【超大型犬ランキング】もふもふ人気犬種から珍しい品種まで一覧比較!
公開日:2025年9月1日
更新日:2025年9月4日

「超大型犬」は、その圧倒的な大きさともふもふした存在感で多くの人を魅了します。ゴールデンレトリーバーなどの大型犬よりさらに大きく、グレートピレニーズやレオンベルガー、グレートデーンのように「世界一大きい犬」として知られる品種も存在します。
この記事では、人気の超大型犬TOP10や、犬の大きさランキング、珍しい品種や希少な種類までを一覧表で紹介。超大型犬種の性格や寿命、値段、さらには生活に欠かせないケージ・クレート選びのポイントまで詳しく解説します。
[目次]
超大型犬とは│体重や体高の基準や定義は?
実は、「超大型犬」という呼び方には、国際的に統一された明確な基準はありません。血統書を発行する団体によっても定義は異なりますが、
一般的には、
- 成犬時の体重が40kg以上
- 体高70cm前後以上
上記のような犬種が「超大型犬」と呼ばれます。「大型犬」との厳密な違いはなく、犬種ごとの大きさによって慣習的に分けられています。
たとえば、ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーは大型犬に分類されますが、それよりもさらに大きな犬種を超大型犬だとイメージするとわかりやすいでしょう。犬の大きさは体重だけでなく体高や体長といった要素も関係します。「体重・体高・存在感」のすべてが規格外なのが超大型犬の魅力です。
超大型犬の体重&体高ランキング!世界一大きい犬は?
超大型犬の中には、その体高や体重で“世界一でかい犬”と称される犬種が存在します。
たとえばギネス世界記録では、グレートデーンが「最も背の高い犬」としてたびたび認定されており、過去には体高111.8cmの「ゼウス」という犬が有名になりました。一方、体重ではイングリッシュマスティフが世界最大級で、100kgを超える個体も確認されています。
以下に、体高・体重のデータをもとにした「犬の大きさランキング」をまとめました。
順位 | 犬種 | 体高(オス) | 体重(オス) | 特徴 |
1位 | アイリッシュ・ウルフハウンド | 79〜86cm以上(最大90cm超) | 54〜82kg | 世界一背が高い犬。穏やかで優しい性格 |
2位 | グレートデーン | 76〜86cm(記録は110cm超) | 54〜90kg | 世界一大きい犬として有名。堂々とした姿 |
3位 | セント・バーナード | 70〜90cm | 64〜120kg | 雪山救助犬として活躍。力強く優しい |
4位 | イングリッシュ・マスティフ | 76〜91cm | 72〜104kg(最大140kg記録あり) | 体重世界一。落ち着きがあり忠実 |
5位 | グレート・ピレニーズ | 70〜82cm | 45〜73kg | 白い毛並みが美しい。牧羊犬として活躍 |
6位 | レオンベルガー | 72〜80cm | 54〜77kg | ライオンのようなたてがみ。温厚で家庭犬向き |
7位 | ニューファンドランド | 69〜74cm | 60〜70kg | 泳ぎが得意な水難救助犬。おおらかな性格 |
8位 | チベタン・マスティフ | 66〜76cm | 45〜72kg | 勇敢で独立心が強い。「幻の番犬」と呼ばれる |
9位 | ナポリタン・マスティフ | 65〜75cm | 60〜70kg | しわしわの皮膚が特徴。家族に甘えん坊 |
10位 | カーン・コルソ | 64〜68cm | 45〜50kg | イタリア原産の護衛犬。筋肉質で賢い |
ランキング上位の超大型犬種は、見た目の迫力だけでなく「性格の穏やかさ」や「家族に寄り添う優しさ」を兼ね備えていることが多いです。ただし、「大きさ」だけで憧れて迎えると後悔してしまう可能性があります。実際の生活環境や家族構成に合うかどうかをしっかり考えることが大切です。
超大型犬の人気ランキングTOP10│性格や寿命や費用も紹介!
