ボーダーコリーの性格は?特徴や飼い方をご紹介!

ボーダーコリーは、ふわっとした見た目とは裏腹に、驚くほどの賢さと運動能力を持った犬種です。
もともとは牧羊犬として、人と一緒に働くことを大切にしてきた歴史があり、その名残から「人と何かをするのが大好き」という性格が今も強く残っています。
動きも軽やかで、ドッグスポーツなどではいつも注目の的。
今回はそんなボーダーコリーについてご紹介いたします。
[目次]
- ボーダーコリーの特徴
- ボーダーコリーの性格
- 子犬期の注意点
- ボーダーコリーの歴史やルーツ
- ボーダーコリーの飼い方
- 健康と病気の注意点
- ボーダーコリーについてのまとめ
ボーダーコリーの特徴
ボーダーコリーは、犬種の中でも特に均整のとれた体格と優れた運動能力が際立つ犬種です。そのボーダーコリーの特徴として、抜群の反射神経や瞬発力があり、ディスクやアジリティ競技で活躍するだけでなく、全犬種の中でもトップクラスの知能を持ち、学習能力や作業意欲、集中力にも優れています。
そのため、牧羊犬としての役割はもちろん、家庭犬としても多くの飼い主に選ばれています。
ボーダーコリーの容姿
ボーダーコリーの容姿は均整が取れていて、筋肉質かつスリムな体型が特徴です。もちろん個体差はありますが顔つきは知的な印象で、瞳ははっきりとしていて表情豊かです。
耳は半立ち耳風にピンと立ち上がっていることが多く、注意深さや感受性の高さを感じさせます。頭部から背中にかけてのラインは一直線に近く、動きやすい体の構造が見てとれます。特に羊の群れをコントロールするために生まれた犬種であるため、機敏な動きと俊敏性が際立っていることも特徴です。
ボーダーコリーのサイズ
ボーダーコリーは体高がおおよそ53センチ前後、体重は14キロ~22キロ程度の中型犬に分類されます。
体長は体高より少し長めで、無駄のないスタイリッシュな体型が魅力です。
健康的な体型を保つためにも、日頃から適切な食事管理と十分な運動を心がけ、過度な体重増加を防ぐことが重要です。
毛色と被毛の特徴
ボーダーコリーの被毛は多彩な毛色と特徴を持ち、代表的な色にはブラック&ホワイトなどのバイカラー。その他にトライカラー、ブルーマール、ブラックやレッドの単色などバリエーションがあります。
被毛のタイプにはスムースコートとラフコートの2種類が存在し、スムースコートは短くてまっすぐな毛質が特徴で、ラフコートは長めでやや粗い質感が特徴です。
どちらの被毛も定期的なケアが必要ですが、特にラフは毛が絡まりやすいため、こまめなブラッシングが効果的です。
抜け毛も季節によって増減し、特に換毛期には被毛の密度が変化して体温調節を助けます。抜け毛対策としても日常的なブラッシングや定期的な手入れが美しい被毛を保つうえで欠かせません。
ボーダーコリーの性格
ボーダーコリーの性格は、非常に賢いことで知られており、犬種の中でも知能が高い理由として、もともと牧羊犬として人の指示を的確に理解し行動する能力が求められた背景があります。
複雑な作業や指示にも適応し、状況を素早く把握して的確に対処できる遺伝的な要素が強く関係しています。そのため、ボーダーコリーの性格には、飼い主の言葉やしつけに対して前向きかつ意欲的に応じる傾向があり、訓練や学習を好む点が特徴です。
賢い性格
ボーダーコリーの性格は非常に賢いことで有名です。新しいことを素早く覚え、しつけやトレーニングの理解も非常に速いのが特徴です。
また、服従心が高いだけでなく、問題解決能力にも優れており、複雑な指示やトリックを正確に覚えたり、作業を的確にこなすことが得意です。
適切なトレーニングを受ければ、高度な作業犬としても活躍することができます。一方で、知的な刺激が不足すると退屈しやすく、いたずらやわがままな行動につながることがあるため、知的な遊びや十分な運動を毎日の生活に取り入れることが、ボーダーコリーの賢い性格をより引き出すポイントです。
運動好きな一面
ボーダーコリーはスタミナが豊富で、長時間でも活発に遊んだり走ったりできる点が最大の魅力です。
もし充分な運動量が確保できない場合、欲求不満からストレスが溜まり、問題行動につながることも少なくありません。
