ポメラニアンのカット特集!人気の種類はたぬきカット?トリミング頻度や注意点も解説
公開日:2025年4月18日
更新日:2025年10月9日

ふわふわの被毛が魅力的なポメラニアンは、さまざまなカットスタイルを楽しめる犬種です。どのスタイルを選ぶかも、飼い主の楽しみのひとつといえます。
この記事では、ポメラニアンの人気のカットスタイルの種類から、適切なケアの頻度、気をつけるべき注意点までを詳しく解説します。
[目次]
ポメラニアンのカットスタイル10選を一覧でチェック!
ポメラニアンには、豊かな被毛を生かした多様なカットスタイルがあり、それぞれのカットの仕方によって印象が大きく変わります。
今回は人気のカットスタイル10種を一覧で紹介します。ぜひ、愛犬の個性に合ったスタイルを見つけるための参考にしてください。
| カテゴリ | カット名 | こんな人におすすめ | お手入れのしやすさ |
| 定番・人気 | 柴犬(豆柴)カット | ナチュラルにかわいくしたい | ◎ |
| テディベア(くまさん)カット | 王道のかわいさが好き | 〇 | |
| サマーカット | 涼しさ・実用性重視 | ◎ | |
| キュート系 | たぬきカット | ふんわり系が好き | 〇 |
| こぐまカット | 幼く見せたい | 〇 | |
| まんまるカット | もこもこ感を出したい | △ | |
| 桃尻カット | 後ろ姿もかわいくしたい | ◎ | |
| 個性派 | ライオンカット | ほかの子と差をつけたい | △ |
| チャウチャウカット | おしゃれで個性的にしたい | △ | |
| アザラシカット | まるく上品にしたい | 〇 |
ポメラニアンの定番カットスタイル3選
数多くあるポメラニアンのカットスタイルのなかでも、安定した人気を誇る定番カットスタイルを3つご紹介します。
柴犬(豆柴)カット|すっきりフォルムが魅力的
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ポメラニアンの柴犬(豆柴)カットは、顔周りを丸く整え、耳をシャープな三角形に仕上げることで、柴犬のようなキリッとした印象に仕上がります。
同時に柴犬や豆柴のかわいらしさと凛々しさの両方を楽しめるデザインとして、多くの飼い主に選ばれています。
体は比較的短くカットするため、見た目がさっぱりとして動きやすさも確保でき、暑い季節にもおすすめです。
顔周りの毛を短くしすぎてしまうと柴犬や豆柴本来の雰囲気から逸れてしまうこともあるため、細やかな要望は事前にトリマーに伝えるようにしましょう。
テディベア(くまさん)カット|ぬいぐるみのような愛らしさ

ポメラニアンのテディベアカットは「くまさんカット」とも呼ばれますが、顔と耳の輪郭をとにかく丸く整えることで、テディベアのような愛らしさを引き出す人気のスタイルです。
トイプードルでもよく知られていますが、ポメラニアン特有のやわらかな毛質によって、よりいっそうぬいぐるみのような見た目になります。
ふんわりとしたやわらかい被毛を生かしつつ、口元をふっくらと整えることでより優しく柔和な表情を作ります。
食事後は口周りが汚れやすいため、こまめなケアやブラッシングが欠かせません。
サマーカット|夏を快適に過ごすための短めスタイル

ポメラニアンのサマーカットは、暑い季節に快適に過ごせるように全身の被毛を短めにカットする人気のスタイルです。
夏の間には、被毛を丸刈りに近いほど短くしてしまうケースもみられますが、極端なカットは紫外線による日焼けや皮膚のトラブルを招きやすいため注意が必要です。
皮膚を守るための保湿や日差し対策をしっかり行うことが大切です。
夏限定の一時的なスタイルとして、飼い主が工夫してカットしている家庭も多く、涼しげな見た目とお手入れのしやすさから高い人気を誇っています。
ポメラニアンのキュート系カットスタイル4選
ポメラニアンの魅力を最大限に引き出す、かわいらしさを追求したカットスタイルも豊富です。ここでは、特にキュートな印象を与える人気のカットスタイルを4つ紹介します。
たぬきカット|丸みのある顔立ちがキュート