日本国内で飼育されている超大型犬の中から、とくに人気の高い犬種をランキング形式でご紹介します。このランキングでは、単に体の大きさだけでなく、性格の穏やかさや飼いやすさ、そして見た目の魅力なども考慮に入れています。
これから超大型犬を家族に迎えたいと考えている人にとって、おすすめの犬種を見つける手助けとなるでしょう。それぞれの犬種について、見た目や性格の特徴や平均寿命、お迎えする際の費用なども詳しく解説していきます。
【第1位】グレートピレニーズ│真っ白でもふもふな超大型犬
項目 | 内容 |
原産国 | フランス・スペイン(ピレネー山脈周辺) |
歴史 | 牧羊犬として家畜をオオカミや熊から守るために活躍。 フランス王室や貴族にも愛された。 |
体高・体重 | 体高70〜82cm / 体重45〜73kg |
平均寿命 | 10〜12年 |
平均価格 | 25〜40万円前後 |
犬種の特徴 | 真っ白で大きなもふもふの毛並み。 温厚で優しいが、頼もしい番犬気質もある。 |
グレートピレニーズは、その真っ白で豊かな被毛が特徴的な超大型犬です。もふもふとしたダブルコートは、元々ピレネー山脈の厳しい寒さから身を守るためのものでした。
優雅な外見とは裏腹に、かつては家畜を外敵から守る護衛犬として活躍していたため、縄張り意識が強い一面も持ち合わせています。
家族に対しては愛情深く献身的ですが、独立心も旺盛で頑固なところがあるため、子犬のころからの一貫したしつけが欠かせません。この美しい白いコートを維持するためには、定期的なブラッシングなどの手入れが必要です。
【第2位】セントバーナード│優しく寄り添う山の救助
項目 | 内容 |
原産国 | スイス(アルプス山脈) |
歴史 | 雪山救助犬として知られ、遭難者を助けるために活躍。 修道院でも保護犬として飼育されていた。 |
体高・体重 | 体高70〜90cm / 体重64〜120kg |
平均寿命 | 8〜10年 |
平均価格 | 30〜50万円前後 |
犬種の特徴 | 大型でがっしりした体格と優しい表情。 穏やかで人懐っこく、家庭犬としても人気。 |
飼い方 | 運動は必要だが激しい運動より散歩中心でOK。 被毛が多く抜け毛の手入れが欠かせない。 |
セントバーナードは、大きな体と温厚な表情が印象的な超大型犬種です。
もともとはスイスのアルプス山脈で、雪山遭難者の救助犬として活躍していました。その歴史から、非常に忍耐強く、人に対して友好的な性格をしています。とくに子供に対して寛容で、優しく接することができるため「ジェントル・ジャイアント(優しい巨人)」とも呼ばれます。
のんびりとした性格ですが、救助犬としての本能から、家族を守ろうとする頼もしい一面も持っています。ただし、暑さに非常に弱い点、よだれの量が多い犬種である点は飼育前に理解しておくべきです。
【第3位】ニューファンドランド│穏やかで頼もしい水難救助犬
項目 | 内容 |
原産国 | カナダ(ニューファンドランド島) |
歴史 | 漁師の作業犬として、船の引き上げや水難救助に活躍。 その温厚な性格で家庭犬としても人気。 |
体高・体重 | 体高65〜74cm / 体重60〜70kg |
平均寿命 | 9〜11年 |
