賢い犬種ランキングトップ10!どんな種類がいる?知能や特徴についてもご紹介
公開日:2025年5月1日
更新日:2025年5月23日

犬を家族に迎えたいと考えたとき、「賢さ」を求める方もいるでしょう。
犬の賢さはその種類や個体によって違いがあり、中でも賢いと言われる犬種は人間の言葉や動作を理解しやすい傾向があります。しつけやトレーニングもしやすく、学習能力にも優れています。
この記事では、そんな賢い犬の種類をランキング形式で紹介していきます。
賢い犬種とは
賢い犬種とは、一般的に人の指示を理解しやすく学習能力が高い犬種のことを指します。
犬の知能は人間に例えるとおよそ2〜3歳の幼児と同じくらいのIQに相当すると言われており、日常生活においてもコミュニケーション能力や学習能力が非常に高いことがわかっています。
賢い犬種の特徴として、新しいコマンドを素早く覚えたり、問題解決能力に優れていたりする点が挙げられます。
言葉を早く覚えるだけでなく、環境の変化に柔軟に対応したり自分で状況を判断して行動できる犬のことも指します。
知能の高い犬種は非常にタフで、十分な精神的刺激や運動を必要とすることが多いため、しつけや運動を通じて継続的に刺激を与えてあげることが重要です。
このような犬種は、複雑な作業やさまざまなトレーニングにも柔軟に対応できる傾向があります。
このあとご紹介する犬種の中には、「賢くないと務まらない」ともいわれる牧羊犬や作業犬、警察犬など、知能が求められる仕事で長く活躍してきた歴史を持つ犬種も含まれ、最近では家庭で飼育するペットとしても人気を集めています。
賢い犬種トップ10
では、賢い犬とは、一体どんな犬種がいるのでしょうか。
1位から順に紹介していきます。
【1位】ボーダーコリー
ボーダーコリーはイギリス原産の牧羊犬であり、驚異的な集中力と自立心を持つことが特徴の中型犬です。
特に知能が高く、全犬種の中で最も賢いと言われています。
ボーダーコリーはしつけやコマンドをすばやく覚え、多様なタスクをこなせる柔軟さと賢さを兼ね備えています。活発で運動量も非常に多いため、心身の健康を保つには日々の十分な運動が欠かせません。
ただ、その高い知能ゆえに、飼い主が工夫を凝らして適切な刺激やチャレンジを与えないと、退屈による問題行動が生じることもあるため注意が必要です。
【2位】トイプードル
トイプードルは小型犬ながら賢さで評価されている犬種で、その特徴として飼い主への忠誠心や高い学習能力が挙げられます。
明るく社交的な性格を持ち、人懐っこい点も大きな特徴です。小さい子供がいる家庭や飼育初心者の方でも安心してお迎えできるでしょう。
しつけに関しても優れており、丁寧に行えば素早く覚え、トレーニングの成果がしっかりと見られます。
さらに、トイプードルは抜け毛が少ないため、アレルギーを持つ方にも比較的飼いやすい犬種として人気です。
【3位】ジャーマンシェパードドッグ
ジャーマンシェパードドッグは、警察犬や災害救助犬、盲導犬としても高く評価され活躍している大型犬種です。
忠実で賢く、飼い主の指示に従う従順さが大きな特徴です。また、勇敢な気質と落ち着きを併せ持ち、家庭内でも頼りがいのある存在としても広く愛されています。
活発な性格のため、子犬の頃からしつけをしっかり行い、十分な運動と精神的な刺激を与えることが健康維持や問題行動の防止にもつながります。
【4位】ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーは明るく優しい性格が特徴で、家族との信頼関係をとても大切にします。
知能が高く洞察力も優れているため、初心者でもトレーニングがしやすい大型犬として幅広い層に人気があります。美しいゴールドの被毛と愛嬌あふれる表情は、多くの愛犬家から愛される理由となっています。
ゴールデンレトリバーは遊び好きで活発な面もあるため、健康のためには毎日の適度な運動が重要です。
【5位】ドーベルマン
ドーベルマンは筋肉質で引き締まった体を持つ大型犬で、警備犬として活躍してきた歴史があります。
賢さに定評があり、知能が高く適応力に優れています。そのため、しつけが比較的スムーズに進みやすい傾向があります。
忠誠心が強く、飼い主との絆を深めることで安心感を与える一方、穏やかでフレンドリーな面も持ち合わせています。
また、警戒心も備えているため、家庭を守る存在としても非常に信頼できる犬種です。
【6位】シェットランドシープドッグ
牧羊犬としての歴史を持つシェットランドシープドッグは、素早い反応と優れた身体能力が大きな特徴です。
愛情深く甘えん坊な性格を持ち、飼い主との信頼関係を大切にします。
知能の高さから学習能力も高く、しつけやトレーニングがしやすい犬種です。
ドッグスポーツや多様な遊びにも適しており、その特徴を活かして飼い主と積極的にコミュニケーションを取ることができます。
ただし、神経質な面もあるため、安心できる穏やかな環境での育成が重要となります。
【7位】ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは、温厚で社交的な性格の大型犬です。
知能が高く学習能力にも優れているためトレーニングの成果が現れやすく、家庭犬として高い人気を誇ります。飼育初心者の方も飼いやすいと言われている犬種です。
