトリーバーはアメリカンタイプとイングリッシュタイプにわけられ、被毛の色は主にゴールドとクリームの2種類があります。
この記事ではゴールデンレトリーバーの人気カラーや珍しい毛色、価格帯、さらには被毛のお手入れ方法まで詳しくご紹介します。
[目次]
ゴールデンレトリーバーの人気の毛色とは?
ゴールデンレトリーバーの毛色は、主に「ゴールド」と「クリーム」の2種類に分けられます。これらの毛色は「アメリカンタイプ」と「イングリッシュタイプ」という、ゴールデンレトリーバーの2種類のタイプに関連しています。
ゴールドの毛色(アメリカンタイプ)の特徴とは?
ゴールデンレトリーバーの中でも、ゴールドの毛色は主にアメリカンタイプに見られる特徴です。その名の通り、輝くようなゴールドが美しく、個体によって毛色はライトゴールドといわれる明るい色から、ダークゴールドのような濃い色までさまざまなグラデーションがあります。
日本で特に人気があるのは、このゴールドの毛色をしたアメリカンタイプのゴールデンレトリーバーです。「ゴールデンレトリーバーといえばこの色!」とイメージされることも多いでしょう。
アメリカンタイプはスリムな体型とマズル(鼻先)がやや長めという特徴があり、見た目にもスタイリッシュな印象を与えます。作業欲求が強いことから、警察犬や盲導犬としても幅広く活躍しています。
クリームの毛色(イングリッシュタイプ)の特徴とは?
クリームの毛色を持つゴールデンレトリーバーは、イングリッシュタイプに多く見られる特徴です。黄みがかったクリーム色から、ほとんど白に近い色まで幅広いカラーバリエーションがあります。
日本ではこのクリーム色はやや珍しく、ゴールドよりも価格が高めになる傾向があります。希少性もあり、見た目の美しさから注目を集めています。
イングリッシュタイプは、骨太で筋肉質な体型が特徴。マズル(鼻先)が短めで、耳の位置が低めといった外見の違いがあります。被毛はアメリカンタイプよりも短く硬めで、ゆるいウェーブがかかる個体が多いのも特徴です。
ゴールデンレトリーバーの毛色の種類!珍しい色とは?
ゴールデンレトリーバーの公式に認められている毛色の種類はゴールドとクリームです。白や黒、茶色といった珍しい色のゴールデンレトリーバーは存在するのでしょうか?それぞれのカラーごとにみていきます。
白い毛色のゴールデンレトリーバー
白い毛色のゴールデンレトリーバーは、主にイングリッシュタイプのゴールデンレトリーバーに多く見られます。イングリッシュタイプのクリーム色の被毛は、淡い黄色からほとんど白に近い色まで濃淡の幅が広いため、見た目には白っぽいゴールデンレトリーバーも存在するのです。
JKCのスタンダードでもクリームは認められている毛色なので、白い毛色に見える個体も純血のゴールデンレトリーバーである可能性がありますよ。
日本で一般的に見られるアメリカンタイプのゴールデンレトリーバーに比べて、イングリッシュタイプは流通が少ないため、白い毛色のゴールデンレトリーバーに出会いたい場合は、イングリッシュタイプを専門に扱うブリーダーを探すと見つけやすいでしょう。
黒い毛色のゴールデンレトリーバー
黒い毛色のゴールデンレトリーバーは、純血のゴールデンレトリーバーとしては存在しないとされています。
もし黒い毛色のゴールデンレトリーバーに似た犬を見かけた場合、それはゴールデンレトリーバーと別種の交配で生まれたミックス犬かもしれません。もしくは別の犬種を見間違えた可能性もあるでしょう。
フラットコーテッドレトリーバーという犬種は、ゴールデンレトリーバーと同じレトリーバー種で見た目がよく似ているので、見間違えることがあるかもしれませんね。フラットコーテッドレトリーバーの毛色はブラックまたはレバー(茶色)が一般的です。
茶色やチョコレート色のゴールデンレトリーバー
茶色やチョコレート色のゴールデンレトリーバーは、黒の毛色と同様に、純血のゴールデンレトリーバーのスタンダードカラーには該当しません。実際には、赤みがかった濃いゴールドや、茶色に近いゴールドの個体もいますが、明確な茶色やチョコレート色は基準外です。
JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準でも、祖先犬とされるセッターやウェービーコーテッドレトリーバーのレッドやマホガニー(茶褐色)の毛色は認められていません。
そのため、茶色やチョコレート色のレトリーバーを見かけた場合は、ラブラドールレトリーバーのチョコレート色か、他犬種とのミックス犬の可能性が高いと考えられます。
ゴールデンレトリーバーのカラー2種類の値段
ゴールデンレトリーバーの子犬の価格は、毛色やタイプによって違いが出ることがあります。ここでは、ゴールド(アメリカンタイプ)とクリーム(イングリッシュタイプ)という2種類のカラーごとの値段の傾向について、わかりやすく紹介していきます。
ゴールドの毛色(アメリカンタイプ)の値段は?