平均価格 | 25〜40万円前後 |
犬種の特徴 | 大きく力強い体格と豊富な被毛。 泳ぎが得意で、人懐っこく穏やかな性格。 |
飼い方 | 広い運動スペースが必要。抜け毛も多い。 定期的なブラッシングが欠かせない。 |
ニューファンドランドは、分厚い被毛と水かき状の足を持ち、泳ぎが非常に得意なことで知られています。その能力を活かし、古くから水難救助犬として活躍してきた超大型犬です。
性格は極めて穏和で愛情深く、辛抱強いことから、子供やほかのペットとも良好な関係を築けます。
特徴的なのは、真っ黒でふさふさとした長毛のダブルコートで、耐水性に優れています。
そのふわふわで黒い毛並みは魅力的ですが、美しい状態を保つためにはこまめなブラッシングが欠かせません。
【第4位】レオンベルガー│ライオンのような黄金のたてがみ
項目 | 内容 |
原産国 | ドイツ(レオンベルグ地方) |
歴史 | 19世紀にライオンに似た家庭犬として生み出される。 番犬や作業犬としても活躍。 |
体高・体重 | 体高72〜80cm / 体重54〜77kg |
平均寿命 | 8〜9年 |
平均価格 | 25〜45万円前後 |
犬種の特徴 | ライオンのたてがみのような黄金色の毛並み。 温厚で家庭犬向き、社交的。 |
飼い方 | 運動が必要で広いスペースが望ましい。 抜け毛が多くブラッシングは必須。 |
レオンベルガーはドイツ原産の超大型犬種で、その名の由来となったレオンベルグ市の紋章であるライオンに似せて作られました。とくにオスは首周りの豊かな飾り毛がライオンのたてがみを彷彿とさせ、威風堂々とした風格を持っています。
その見た目とは裏腹に、性格は非常に穏やかで愛情深く、人懐っこいことで知られています。家族に対して忠実で、とくに子供には寛容に接することができるため、優れた家庭犬としての資質を持っています。
賢くトレーニングしやすいですが、大きな体で甘えてくる一面もあり、そのギャップが魅力の一つです。
【第5位】ロットワイラー│屈強な体つきのかっこいい超大型犬
項目 | 内容 |
原産国 | ドイツ |
歴史 | 牛の番犬や護衛犬として活躍。 強靭な体格と知能の高さで警察犬としても用いられる。 |
体高・体重 | 体高61〜69cm / 体重50〜60kg |
平均寿命 | 9〜10年 |
平均価格 | 20〜35万円前後 |
犬種の特徴 | 黒に茶色の差し毛。筋肉質でがっしりした体格。 忠実で家族には従順だが警戒心も強い。 |
飼い方 | 社会化としつけが必須。 運動量は中〜多めで、抜け毛の手入れも必要。 |
ロットワイラーは、ドイツ原産の犬種で、がっしりとした筋肉質の体がかっこいい超大型犬です。古代ローマ軍が使役していた犬が祖先ともいわれ、非常に力強く、作業能力に優れています。
家族に対しては非常に忠実で愛情深い一方で、警戒心が強く、見知らぬ人には距離を置く傾向があります。護衛犬としての本能も持ち合わせているため、子犬のころからの十分な社会化トレーニングと、飼い主による毅然としたしつけが不可欠です。
正しく育てれば、冷静沈着で頼りがいのある、最高のパートナーとなるでしょう。その精悍な見た目とかっこよさも人気の理由です。
【第6位】グレートデーン│世界一の大きさでギネス世界記録!