ポメラニアンのたぬきカットは、顔は少し横長になるような意識で丸くカットし、胸や首周りのボリュームを生かすスタイルです。
上から見たときに顔からお尻が自然につながるように、ウエストの毛は残すのがおすすめです。
特に鼻が短い「たぬき顔」のポメラニアンはぜひ一度チャレンジしてみてください。
毛量や毛質によっては再現が難しいケースもありますが、十分な毛量があればとてもよく似合います。
また、短くカットしすぎるとたぬきらしさが薄れるため、毛のバランスをしっかり調整することが重要です。
こぐまカット|ふわふわ感たっぷり!ぬいぐるみ風スタイル

こぐまカットは、テディベアカットと似ていますが、よりいっそうふわふわとした質感を残し、幼いクマのぬいぐるみのような印象を強調したスタイルです。
顔や耳、手足の先まで全体的に丸くカットし、角のないやわらかなシルエットに仕上げます。
ポメラニアンの豊かなダブルコートを生かしてボリューム感を出すことで、抱きしめたくなるような愛らしさが生まれます。
特に毛量の多いポメラニアンに適しており、そのふわふわな魅力を最大限に表現できるカットデザインです。
まんまるカット|全身をふんわり丸く仕上げたデザイン

まんまるカットは、その名のとおりポメラニアンをふんわりと丸いシルエットに仕上げる、非常にかわいいスタイルです。
ポメラニアンのふわふわした被毛の特徴を生かし、自然な丸みをデザインするのが大きな魅力です。
「あざらしカット」や「テディベアカット」と似たイメージもあるため、満足のいくまんまるカットにするには細かな希望も画像で伝えることで、より理想に近い仕上がりが期待できます。
桃尻カット|お尻を桃の形にしたキュートなデザイン
ポメラニアンの桃尻カットは、かわいいおしりを強調する人気のトリミングスタイルで、被毛を丸く整えてプリプリとした後ろ姿を演出します。
ふんわりとしたフォルムに仕上げることで、歩くたびにおしりの毛がふわふわと揺れ、まるで本物の桃のようにキュートな印象を与えます。
ポメラニアンはお尻周りの毛に汚れが付きやすいため、桃尻カットをすることで衛生面でもメリットがあります。
日常のお手入れもしやすいのが特徴で、桃尻カットは実用性と美しさを兼ね備えたスタイルとして、ポメラニアンのかわいさをいっそう引き立ててくれます。
ポメラニアンの個性派カットスタイル3選
定番やキュート系のスタイルだけでなく、より個性を際立たせたい飼い主向けに、ユニークなカットスタイルも存在します。
ここでは、周囲の注目を集めること間違いなしの、個性的なカットスタイルを3つ紹介します。
ライオンカット|たてがみがゴージャスな印象に

ポメラニアンのライオンカットは、体の毛を短くカットし、頭部から胸元の毛を「たてがみ」のように残すことで、勇ましいイメージを演出する人気のスタイルです。
しっぽの先にも長めの毛を残すことで、全体のシルエットがよりいっそうライオンらしく仕上がります。
たてがみ部分は毛玉やもつれが生じやすいため、毎日のこまめなブラッシングなど定期的なケアが欠かせません。
ポメラニアンならではの毛量を生かしたこのカットで、ゴージャスで堂々としたライオンの姿をしながら中身や仕草はかわいいままの「愛犬のギャップ」を感じられるかもしれません。
チャウチャウカット|顔周りのボリュームが特徴的

ポメラニアンのチャウチャウカットは、顔周りの毛を多めに残し体をあえて短めに仕上げることで、顔の存在感がぐっと際立ち、チャウチャウのような印象になります。
耳や顔の毛は長めに残すため、定期的なブラッシングやお手入れを行うことでふわふわの毛並みとチャウチャウカット特有のかわいらしさを長くキープできます。
おしゃれで個性的なスタイルにチャレンジしたい方におすすめです。
アザラシカット|つるんとしたシルエットが愛らしい

アザラシカットは、ポメラニアンの全身の毛を丸く均一にカットし、毛の境目をなくしてあざらしのような滑らかなフォルムに仕上げるスタイルです。
このカットでは、耳を寝かせたようなデザインにすることで、あざらし特有の愛嬌やあどけなさをより強く印象づけることができます。
丸みと個性を強調したシルエットは非常に珍しく、ほかのカットスタイルとは一線を画すユニークなデザインです。
【番外編】スタンダードカット|ポメラニアン本来の美しさを生かす

