チワワに必要なしつけってなんだろう?しつけをするときのコツや注意点をご紹介!
クリクリとした大きな瞳で可愛らしい見た目のチワワ。体が小さく人懐っこいというイメージから、ペットとして飼われていることが多い犬種です。しかし「自分も飼いたいと思っているけれど、チワワにはどんなしつけが必要なんだろう?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、チワワに必要なしつけや、しつけをするときのコツ・注意点などについてご紹介します。家族として迎え入れる前にしつけの仕方について知っておきたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
チワワはどんな犬種?
まず始めに、チワワにはどのような特徴があるのか解説します。チワワは世界最小の犬種と言われており、大きな目と三角形の耳が特徴的です。オス・メスともに大きさが13cm~15cm、体重が1,5〜3kgほどが標準の体型で、小柄ながら体格は意外とがっしりとしています。
小型のため、家の中で走り回るだけでもある程度の運動量は確保できますが、気分転換や日光浴のためにも外での散歩は必要です。また、平均寿命は14~16年と犬の中でも比較的長寿な部類に入ります。
チワワはどんな性格なの?
次に、チワワの基本的な性格や、性別での性格の違いについて解説します。チワワは飼い主に従順な子が多く、比較的しつけやすいのが特徴です。ただ、可愛らしい見た目とは裏腹に攻撃的な一面もあります。チワワは性別によっても性格に差があるので、育てるときの参考にしてみてください。
チワワの主な性格について
チワワの主な性格は下記の通りです。
- 好奇心旺盛
- 甘えん坊
- 素直
- のんき
- 臆病
- 攻撃的
チワワは好奇心旺盛な子が多く、飼い主と遊ぶのが大好きです。素直な性格で飼い主の指示に従うため、比較的しつけがしやすい犬種です。
ただ、臆病な性格のため初対面の人に怯えたり、ちょっとしたことを怖がる子も多くいます。また、怒りっぽい性格なので無駄吠えや嚙み癖がある子もおり、しっかりとトレーニングをする必要があります。
オスとメスの性格の違いについて
チワワのオスは活発で攻撃的な子が多く、リーダー意識が強い傾向にあります。オスはやんちゃな性格をしていて攻撃的な一面があるので、興奮しだしたときは落ち着かせるよう注意しましょう。
チワワのメスはおとなしい子が多く、飼い主に従順なのが特徴です。オスと比べておっとりとしているため、落ち着いた子を迎え入れたいという方はメスがおすすめです。また、飼い主の言ったことを素直に聞き入れるので、しつけもしやすいでしょう。
男の子のチワワを愛犬ブリーダーでさがす 女の子のチワワを愛犬ブリーダーでさがす
チワワのしつけを始める時期について
チワワのしつけは、生後3週目~12週の社会化期に始めるのがおすすめです。社会化期とは、周りの環境からさまざまな情報を吸収する期間のことです。この時期に人やほかの犬と触れあったり、外出をしたりしてルールやマナーを身に付けていきます。
成犬になってからしつけようしても時間がかかってしまうので、一番覚えるのが早い社会化期にしつけを始めるのがおすすめです。
チワワに必要なしつけについて
続いて、チワワに必要なしつけについて解説します。チワワの性格から、さまざまな問題行動を引き起こす可能性があります。特にチワワによく見られる問題行動の例を挙げ、それぞれのトレーニング方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレトレーニングをしよう!
チワワのトイレトレーニングを行う際は、まず部屋の環境を整えましょう。土や草と同じように柔らかい場所で排泄する習性があるため、カーペットのような布製の敷物は外し、クッションは床に置いたままにしないようにします。
また、ご飯を食べた直後やソワソワと落ち着かないなど、排泄のタイミングを見計らい、トイレに誘導するのがおすすめです。なお、トイレを失敗したときに感情的に怒ってしまうと排泄を我慢してしまう場合があるので、叱らず冷静に片づけるようにしてください。
無駄吠えを抑えるトレーニングをしよう!