項目 | 内容 |
原産国 | ドイツ |
歴史 | 狩猟犬や護衛犬として古くから活躍。 世界最大級の体格で家庭犬としても人気。 |
体高・体重 | 体高76〜86cm / 体重54〜90kg |
平均寿命 | 7〜10年 |
平均価格 | 30〜50万円前後 |
犬種の特徴 | 非常に大きな体格と堂々とした姿。 温厚で家庭犬向き、子どもにも優しい。 |
飼い方 | 広い飼育スペースと適度な運動が必要。 短毛でも抜け毛の手入れは必要。 |
グレートデーンは「犬界のアポロ」とも称される、優雅で堂々とした体格の超大型犬です。
実際に「世界一背の高い犬」としてギネス世界記録に何度も認定されており、その体高は見る者を圧倒します。
この犬種の大きな特徴は、その見た目とは対照的な、穏やかで優しい性格です。非常に友好的で、家族と一緒に過ごすことを好むため、家庭犬としても人気があります。
ただし、その規格外の大きさゆえに、室内での飼育には広大なスペースを要します。また、しつけを怠ると飼い主がコントロールできなくなるため、子犬期からの訓練が非常に重要です。
【第7位】アイリッシュウルフハウンド│世界最大!背が高い犬種
項目 | 内容 |
原産国 | アイルランド |
歴史 | 古代から狼狩り用の猟犬として活躍。 貴族にも愛され、現在は家庭犬として人気。 |
体高・体重 | 体高79〜86cm以上 / 体重54〜82kg |
平均寿命 | 6〜8年 |
平均価格 | 25〜40万円前後 |
犬種の特徴 | 世界で最も背が高い犬種。 長い脚と穏やかな性格が特徴。 |
飼い方 | 広い運動スペースが必須。 抜け毛の手入れは定期的に必要。 |
アイリッシュウルフハウンドも、「世界一大きい犬」として知られる超大型犬です。個体としてはグレートデーンのギネス記録が目立ちますが、犬種としてはアイリッシュウルフハウンドの方が背が高く、世界最大の犬種だともいわれています。
その名前が示すとおり、かつてはオオカミ狩りで活躍したサイトハウンドでした。粗く硬いワイヤーコートに覆われた筋肉質な体つきは、狩猟犬としての歴史を物語っています。しかし、家庭では非常に穏やかで物静かに過ごし、「家では子羊、狩りではライオン」と評されるほどです。
アイリッシュウルフハウンドの飼育には、この巨体を維持するための十分な運動量と、広い飼育スペースの確保が飼育の条件となります。
【第8位】チベタンマスティフ│史上最高額で取引された犬?
項目 | 内容 |
原産国 | 中国(チベット) |
歴史 | 番犬や家畜の護衛として古くから活躍。 希少で「幻の犬」とも呼ばれる。 |
体高・体重 | 体高66〜76cm / 体重45〜72kg |
平均寿命 | 10〜12年 |
平均価格 | 50〜150万円前後(血統や希少性で大きく変動) |
犬種の特徴 | 大きく豪華な被毛と独立心の強さ。 忠誠心が高く番犬向き。 |
飼い方 | 広い環境と運動が必要。 抜け毛の手入れは欠かせない。 |
チベタン・マスティフは、中国のチベット高原が原産の古代犬種です。ライオンのような鬣(たてがみ)を持つ重厚な外見が特徴で、海外では非常に高額な値段で取引された事例があることでも知られています。
もともとは遊牧民の家畜やテントを守る護衛犬であったため、警戒心が非常に強く、縄張り意識も高いです。
家族に対しては忠実で献身的ですが、独立心が強く頑固な一面も持つマスティフ系の犬種であり、飼育には犬に関する深い知識と経験が求められます。
見知らぬ人や他の犬に対しては、慎重な対応が必要です。
【第9位】土佐犬│世界最強クラスの闘犬?超大型の日本犬
項目 | 内容 |
原産国 | 日本(高知県) |
歴史 | 闘犬として改良された大型犬。 警戒心が強く、家庭犬としては注意が必要。 |
体高・体重 | 体高60〜80cm / 体重50〜90kg |
平均寿命 | 10〜12年 |
平均価格 | 30〜80万円前後 |
犬種の特徴 | がっしりした体格と筋肉質。 忠誠心が高く番犬向き。 |
飼い方 | 強い力があるためしつけが必須。 運動量も多く、手入れも必要。 |