スタンダードカットは、ナチュラルな美しさを引き出す毛先を整える程度のもっともポメラニアンらしいカットスタイルです。
被毛のボリュームを損なわず、体のラインを優雅に見せるために定期的なブラッシングが欠かせません。
自然なシルエットを維持しつつ、美しい被毛を保てます。
また、アンダーコートを専用の道具でとかし取り、不要な抜け毛を取り除く「レーキング」という処理方法もあり、通気性をよくすることで皮膚トラブルや毛玉の予防にもつながります。
愛犬はたぬき顔?きつね顔?ポメラニアンの顔立ちに似合うカットは?
ポメラニアンには、マズルが短く丸みのある「タヌキ顔」と、マズルが長くシャープな印象の「キツネ顔」という2つのタイプが存在します。
ここでは、愛犬の顔のタイプにあわせたおすすめのカットを一覧で紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
| 顔立ち | 似合うカット |
| たぬき顔 | テディベア(くまさん)カット |
| たぬきカット | |
| こぐまカット | |
| まんまるカット | |
| チャウチャウカット | |
| きつね顔 | 柴犬(豆柴)カット |
| ライオンカット | |
| サマーカット | |
| どちらにも似合う | 桃尻カット |
| アザラシカット |
ポメラニアンのトリミング頻度や値段の相場はどれくらい?
ポメラニアンの美しい被毛を維持し、快適な生活を送るためには定期的なトリミングが欠かせません。しかし、どれくらいの頻度でサロンに連れていくべきか、また料金の相場はどの程度なのか、気になる方も多いはずです。
ここでは、トリミングに関する頻度の目安や、一般的な値段について解説します。
トリミングに連れていく頻度の目安は1〜2か月に1回
ポメラニアンのトリミングの頻度は、月に1回~2か月に1回程度が一般的な目安とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、毛が伸びる速さや毛量、選択したカットスタイルによって適切な間隔は異なります。
特に春と秋の換毛期は抜け毛が増えるため、ブラッシングの頻度を上げるとともに、サロンでのケアを取り入れると良いでしょう。
冬場は静電気で毛玉ができやすくなるケースもあるため、被毛の状態をこまめにチェックし、必要に応じてトリミングの計画を立てることが求められます。
カット料金の一般的な値段は5千円~1万円
ポメラニアンのカット料金は、トリミングサロンの所在地や店舗の設備、トリマーの技術力によって大きく変動します。
一般的には、シャンプーとブロー、爪切り、耳掃除などが含まれるシャンプーコースと、それに全身カットが加わるカットコースが用意されています。
カットコースの料金相場としては、おおよそ5千円~1万円程度が目安となります。
ただし、毛玉の量や犬のサイズ、デザインカットの複雑さによっては追加料金が発生する場合もあるため、予約時に確認が必要です。
ポメラニアンのカットで後悔しないための注意点

ポメラニアンのカットは愛犬をかわいらしく見せるだけでなく、健康管理の面でも重要ですが、失敗しないためにいくつか知っておくべき注意点があります。
ここでは、愛犬の健康を守りながらカットを楽しむために、飼い主が気をつけるべきポイントを解説します。
トリミングサロン選びのコツは?
トリミングサロン選びのコツは、ポメラニアンのカット経験が豊富なトリマーが在籍しているかを確認しましょう。
インターネットやSNSで仕上がりの写真を掲載しているサロンだとわかりやすいでしょう。
また、実際にサロンの雰囲気やスタッフの対応を見学することも大切なコツです。
サロンによっては事前相談の時間を設けているため、希望するスタイルやオプション内容、トリミング中の不安点について解消してくれるサロンを選ぶと安心感につながります。
また、料金やサービス内容が明確でわかりやすいサロンを選ぶのも失敗しないトリミングのコツの一つです。
継続的に通うことを考慮し、自宅から通いやすい場所にあることも大切です。
バリカンを使ったカットで起こりうる毛質の変化
ポメラニアンの被毛は、保温機能をもつやわらかいアンダーコートと、皮膚を保護する硬めのオーバーコートのダブルコート(二層構造)になっています。
バリカンを使って全体を短く刈り込むと、この毛のサイクルが乱れ、毛質が変わったと感じることがあります。
具体的には、毛が硬くなったり、色が薄くなったり、うねりが出たりするなどの変化です。
特に、全身を均一に刈る丸刈りのようなスタイルは、被毛への影響が大きくなる可能性があります。
このような毛質の変化は元に戻らない場合もあるため、バリカンを使用する際は慎重な判断が必要です。
短すぎるカットが引き起こす「アロペシアX(ポメハゲ)」のリスク
アロペシアXは原因不明の脱毛症で、特にポメラニアンに多くみられることから「ポメハゲ」とも呼ばれています。
明確な因果関係は証明されていませんが、バリカンで毛を極端に短く刈ることが発症の引き金になるケースが報告されています。
一度発症すると、毛がなかなか生えてこなくなる、または生えてきてもまばらになるなどの症状がみられます。
このリスクを避けるためにも、皮膚が見えるほど短いカットは控えるべきです。
サマーカットは熱中症対策になる?皮膚への影響とは
夏場のサマーカットは、通気性をよくして涼しく過ごさせる目的で行われますが、注意点もあります。
ポメラニアンの被毛には、強い日差しから皮膚を守り、体温の急激な上昇を防ぐ断熱材のような役割もあります。
そのため、被毛を短く刈りすぎると、直射日光が直接皮膚に当たり、かえって皮膚トラブルや熱中症のリスクを高める可能性があります。
また、紫外線によるダメージや、蚊などの虫から皮膚を守るバリア機能も低下します。
適度な長さを保つことが、皮膚の健康を守るうえで重要です。
ポメラニアンのカットに関するよくある質問