ゴールドの毛色を持つアメリカンタイプのゴールデンレトリーバーの子犬の価格は、日本国内では比較的安定しており、一般的な価格帯は10万円から30万円程度と言われています。
これは、アメリカンタイプのゴールデンレトリーバーが日本で最も多く飼育されていて、ブリーダーの数も多いため、選択肢が豊富であることが理由の一つとして考えられます。もちろん、親犬の血統や、犬舎のブランド、子犬の状態などによって価格は変動します。
ショーチャンピオンの血統を持つ子犬や、特定の人気のある血統の子犬は、より高額になる傾向があります。初めてゴールデンレトリーバーを飼いたいという場合は、価格だけでなく、健康状態やブリーダーの評判なども含めて総合的に検討することが大切です。
クリームの毛色(イングリッシュタイプ)の値段は?
クリームの毛色を持つイングリッシュタイプのゴールデンレトリーバーの子犬は、日本国内ではアメリカンタイプに比べて流通量が少ないため、価格がやや高くなる傾向があります。
具体的な価格帯はブリーダーによって異なりますが、アメリカンタイプの子犬の価格に加えて、数万円から数十万円程度高くなることも珍しくありません。
特に、白に近い明るいクリーム色の個体は人気があり、さらに値段が上がる傾向が見られます。イングリッシュタイプのゴールデンレトリーバーを希望する場合は、イングリッシュタイプ専門のブリーダーを探すか、信頼できるブリーダーに相談して、子犬の情報を教えてもらうのが良いでしょう。
ゴールデンレトリーバーの毛色による性格の違い
ゴールデンレトリーバーの毛色と性格には、科学的に証明された明確な関連性はありません。性格は、遺伝や育った環境、個体差の影響が大きく、毛色だけで性格を判断することはできないとされています。
ただし、アメリカンタイプとイングリッシュタイプの間では、わずかな性格の違いが見られることもありますよ。一般的に、アメリカンタイプは活発で遊び好き、イングリッシュタイプは比較的落ち着いていると言われています。これは、それぞれのタイプが作出された目的や繁殖過程の違いによって、性格傾向に少し差が生じた可能性があるためです。
とはいえ、これはあくまで一般的な傾向にすぎません。個体によって性格は大きく異なります。どちらのタイプも、賢く穏やかで人懐っこいという基本的な性格は共通しており、家庭犬として非常に飼いやすい犬種であることに変わりはありません。
ゴールデンレトリーバーの子犬は成長すると毛の色が変わる?