土佐犬は、日本(高知県)原産の唯一の超大型犬で、正式名称は「とさいぬ」です。闘犬として最高の能力を発揮できるよう、海外の大型犬と交配を重ねて作り出された歴史を持ちます。
土佐犬は、がっしりとした筋肉質の体で力強く、闘争心も持ち合わせています。そのため、一部の自治体では、犬による咬み付き事故を未然に防止するため「特定犬」に指定されており、飼育には厳しい基準が設けられています。
飼い主に対しては非常に忠実で従順な性格ですが、ほかの犬に対しては攻撃的になる可能性があり、飼育には専門的な知識と徹底した管理能力が不可欠です。
【第10位】アラスカンマラミュート│雪ぞりを引く力持ち
項目 | 内容 |
原産国 | アメリカ(アラスカ) |
歴史 | 雪ぞりを引く作業犬として古くから活躍。 耐寒性が高く、家庭犬としても人気。 |
体高・体重 | 体高58〜71cm / 体重34〜56kg |
平均寿命 | 10〜14年 |
平均価格 | 25〜40万円前後 |
犬種の特徴 | 力強い体格と厚い被毛。 社交的で人懐っこく、子どもにも優しい。 |
飼い方 | 運動量が多く広い環境が必要。 抜け毛の手入れは欠かせない。 |
アラスカンマラミュートは、アラスカの厳しい自然環境で、重いそりを引くために活躍してきた超大型犬です。シベリアンハスキーに似た犬として知られていますが、アラスカンマラミュートの方がより大きく、骨太で力強い体格をしています。
性格は穏やかで愛情深いですが、そり犬としての歴史から、独立心が強く頑固な一面もみられます。そのため、飼い主には根気強いトレーニングが求められます。
非常に豊富な運動量を必要とし、毎日の長時間の散歩や運動が欠かせません。アラスカンマラミュートは分厚い被毛を持つため、とくに日本の夏のような高温多湿の環境では、徹底した温度管理が必須となります。
超大型犬を飼う前に知っておきたい注意点
超大型犬は、その圧倒的な体格や存在感で、多くの人々を魅了します。しかし、実際に飼い始めてみると、超大型犬特有のさまざまな課題に直面することがあります。
ここでは、超大型犬を家族に迎える前に知っておきたい、飼育スペース・運動・費用・しつけ・健康管理のポイントを具体的に解説します。
十分な広さの飼育スペース
超大型犬を飼うためには、まず家の中に十分な広さを確保する必要があります。犬がゆったりと横になれる大きなケージやベッドを置くスペースはもちろん、歩き回ったり向きを変えたりするのにも余裕が求められます。
トイレも体のサイズに合った大きなものが必要で、設置場所も考えなくてはなりません。食事や水飲みといった日常の用品もすべて大型サイズになります。
また、移動手段として犬を乗せられる大きな車が必須となる場面も多いでしょう。万が一の際に預けるペットホテルも、超大型犬の受け入れが可能な施設は限られているため、事前に探しておくことが重要です。
毎日の散歩と運動に付き合う体力
超大型犬は、その大きな体を支える筋肉を維持するために、豊富な運動量を必要とします。犬種にもよりますが、毎日の散歩は1〜2時間程度を目安に、十分な距離を歩くことが求められます。そのため、飼い主自身にも毎日の散歩に付き合えるだけの体力が必要です。
また、超大型犬の引っ張る力は非常に強いため、万が一の時に制御できるよう、飼い主がしっかりとコントロールできなくてはなりません。定期的にドッグランなどで思い切り走らせる機会を設けることも、ストレス発散につながります。
散歩に使うリードや首輪は、強度のある丈夫な製品を選ぶことも大切です。
食費や医療費は小型犬の数倍
超大型犬の飼育で覚悟すべき点の一つが、経済的な負担の大きさです。体の大きさに比例して食事量も非常に多く、1か月にかかるドッグフードの費用だけでも小型犬の数倍に達することが珍しくありません。おやつ代も同様に高額になります。
また、ケガや病気をした際の医療費も高くなりがちです。投薬量は体重に応じて増え、手術費用なども体のサイズによって高額になる傾向があります。
将来的にかかる費用を見越して、十分な経済的備えをしておくか、ペット保険への加入を検討することもおすすめです。
