ボーダーコリーの毛色の種類と値段は?人気カラーも紹介!

ボーダーコリーは、賢さと運動能力の高さで多くの人々から人気を集めている犬種です。実は、毛色の種類が非常に多く、バリエーションに富んでいることをご存じでしょうか?
この記事では、ボーダーコリーの人気の毛色やレアカラー、毛色に関するよくある質問についても解説します。
[目次]
ボーダーコリーの毛色は35種類!
ボーダーコリーには、35種類もの毛色が存在するといわれています。
ブラック&ホワイトといったスタンダードなカラーから、ブルーマールやチョコマールなど珍しい色まで、幅広さは他の犬種に比べても群を抜いています。
また、ホワイトの入り方やタンの存在の有無など、細かな違いも毛色の個性となっています。こうした豊富な毛色のバリエーションも、ボーダーコリーの魅力のひとつなのでしょう。
ボーダーコリーの人気の毛色と値段
ボーダーコリーの豊富な毛色の中から、人気の毛色を5つ紹介します。
それぞれの特徴と、気になるお迎え価格の相場についても詳しくご紹介しますので、ボーダーコリーのお迎えを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【1位】ブラック&ホワイト
ブラック&ホワイトは、ボーダーコリーの毛色の中でも特に人気が高く、代表的なカラーです。
この毛色は、はっきりとした白と黒のコントラストが特徴で、誰もが「ボーダーコリー」と聞いて真っ先に思い浮かべるカラーリングといえるでしょう。ブレーズと呼ばれる顔の中央に入る白い線や、首周りを一周するホワイトのカラーが理想的とされ、その均整の取れた模様が美しさを際立たせます。
模様の出方は個体によって異なり、それぞれのボーダーコリーに個性を与えています。
ブラック&ホワイトの値段
ブラック&ホワイトのボーダーコリーの値段は、20万~50万円程度です。
【2位】レッド&ホワイト
レッド&ホワイトは、赤褐色のレッドとホワイトのコントラストが美しい毛色です。
ボーダーコリーではレッド系のカラーはやや珍しい部類に入り、一般的なブラック&ホワイトと比べると、出会う機会が少ないかもしれません。
レッドの色調は、茶色がかった赤から深みのある赤褐色まで幅広く、毛色の濃淡によってさまざまな魅力が楽しめます。
レッド&ホワイトの値段
レッド&ホワイトのボーダーコリーの値段は、30万~45万円程度です。
【3位】ブルー&ホワイト
ブルー&ホワイトは、柔らかなブルーグレーをベースに白が鮮やかに映える人気のバイカラーです。
この毛色は、ブラック&ホワイトのカラーをよりソフトにした印象で、全体的に落ち着きと優しい雰囲気を持っています。さらに、鼻や目の色、肉球の色素がやや薄くなる傾向があり、そのことが繊細で上品なイメージや、優しげな表情を引き立てています。
なお、ブルー&ホワイトに黄褐色(タン)の模様が入ると、ブルー&ホワイト&タンというトリプルカラーとなり、バイカラーとはまた異なるユニークな毛色になります。
ブルー&ホワイトの値段
ブルー&ホワイトのボーダーコリーの値段は、30万~40万円程度です。
【4位】トライカラー
トライカラーは、主に黒・白・黄褐色(タン)の3色が組み合わさる独特なカラーです。
ベースとなるブラック&ホワイトに、眉や頬、耳の内側、脚先などにタンが入ることで、一般的なバイカラーとは違った立体感や表情の柔らかさが生まれます。タンの眉毛が印象を和らげ、親しみやすい雰囲気を与えてくれます。
トライカラーには、レッド&ホワイト&タンやブルー&ホワイト&タン、ブルーマール&タンなど複数の種類が存在しますが、大変希少です。
トライカラーの値段
ブルー&ホワイトのボーダーコリーの値段は、30万~45万円程度です。
【5位】ブルーマール
ブルーマールは、大理石(マール)のようなブチ模様と、鮮やかな毛色が大きな魅力のひとつです。
ブルーグレーを基調とした地色に、黒や白、時にはタンが織り交ぜられて現れる斑模様が、ボーダーコリーのカラーの中でもひときわ個性的な存在感を放っています。
この模様はマール遺伝子が関与しており、黒い部分に作用することで、シルバーグレーのように輝く淡い色と、濃い黒との美しいコントラストを生み出します。マール遺伝子は遺伝的なリスクにも注意が必要であり、マール×マールの繁殖は先天異常が生じる恐れがあるため避けられています。
さらに、ブルーマール&タン、ブルーマール&ホワイトなど、模様や配色によっていくつかのバリエーションも存在し、それぞれが異なる魅力を持つのも特長です。
ブルーマールの値段
ブルー&ホワイトのボーダーコリーの値段は、30万~55万円程度です。
ボーダーコリーの珍しい毛色「チョコマール」とは?