ポメラニアンのカットにおいて、カットの必要性やセルフカットの可否、トリミングを始める時期など、気になる点は多いものです。
ここでは、ポメラニアンのカットに関するよくある質問と、その回答をまとめました。
ポメラニアンはカットしちゃダメ!?カットしないとどうなるの?
「ポメラニアンはカットしないほうがいい」と耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
ポメラニアンはプードルのように生涯毛が伸びつづける犬種ではないため、かならずしも定期的な全身カットが必要というわけではありません。
しかしまったくカットしないと、毛が絡まって毛玉ができやすくなります。
毛玉を放置すると皮膚の通気性が悪くなり、皮膚炎などのトラブルを引き起こす原因となります。
また、足裏の毛が伸びすぎると滑りやすくなり、関節に負担がかかることもあります。
そのため、衛生と健康を保つ目的で、お尻周りや足裏などの部分的なカットや、定期的なブラッシングは不可欠です。
ポメラニアンのカットは自分でやってもいい?
ポメラニアンのカットを自分で行うことは、不可能ではありません。
足裏の毛の処理や、お尻周りを衛生的に保つための部分的なカットであれば、専用の道具を使えば飼い主でも対応可能です。
しかし、全身のデザインカットとなると、専門的な技術と知識が求められます。
特にハサミの扱いに慣れていないと、犬の皮膚を傷つけてしまう危険性が伴います。
安全面や仕上がりのクオリティを考慮すると、基本的にはプロのトリマーに任せるのが安心です。
自分で挑戦する場合は、まず簡単な部分から始めるのが良いでしょう。
ポメラニアンの子犬はいつからカットできる?
ポメラニアンの子犬はいつからカットすればいいか心配される方も多いと思いますが、シャンプーも含め、混合ワクチンの接種がすべて終わった1~2週間後にしましょう。
ワクチン未接種の場合は感染症にかかるリスクが高いため、ほとんどのサロンで対応していません。小さな体には、体力的にも精神的にも負担となるため自宅でも控えるようにしましょう。
ワクチンが終わった後も、初めてのカットは短時間ですませるのがおすすめです。
少しずつカットに慣れていくことで子犬のストレスを減らし、トリマーとの信頼関係を築けます。
シニア犬(老犬)が快適に過ごせるカットは?
シニアのポメラニアンは年齢を重ね被毛が薄くなったり、皮膚がデリケートになったりすることが多いため、長すぎず短すぎない適度な長さを保つスタイルが理想的です。
サマーカットのようなすっきりとしたカットは、通気性がよくなることで皮膚トラブルの予防につながり、お手入れも簡単になるので多くの飼い主から人気があります。
体力やストレスへの耐性が落ちていることに配慮し、短時間で仕上げるカットスタイルを選ぶことがポイントです。
冬は寒さから守るために完全に刈り込まないふんわりとした仕上がりがおすすめです。
トリミングを行う際は、獣医師や経験豊富なトリマーと相談し、愛犬の体調にあわせた無理のないスタイルを心がけましょう。
まとめ|ポメラニアンはカットを楽しめる犬種!魅力を充分に引き出そう!
ポメラニアンのカットには多彩なスタイルがあり、愛犬の顔立ちや毛質に合わせて選ぶことでその魅力をよりいっそう引き立てられます。
自宅での部分カットやサロンでの本格的なトリミングなど、方法はさまざまですが、愛犬の健康や快適さを第一に考えることが大切です。
適切な頻度でケアを行い、日々のお手入れも楽しみながら、愛犬との時間をより豊かなものにしましょう。
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