しつけやトレーニングは確実に
超大型犬のしつけは、飼い主や犬自身、そして社会の安全を守るために絶対に欠かせません。子犬のころは小さくても、成長は非常に早く、あっという間に人間の力では制御できないほどの大きさになります。
成犬になってから問題行動を直すのは極めて困難なため、社会性を身につけさせるトレーニングは子犬のうちから始める必要があります。信頼できるブリーダーやドッグトレーナーの助言を仰ぎながら、飼い主がリーダーシップを取り、一貫性のあるしつけを根気強く続けることが求められます。
超大型犬のかかりやすい病気と健康管理
一般的に、超大型犬は小型犬や中型犬に比べて平均寿命が短い傾向にあり、多くは10歳前後でその生涯を終えます。少しでも長生きしてもらうためには、日々の健康管理が非常に重要です。
とくに股関節形成不全や肘関節形成不全といった骨・関節系の疾患や、命に直結する胃捻転などは、大型犬種に多くみられる病気です。高齢になれば介護も必要になり、その体格から飼い主の負担も大きくなります。
また、シャンプーやトリミングも自宅で行うのは重労働であり、トリミングサロンに依頼する場合も受け入れ先が限られ、料金も高額になることを理解しておく必要があります。
超大型犬のクレートやケージ選びのポイントは?
超大型犬のクレートやケージ選びは、サイズ・素材・安全性・使いやすさなどを意識することが大切です。ポイントを整理すると以下の5つです。
1. 愛犬がゆとりをもって動けるサイズ
犬が立ち上がったり、座ったり、寝返りを打ったりできるスペースがあることが必須です。成犬時の体高+20〜30cm程度、体長+10〜20cmを目安にすると安心でしょう。成長途中の子犬には、高さ調整や拡張可能なタイプを選ぶのもおすすめです。
2. 耐久性のある素材
超大型犬のクレートやケージには、頑丈で通気性が良いワイヤー製やスチール製がおすすめです。以下にそれぞれの素材の特徴をまとめました。
- ワイヤー製:通気性が良く、軽量で掃除もしやすい
- プラスチック製:落ち着ける空間が作れるが強度不足になりやすい。
- 金属製・スチール製:頑丈で破損の心配が少ない。超大型犬におすすめ。
3. 安全性と通気性の良さ
超大型犬のクレートやケージを選ぶときは、ドアやロック部分の耐久性をしっかりと確認しましょう。開閉が簡単すぎると脱走のリスクがあります。通気口やワイヤー間隔は、犬の顔や爪が挟まらない設計なのかどうかもチェックしてください。
4. 掃除・メンテナンスのしやすさ
クレートやケージのなかに、食事や水のこぼれに対応できる、取り外し可能なトレイがあると便利です。超大型犬では掃除が大変になるため、頻繁に洗える構造や掃除のしやすさも重要です。
5. 搬送や移動のしやすさ
超大型犬と一緒に車で移動する際に、クレートやケージで使う場合は、車に乗せられるサイズかどうかを事前に確認しましょう。折りたたみ式や移動用ハンドル付きのタイプは便利です。ペットホテルや災害時でも使えるかどうかも、選ぶ際のポイントです。
まとめ│超大型犬は存在感抜群!もふもふで珍しい犬種も魅力的
本記事では、世界的に有名な超大型犬の体重・体高ランキングや特徴を紹介しました。超大型犬との暮らしは、その圧倒的な存在感と人懐っこさで、かけがえのない時間を与えてくれます。
しかし一方で、
- 広い飼育スペース
- 毎日の長時間の運動
- 高額な食費や医療費
- 平均寿命が短めという現実
といった点を理解しておく必要があります。
超大型犬への憧れや珍しさだけで選ぶのではなく、飼育に必要な環境や費用、終生飼養への責任をきちんと考えたうえで、迎えられるかどうかを判断してください。
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愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、少額短期保険募集人の資格を保有。
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