盲導犬として選ばれることも多く、人の生活をサポートするパートナーとしても活躍しています。もともと鳥猟犬だった歴史があり、泳ぎが得意であったり活発でエネルギッシュな面もあるので、毎日の運動や遊びを十分に行い、心身の健康を保つことが重要です。
【8位】パピヨン
パピヨンは、蝶が羽を広げたような耳の形をしていることから、フランス語で「蝶」という意味の名前が付けられました。
歴史は古く、ルネサンス期のヨーロッパでは王侯貴族に愛され、多くの絵画にもその姿が描かれています。
愛らしい見た目が特徴ですが、小型ながらも高い知能を持ち、知的で好奇心旺盛な犬種です。
飼い主の感情を敏感に察知し、非常に従順な一面があります。活発で運動能力も高いため、知能を活かした頭を使う遊びやトレーニングが効果的です。
【9位】ロットワイラー
ロットワイラーは、その力強さと落ち着きが特徴の大型犬です。
もともとは家畜の番犬や荷車を引く作業犬として活躍していました。知能が高く、警備や護衛犬としての資質にも優れています。忠実で飼い主への信頼が厚く、従順さも持ち合わせているため、しつけを根気強く継続することで社会性が身につき、穏やかな家庭犬へと成長します。
運動量も多いため、体力と精神力をバランスよく保つために、毎日の散歩や遊び、知的刺激のあるトレーニングを行っていくことが重要です。
【10位】オーストラリアンキャトルドッグ
オーストラリアンキャトルドッグは、もともとオーストラリアで牛の群れをまとめる作業犬として活躍してきました。
そのため、高い判断力と集中力を持ち、飼い主の指示を正確に理解して行動する能力に優れています。
忠誠心も強く、一度信頼関係を築くと、非常に従順で頼もしい存在になります。
ただし、自立心が強いため警戒心も高く、見知らぬ人や環境には敏感に反応します。子犬の頃から社会化トレーニングをしっかり行い、多様な人や環境に慣れさせることが大切です。
また、非常に活発で体力があるため、日々の散歩や運動は欠かさないようにしましょう。
賢い犬種のしつけと育て方
賢い犬種は優れた学習能力を持つため、しつけの進みが早い反面、精神的な刺激や十分な運動が不足するとストレスを感じやすい特徴があります。
ここでは注意点や対策について3つのポイントを解説していきます。
①子犬のしつけ
子犬の時期は学習能力が高く、さまざまな経験が記憶に残りやすい重要な時期です。
賢い犬は良い面だけでなく望ましくない行動も覚えやすいため、適切なしつけ方と環境づくりが欠かせません。
かわいい子犬はつい甘やかしがちですが、社会性を育むために穏やかに接しつつも、毅然とした態度でルールを示すことが必要です。
毎日のトレーニングを通じて良い習慣を根付かせることが、将来の飼育負担の軽減につながります。
②知育玩具の活用
知育玩具は知能を刺激し、学習意欲や問題解決能力を高めるうえで役立ちます。
パズルやおやつを隠すタイプの知育玩具は、複雑な課題に挑戦する中で行動力や考える力を養うのに効果的です。
こうした遊びを日常に取り入れることで、退屈からくるストレスや問題行動の防止にもつながります。
遊びながら学ぶことは犬の知能向上にとって重要なポイントであり、長時間同じ遊びに飽きてしまわないよう、複数種類の知育玩具を用意すると良いでしょう。
また、おやつやご褒美を適切に活用することで犬の興味を引き出し、自発的な行動や集中力を促すことができます。
ただし、破損や誤飲防止のためにも知育玩具は与えっぱなしにせず、使用する際は必ず安全を確認しながら見守るようにしましょう。
知育玩具を通じて計画的に遊びやしつけの時間を設けることで、飼い主と犬の間に楽しいコミュニケーションが生まれ、豊かな信頼関係の構築にもつながります。
③運動量の確保
賢い犬種はエネルギーにあふれ、運動量が比較的多いと言われています。
そのため、十分な運動が行われないとストレスや問題行動があらわれやすくなります。毎日の散歩はもちろん、ドッグスポーツや広い場所での自由運動を取り入れることが大切です。
適切な運動は筋肉の発達を促進し、精神的にも安定しやすくなります。
特に思考力が高い犬には、知的刺激を与える運動を取り入れることで、意欲的な行動や高い集中力を引き出すことができます。
アジリティやフリスビーといった運動は、これらの犬の特徴を活かした効果的な方法といえます。運動後には十分な休息時間を確保してあげましょう。
こうした運動量や行動のバランスを考えた生活リズムが、賢い犬種と飼い主の信頼関係を深めるポイントとなります。
まとめ
賢いとされる犬種は、知能の高さだけでなく、人の気持ちを感じ取り寄り添う力にも優れています。
しかし、犬の賢さは犬種だけで決まるものではありません。どんな犬にも個性があり、適切なしつけと深い信頼関係を築くことで、その子ならではの魅力や賢さが引き出されます。
愛犬のことを理解し愛情を持って接することで、最高のパートナーとなってくれるでしょう。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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