チワワの無駄吠えを抑えるトレーニングをする際は、まず何で吠えているのか理由を考えてみましょう。ご飯が欲しくて要求吠えをしているのか、周りの環境に怯えて警戒吠えをしているのかなど、様子を見て判断してください。
要求吠えをしている場合は、吠えても無視するのがおすすめです。チワワが吠えても相手にしてもらえないと理解すれば、だんだんと吠え癖が改善されていきます。警戒吠えのトレーニングでは、インターホンが鳴ったときや散歩でほかの犬とすれ違うときに、おやつを与えて気をそらすのが効果的です。
クレートトレーニングをしよう!
動物病院に行く際やお出かけをするときにクレートに入ってもらう必要があるため、クレト(ハウス)トレーニングをしておくのも大切です。わんちゃんがクレートに入れるようになると、安心できる環境を作れるうえに安全に移動できるメリットもあるので、しっかりトレーニングしておきましょう。
トレーニング方法は、自分からクレートに入ってもらうために、クレートにフードを投げ入れ、クレートに入ったら「ハウス」と声をかけます。このトレーニングを繰り返し行い、指示して自主的にクレートに入れるようになるまで行ってください。
コマンドトレーニングをしよう!
コマンドトレーニングとは、飼い主がわんちゃんの動きをサインを使って指示するトレーニングのことです。チワワに必要なコマンドトレーニングは下記の通りです。
- 待て
- よし
- いけない
- おすわり
- お手
- おいで
- ハウス
食事を出すときは、興奮を抑えるために「待て」と指示をし「よし」の合図で食べさせるようにします。おもちゃに嚙みついて離さないときには「いけない」と言って、執着させないようにします。
散歩のときにほかの人や犬に吠えかかったときは、「おすわり」と声をかけて落ち着かせます。
留守番トレーニングをしよう!
チワワは甘えん坊な性格のため、飼い主が不在のときのために留守番トレーニングをしておきましょう。まずは、普段のわんちゃんとの過ごし方を見直し、家にいるときにべったりかまっていないか思い返してみてください。
次に留守番に慣れさせるために、外出するふりをして別の部屋に移り、しばらく時間が経ったら元いた部屋に戻ります。このときわんちゃんが喜んでも反応せず、普段通りに過ごすよう意識してください。これを繰り返すことで徐々に留守番に慣れ、問題行動も収まっていきます。
噛み癖を直そう!
嚙み癖は早いうちに直しておかないと、ほかの人や犬にケガを負わせてしまう恐れがあるので、しっかりトレーニングをしておきましょう。
わんちゃんが噛んできたときは、低く大きな声で「痛い!」と叫ぶと驚いて噛むのを止めます。または、背を向けて無視をする、部屋から出るなどしてわんちゃんに反省させるのがおすすめです。
また、手を噛み始めたらおもちゃを渡すようにすると、おもちゃで遊ぶのが楽しいとわかり、嚙み癖が収まっていきます。
チワワのしつけをするときのコツについて
ここからは、チワワのしつけをするときのコツについて解説します。まずは普段の生活で信頼関係を少しずつ築いていきましょう。お互いの関係作りができてきたら、ダメなときはきちんと叱るようにし、ルールを覚えさせます。指示通りに動いてくれたら必ず褒めて、わんちゃんが苦にならないしつけを行っていきましょう。
信頼関係を築き主従関係をはっきりさせましょう!
チワワのしつけでは、まず信頼関係を築くことが重要です。なるべく一緒にいられる時間を作るようにし、散歩やブラッシングといったお世話を通してスキンシップを図りましょう。
また、可愛いからと甘やかすだけでなく、問題行動をしたら「ダメ」「いけない」ときちんと注意をし、主従関係をはっきりさせておくのも大切です。
低い声で注意するようにしましょう!