チョコマール(チョコレートマール)は、ボーダーコリーの中でも非常に珍しい毛色のひとつで、チョコレート色をベースにしたユニークなカラーです。
このチョコレート色は海外では「レッド」と呼ばれることが多く、さらに薄い色は「ライラック」と呼ばれます。ライラックは、日本で「イザベラ」と表現されることもあります。
独特な茶褐色のブチ模様やマーブル模様が入り、一匹ごとに違った個性豊かなパターンがみられます。 チョコマールのボーダーコリーは繁殖が難しいため、他の毛色に比べて値段も高めに設定される傾向があります。
チョコマールは模様の美しさや柔らかな色合いが飼い主の目を引きつけますが、こうした珍しい毛色や模様は遺伝の組み合わせが複雑で、特定のマール因子が関係しています。
そのため、チョコマール同士の交配は遺伝性疾患のリスクが高まることから、世界的にも推奨されていません。健康な子犬を迎えるためには、親犬の毛色や健康状態を事前にしっかりと確認することが大切です。
ボーダーコリーの毛色に関するQ&A
ボーダーコリーの毛色は多様であり、その美しさや個性が魅力ですが、飼い方や性格に関連した疑問も多く聞かれます。それぞれの質問に対してわかりやすく解説します。
ボーダーコリーは毛色ごとに性格が違う?
毛色によるボーダーコリーの性格の違いは基本的にありません。
ボーダーコリーは牧羊犬として賢く忠実な性格が特徴で、この特性は毛色の違いに左右されるものではないため、飼育する上で毛色を性格の基準にする必要は特にないと考えられます。
性格は、日々の接し方やしつけで大きく形成されていく部分が大きいでしょう。
ボーダーコリーはロングコートとスムースコートで性格が違う?
ボーダーコリーの被毛はロングコートとスムースコートの2種類があり、性格に若干の違いがみられます。
ロングコートは比較的穏やかで人懐っこい傾向が強いのに対し、スムースコートは神経質な面があり警戒心が高めです。また、スムースコートのほうが運動能力が高いとわれており、ドッグスポーツにも適しているといえます。
ただし、性格はあくまで個体差が大きいため、被毛タイプだけで判断せず、日々のコミュニケーションやしつけで良好な関係を築けるでしょう。
ボーダーコリーの「ミスカラー」とは?
ミスカラーとは、ボーダーコリーにおいて標準とされる色や模様から外れた毛色を指します。
ボーダーコリーは8世紀から11世紀ごろに、より優秀な牧羊犬をつくるために他の犬種と繰り返し交配され、豊富な毛色や毛質のバリエーションを持つようになりました。ジャパンケンネルクラブ(JKC)では、35種類もの毛色が公認されていますが、その基準から外れたカラーや模様を持つものがミスカラーとして扱われます。
たとえば、本来は黒毛である部分に異なる色が混じるケースや、顔などにあるブレーズの面積や形が大きく非対称になるケースがあります。ドッグショーやコンテストなどで減点対象になることもありますが、性格や健康に直接的な悪影響を及ぼすことはありません。
ミスカラーも大きな個性のひとつですので、どんなカラーや模様であっても、その個性を楽しみながら家族の一員として大切にしてあげてください。
まとめ|ボーダーコリーの毛色はバリエーション豊か!
ボーダーコリーの毛色は、代表的なブラック&ホワイトやレッド&ホワイトをはじめ、ブルー&ホワイト、トライカラー、ブルーマール、そして珍しいチョコマールなどがあります。
どの毛色を選んでも、賢さや運動能力、忠実で愛情深いボーダーコリーらしさは変わりません。これからボーダーコリーを迎えたい方は、自分にぴったりのパートナーを探してみてください。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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