そのため、毎日の散歩やドッグランでの自由な遊びに加え、ディスク競技などのドッグスポーツを取り入れることが特に大切です。
ボーダーコリーの特性を活かしながら、身体だけでなく頭も使う運動を行うことで、健やかな精神状態を保つことができます。
性格が悪いと言われる理由
一部でボーダーコリーの性格が悪いと言われることもありますが、これは誤解によるところが大きいです。
ボーダーコリーの性格は非常に賢く敏感であるため、飼い主の態度や生活環境に対して繊細に反応します。そのため、十分な運動や適切なしつけ、コミュニケーションが不足していると、不安やストレスから攻撃的になったり、過剰に吠えたりするなど「性格が悪い」と誤解されやすい行動を見せる場合があります。
また、ボーダーコリーの性格には牧羊犬としての強い本能が根付いているため、他のペットや小さな子どもに対して追いかけたりコントロールしたがる傾向が見られることも、「悪い」と感じられる原因の一つと考えられます。
子犬期の注意点
ボーダーコリーの子犬期は、成長の基盤となる大切な時期です。ボーダーコリーは知能が高く活動的という特徴があり、この時期の過ごし方がその後の性格や行動に大きく影響します。性格形成や生活習慣の確立が進むため、適切な環境づくりと十分なケアが求められます。ボーダーコリーは運動量が豊富で好奇心も強い特徴があるため、安全なスペースで自由に動き回れる環境を用意すると良いでしょう。
子犬のしつけ
子犬の時期はしつけのスタートに最も適した時期です。ボーダーコリーは賢い犬種であり、その特性を活かしながら、基本的なコマンドから順序立てて教えることで、理解がスムーズに進みます。無理なく褒めながら教える方法が効果的であり、子犬が楽しく学べるよう配慮することが大切です。
また、毎日一定のルーティンを整えることで、安心感を与えつつしつけが定着しやすくなります。特にボーダーコリーの特性として注意深く指示を聞く姿勢があるため、飼い主が根気強く、愛情を持って接することで信頼関係も深まります。
ボーダーコリーの歴史やルーツ
ボーダーコリーは、イギリスのスコットランドとイングランドの国境地帯で誕生した犬種であり、その名の「ボーダー」は「国境」を意味しています。
祖先は8世紀後半から11世紀にかけて、バイキングがイギリスにもたらしたトナカイ用の牧畜犬だと考えられています。
その後、イギリス在来の犬種と交配を重ねることで、羊を効率的に管理する能力に特化した牧羊犬へと進化しました。代々受け継がれてきた高い知能と俊敏さ、鋭い観察力、そして従順な性格は、現在でも多くの人々を魅了しています。近年では、日本国内でもドッグショーやドッグスポーツの人気とともに注目を集め、家庭犬としても広く親しまれるようになりました。
ボーダーコリーの飼い方
ボーダーコリー特有の高い運動能力と知性を活かすために、十分な運動量の確保と精神的な刺激を日々意識しましょう。毎日の散歩はもちろん、ボール遊びやアジリティなど多彩な運動も取り入れることで、健康維持やストレス予防に役立ちます。
また、バランスの取れた食事や清潔な生活環境を維持し、定期的な健康チェックも怠らないようにしましょう。このように、適切な選び方から始まり、食事・衛生・運動・環境管理を意識することで、ボーダーコリーと長く健やかに暮らすことができます。
ボーダーコリーにかかる飼育費
ボーダーコリーを飼育するには食費や医療費がかかります。良質なフードを選ぶことは健康維持に直結するため重要です。
また、定期的なワクチン接種や健康診断も必要となります。加えて被毛の手入れに使うブラシなどのグルーミング用品や、必要に応じてトリミングの費用がかかることもあります。
初期費用だけでなく継続的な費用を念頭に置くことが大切です。
毎日の散歩と運動
ボーダーコリーは非常に高い運動欲求を持つ犬種であり、その特性やボーダーコリーの特徴として、十分なエネルギー発散が不可欠です。朝晩に30分以上の散歩をすることが推奨されますが、これだけでは満足できない場合も多く、時にはドッグランや広い場所で自由に走らせてあげることが大切です。