チワワのしつけをするときは、声の高さも意識しましょう。褒めるときは高い声にし、叱るときは低い声を使うといったように状況に合わせて声色を変えると、わんちゃんも判断しやすくなるのでおすすめです。
また、叱るときに高い声を出してしまうと、わんちゃんが余計興奮してしまうため、注意する際は低い声を出して落ち着かせるといいでしょう。
上手くできたら思い切り褒めてあげましょう!
指示に従ってくれたら、思い切り褒めてあげるのもトレーニングを成功させるコツです。例えば「待て」と指示したときに大人しく待っていたり「いけない」と言ったときに言葉を聞き入れて動きを止めたりしたときは、頭をしっかりなでて褒めてあげましょう。
そうするとわんちゃんも褒めてもらえたことで喜びを感じ、素直に指示に従うようになります。
チワワのしつけをするときの注意点について
続いて、チワワをしつけるときの注意点について解説します。チワワは臆病な性格なので、体を叩いたり怒鳴りつけたりするのはやめましょう。また、目を正面から見つめると威嚇と勘違いされてしまうため注意が必要です。しつけを行うときは感情に任せず、どのポイントで叱るのか決めておきましょう。
叩く・大きな声で叱るのはやめましょう!
チワワのしつけでは、叩いたり大きな声で叱ったりするのはNGです。チワワは臆病な性格なので、叩かれたり怒鳴られたりした場合、人に対して恐怖心を抱くようになってしまいます。さらに警戒心が強くなり、思い切り吠える、噛みつくなどの問題行動を引き起こしてしまう場合もあるため、体罰はせず冷静に叱るようにしましょう。
目をじっと見つめ続けるのは避けましょう!
チワワのしつけをするときに、わんちゃんの目を正面からじっと見つめるのもNGです。人間の親が子供を叱る際にじっと目を見る場合がありますが、わんちゃんにとっては威嚇を表す行為となります。そのため、攻撃を行ってくると勘違いして、わんちゃんが応戦体制になるおそれがあります。
注意するときは、ぱっと目を見るだけに留めておき、真正面から見つめないようにしましょう。
一貫した態度で接しましょう!
チワワに接するときは、常に同じ態度で接することが重要なポイントです。機嫌が良いときは悪いことをしても叱らず、機嫌が悪いときは厳しく叱るといったように、気分によって態度を変えるのはわんちゃんにとって良くありません。
わんちゃんは、何が良くて何がいけないことなのかを判断できなくなってしまうため、そのときの気分に流されず、叱るポイントと褒めるポイントをはっきり分けるようにしてください。
チワワのしつけをするときに便利なグッズ
チワワのしつけをするときに便利なグッズは下記の通りです。
- サークル
- ケージ
- クレート
- ハーネス
- ロングリード
- コング
- フードポーチ
チワワのほとんどは室内飼いですが、室内飼いでも落ち着けるスペースを作る必要があることと、トイレトレーニングを行うためにもサークルやケージは必要です。また、散歩をするときに興奮して走りだすのを抑えるために、ハーネスも用意しておきましょう。
ロングリードはおもちゃで遊ぶときに思い切り走れ、ゴム素材のコングは中におやつが入れられるので、留守番をするときに楽しく遊ぶことができます。
自分でしつけるのが難しい場合はプロに頼みましょう!
ここまで自分でチワワをしつける方法をお伝えしましたが、自分で上手くしつけができない場合は、ドッグトレーナーにしつけを依頼するのも手です。ドッグトレーナーは犬をしつけるプロなので、自分でしつけるよりも早く習得できます。
また、トレーナーさんに正しいしつけの仕方を教わることもできるので、1人で悩まずに相談してみてください。
まとめ
今回はチワワに必要なしつけや、しつけをするときのコツ・注意点などについてお伝えしました。チワワは室内で飼われることが多いので、まずはトイレトレーニングから始めるのがおすすめです。また、臆病な性格で警戒吠えをする場合があるので、わんちゃんの負担を減らすためにも早めに興奮を抑えてあげましょう。
チワワを甘やかすだけでなく、やってはいけないことはしっかり教え、人と一緒に生活するためのルールを伝えていきましょう!