ボストンテリアの寿命はどれくらい?平均寿命やギネス記録は?長生きの秘訣もご紹介!

ボストンテリアは、その愛らしい見た目と活発な性格から多くの人に親しまれている犬種です。
この記事ではボストンテリアの寿命だけでなく、健康を守り長生きさせるためのポイントもまとめています。ぜひ最後までご覧ください。
ボストンテリアの寿命
それでは、寿命は何年くらいなのか早速見ていきましょう。
ボストンテリアの平均寿命
ボストンテリアの平均寿命は13〜15歳とされています。これは小型犬として標準的な範囲の寿命ですが、それよりも長く生きる場合もあります。
ボストンテリアの平均寿命に影響を与える要素には遺伝的な要因だけでなく、飼育環境や食生活、適度な運動量が大きく関わっています。
ボストンテリアの最高寿命
現時点でギネス世界記録に登録された公式な記録はありませんが、約20歳まで長生きしたという報告があります。
この年齢はボストンテリアの平均寿命を大きく上回っており、非常に稀なケースです。
平均寿命を人間に換算すると
ボストンテリアの年齢を人間の年齢に換算すると、1歳で約12歳、2歳で25歳、3歳で29歳とされています。
以降、年齢を重ねるごとにその換算率はゆるやかに増えていき、例えば10歳では人間の59歳にあたります。
15歳になると人間の81歳に相当し、平均以上に長生きすることも珍しくありません。
平均寿命や年齢の換算を参考にしながら、ボストンテリアの健康や生活リズムの調整を心がけることが大切です。
ボストンテリアが注意すべき病気
ボストンテリアは短い鼻が特徴的な犬種であり、特に呼吸器系のトラブルや目の疾患に注意が必要です。ここでは5つの病気について解説していきます。
①鼻腔狭窄
鼻腔狭窄は、鼻の通り道が先天的または後天的に狭くなることで、十分な空気が通りにくくなる呼吸器疾患です。
主な症状としては、下記のようなものがあります。
- 呼吸時に大きな音や鼻を鳴らす
- 慢性的ないびき
- 興奮や運動後に息苦しそうにする
- 鼻づまりや鼻水
- 運動を嫌がる、または元気がなくなる
予防としては、暑さや興奮を避けて穏やかな環境を保ち、無理な運動を控えることが大切です。また、早期発見のために日頃から呼吸の異常に注意し、異変を感じたら早めに動物病院で相談することも効果的です。
②短頭種気道症候群
短頭種気道症候群は、短頭種にみられる先天的な呼吸器の障害です。鼻や喉の構造に異常があり、呼吸しにくくなることが特徴です。
主な症状は以下の通りです。
- ガーガーというような呼吸音やいびき
- 激しい運動後や暑いときの呼吸困難
- 咳やむせるようなしぐさ
- チアノーゼ(舌や歯茎が青紫色になる)
- 失神、ぐったりして元気がなくなる
予防のためには、室温や湿度を適切に保ち、犬を肥満させないようにし、過度の運動や暑い環境を避けることが重要です。
症状が疑われる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
③チェリーアイ
チェリーアイは、第三眼瞼腺が突出して炎症を起こす疾患です。
主な症状は以下の通りです。
- 目の内側に赤く膨れた腫れ
- 目の充血
- 涙が増える(流涙)
- 目をこする、気にするしぐさ
- 目の違和感や痛み
軽度の場合は点眼薬などで症状を和らげられますが、重症化や再発時には手術が必要です。予防としては、日頃から目の状態をよく観察し、異常を感じたら早めに動物病院を受診することが重要です。
④乾性角結膜炎
乾性角結膜炎は、涙の分泌量が減少することで目の表面が乾燥し、炎症を起こす眼疾患です。目が突出している短頭種は特に発症しやすい傾向があります。
主な症状は以下の通りです。
- 目が赤くなる
- 目やにが増える
- まばたきが多くなる
- 目を気にしてこする
- 目がしょぼしょぼと閉じがちになる
予防するためには、目の周りを清潔に保ち、乾燥を防ぐために室内の湿度管理を行うことが大切です。目に異変を感じた場合は早めに獣医師の診察を受け、定期的な健康診断も忘れずに行いましょう。
⑤膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、膝のお皿(膝蓋骨)が本来の位置からずれてしまう疾患で、特に小型犬に多く発生します。
主な症状は以下の通りです。
- 歩行時に脚を上げたりケンケンする仕草を見せる
- 膝周りを触ると違和感や痛がる様子がある
- 階段の昇り降りやジャンプを嫌がる
- 走ったり遊んでいる最中に急に止まる、座り込む
- 後ろ足が外向きや不自然な方向に曲がっていることがある
膝蓋骨脱臼の予防には、適正な体重管理と滑りにくい床材の利用、過度のジャンプや激しい運動を控えることが重要です。また、日頃から膝周辺の筋力を維持するための適度な運動を心がけましょう。
ボストンテリアが長生きするためのポイント
