スタンダードプードルの寿命はどれくらい?平均寿命や長生きの秘訣もご紹介!

スタンダードプードルの寿命は、大型犬の中では比較的長いとされています。
この記事では寿命だけでなく、かかりやすいとされている病気や長生きのためのポイントもご紹介します。
【目次】
- スタンダードプードルの寿命
- 注意したい病気
- スタンダードプードルを長生きさせる秘訣
- まとめ
スタンダードプードルの寿命
それでは、寿命は何年くらいなのか早速見ていきましょう。
スタンダードプードルの平均寿命
スタンダードプードルの平均寿命は一般的に12〜15年ほどとされています。
大型犬の平均寿命は10〜12年と言われているため、その中でもスタンダードプードルの寿命は長いと言えます。
小型犬の中でも長寿として有名なトイプードルの平均寿命が14〜15年であることから、スタンダードプードルもその遺伝的な特性を一部引き継いでいると考えられます。
大型犬は心臓や関節への負担が大きいため寿命が短いと言われていますが、スタンダードプードルは遺伝的な特性により、これらの健康リスクがやや抑えられていると考えられています。
スタンダードプードルの年齢を人間換算すると
スタンダードプードルの年齢を人間の年齢に換算して見てみましょう。
生後1ヶ月のスタンダードプードルは人間でいう乳児にあたり、生後6ヶ月になると大まかに小学生程度の年齢に相当します。
1歳ではすでに15歳、2歳になると24歳、それ以降は年齢の進み方がやや加速し、毎年5~6歳ずつ歳をとっていくとされています。 7歳であれば人間の52歳相当となり中高年期に差し掛かるため、健康面での注意が必要です。
換算方法は複数あるとされていますが、スタンダードプードルの年齢を人間換算で理解することは、成長段階や老化に応じた飼育管理を考えるうえで欠かせません。
注意したい病気
スタンダードプードルは比較的長寿と紹介しましたが、特有の病気や注意すべき疾患も存在します。
ここでは4つの病気について詳しく解説していきます。
①アジソン病
アジソン病は、副腎皮質ホルモンの分泌が不足することで発症する疾患です。
元気の低下、嘔吐、食欲不振や体重減少などの症状が特徴で、これらは症状が断続的に現れるため見逃されやすい傾向があります。放置するとより重篤な状態に進行するリスクがあるため、飼い主は小さな変化にも注意を払いましょう。
治療にはホルモン補充療法が欠かせず、長期的な投薬管理が重要です。
アジソン病は遺伝的な要因が関与しているとされており、早期発見と適切なケアが不可欠です。
②クッシング症候群
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって発症する疾患です。
主な症状として、多飲多尿、胃腹部の膨隆、脱毛がみられます。
種類には下垂体性と副腎腫瘍性があり、それぞれの原因に応じて治療方法が異なります。軽度の場合には薬による管理が可能ですが、腫瘍が大きい場合は外科手術が選択されることもあります。
投薬の量や種類は個々の症例によって変わるため、獣医師の指示を十分に守ることが大切です。
早期診断が重要なため、症状に気づいたときは速やかに獣医師へ相談し適切な対応を進めましょう。
③脂腺炎
脂腺炎は皮膚に発生する遺伝性の角化障害で、主な症状としてフケやかゆみ、脱毛が見られます。脂腺炎を放置すると皮膚炎が悪化しやすくなるため、症状が軽度であっても放置せず早期に対処することが重要です。
専用のシャンプーや治療薬を用いた適切なケアが求められますが、皮膚に合った製品を選び、医師や獣医師の指示に従うことが必要です。
予防としては、バランスのとれた食事やストレスの軽減に気を配りましょう。
再発や症状の悪化を防ぐためにも、日頃から注意点を意識しながら、適切なケアや生活習慣の見直しを心がけることが大切です。
④胃拡張・胃捻転
胃拡張や胃捻転は、大型犬に多く見られる緊急性の高い病気で、発症すると急激に胃が膨らんでねじれることで血流が遮断され、短時間で命に関わる危険があります。
