チワワは室内飼いでも散歩は必要?散歩の必要性と注意点を解説!
「チワワは室内飼いでも散歩は必要なの?」
「チワワは散歩しなくていいって本当?」
このような疑問がある方もいますよね?
体の小さなチワワですが、運動不足以外にもストレス解消や社会化訓練などの理由から散歩が必要です。
この記事では、チワワに散歩が必要な理由や散歩にまつわる注意点などを解説しています。
チワワの散歩について疑問や不安をもっている方はぜひ最後までご覧下さい。
チワワに散歩が必要な理由
「チワワは、体が小さいので散歩しなくてよい」という声もありますが、チワワには散歩が必要です。
チワワに散歩が必要な理由は下記の3つが挙げられます。
- 運動不足やストレス解消に必要
- 社会化訓練のために必要
- 日光浴として必要
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
運動不足やストレス解消に必要
一つ目は、運動不足やストレス解消のためにチワワには散歩が必要です。
人も同じ空間で、毎日代わり映えしない生活を送っていてはストレスを感じますよね?
チワワも同じで、家の中でずっと過ごしていると運動不足やストレスが溜まります。
ストレスは、犬の問題行動や心身の不調の原因にもなるので、極力ためない生活をさせてあげてください。
チワワは、自分の意思で外出し生活環境を変えることできませんので、気分転換させるためにも毎日お散歩しましょう。
社会化訓練のために必要
二つ目は、社会化訓練のために散歩が必要です。
チワワは警戒心の強い犬種なので、ほかの犬よりも未経験のことや突然のできごとに対して敏感です。恐怖心から、吠えや噛みつきといった問題行動を起こしてしまうこともあります。
こうした問題行動を予防するためには、家の外に連れ出し様々な環境に慣れさせるとよいです。
特に子犬の社会化期と呼ばれるころに、家族以外の人や犬と接触させれば、徐々に人間社会に慣れてきて問題行動が減っていくでしょう。
日光浴として必要
三つ目は、犬にとって日光浴は必要なためです。
犬は日光を浴びると脳内で「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
このセロトニンは、心を落ち着かせる作用があるホルモンです。
セロトニンが分泌されるとストレスの軽減にもなります。
また、セロトニンが分泌されてると眠りを司る睡眠ホルモンの「メラトニン」が生成され、夜の眠りも深くなるので健康にも良いとされています。
上記の3つの理由により、チワワには散歩が必要といえるでしょう。
チワワの散歩の基本とコツ
「チワワにお散歩が必要な理由は分かったけど、どのくらい散歩をしたらいいの?」と疑問に思う方もいますよね?
ここでは、チワワの散歩の基本である下記の3つをご紹介します。
- 散歩デビューはいつから
- 適切な散歩の回数
- 散歩に必要な距離
それでは、みていきましょう。
散歩デビューはいつから?