ボストンテリアの健康を維持し長生きさせるには、日々の生活環境や健康管理に気を配ることが大切です。
ここでは、重要な4つのポイントをご紹介します。
①適切な食事
ボストンテリアが長生きするための適切な食事として、以下の点が重要です。
- 質の良いドッグフードを選ぶ
健康を第一に考え、添加物を避け、消化しやすい食材を使ったドッグフードを選びましょう。 - 栄養バランス
脂肪や塩分の過剰摂取を避け、犬に適した適切な栄養バランスの食事を意識することが大切です。 - 肥満防止
与える量やカロリーをきちんと管理し、肥満を防ぎましょう。肥満は様々な病気のリスクを高め、長生きの妨げになります。 - 人間の食べ物は与えない
犬にとって有害な場合があるため、人間の食べ物は与えないようにしましょう。 - 食事内容の調整
年齢や運動量、体調の変化に合わせて食事内容を調整しましょう。
これらの食事管理を行うことで、ボストンテリアの健康を維持し、長生きをサポートできるでしょう。
②適度な運動
ボストンテリアは活発で遊び好きな犬種ですが、短頭種特有の呼吸器の弱さがあるため、運動には注意が必要です。
1日2回、各30分程度の適度な運動が推奨されており、過度な負担がかからないよう激しい遊びや運動は避けましょう。
散歩や室内遊びを取り入れることで、ストレス解消や健康維持だけでなく、肥満予防や筋力の保持にも役立ちます。
定期的な運動を行うことは長生きするための大切なポイントであり、健康的な体を維持するためには日々の運動習慣が欠かせません。
③快適な飼育環境
短頭種であるボストンテリアは、呼吸トラブルや熱中症に注意が必要なため、快適な温度管理が欠かせません。
室内の温度は23~25℃を目安に保ち、夏はエアコンや冷感マットを活用して体温調節を手助けしましょう。
また、清潔で静かな環境がストレスの軽減にも効果的です。ケージや寝床の衛生状態にも気を配り、安心して休めるスペースを確保することが体調管理に繋がるでしょう。
④定期的な健康チェック
健康状態を維持し長生きにつなげるためには、定期的な獣医師の診察が非常に重要です。
ご紹介したように、ボストンテリアは呼吸器系や目の病気、膝蓋骨脱臼など、特有の疾患に注意する必要があります。定期検査を受けることで、これらの疾患を早期に発見でき、重症化を未然に防ぐことができます。
また、飼い主も日々の体調や行動の変化に注意を払い、異変をすぐに察知することが大切です。
シニア犬になった時のケア
シニア期のボストンテリアは体力や免疫力の低下が進むため、健康管理がより重要になります。ここでは3つのポイントをご紹介します。
①消化・栄養・水分ケア
老化が進むと消化機能が衰えやすくなるため、シニア期の食事では消化に良いフードを選ぶことが特に重要です。
シニア犬は脂肪分の多い食事をとると肥満や内臓への負担が増えてしまうため、カロリーコントロールをしっかり意識しましょう。
また、老化による免疫力の低下を補うためにも、ビタミンやミネラル、抗酸化物質が豊富に含まれているドッグフードを選ぶと、健康維持や長寿をサポートできます。
噛む力が弱くなるシニア犬のためには、柔らかく加工されたものや水分量の多いウェットフードを取り入れるのも効果的です。
さらに、シニア犬は水分を体内に蓄える力も低下しやすいため、こまめな水分補給を心がけ、脱水症状の予防にも注意しましょう。
②年齢に合わせた運動
シニア期は筋力や関節機能が低下しやすくなります。
健康を守るためには激しい運動を避け、負担の少ない軽い運動が効果的です。
散歩も短時間にとどめたり、室内で適度な遊びを取り入れることで、老化による体力低下を予防し、筋力や関節の健康維持に役立ちます。
無理に運動量を増やしたり、激しい運動を強いると、犬の体調不良や関節痛の悪化を招く可能性があるため注意しましょう。
③日常の観察
シニア期は体調の変化が現れやすいため、日常的な観察が健康維持の鍵となります。
食欲や水分摂取量の変化、排せつの状態を細かくチェックし、老化による身体機能の低下や異常をいち早く察知することが大切です。
歩き方の変化や疲れやすさ、呼吸の乱れは、老化に関連する身体のサインとして注意深く見守る必要があります。
また、被毛や皮膚の状態、目や耳の様子も健康変化を示す重要な指標です。異変に気付いたら早めに動物病院で診察を受けましょう。
さらに、日々のコミュニケーションを重ねることで愛犬の心身の健康を維持し、老化によるストレスも軽減できます。
まとめ
ボストンテリアは、適切なケアをすれば健康で長生きが期待できます。
食事や運動、ストレスの少ない生活環境を整えることで、愛犬とのかけがえのない時間をより豊かに、そして健やかに過ごすことができるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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