主な症状には、嘔吐しようとしても吐けない、腹部の膨満、不安そうな行動、落ち着きがなくなるなどが挙げられます。
注意点として、食後すぐに激しい運動をさせないことや、一度に大量の食事を与えないことが重要です。複数回に分けて食事を与えることや、落ち着いた環境でゆっくりと食べさせることが予防につながります。
少しでも様子がおかしいと感じた場合は、早急に獣医療機関へ連絡しましょう。
スタンダードプードルを長生きさせる秘訣
スタンダードプードルが快適に過ごせるよう、健康を意識した細やかなケアを継続していくことで、より健康で長く一緒に過ごせる可能性が高まります。
今回は長く一緒に過ごすための4つのポイントをご紹介します。
①適度な運動と体重管理
適度な運動はスタンダードプードルの健康維持に欠かせません。
大型犬のため、まめに運動する習慣をつけることが特に重要です。
十分な運動によって筋力が保たれ、関節の柔軟性も維持できます。散歩や遊びの時間をしっかり設けることで、運動不足による肥満や関節疾患のリスクを軽減できます。
さらに、大型犬は体重が増えやすい傾向があるため体重管理も欠かせません。肥満はさまざまな病気を引き起こす原因となるため、カロリーコントロールを意識した食事管理と、まめな体重チェックを習慣づけましょう。
②ライフステージにあった食事内容
健康維持には日々の食事内容の適正化も非常に重要です。
こまめに体重や健康状態をチェックしつつ、成犬期にはバランスの良い栄養を含んだフードを選びましょう。
シニア期には消化に優しいフードへ徐々に切り替えることがポイントです。肥満防止のためにも、毎回の食事量をまめに管理してあげましょう。
また、スタンダードプードルはアレルギーや皮膚疾患が出やすい傾向があるため、アレルゲンのリスクが低い食材や高品質な原材料を使ったフードを選ぶことも重要です。
③毎日のお手入れ(被毛や口腔内、内耳ケア)
毎日のお手入れは、健康の維持だけでなくトラブル予防にも非常に役立ちます。
スタンダードプードルは被毛がカールしているため毛玉ができやすく、ブラッシングやトリミングなど丁寧なお手入れが欠かせません。ブラッシングの際は毛のもつれや皮膚の異常もあわせてチェックしましょう。
耳は特に蒸れやすいため、通気性をよくすることと、優しく掃除して清潔に保つお手入れが重要です。
加えて、歯磨きも健康維持のための大切な習慣なので、定期的に行いましょう。
日々のお手入れを通じて被毛や体の状態を観察し、異常があれば早めに動物病院を受診することをおすすめします。
④ストレスフリーな生活環境
スタンダードプードルの生活環境においては、ただ広いスペースがあればよいというわけではなく、身体的・精神的な快適さを考慮した環境作りが求められます。
たとえば、運動量が多い犬種であるため十分に走り回れる安全な屋外スペースや散歩コースを確保すると同時に、室内にも段差や家具の角に注意を払う必要があります。
お留守番時には、安全で落ち着けるクレートを用意するなどの工夫も重要です。
また、生活のリズムを安定させることもストレス軽減に大きく寄与します。
決まった時間に食事や散歩を行い、愛犬に安心感を持たせることで緊張や不安を和らげられます。室内の温度・湿度管理も適切に行い、過度な暑さや寒さを避けることが体調維持につながります。
さらに、知的好奇心を満たすために知育玩具やトレーニングの時間を取り入れ、精神的に満足できるアクティビティを提供すると良いでしょう。
まとめ
スタンダードプードルと健やかに長く暮らすためには、日々の健康管理と信頼関係を大切にすることが欠かせません。
寿命を延ばすには、食事や運動に気を配ると同時に、年齢に応じたケアや医療への準備もしておくことが大切です。
将来を見据えてしっかりと備えることで、愛犬とのかけがえのない時間をより安心して過ごすことができるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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