ゴールデンレトリーバーの子犬は、成長にともなって毛色が変わることがよくあります。子犬の頃は毛色が薄めでも、成犬になると色が濃くなる傾向があるのが特徴です。
特にアメリカンタイプのゴールデンレトリーバーでは、淡いゴールドやクリーム色だった毛が、成長とともに鮮やかで濃いゴールドへと変化することがあります。イングリッシュタイプのクリーム色の子犬も、成長するにつれて毛色がよりはっきりしてくる場合が多いでしょう。
購入してお迎えする際に、子犬の将来の毛色を完全に予測するのは難しいのですが、親犬の毛色や耳の毛の色を見ることで、ある程度の予測ができる場合もあります。特に、耳の毛の色が濃い子犬は、成犬時の毛色も濃くなる傾向があると言われています。
ゴールデンレトリーバーの被毛に関する質問3点!
ゴールデンレトリーバーの被毛は、その美しさが大きな魅力の一つですが、飼育する上でいくつか知っておきたい特徴があります。ここでは、ゴールデンレトリーバーの被毛に関するよくある質問にお答えします。
ゴールデンレトリーバーはダブルコートなの?
ゴールデンレトリーバーの被毛はダブルコートです。ダブルコートとは、保温性のある柔らかいアンダーコート(下毛)と、皮膚を保護する硬めのオーバーコート(上毛)の二層構造になっている被毛のことです。
このダブルコートのおかげで、ゴールデンレトリーバーは寒さや水に強いという特性を持っています。特にアンダーコートは密度が高く、季節によって生え変わるため、換毛期には大量の抜け毛が発生します。
オーバーコートは水を弾く役割も果たし、ゴールデンレトリーバーが水辺での作業を得意とする理由の一つとなっています。ダブルコートの犬種は、適切な温度調節を自分で行うことができる反面、抜け毛のお手入れが非常に重要になります。
ゴールデンレトリーバーは抜け毛が多い?
ゴールデンレトリーバーは抜け毛が非常に多い犬種です。これは、被毛が密度の高いダブルコートであることに加えて、大型犬であるため体の表面積が広く、毛の量自体が多いことが理由として挙げられます。
特に春と秋の換毛期には、季節の移り変わりに対応するため、大量のアンダーコートが抜け落ちます。さらに、換毛期以外でも日常的に抜け毛は発生します。室内飼いの場合は、家具やカーペットに抜け毛がつきやすく、掃除が大変だと感じる飼い主さんも多いでしょう。
ゴールデンレトリーバーの抜け毛を放置すると、毛玉ができやすくなったり、皮膚の通気性が悪くなったりして、皮膚トラブルの原因になりかねません。日頃から抜け毛のお手入れを欠かさないようにして、皮膚の健康に気をつけてあげましょう。
ゴールデンレトリーバーの美しい毛並みや毛艶を保つには?
ゴールデンレトリーバーの美しいゴールドの毛並みや毛艶を保つためには、日常的なお手入れが非常に重要です。最も基本的なお手入れはブラッシングとシャンプーです。
毎日のブラッシングで、抜け毛を取り除き、毛玉の発生を防ぎ、皮膚の血行を促進します。特に抜け毛が多い換毛期には、ブラッシングの頻度を増やす必要があります。ブラッシングには、スリッカーブラシやピンブラシ、コームなどを使い分けると効果的です。
シャンプーは月に1〜2回が目安ですが、汚れが気になったり、皮膚の健康状態に合わせて頻度を調整します。シャンプーの際は、犬用の刺激の少ないシャンプーを選び、しっかりとすすぐことが大切です。シャンプー後は、ドライヤーで根元までしっかりと乾かしましょう。定期的にトリミングサロンでプロにお手入れをお願いするのもおすすめですよ。
また、バランスの取れた食事や、必要に応じてサプリメントを与えることも、健康的な被毛を維持するために役立ちます。
まとめ
この記事では、ゴールデンレトリーバーの美しい毛色について解説しました。ゴールデンレトリーバーは、見た目の可愛い魅力と大型犬ならではの優しい性格で多くの人に愛されている犬種です。タイプや毛色によって個性があり、子犬の成長も楽しみのひとつ。家族に迎えれば、きっとかけがえのないパートナーになってくれるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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