まずは、お散歩はいつから始めるとよいのか解説します。
チワワのお散歩デビューは、混合ワクチンと狂犬病ワクチン接種後、14日以上経過し体調に問題ないことを確認できたらスタートしましょう。
子犬を社会化するためには、生後3か月にデビューさせるのが有効です。
理由は、生後4か月すぎると「恐怖期」という時期に入り、警戒心や恐怖を感じやすくなるからです。ただし、生後3か月にお散歩デビューが難しい場合もあります。
そのようなときは、飼い主が抱っこして外の感覚を体験させてあげるとよいでしょう。
適切な散歩の回数
次に紹介するのは、チワワの散歩の回数です。
チワワの散歩は1日1〜2回連れていきましょう。
時間帯は朝晩の2回が理想です。
運動量の少ないチワワですが、散歩は気分転換やストレス解消、社会化訓練など、チワワが健康に生活するために毎日欠かせません。
ただし、シニア犬になったら1日1回にした方がよい場合があります。体調を見ながら獣医師と相談してみてください。
散歩に必要な距離
最後に、チワワのお散歩に必要な距離について紹介します。
チワワのお散歩に必要な距離の目安は、子犬は約1㎞、成犬は約2㎞で時間にすると、1回のお散歩は10〜20分程です。
ただし、散歩量には個体差があり、年齢や性別、散歩の内容などによって異なるため、チワワの様子を観察しながら決めてください。
注意点として、運動のためだといって長時間や長距離の大きな負担がかかる散歩はさけましょう。
チワワの散歩で気をつけること
「体の小さなチワワですが、散歩中に気をつけることはあるの?」と疑問に思う方もいますよね。
チワワの散歩で気をつけることは、下記の5点です。
- リーダーウォークは必ずさせること
- 障害物や段差に注意する
- 溝にハマらないように注意する
- 夏場の散歩は熱中症と脱水に注意する
- 冬場の散歩は温度差と乾燥に注意する
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
リーダーウォークは必ずさせること
リーダーウォークとは、飼い主が主導で散歩させることです。
教え方は、チワワがリードを引っ張り好きな方向に進もうとしたら飼い主は立ち止まり、チワワがそばに寄ってきたら褒め、また歩き始めるというものです。
これを繰り返すと、飼い主が主導で散歩をすることができます。
始めのうちは、チワワの好奇心で前へ前へと進もうとしたり、人や犬とすれ違う際に吠えたりする場合もありますが、リーダーウォークはチワワの命を守るためにも大切なことなので、根気よく教えましょう。
障害物や段差に注意する
次は障害物や段差に注意することです。
チワワは、骨や関節が小さくほかの犬種に比べるとあまり強くありません。
人間が楽に登れる階段や段差でも、チワワの足には大きな負担がかかる可能性があります。
ですので、障害物や段差が多いルートや、急な坂道を歩くルートは極力さけるとよいでしょう。また、暗い道を散歩するとチワワが周りに気づかず、道の障害物につまずきケガをすることもあるので注意してください。
溝にハマらないように注意する
チワワの散歩では、溝にハマらないように注意が必要です。
チワワは体が小さいので、小さな隙間や溝などほかの犬がハマらないような場所に落ちてしまうことがあります。
散歩中は、足元に注意し危険なところは避け、どうしても通過しなければならないときは、飼い主が抱っこして通過しましょう。
また、夜の散歩でチワワが気がつかず、溝にハマってしまうこともあるので暗い時間帯の散歩は特に注意が必要です。
人や自転車、車との衝突に注意する
チワワを散歩中、車や自転車と接触しそうになりヒヤリをしたことはありませんか?
チワワは、小型犬で小さく見えづらいため、ほかの犬種よりも注意が必要です。
対策としては、散歩中は極力伸縮リードを使わないことです。
歩道や道路を歩いているときに伸縮リードを伸ばした状態にすると、チワワと飼い主の距離が広がって危険を察知しても、対応が遅れる可能性があるので注意しましょう。
また、夜のお散歩は周囲の人に目がつくように、目立つ服装やお散歩グッズとして販売されている反射板やライトを使用するのもおすすめです。
夏場の散歩は熱中症と脱水に注意する
チワワの夏場の散歩は熱中症と脱水にも注意が必要です。
チワワは人間と比べ地面との距離が近いので、地面の熱さの影響を受けやすいことがいえます。