さらに、アジリティやディスクなどのドッグスポーツは、体力消費だけでなく、ボーダーコリーの高い知能への刺激にもなります。こうした運動やゲームは精神面の安定にもつながるため、日常的に取り入れることが、ボーダーコリーが健やかに過ごすための重要なポイントです。
早食い対策
ボーダーコリーは賢い特性を持つ犬種であり、食欲旺盛なため早食いしやすい傾向があります。早食いは消化不良や吐き戻しの原因となるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあるため、しっかりとした対策が重要です。
賢いボーダーコリーの特性を活かし、知育玩具やパズルフィーダーなどの工夫を取り入れることで、フードボウルを難しくし、ゆっくりと時間をかけて食事を楽しませることができます。また、一度に与える量を調整し、数回に分けて与えることで、早食いの防止につながります。これらの方法を習慣づけることで、健康維持や満足感の向上が期待できます。
定期的なブラッシング
定期的なブラッシングはボーダーコリーの被毛を健康に保つ上で欠かせません。ボーダーコリーは抜け毛が比較的多い特性を持っており、スムースタイプでもラフタイプでも、美しい毛並みを維持するためには週に数回のブラッシングが推奨されます。
ブラッシングを行うことで毛の絡まりや抜け毛を防ぎ、皮膚の状態もチェックできます。こうしたお手入れを続けることで、ボーダーコリー特有の被毛の健康と清潔感をしっかり守ることができます。
熱中症対策
暑い季節は熱中症対策がとても重要です。ボーダーコリーの特徴として、ダブルコートの被毛を持っているため、体温調節が苦手な場合があります。
そのため、涼しい場所を確保したり、こまめに水分補給を行うことが不可欠です。ボーダーコリーの特徴を踏まえ、外での活動は早朝や夕方の涼しい時間帯に限定し、直射日光を避けるようにしましょう。さらに、室内環境にも十分に気を配り、エアコンや扇風機を活用して適切な温度管理をすることで、熱中症リスクを効果的に軽減できます。
健康と病気の注意点
ボーダーコリーは健康状態も全体的に丈夫であることで知られています。
しかし、遺伝的な疾患やボーダーコリー特有の病気には注意しなければなりません。普段から犬の様子をよく観察し、健康管理を徹底することが、ボーダーコリーの特徴を活かして長く健康に過ごすためには不可欠です。
何か異常が見られた場合にはすぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。こうした日常の予防や早期発見が、ボーダーコリーがかかりやすい疾患の重症化を防ぐことにつながります。
かかりやすい病気
ボーダーコリーの特徴として、遺伝性疾患のリスクがある点も挙げられます。
股関節形成不全や肘関節形成不全は、ボーダーコリーの特徴的な注意点であり、これらは関節に問題を引き起こし、歩行に影響する可能性があります。
また、コリー眼異常と呼ばれる目の病気にも注意が必要です。
これらの疾患を早期に発見するためには、ボーダーコリーの特徴を理解し、日頃から適切な運動管理やバランスの良い食事、そして定期的な健康チェックを行うことが大切です。何か異常が見られた場合はすぐに専門的なケアを受けることが、愛犬の健康を守ることにつながります。
ボーダーコリーについてのまとめ
ボーダーコリーは、その卓越した知性と高い運動能力から、日本でも非常に人気が高い中型犬種です。牧羊犬としての長い歴史を持ち、飼い主に対して忠実で思慮深い性格がボーダーコリー最大の魅力のひとつといえるでしょう。ボーダーコリーの魅力を最大限に引き出すためには、毎日の十分な運動と知的刺激を十分に与えてあげることが大切です。
アクティブな生活を好む家庭や、共にスポーツやアクティビティを楽しみたい方に特に人気があります。
このように豊かな個性と多くの魅力を持つボーダーコリーは、初心者から経験者まで幅広い飼い主に愛される犬種です。

愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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