特に、真夏の暑い日はアスファルトは熱で高温になるため、お散歩は早朝や夜など温度が低く日差しが弱い時間帯を選んで散歩しましょう。
また、脱水症状の予防のために、真夏は水を持ち歩き小まめな水分補給を心がけてください。
冬場の散歩は温度差と乾燥に注意する
冬場のチワワの散歩は、温度差と乾燥に注意しましょう。
メキシコ原産のチワワは寒さに弱い犬種です。そのため、冬場の散歩には服を着させるといった防寒対策が欠かせません。
特に室内と外の温度差には注意が必要で、外気の冷たさで気管支を痛めてしまう子もいるので、廊下や玄関で寒さに慣れてから、散歩にでかけるとよいでしょう。
また、雨や雪で体が濡れたらしっかりと乾かし、皮膚の乾燥を防ぐために保湿成分が含まれた犬用のクリームで、鼻や肉球を保護してあげてください。
チワワの散歩で困ったときの対処法
最後にチワワの散歩で困ったときの対策法を紹介します。
チワワは、子犬のころにお散歩経験が少ないとお散歩の楽しさが分からず、散歩そのものが苦手になってしまう子もいます。
チワワのお散歩で困った行動は下記の3つです。
- 無駄吠え・すれ違い吠え
- お散歩嫌がる・怖がる
- リードを引っ張る癖
それでは、それぞれの問題の対処法を紹介します。
無駄吠え・すれ違い吠え
チワワに多い困りごとは、無駄吠えやすれ違い吠えです。
チワワが無駄吠えやすれ違い吠えをする理由は、人やものを警戒していることが挙げられます。チワワのテリトリーも近づくものや、正体の分からないものに対して警戒して吠えてしまうのです。
対処法は下記の2つが挙げられます。
- 子犬の社会化期に人や犬に慣れさせる
- アイコンタクトで注意をそらす
子犬の社会化期に人や犬に慣れさせる
まず、一つ目の対処法としては、生後3週頃〜16週の社会化期に家族以外の人や犬に慣れさせておくことです。
子犬のときに家族以外の人に慣れさせておくことで、知らない人への警戒が抑えられ、すれ違い吠えをなくすことができます。
また、この時期に積極的に外に連れ出し自動車やサイレンの音などに慣れさせておくと、正体の分からないものへの恐怖心が和らぐので、成犬になってから穏やかな性格になるでしょう。
アイコンタクトで注意をそらす
二つ目はアイコンタクトで注意をそらす方法です。
すれ違い吠えの原因である、警戒心や不安を取り除くためには「怖くない」と教え、吠えなくても去っていくことを学習させましょう。
まず、人や自転車を確認した際は、チワワが吠えないところまで距離を取ったうえで、チワワの視界に入れさせるようにします。
そして、チワワが吠えそうになったら愛犬の名前を呼び、人や自転車が通りすぎるまでアイコンタクトします。
チワワが通り過ぎるまで吠えなかった際は、ご褒美のおやつをあげ褒めてあげてください。
これを繰り返すことにより、すれ違い吠えが徐々なくなるでしょう。
散歩を嫌がる・怖がる
チワワは、恐怖心が強く怖がりな犬種なため、散歩を怖がって嫌がる子もいます。
そんなときの対処方法は、チワワが怖がらない場所で散歩を行い、徐々に慣れさせてあげてください。
狭い道路や住宅街よりも、人の少ない公園の方が車やバイクの音、ほかの犬などが少ないため、落ち着いて散歩ができます。
初めのうちは短い時間での散歩を行い、徐々に慣れさせるとよいでしょう。
また、散歩中に褒めてあげることで嬉しさを覚えて、散歩が楽しいと思うようになります。
リードを引っぱる癖
チワワの中には、散歩中にリードを引っ張る癖のある子もいます。
リードを引っ張る理由のほとんどは、好奇心旺盛で散歩が楽しく早く前に進みたくなり、引っ張ってしまうことが挙げられます。
対処方法は、飼い主がリーダーということを分からせることで、引っ張り癖がなくなります。
教え方は、先程も紹介したリーダーウォークをさせることです。
チワワがリードを引っ張ったら、「NO」など禁止を伝える言葉を言って立ち止まります。チワワが飼い主の歩調に合わせて歩きだしたら、褒めるを繰り返すと徐々に引っ張り癖はなくなるでしょう。
まとめ
この記事では、チワワの散歩について紹介しました。
チワワに散歩が必要な理由は、運動不足以外にストレス発散や社会化訓練、日光浴のために必要だということが分かりましたね。
チワワは臆病な性格の子が多いので、無駄吠えやお散歩の苦手な子もいますが、徐々に慣れさせ散歩は楽しいものと覚えさせてあげるとよいでしょう。
チワワならではの、注意点に気を付けながら愛犬との散歩を楽しんでくださいね。